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最終章 2 フェニックスハイランドはきっと貸し切り
お客様は神様ではない
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とある密室で、フードを被った二人がなにやら話している。
「本当にいいんですね。後悔しませんか?」
「はい。問題ありません。あの人から報告を受けて思ったんです。むしろこれくらいしないと願いは叶えられないと」
「承知しました。では、あなたの望む魔王を出現させるのはフェニックスハイランドでよろしいですか?」
「ええ、もちろん。それが私の筋書きですから」
「承知しました」
一人が去っていくと、残された一人がにやりと笑う。
「そうだ。特別にサービスしてあげましょうかねぇ。ここまで純粋だと、本当に……」
***
おそらくだが。
フェニックスハイランドというのは、俺たち以前にこの世界にやってきた転生者が、女神リスズから与えられた固有ステータスの力によって作った超巨大な遊園地だ。
広さは東京ドーム100個分は優に超える。
なんなら島根とか鳥取とかよりも大きいんじゃないかな?
島根とか鳥取とか興味なさ過ぎて、どれくらい大きいのか知らんけど。
ってか東京ドーム○○個分とか言われても、正直どれ位大きいのか想像できないんだよなぁ。
あれ最初に言いだしたやつ、絶対たとえツッコみ下手だよね。
まあ、そういう愚痴は置いといて。
フェニックスハイランドは、たとえ貸し切り状態だとしても、一日では絶対に遊びつくせないほどのアトラクション数を有しており、しかも接客から設備管理に至るまで、その全てが機械化されている。
人間よりもはるかに優秀な接客ロボットが接客し、アトラクションのメンテナンスも当然ロボットが行っている。
各アトラクション間の移動だって、ワープゾーンを使えば簡単に行き来できる(もちろん、歩いての移動も可)ため、不便さを感じることはない。
ほんと、こんな施設を作っちゃうんだから、固有ステータスってやっぱりすごすぎるね。
そう考えると、俺の固有ステータス【新偉人】は本当に……ああ、なんだか泣けてきたぞ。
「誠道さん。私、今日をすごく楽しみにしてました」
ニコニコ笑顔のミライは、フェニックスハイランドの入場ゲートをキラキラした目で見上げている。
「私、楽しみすぎて最近ずっと寝不足気味だったのですが、無事にこの日を迎えられて感動してます」
入場ゲートのすぐ後ろには巨大な丸い球体が置かれていて、その前には『フェニックスハイランド』という文字のオブジェが待ち構える。
そのそばには、なにかをずっと待ち続けているっぽく見える、待ち合わせにぴったりの犬の銅像や、足を組んで座ってなにかをずっと思案しているっぽく見える人の石像など、見覚えがあるものが所狭しと置かれており……うん、やっぱりここ、確実に転生者が作ってますね。
証拠がありすぎて探偵すらいらないレベルです。
「そうか。一日じゃ制覇できないくらい広いらしいけど、今日は二人でとことん楽しもうぜ!」
俺は無駄に白い歯を見せ、親指を立てて、テンションをぶち上げる。
こうでもしないと、デート前の緊張に押しつぶされそうなんです。
やっていけないんです。
普段とキャラ違うとか、そんなこと言わないでね。
バイブスうええええぃいいいいい!
「誠道さん。普段とかなりキャラが違いませんか?」
「そ、そうか?」
すぐ指摘されたっ!
「はい。普段だったら、『遊園地は陽キャの巣窟なのに。だいたい、無駄に高い入場料払って、ただ前後左右に移動するだけのアトラクションに乗るとか時間と金の無駄すぎる。家でジャンプすればいいだけじゃん。着ぐるみの行進見てなにが楽しいんだか。あれよく考えたらおっさんたちの行進だよ。中にいるのはおっさんなわけだし』みたいなことを言うはずで」
「ミライと一緒だから普通に楽しみだって思ってるよ! ってか今日は貸し切りだから陽キャもいないし待ち時間もないから!」
ったく、ミライは俺をなんだと思っているのか。
「私と一緒だから、楽しみ……」
ミライがにやけながらぼそりと呟いたのが聞こえてきて顔が熱くなる。
ごほんごほんと誤魔化すように咳払いをして、ミライと一緒に入場ゲートへと向かい、貸し切りチケットを受付の人に渡した。
受付の人は、おむつ姿のおじさんだった。
「いや全自動接客ロボットはどうした!」
「そんなことはどうでもいいだろう」
俺のツッコみを軽く受け流したオムツおじさんは、「偽造がないか少し確認させてもらう」とそのチケットをオムツの中に入れた。
