蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

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三. セトの章

63. 三竦みの戦い ②

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「やあ、何だか楽しそうな事をしているじゃない」
「…クズの、セト…しんで、いなかっ…?」
「あはは!形勢逆転かな?君もどうしようもないね」

 ひたすら渦を回る黒の行商人は、僕の姿を見て憎らし気に呟いた。

「きゅうに…みえなく…これを、とめなさ…ぐぅ…」
「誰に向かってそんな口を利いているのかな?おっきなミミズさん、この人が僕らの恋路を邪魔してるんだ。もっとたくさん渦を描いてくれないかな。君の想いを受け取れるくらい、痛くて早い流砂を」


 グモモオオオオオオオオオ!!


 ミミズのグレフは咆哮し、ビタンビタンとでかい躰を砂に打ち付けて悶える。
 ミミズの真下から砂が噴き出て、行商人の上に降りかかる。土砂降りの礫を浴びた男の下半身は完全に砂に埋もれ、苦悶の声を上げた。

 やはりモンゴリアンデスワームは淫魔の魅了に掛かってる。
 何もしていないつもりだったけど、フェロモンは出続けているし、僕はとにかく絶好調だ。マナの結界域が僕のフェロモンで充満してるとしたら、他の二匹に感化された可能性が高い。

 ミミズの渦は、僕を追い駆けてくる二匹の虫すらも阻んだ。
 ミミズは迫り来るライバルの出現に意識を取られ、渦を越えようとする蠍と、迂回しようとする蝶の動きを警戒し始めた。

「どういう…ことだ…なぜ…!」
「みんな僕が好きなんだよ。見てごらん、これからショーが始まるよ。醜い本能の争いが!」

 中央、モンゴリアンデスワーム。
 砂を纏った躰はどんな攻撃も無効化する。砂を自由に操り、どんなものでも呑み込む口で砂地に引き摺り込み、窒息死させる。
 ミミズの攻撃対象は蠍。
 蠍の鋼はミミズの砂に腐食され、鋭さを失わせる。全身を覆い尽くす鋼鉄も、砂の嵐で少しずつ剥がされていく。

 左手、メタルスコーピオン。
 鋼鉄の鋏と毒尾はどんなものも貫く矛。常人が足を取られる砂地も、蠍は自由に動ける。
 自身を回転させる事により、攻撃の隙を相手に与えない。その威力は絶大だ。
 蠍の攻撃対象は蝶。
 地べたを這いずる蝶に俊敏さはなく、一方的な攻撃を食らう。毒の鱗粉は回転時の爆風であさっての方向に吹き飛ばされ、剥き出しの躰は蠍にとってはただの的である。

 右手、黒死蝶。
 あらゆる毒を放つ死の商人。美しき黒の翅に触れるだけでも致死量の毒に襲われる。
 翅の羽ばたきは竜巻を起こせるほど強く、砂の攻撃を完全無効化する。
 蝶の攻撃対象はミミズ。
 全身を覆う砂さえ吹き飛ばせば、粘膜に覆われたミミズの本体が現れるのみ。阿呆のように開けた口に毒牙を放り込むだけで、あとは勝手に自滅する。

 三角形を描くように、今ここに―――三竦みが完成した。

「あははは!あははは!!これは面白いね!なんて凄い能力だ!!」

 僕の子種を獲り合う、醜い虫の死闘。
 砂漠は混沌に満ちた。結界域の限られた空間内ではあるが、まさに地獄。いや、ここは煉獄だ。

 双方ぶつかり合うグレフらは、唸りながら組んず解れつの大乱闘を繰り広げている。
 砂が舞い、岩は破壊され、流砂があらぬ方向へ飛んで行く。
 蠍の鋼が砕け、蝶の翅がもがれ、ミミズの躰が溶けていく。
 あれとまともに戦っていれば、このような事態に陥っていたのだ。それをこの男は平気で出してきた。僕らを根絶やしにする為にと。
 だから遠慮なんかいらない。僕を殺そうとしたのだからお返しされても文句は言えまい。

「君のくれた核のお陰だよ!君が途中でインキュバスの機能を付けてくれたからさ。僕に馴染んでしっくりしてるよ。今なら全世界を支配できる気分さ!!」

 グレフは血を流さない。
 攻撃を食らうと白いモヤを出して自己修復される。だが、修復のスピードを上回ると、回復は追い付かずにモヤだけが出続ける。
 次第に躰は暴かれ、いつか弱点である核が露出する。
 そこを突かれると、グレフは消滅するのだ。

「ほらほら頑張って!勝った子と、僕は子供を作ろう。たくさん、たくさん作ろうね」


 グモオオオオオ!!!
 ギョオオオオォォォォォオオオ!!!
 グモっグモっグモオオゥゥ!!


