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第3章 1 ポストに謎のプレゼント
犯人確保
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ミライの笑顔を拝めたからといって、睾丸と借用書の件は水に流していいわけがない。
これは明らかな嫌がらせなんだから、絶対犯人を捕まえてやる!
借用書とゴブリンの睾丸を毎日のように送り付けられている、という衝撃の事実をミライから聞かされた日の深夜。
俺は徹夜で家の前のポストを監視することにした。
ただでさえ借金地獄の我が家に、さらなる借金を背負わせようとする輩は本当に許せない!
ミライが「そういえば、この借用書って、つまりは私のお金ですよね?」なんて言いはじめているから、早く犯人を捕まえないとやばいことが起こりそうな気がする。
異世界で唐突に始まる探偵もの。
なんだか格好いいじゃないか。
毎日ゲーム三昧だった俺からしたら、徹夜なんて余裕のよっちゃんだよ。
「……おっ、さっそく来やがったな」
こんな時間に、俺の家の前で不審な動きをする四人組を見つけた。
間違いない。
明らかにやつらが犯人だ。
嫌がらせを受けなければいこない心当たりはな……きっとミライの借金関連じゃないだろうか。
まあ、俺だってどこかで誰かの恨みを買っている可能性は捨てきれないので、決めつけはよくないが。
ちなみに、恨みを買っている可能性の高いミライは、自分の部屋でぐーすか寝ている。
こういうときこそ俺を支援するメイドとして行動を共にしてほしかったんっだがなぁ。
「パンとか牛乳とか結構用意してたんだけどなぁ。すぐ来ちゃったよ」
こうもあっさりと犯人が見つかってしまっては面白みに欠けるが、しょうがないことだ。
これ以上ミライに借用書を渡すわけにはいかない。
俺は怪しい四人組のうちの一人が、ポストになにかを入れるところまで見届けてから、一気に近づいた。
「オイお前ら! 御用改めである!」
なんか、勢い余って変な言葉使っちゃったよ。
水戸黄門だっけ?
新撰組だっけ?
「毎日毎日嫌がらせしやがって、俺たちになにか恨みでもあんのかよ」
四人のうちの一人にタックルして地面に押さえつける。
残りの三人が「やばい見つかった!」「逃げた方がっ!」「でも、置いて逃げるわけには」と慌てふためきはじめた。
「よしっ! ミライ、【束縛】で残りをしば――あいつ寝てんだったなぁ!」
なんでこう重要なときにいないんでしょうか。
「まあいい。お前ら全員そこに座れ! こいつがどうなってもいいのか」
俺は右往左往している三人にそう言いはなった。
うん。なんか人質を取ってる俺の方が悪者っぽいよね、この状況。
「お前ら、誠道くんの言う通りにするんだ。こうなっては仕方がない」
地面に押さえつけられている男の声に従い、他の三人は地面に正座した。
どうやら、運よく親玉を捕らえていたみたいだ。
ってかいきなり名前、しかも誠道くん呼びって……。
俺は気持ち悪さを感じつつも、捕らえている男の顔に目を向ける。
「……え」
そいつは墨汁を垂らしたみたいな黒髪でぴっちりとした七三分け、さらにがり勉がかけるような黒縁眼鏡をかけていた。
漫画によく出てくる、ザ、優等生的な出立ち。
よく見ると、他の三人も黒縁眼鏡をかけていて、違うのは髪型だけ。
左から坊主、坊ちゃん刈り、茶髪の長髪……最後のやつだけ場違いすぎない?
なんなら眼鏡じゃなくてサングラスだし、湘南の海でサーフィンしてそうだし。
ってかこんなにも優等生っぽい――一人を除いて――集団がどうしてこんな陰湿な嫌がらせをするの?
よくテレビの殺人犯を知る人インタビューで、「おとなしそうな子でしたよ」って言ってる人を見るけど、人は見かけで判断しちゃいけないんだなぁ。
これは明らかな嫌がらせなんだから、絶対犯人を捕まえてやる!
借用書とゴブリンの睾丸を毎日のように送り付けられている、という衝撃の事実をミライから聞かされた日の深夜。
俺は徹夜で家の前のポストを監視することにした。
ただでさえ借金地獄の我が家に、さらなる借金を背負わせようとする輩は本当に許せない!
ミライが「そういえば、この借用書って、つまりは私のお金ですよね?」なんて言いはじめているから、早く犯人を捕まえないとやばいことが起こりそうな気がする。
異世界で唐突に始まる探偵もの。
なんだか格好いいじゃないか。
毎日ゲーム三昧だった俺からしたら、徹夜なんて余裕のよっちゃんだよ。
「……おっ、さっそく来やがったな」
こんな時間に、俺の家の前で不審な動きをする四人組を見つけた。
間違いない。
明らかにやつらが犯人だ。
嫌がらせを受けなければいこない心当たりはな……きっとミライの借金関連じゃないだろうか。
まあ、俺だってどこかで誰かの恨みを買っている可能性は捨てきれないので、決めつけはよくないが。
ちなみに、恨みを買っている可能性の高いミライは、自分の部屋でぐーすか寝ている。
こういうときこそ俺を支援するメイドとして行動を共にしてほしかったんっだがなぁ。
「パンとか牛乳とか結構用意してたんだけどなぁ。すぐ来ちゃったよ」
こうもあっさりと犯人が見つかってしまっては面白みに欠けるが、しょうがないことだ。
これ以上ミライに借用書を渡すわけにはいかない。
俺は怪しい四人組のうちの一人が、ポストになにかを入れるところまで見届けてから、一気に近づいた。
「オイお前ら! 御用改めである!」
なんか、勢い余って変な言葉使っちゃったよ。
水戸黄門だっけ?
新撰組だっけ?
「毎日毎日嫌がらせしやがって、俺たちになにか恨みでもあんのかよ」
四人のうちの一人にタックルして地面に押さえつける。
残りの三人が「やばい見つかった!」「逃げた方がっ!」「でも、置いて逃げるわけには」と慌てふためきはじめた。
「よしっ! ミライ、【束縛】で残りをしば――あいつ寝てんだったなぁ!」
なんでこう重要なときにいないんでしょうか。
「まあいい。お前ら全員そこに座れ! こいつがどうなってもいいのか」
俺は右往左往している三人にそう言いはなった。
うん。なんか人質を取ってる俺の方が悪者っぽいよね、この状況。
「お前ら、誠道くんの言う通りにするんだ。こうなっては仕方がない」
地面に押さえつけられている男の声に従い、他の三人は地面に正座した。
どうやら、運よく親玉を捕らえていたみたいだ。
ってかいきなり名前、しかも誠道くん呼びって……。
俺は気持ち悪さを感じつつも、捕らえている男の顔に目を向ける。
「……え」
そいつは墨汁を垂らしたみたいな黒髪でぴっちりとした七三分け、さらにがり勉がかけるような黒縁眼鏡をかけていた。
漫画によく出てくる、ザ、優等生的な出立ち。
よく見ると、他の三人も黒縁眼鏡をかけていて、違うのは髪型だけ。
左から坊主、坊ちゃん刈り、茶髪の長髪……最後のやつだけ場違いすぎない?
なんなら眼鏡じゃなくてサングラスだし、湘南の海でサーフィンしてそうだし。
ってかこんなにも優等生っぽい――一人を除いて――集団がどうしてこんな陰湿な嫌がらせをするの?
よくテレビの殺人犯を知る人インタビューで、「おとなしそうな子でしたよ」って言ってる人を見るけど、人は見かけで判断しちゃいけないんだなぁ。
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