「いやお前らが渡したものなんだから偽造なわけないだろうが! ってかオムツの中に入れてなにがわかるんだよ!」
「んん? これはもしや……貸し切りチケットの偽造は重罪。場合によっては百京リスズの賠償金が」
「はめやがったのか! マダムさんはそうやって金持ちにのし上がったのかよ! オムツおじさんを探した報奨金以上の額を請求すんじゃねぇぞ!」
「人を一方的に疑うのはよくない。少し落ち着きなさい。偽造されていないことは確認できたから」
「だったら紛らわしいこと言うんじゃねぇ!」
「だから少し落ち着きなさい。ほら、園内ではこれをつけておくように」
オムツおじさんが、蛍光緑のリストバンドを渡してきた。
「館内のロボットはこれをつけた人をお客様と認識して、おもてなしをしてくれることになっている」
なるほど。
遊園地とかでよくあるやつね。
「ただし」
オムツおじさんの声が若干低くなる。
「くれぐれも、お客様が神様だからといって、自分から神様を名乗らないように。店側にもお客を選ぶ権利がある。融通を聞かせるのは店側の判断であって、客が求めていいものではない。店員に怒鳴るのは本当に恥ずかしいことだぞ」
「わかってます。怒鳴ることよりも恥ずかしい格好をしているあなたから言われると、説得力が違いますね」
オムツおじさんという正しくない存在にめちゃくちゃ正しいことを言われて、なんか鼻の中がむずがゆい。
「はて、さっきこの私に言いがかりをつけて怒鳴ってきたのはどこの誰だったか」
「おいてめぇ言わせておけば!」
「誠道さん」
興奮しかけた俺をミライが目で制す。
「店員に怒鳴るのは、恥ずかしいことですよ」
「別の意味で俺ははめられてますね!」
でも、ここは引き下がらざるを得ない。
店員に横柄な態度を取る。
彼氏の冷める行動、不動の第一位だもんね。
なんなら彼女や友達や親なんかがそれをやっていても、無性に縁を切りたくなる。
なのになんで店員に怒鳴るやつがいなくならないかというと、威張り散らすことが格好いいと思っちゃうやつらが類友的な感じで集まっちゃうからなんですよね。
普通の感性を持ったグループからつまはじきにされたそいつらは、同じ野蛮なやつらで集まるしかないもんね。
と、そんなことを思いつつ、俺はリストバンドを手首にはめる。
ミライが同じように手首にはめたのを確認して、園内に入ろうと。
「誠道くん、待ちなさい」
なぜか俺だけが、オムツおじさんに肩を掴まれて呼び止められましたとさ。
「きちんとリストバンドを装着してくれないかな。さすがにその状態では入場を断らざるを得ない」
オムツおじさんに凄まれ、少し委縮してしまう。
でも、俺ちゃんとリストバンドつけてるんだけど。
「誠道くんの場合は、それを首輪として首につけるべきなんだが。そしてこのお嬢さんのペットとして園内を散歩するべきなんだが」
「おいてめぇふざけんないいかげんにしろ!」
「おや? 我々ドMが彼女と遊園地ですることといったら、お散歩プレイのはずだが」
「お前と一緒にするなー!」
ねぇ、この場合は店員に怒っても許されるよね?
俺が怒鳴ったシーンだけを切り取ってSNSで拡散しないでよお願いだから!
「そ、そんな、私たちはまだそこまでの関係じゃ……」
うん、そしてミライは彼女って呼ばれたことに照れないでくれるかな?
いや、今日告白する予定だけどさ、普通にオムツおじさんの暴走を止めてほしかったよ。
あれ……、でも、彼女って呼ばれたことに照れてるってことは、ミライにはその気があるわけで。
そもそもミライからキスしてきたんだし、普段の言動を考慮しても告白が成功するのは確定なんだからこんなに緊張やら不安やらを抱えなくてもいいってことですよね?
「でも誠道さんがお望みなら、貸し切りですから、恥ずかしいですけどお散歩プレイも受け入れますよ」
「そっちに照れてたのかよ!」
「本当にいいんですね。後悔しませんか?」
「はい。問題ありません。あの人から報告を受けて思ったんです。むしろこれくらいしないと願いは叶えられないと」
「承知しました。では、あなたの望む魔王を出現させるのはフェニックスハイランドでよろしいですか?」
「ええ、もちろん。それが私の筋書きですから」
「承知しました」
一人が去っていくと、残された一人がにやりと笑う。
「そうだ。特別にサービスしてあげましょうかねぇ。ここまで純粋だと、本当に……」
***
おそらくだが。
フェニックスハイランドというのは、俺たち以前にこの世界にやってきた転生者が、女神リスズから与えられた固有ステータスの力によって作った超巨大な遊園地だ。
広さは東京ドーム100個分は優に超える。
なんなら島根とか鳥取とかよりも大きいんじゃないかな?