 何が何だか分からないと錯乱した行商人を渦から出してあげる。
 男は面のように張りつかせた気色悪い笑顔を忘れてしまったようだ。無表情ながら戸惑いの感情が溢れている。

 有頂天だったろうに。
 僕の町での計画は果たされ、憎き魔法使いも砂に呑まれて死んだ。呼び出した三種のグレフは最強で、この勢いに乗って《中央》を侵略しようと考えてもいただろうね。
 それが打ち砕かれた。ざまあみろ。

「きゅうに、すがたが…!それにあのものたちは、なぜ、わたしのいうことを、きかないのですか!」

 苦しいと、男は喚く。
 だから僕は親切にも説明してやったのだ。
 僕をこんな目に遭わせた罪を償わせるには、同じように不幸のどん底に堕してしまえばいい。絶望に苛まれ、泣きながら死ねばいい。
 この僕がそう感じた事を、男にも食らわせてやるつもりでね。

「苦しいのは、この地が魔法使いによって汚染されたからさ。マナという、君らにとっては毒にしかならない穢れが充満した虫カゴ…とでもいえばいいかな」
「まほうつかいは、しんで…いなかったというのですか!」
「君らは甘いよ、とことん甘い。あれだけ魔法使い――リュシアにしてやられているのに、あんなに警戒してたのに、何故ああいう殺し方を選んでしまうかね」
「…どういう、こと…ですか」
「目の前で惨殺してやれば良かったのに。八つ裂きにして細切れにして、息をしていないのをちゃんと確かめるまでは警戒を解いちゃいけない。生き埋めは死体を確認できない意味で、するべきじゃなかったね」

 ミミズの力を過信して、魔法が無効化されると信じ込んでいた。その上、砂の中で窒息死を狙った愚かさを指摘してあげた。
 地下でリュシアがやっていたこと、僕が淫魔を受け入れて覚醒したこと。それから、僕らの目の前で勝手に戦いを始めたグレフの一部始終と、これからの未来を。
 全部、語ってあげたよ。

「冥途の土産のなんちゃらってやつさ」

 さぁっと血の毛が引いたような面持ちの男は、この期に及んで僕に命乞いをした。
 今までの出来事を説明するから、この場から出せと立場も弁えず好き勝手に言う。

「説明なんかは要らないよ」
「どうして、ですか。あんなに、なぜ…なぜとしりたがって、いたではありませんか」
「知りたかったよ、知りたかったさ、とてもね。でも、あの経験がこれからを幸せに生きる布石だと考えたら、今更意味など必要ないと思ってね」

 それに、命乞いをされても困るのだ。
 マナの結界域に行商人が耐えられないのは僕の所為ではないし、解除なんてとても無理な相談だ。
 行商人を都に連れ帰るのを諦めたリュシアは、この男を殺す気満々だった。あの様子では、同情心を誘っても少しも靡きはしないだろうから、解除も望めない。むしろその力を強めて早く息の根を止めるくらいはしそうである。

「ぐああああ…からだが…むしばまれる…」

 黒の行商人は悶え苦しむ。
 僕には何とも感じないけれど、マナという原始エネルギーは彼らにとってよっぽどの毒なのだろう。
 でも不思議にも思う。
 マナの直接照射を浴びている行商人は、躰を溶かすほど強力なマナに耐えきれないというのに、そこの三匹のグレフは満身創痍とまでは傷ついていない。
 空を飛べなかったり、人間を感知できなかったりといった僅かな弊害が起きている程度だ。

「ねえ、一体君たちは何者なの?ずっと聴きたくて、でも訊かなかった質問だよ」
「…それをはなせば、わたしを、たすけるのですか…」

 今の際に、往生際の悪い男である。

「人間がどうしても知りたい事じゃないかな、これって。何故君らは天から堕ちてきて、魔族を滅ぼし、人間をも侵略しようとしているのかってね。君の答え次第では、君の大嫌いな魔法使いに口利きをしてあげるのもやぶさかじゃないんだ。言ってる意味、分かるかな?」

