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第3章 4 決意と謝罪の性感帯
心出の本音
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代表して、心出が口を開く。
「俺たちを頼ってくれてありがとう。誠道くんのためなら俺たちはなんだってするから」
「いや、お願いするのは俺の方だ。頼む、ミライを一緒に助けてほしい」
俺は心出たちに深々と頭を下げた。
「えっ? ミライさんを助ける? それより顔を上げてほしい、誠道くん」
心出に言われて頭を上げると、困ったような顔をしていた心出と目が合った。
「助けになりたいとお願いしたのは俺たちなんだから、誠道くんが頭を下げる必要はないんだ」
そう言われても、これは俺のけじめだ。
いまここで、心出たちに頭を下げることが俺にとって必要なことだから、悔しいとか、惨めだとかは一切感じていなかった。
俺はこれまでのことを心出たちに説明する。
「実はミライが連れ去られたんだ。しかも、マーズ・シィっていう元氷の大魔法使い、現リッチーのものすごく強いやつに」
「そうか……ミライさんが連れ去られて」
心出の表情が引き締まる。
「それは、命を懸けて救出しないといけないな。特に俺たちは」
「ですね、皇帝さん」
光聖志が、心出の右肩に手を置く。
「俺だって、同じ気持ちです」
真枝務が、光聖志の手の上に自分の手を置く。
「マーズ・シィって、いまの皇帝さんの懐事情の方がマーズ・シィですよ。ってことはマーズ・シィよりも貧しい皇帝さん――貧始皇帝さんの方が、そういう考え方をすれば強いってことになります! 絶対勝てます!」
「一文無しの心出のことを秦の始皇帝みたいに言うなよ!」
五升も同じく手を乗せたが、こいつだけはやっぱり心出のことバカにしてない?
そりゃあオールインして負けたから、心出は一文無しの貧しい男だけどさ。
貧始皇帝だけどさ。
「光聖志、真枝務、五升。お前ら、本当にありがとう」
心出たちは涙しながら互いに抱き合っている。
「感動しているところ悪いんだが、マーズ・シィは本当に強いんだ。俺はマーズ・シィに一度コテンパンにやられている」
敗北した事実を伝えるのは恥ずかしかったが、正直に言うことにした。
ミライを助けるため。
心出たちに驕った状態でマーズ・シィとの戦いに臨んでほしくなかった。
「そうか。でも、それがどうした?」
心出は怯むどころか、むしろより気合を露わにした。
「相手がものすごく強い。それは俺たちの逃げる理由にはならない。誠道くんが助けてほしいと頼ってくれたのだから、俺たちはどんなことがあっても、その思いに報いるだけだ」
「心出……」
「こやつら大丈夫そうじゃにゃ」
ネコさんも心出たちを受け入れてくれたみたいだ。
「はい。頼りになりそうです」
「あ、ちなみになんだが、誠道くん」
突然心出が、なぜか俺の顔に耳を近づけてひそひそ声で。
「あとでこの猫耳の女の子について詳しく教えてくれ。真面目に好きになってしまったんだ」
「お前ケモナーだったのかよ!!」
「俺たちを頼ってくれてありがとう。誠道くんのためなら俺たちはなんだってするから」
「いや、お願いするのは俺の方だ。頼む、ミライを一緒に助けてほしい」
俺は心出たちに深々と頭を下げた。
「えっ? ミライさんを助ける? それより顔を上げてほしい、誠道くん」
心出に言われて頭を上げると、困ったような顔をしていた心出と目が合った。
「助けになりたいとお願いしたのは俺たちなんだから、誠道くんが頭を下げる必要はないんだ」
そう言われても、これは俺のけじめだ。
いまここで、心出たちに頭を下げることが俺にとって必要なことだから、悔しいとか、惨めだとかは一切感じていなかった。
俺はこれまでのことを心出たちに説明する。
「実はミライが連れ去られたんだ。しかも、マーズ・シィっていう元氷の大魔法使い、現リッチーのものすごく強いやつに」
「そうか……ミライさんが連れ去られて」
心出の表情が引き締まる。
「それは、命を懸けて救出しないといけないな。特に俺たちは」
「ですね、皇帝さん」
光聖志が、心出の右肩に手を置く。
「俺だって、同じ気持ちです」
真枝務が、光聖志の手の上に自分の手を置く。
「マーズ・シィって、いまの皇帝さんの懐事情の方がマーズ・シィですよ。ってことはマーズ・シィよりも貧しい皇帝さん――貧始皇帝さんの方が、そういう考え方をすれば強いってことになります! 絶対勝てます!」
「一文無しの心出のことを秦の始皇帝みたいに言うなよ!」
五升も同じく手を乗せたが、こいつだけはやっぱり心出のことバカにしてない?
そりゃあオールインして負けたから、心出は一文無しの貧しい男だけどさ。
貧始皇帝だけどさ。
「光聖志、真枝務、五升。お前ら、本当にありがとう」
心出たちは涙しながら互いに抱き合っている。
「感動しているところ悪いんだが、マーズ・シィは本当に強いんだ。俺はマーズ・シィに一度コテンパンにやられている」
敗北した事実を伝えるのは恥ずかしかったが、正直に言うことにした。
ミライを助けるため。
心出たちに驕った状態でマーズ・シィとの戦いに臨んでほしくなかった。
「そうか。でも、それがどうした?」
心出は怯むどころか、むしろより気合を露わにした。
「相手がものすごく強い。それは俺たちの逃げる理由にはならない。誠道くんが助けてほしいと頼ってくれたのだから、俺たちはどんなことがあっても、その思いに報いるだけだ」
「心出……」
「こやつら大丈夫そうじゃにゃ」
ネコさんも心出たちを受け入れてくれたみたいだ。
「はい。頼りになりそうです」
「あ、ちなみになんだが、誠道くん」
突然心出が、なぜか俺の顔に耳を近づけてひそひそ声で。
「あとでこの猫耳の女の子について詳しく教えてくれ。真面目に好きになってしまったんだ」
「お前ケモナーだったのかよ!!」
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