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第5章 3 発覚
夜中にひとりでこそこそと
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その日の夜中。
尿意を催した俺は、トイレにいくために一階に下りた。
用を足し終え、あくびをしながら廊下に出ると、どんどんという物音がしていることに気づく。
「なんだよ。ファンたちが騒いでんのか? 夜中だぞ」
はじめは陰湿な嫌がらせをしていると思ったのだが、この、どん、どん、という控えめな音は家の中から聞こえていた。
いったいどこからだ? とその音の方へ足を進めていくと、ホンアちゃんに貸している客間の前にたどり着いた。
「なにやってるんだ?」
深夜にひとりでこそこそやるとといえば…………はっ!
まさかホンアちゃんは…………もしかしてそういうことを?
たしかに、家の中から出られない生活をつづけていればストレスもたまるだろう。
それを発散させることも必要だろう。
これは……家主として確認するしかないな。
万が一、ファンが侵入してホンアちゃんが襲われていたら大変だからね。
俺は客間の扉をそっと、少しだけ開ける。
別にやましい気持ちはない。
ってか、やましいってなにそれおいしいの?
ホンアちゃんがなにをやっているのか覗き見――確認するのは家主として当然の義務。
倒れていたら大変だからね。
扉の隙間に目を近づけていく。
「……お、これはぁ」
部屋の中では、ピンクのフリフリを着用したホンアちゃんが、体を激しく動かしていた。
その行為にものすごく熱中している。
俺に気づく様子はない。
「すげぇ。ホンアちゃん、すげぇ」
体が興奮に包まれていく。
一心不乱なホンアちゃんの姿に見惚れていた。
ホンアちゃんは時に激しく時に穏やかに腕や足を動かしている。
腰の振り方もものすごく色っぽく、長時間つづけているのか、呼吸もだいぶ荒くなっている。
彼女の動きには、見ているものの視線を奪いつづける魅力がある。
「ホンアちゃん……やっぱり――」
その瞬間、ホンアちゃんに見惚れて前のめりになりすぎ、体勢を崩してしまった。
ドンと扉の横の壁にぶつかってしまう。
「え、なにっ?」
ホンアちゃんがそれまでの動きを止めて、こちらを振り向く。
ごまかしきれないと悟った俺は、部屋の中に入って扉を閉め、ホンアちゃんと二人きりになる。
「あ、俺のことなら気にしないでつづけてもらっていいよ。もっと見ていたいから。っていうか見せてくれよ。匿ってるんだから、それくらいのことはしてもらってもいいだろ?」
「嫌に決まってるじゃないですか。そもそもアイドルの部屋を勝手に覗くなんて、最低です」
俺をきっと睨むホンアちゃん。
まあ、たしかにこれは見られて嬉しいものじゃないからね。
「こんな夜中に部屋の中からこそこそ物音が聞こえた、気になるだろ」
「ははぁん」
ホンアちゃんが急にニヤニヤしはじめる。
「つまりナルチーは、私が夜中にひとりでこそこそとえっちぃことをしていると考えて、それを覗いて自分の自家発電に利用しようと」
「そんなわけねぇだろ!」
「別にいいですよ。ナルチーの自家発電の対象になっても」
「だからしねぇって」
「もう、欲望に正直になっていいんですよ。ほら、さっきまで私でなにを考えていたんですか?」
ふりふりスカートの裾を両手でつかんだホンアちゃんが、じりじりと歩み寄ってくる。
「私、いいですよ。ナルチーになら」
「え? いいの? じゃあお言葉に甘えて……ってバカっ! スカートの中なら一回見てるわ! むしろホンアちゃんのアレを見たら自信失くして萎えるわ!」
だって、ホンアちゃんのアレは、エベレスト級にもっこりしているからね。
俺もまあ、控えめに言って富士山級はあるけどさ。
さすがにエベレストには勝てないよ。
「ナルチー、強がりはむしろ格好悪いよ。ナルチーのは高尾山級しかないでしょ?」
「ふざけんな! そんなに小さくないわ!」
ってか俺、心の声がダダ漏れだったんですね。
は、恥ずかしいぃ。
「そうですよ。嘘の情報で誠道さんをバカにするのは止めてください」
客間の扉が開いて、そこから現れたのはワンピースタイプのパジャマ姿のミライだ。
俺たちが騒がしくしていたのに気づいて下りてきたみたいだ。
うん。
ホンアちゃんには申しわけないけど、ミライのパジャマの方が興奮します。
「誠道さんのは子供が砂場で作った山レベルです。嘘は止めてください」
「お前の方が嘘の情報でバカにしてんだろ! だいたい俺の見たことねぇはずだろうが!」
「ありますよ。前にも言いませんでしたか? 誠道さんが寝ているときに、こっそりと」
「あれマジだったの? ちょっと怖いわ!」
「まあ、嘘ですが」
「なんだ嘘かぁ。よかった……って信じられるわけないだろうが!」
「ひどいです。私が嘘をついたことがいままでありましたか?」
「何度も」
「即答しないでください! そもそも誠道さんのあれにたとえられる高尾山や富士山がかわいそうです。いますぐ高尾山や富士山に謝ってください!」
「ミライは本当に俺のを見たことないんだよね? バカにするつもりないんだよね?」
よし、絶対明日鍵を買って自室の扉に取りつけよう。
そうしよう。
……いや、見られてるなら遅いのか?