 正確には11年前、彼らさえやってこなければ、この世界はいつまでも変わらず続いていた。
 女神のことわりの元で生物は育まれ、生きていく。
 人間と魔族、二つの種族がマナの恩恵を争う事で成り立つ理不尽な世界でも、生まれた時からそうなのであれば、別に不都合とは思わない。

 現在のマナの劣勢種である人間は、少ないマナの中にいながらにして、それでも平和に暮らしていた。いつか魔族と戦ってマナの覇権を取り戻せばいいと、能天気に日々を過ごしていた。
 それは魔族側もそうだったろう。

 災厄の日を境に、人間はそうも言っていられなくなった。
 魔族に至っては、考える間もなく絶滅させられた。
 世界の根底を覆すきっかけを与えたグレフらの本心を、人類は誰も知り得ていない。180度変わってしまった世界に順応するだけで、彼らからまだ何も答えを貰っていないのだ。

 リュシアが黒の行商人を生け捕りにしたかったのは、それを聴き出す為だったんだろう。
 人語を介す行商人はいつも何処かに姿を現わしているのに、ギルドの重鎮の前には姿を見せず、なかなか尻尾を掴ませてくれなかったみたいだからね。
 本当はリュシアのいる前で、この質問をすべきなんだろうと思う。
 だけど、これもまたギルドに有利になり得るネタなのであれば、わざわざ親切心を出す必要はない。僕は今後、周りが敵だらけのアウェイの状態で頼る身寄りもなく、この身一つで生きていかなければならないのだから、交渉の手口は多ければ多いほどいいのだ。

「わたしは…なにものでも、ありません」
「グレフに名前が無かったように、君にも名前が無いって事?」
「……」
「答えないと、今すぐ殺しちゃうよ。蝶と蠍とミミズ、どれに殺されたい?」

 蠍はさしずめ女戦士アマゾネス。猪突猛進のイケイケギャルだ。
 蝶は闇属性のヤンデレ少女だろうね。陰湿な毒を選ぶところなんか、死にたいくらいゾッとする。
 そしてミミズは尽くしたガールだ。我が身を省みずに尽くして尽くして、でも結局報われない可哀想な子。でも報われていない事に気付いてないから、命を賭して相手に尽くすパワータイプの基地外だ。
 三者三葉、どれも熱烈な愛をくれる子達だ。

 どの子を嗾けようかと男に囁いても、彼は黙っていた。何か言いかけようとして途中で止めて、それを何度も繰り返している。
 言葉を選んでいるようで、質問の意図が分からないというよりは、答えそのものを知らないのをどう説明しようか迷っていたらしい。

「わかり、ません…」
「じゃあ、質問を変えるよ。《王都》はどうなっているの?君たちが侵略した100万都市の今を教えてくれない?」
「しりませ、ん…」
「知らないって事はないでしょ。10年以上も《王都》に陣取って、そこで一体何をしてるの。そこにいた人は無事なの?」
「…わかりません」
「はあ?」

 不貞腐れた態度ではない。開き直って憮然な態度というわけでもない。かといってちゃっかり命乞いはするから、質問に答えるつもりはあるようなのだ。
 強いマナに少しずつ躰を溶かされながら、男は呻く。喋るから助けて欲しいと懇願するくせに、大事な事は知らないの一点張りだ。

 何処からきたのか。
 何故この世界に堕ちてきたのか。
 その理由も、《王都》の様子も、黒幕の正体も。
 浄化する理由や物語を模倣する訳も何もかも。
 何を訊いてもこの男は馬鹿の一つ覚えみたいに、「分からない」としか言わなかった。

「ちょ、ちょっと待って。分からない事だらけじゃないか。じゃあ逆に、君の知ってる事ってなんなの」
「ひとのよくぼう、おろかさをしっています。…クズがおしえたあらゆることを、わたしは、しっている…」

 駄目だ、全くお話にならない。
 人間の性質は、人間が良く知っている。同じ人間にそれを説いてどうするのと諭すと、今度は僕の町の計画を語り出した。
 11年前から仕込んだ悪魔の取引と、その結末を自信満々に話されても、正直今更感しかない。
 リュシアの見立ての答合わせにはなったけれどね。大抵その通りで彼の先見の明に驚くばかりだ。
 でも、訊きたいのはそんな事ではない。

