うちのメイドがウザかわいい! 転生特典ステータスがチートじゃなくて【新偉人(ニート)】だったので最強の引きこもりスローライフを目指します。

田中ケケ

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第6章 5 目指せ! 敗北!

初戦の相手

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 そんなこんなでミライと別れ、俺は大会出場者たちが集まる控室へ向かう。

 控室にはえっちな大会名につられてエントリーした、屈強だけど情けない性獣男どもがたくさんいた。

 みんな目を吊り上げて無駄に周囲を威嚇している。

 戦う前から自分の強さを誇示しようとしているのだろう。

…………あれ?

これ、俺が言っていた虚勢大会論もあながち間違いじゃなかったのでは。

 しばらくして俺の名前が呼ばれ、試合会場へと向かう。

 バトルフィールドはビーチに設営された建物なので当然砂浜だ。

そのバトルフィールドを取り囲むようにして観客席が設置されてある。

 会場は超満員で、選手が入場しただけで拍手や口笛が鳴り響く。

「おい! 負けたら承知しないからな! さっき負けたんだからここで俺は確実に取り返すんだ!」

「こんなところで負けんじゃねぇぞ! こっちは全財産賭けてんだ!」

 もちろん、この勝負はギャンブルの対象でもあるので、上記のような罵声や怒号も飛び交っている。

 そんなことより相手は……と。

 向かい側の通路から歩いてきた対戦相手を見て、心に緊張が走る。

 相手を威圧せんばかりのムキムキ筋肉を携えた、身長二メートルはあろうかという大男がそこにいた。

 肩に担ぐようにして持っているのは、大きな金属製の大槌だ。

 こいつの攻撃を食らったふりをして負けるって、なかなか難しいのでは?

 普通に攻撃を食らって負ける可能性が高いのでは?

「さて、つづいての戦いはこの二人だぁ!」

 実況席にいる男が叫ぶと、より一層の歓声がバトルフィールドに降り注がれた。

実況の男は、大きなジェスチャーで俺の対戦相手を指さす。

「さぁ、西側から登場は、今大会の優勝候補」

 マジかよ。

 いきなりそんなやつと戦うなんて。

 屈強な男は金属製の大鎚をフィールドの上に置き、自分の筋肉を見せびらかせるため大仰に格好つけたポーズをとっている。

 いよっ!

 肩にショベルカー装備してんのかーい!

 胸板の上で大マグロさばけるだろ!

 腹筋で自然薯すり下ろせるじゃねか!

「の一人と呼ぶには実力が足りないかもしれないが、まあ運が味方すれば優勝する可能性がなくはないでおなじみの男!」

「いやそんなおなじみならいらねぇだろ! ってかどれくらい強いの? 要約すると中の上くらい?」

 あとそんなバカげた紹介されてる間も、よく恥ずかしげもなくポーズ取ったままでいられますね。

「その名も、ウンニー・ミハナサ・レーテル!」

「絶対優勝できないじゃんこいつ!」

 だって運が味方することがないんだから。
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