尿意を催した俺は、トイレにいくために一階に下りた。
用を足し終え、あくびをしながら廊下に出ると、どんどんという物音がしていることに気づく。
「なんだよ。ファンたちが騒いでんのか? 夜中だぞ」
はじめは陰湿な嫌がらせをしていると思ったのだが、この、どん、どん、という控えめな音は家の中から聞こえていた。
いったいどこからだ? とその音の方へ足を進めていくと、ホンアちゃんに貸している客間の前にたどり着いた。
「なにやってるんだ?」
深夜にひとりでこそこそやるとといえば…………はっ!
まさかホンアちゃんは…………もしかしてそういうことを?
たしかに、家の中から出られない生活をつづけていればストレスもたまるだろう。
それを発散させることも必要だろう。
これは……家主として確認するしかないな。
万が一、ファンが侵入してホンアちゃんが襲われていたら大変だからね。
俺は客間の扉をそっと、少しだけ開ける。
別にやましい気持ちはない。
ってか、やましいってなにそれおいしいの?
ホンアちゃんがなにをやっているのか覗き見――確認するのは家主として当然の義務。
倒れていたら大変だからね。
扉の隙間に目を近づけていく。
「……お、これはぁ」
部屋の中では、ピンクのフリフリを着用したホンアちゃんが、体を激しく動かしていた。
その行為にものすごく熱中している。
俺に気づく様子はない。
「すげぇ。ホンアちゃん、すげぇ」
体が興奮に包まれていく。
一心不乱なホンアちゃんの姿に見惚れていた。
ホンアちゃんは時に激しく時に穏やかに腕や足を動かしている。
腰の振り方もものすごく色っぽく、長時間つづけているのか、呼吸もだいぶ荒くなっている。
彼女の動きには、見ているものの視線を奪いつづける魅力がある。
「ホンアちゃん……やっぱり――」
その瞬間、ホンアちゃんに見惚れて前のめりになりすぎ、体勢を崩してしまった。
ドンと扉の横の壁にぶつかってしまう。
「え、なにっ?」
ホンアちゃんがそれまでの動きを止めて、こちらを振り向く。
ごまかしきれないと悟った俺は、部屋の中に入って扉を閉め、ホンアちゃんと二人きりになる。
「あ、俺のことなら気にしないでつづけてもらっていいよ。もっと見ていたいから。っていうか見せてくれよ。匿ってるんだから、それくらいのことはしてもらってもいいだろ?」
「嫌に決まってるじゃないですか。そもそもアイドルの部屋を勝手に覗くなんて、最低です」
俺をきっと睨むホンアちゃん。
まあ、たしかにこれは見られて嬉しいものじゃないからね。
「こんな夜中に部屋の中からこそこそ物音が聞こえた、気になるだろ」
「ははぁん」
ホンアちゃんが急にニヤニヤしはじめる。
「つまりナルチーは、私が夜中にひとりでこそこそとえっちぃことをしていると考えて、それを覗いて自分の自家発電に利用しようと」
「そんなわけねぇだろ!」
「別にいいですよ。ナルチーの自家発電の対象になっても」
「だからしねぇって」
「もう、欲望に正直になっていいんですよ。ほら、さっきまで私でなにを考えていたんですか?」
ふりふりスカートの裾を両手でつかんだホンアちゃんが、じりじりと歩み寄ってくる。
「私、いいですよ。ナルチーになら」
「え? いいの? じゃあお言葉に甘えて……ってバカっ! スカートの中なら一回見てるわ! むしろホンアちゃんのアレを見たら自信失くして萎えるわ!」
だって、ホンアちゃんのアレは、エベレスト級にもっこりしているからね。
俺もまあ、控えめに言って富士山級はあるけどさ。
さすがにエベレストには勝てないよ。
「ナルチー、強がりはむしろ格好悪いよ。ナルチーのは高尾山級しかないでしょ?」
「ふざけんな! そんなに小さくないわ!」
ってか俺、心の声がダダ漏れだったんですね。
は、恥ずかしいぃ。
「そうですよ。嘘の情報で誠道さんをバカにするのは止めてください」
客間の扉が開いて、そこから現れたのはワンピースタイプのパジャマ姿のミライだ。
俺たちが騒がしくしていたのに気づいて下りてきたみたいだ。
うん。
ホンアちゃんには申しわけないけど、ミライのパジャマの方が興奮します。
「誠道さんのは子供が砂場で作った山レベルです。嘘は止めてください」
「お前の方が嘘の情報でバカにしてんだろ! だいたい俺の見たことねぇはずだろうが!」
「ありますよ。前にも言いませんでしたか? 誠道さんが寝ているときに、こっそりと」
「あれマジだったの? ちょっと怖いわ!」
「まあ、嘘ですが」
「なんだ嘘かぁ。よかった……って信じられるわけないだろうが!」
「ひどいです。私が嘘をついたことがいままでありましたか?」
「何度も」
「即答しないでください! そもそも誠道さんのあれにたとえられる高尾山や富士山がかわいそうです。いますぐ高尾山や富士山に謝ってください!」
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