「もしかして…君は《王都》に入った事がない、とか?」
「ありません。わたしたちは、さくもつをはこび…じょうかをすすめるのが、やくめ、です…」
「分からないんじゃなくて、知らされてなかったのか…こりゃあ、たまげたよ」

 なんと男は11年もこの地にいて、侵略先の《王都》には一度も足を踏み入れた事がないのだと白状したのである。
 だから《王都》の現状は分からない。中の様子は気にしたことも無い。城の入り口で物資を渡し、また次の指令が下って穢れマナの蔓延する結界の外の世界を旅していた。

 トカゲの尻尾切りという言葉がある。
 大きな組織になればなるほど、末端に属する者はその全貌を一切知らされず、与えられた任務だけをこなして生きていく。
 その仕事は簡単だが目立ち、ちょこまかと動かされる割には実入りも少ない。当然危険も付き纏う。
 万が一囚われたり失敗したとしても、その者は何も答えられない。その者にとっては全てだった仕事内容は、組織の中ではほんの一部中の一部に過ぎないからだ。組織はそれを切って見捨てても痛くも痒くもなく、また次の末端を使えばいいだけの話だ。
 黒の行商人の立場は、まさにこれだったのである。

「わたしは、わたし。わたしをにんしきしたときから…すでに、わたしでした」

 白いモヤの化け物、何にでも変体して人類を脅かすグレフと人が名付けたモノとはまた別の存在。
 彼らを組織として見るならば、最下層にグレフがいて、そのほんの上に行商人がいた。グレフを従わせる力だけを持ち合わせて。

「せかいをじょうかせよ、わたしにあたえられた…にんむ」
「人間の性質や本能を知りたかったのは、速やかに世界に対応する為?その言葉は誰が言っているの」
「わたしを、すべるもの…ですよ…、ようやくこえが、きこえるようになったのです」
「ようやく…?んん?それまでは聲が聴こえてなかったのかい?」

 何か引っかかる。
 喉に骨が刺さってなかなか抜けない時のような、吐き出したいけどこれといった確信がなくて、答えが導き出せないもどかしさを感じる。

「それって、君たちが急に僕らのアドバイスを訊かなくなった頃じゃない?途中で核の能力を変えたり、人同士を殺し合いさせたり、君らしからぬ方法が採られ始めた頃…」

 意思を持たなかったグレフに明確な目的が現れ始めたように、人間はみな同じ扱いをしていた彼らがリュシアという個人を警戒して殺そうと躍起になるのも、場当たり的な攻撃手段しかなかったグレフに試行錯誤の痕が見え始めたのも全部そうだ。

 言い換えてみれば、参謀抜きで戦争を始めたけれど、10年目にしてやっと軍師が現れて、ようやくまともな戦になった―――である。

「君のボスの名前は?」
「……なまえは、わかり、ません。もちろん、わたしにもないのです」

 これで間違いない。ボスの存在を、男は否定しなかった。
 名は無い、又は知らないが、敵に頭脳を持つ者がいる。
 それは10年近くも不在で、ここ最近現れたばかり。

 人類の、新たなる脅威の存在が明かされた。

「わたしはすべて、はなしました…。くるしいのです、たすけなさい、クズのセト」

 どうして10年も沈黙を保ち、今になって行動を開始したのか、それはどんな者なのか知るべき事は多々あるけれど、どうせ行商人は知らないとしか言わないだろう。
 捨て駒は、所詮は捨て駒なのだ。
 これ以上の価値が見込めないのなら、無駄に時間をくれてやる必要はない。

「てっきり君が黒幕と思っていたのにがっかりだ。そればかりか、碌な情報を持っていない雑魚だったなんてね」

 人類の疑問を、この男は何も答えられない。
 でも、話を統合すると見えてくる事もある。

 10年もご無沙汰だった軍師の下に工作兵の行商人。その下に実行部隊のグレフがいる。
 行商人程度の力では、《王都》には入れない。情報も与えられていないただの使い捨て扱いの駒。
 この10年で人がただ悔し涙を流すだけの時代は終わり、ギルドが立ち上がって反旗を翻した。黒幕は面倒くさい人類に対抗するために、核をばら撒いて人を味方に引き入れ、内側から破壊しようと目論んだ。
 殺し合いをさせる事により、頭脳と力と生き残る気力を持ち合わせた人間を、有力な戦力とする為に。

 そういう事なのだろう。


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