夏のクリームソーダ

ゆき

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『ねえ今日の夜電話するー?』


いつからだろう。
催促LINEにため息をつくようになったのは。


わたしがあんまり連絡取るの得意じゃない
っていうのもあるけど多分理由はそれだけじゃない。


『えっと。好き…なんですよね』


高校3年生の春、同じ部活の1個下の後輩君に
告白されて付き合い始めた。

そこから喧嘩もしたけど楽しく付き合ってきて3年、
わたしはときめきが薄れてきてるのを実感していた。


でも特に嫌いになったわけでもないし今すぐ
別れたいと思っているわけでもない。


ただ。なんとなく自覚しているのが
3年という短くはない時間のせいか
依存している気がする。


わたしも初彼氏だったからこれが依存かどうかは
明確にわからないけど

なんとなくそんな気がした。


喧嘩した時、嫉妬されてめんどくさいと感じた時、
嫌な部分が見えてきた時。

別れたいと思った瞬間はたくさんあったはず
なのになぜか行動までには至らなかった。


この人がもしいなくなったら多分わたしは
寂しさで夜も眠れなくなるかもしれない。


ときめきはなくてもその人の存在が消えるのは
ちょっと気が引けてた。

現に日常の愚痴、悩み、暇になった時のご飯、
誰かと話したい時の電話を全て彼氏で完結させて
しまっているから


彼氏がいない世界など考えられなかった。


でも社会人と学生じゃうまくいかないと世間体が
言っていたように時間が合わないことから
すれ違いが増えるようになった。


仕事の疲れから次のデートの予定はなかなか
決まらず、会う時間さえも気を遣えなく
なってしまった。


『ほんとに俺のこと好き?』


そう聞かれた時すぐ好きだよと言っていれば
なにか変わっていたのかな



そして社会人になって最初の夏


『ごめん、別れよう』


1人になる覚悟を決めた私は告げた。


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