島根とか鳥取とか興味なさ過ぎて、どれくらい大きいのか知らんけど。
ってか東京ドーム○○個分とか言われても、正直どれ位大きいのか想像できないんだよなぁ。
あれ最初に言いだしたやつ、絶対たとえツッコみ下手だよね。
まあ、そういう愚痴は置いといて。
フェニックスハイランドは、たとえ貸し切り状態だとしても、一日では絶対に遊びつくせないほどのアトラクション数を有しており、しかも接客から設備管理に至るまで、その全てが機械化されている。
人間よりもはるかに優秀な接客ロボットが接客し、アトラクションのメンテナンスも当然ロボットが行っている。
各アトラクション間の移動だって、ワープゾーンを使えば簡単に行き来できる(もちろん、歩いての移動も可)ため、不便さを感じることはない。
ほんと、こんな施設を作っちゃうんだから、固有ステータスってやっぱりすごすぎるね。
そう考えると、俺の固有ステータス【新偉人】は本当に……ああ、なんだか泣けてきたぞ。
「誠道さん。私、今日をすごく楽しみにしてました」
ニコニコ笑顔のミライは、フェニックスハイランドの入場ゲートをキラキラした目で見上げている。
「私、楽しみすぎて最近ずっと寝不足気味だったのですが、無事にこの日を迎えられて感動してます」
入場ゲートのすぐ後ろには巨大な丸い球体が置かれていて、その前には『フェニックスハイランド』という文字のオブジェが待ち構える。
そのそばには、なにかをずっと待ち続けているっぽく見える、待ち合わせにぴったりの犬の銅像や、足を組んで座ってなにかをずっと思案しているっぽく見える人の石像など、見覚えがあるものが所狭しと置かれており……うん、やっぱりここ、確実に転生者が作ってますね。
証拠がありすぎて探偵すらいらないレベルです。
「そうか。一日じゃ制覇できないくらい広いらしいけど、今日は二人でとことん楽しもうぜ!」
俺は無駄に白い歯を見せ、親指を立てて、テンションをぶち上げる。
こうでもしないと、デート前の緊張に押しつぶされそうなんです。
やっていけないんです。
普段とキャラ違うとか、そんなこと言わないでね。
バイブスうええええぃいいいいい!
「誠道さん。普段とかなりキャラが違いませんか?」
「そ、そうか?」
すぐ指摘されたっ!
「はい。普段だったら、『遊園地は陽キャの巣窟なのに。だいたい、無駄に高い入場料払って、ただ前後左右に移動するだけのアトラクションに乗るとか時間と金の無駄すぎる。家でジャンプすればいいだけじゃん。着ぐるみの行進見てなにが楽しいんだか。あれよく考えたらおっさんたちの行進だよ。中にいるのはおっさんなわけだし』みたいなことを言うはずで」
「ミライと一緒だから普通に楽しみだって思ってるよ! ってか今日は貸し切りだから陽キャもいないし待ち時間もないから!」
ったく、ミライは俺をなんだと思っているのか。
「私と一緒だから、楽しみ……」
ミライがにやけながらぼそりと呟いたのが聞こえてきて顔が熱くなる。
ごほんごほんと誤魔化すように咳払いをして、ミライと一緒に入場ゲートへと向かい、貸し切りチケットを受付の人に渡した。
受付の人は、おむつ姿のおじさんだった。
「いや全自動接客ロボットはどうした!」
「そんなことはどうでもいいだろう」
俺のツッコみを軽く受け流したオムツおじさんは、「偽造がないか少し確認させてもらう」とそのチケットをオムツの中に入れた。
「いやお前らが渡したものなんだから偽造なわけないだろうが! ってかオムツの中に入れてなにがわかるんだよ!」
「んん? これはもしや……貸し切りチケットの偽造は重罪。場合によっては百京リスズの賠償金が」
「はめやがったのか! マダムさんはそうやって金持ちにのし上がったのかよ! オムツおじさんを探した報奨金以上の額を請求すんじゃねぇぞ!」
「人を一方的に疑うのはよくない。少し落ち着きなさい。偽造されていないことは確認できたから」
「だったら紛らわしいこと言うんじゃねぇ!」
「だから少し落ち着きなさい。ほら、園内ではこれをつけておくように」
オムツおじさんが、蛍光緑のリストバンドを渡してきた。
「館内のロボットはこれをつけた人をお客様と認識して、おもてなしをしてくれることになっている」
なるほど。
遊園地とかでよくあるやつね。
「ただし」
オムツおじさんの声が若干低くなる。
「くれぐれも、お客様が神様だからといって、自分から神様を名乗らないように。店側にもお客を選ぶ権利がある。融通を聞かせるのは店側の判断であって、客が求めていいものではない。店員に怒鳴るのは本当に恥ずかしいことだぞ」
「わかってます。怒鳴ることよりも恥ずかしい格好をしているあなたから言われると、説得力が違いますね」
オムツおじさんという正しくない存在にめちゃくちゃ正しいことを言われて、なんか鼻の中がむずがゆい。
「はて、さっきこの私に言いがかりをつけて怒鳴ってきたのはどこの誰だったか」
「おいてめぇ言わせておけば!」
「誠道さん」
興奮しかけた俺をミライが目で制す。
「店員に怒鳴るのは、恥ずかしいことですよ」
「別の意味で俺ははめられてますね!」
でも、ここは引き下がらざるを得ない。
店員に横柄な態度を取る。
彼氏の冷める行動、不動の第一位だもんね。
なんなら彼女や友達や親なんかがそれをやっていても、無性に縁を切りたくなる。
なのになんで店員に怒鳴るやつがいなくならないかというと、威張り散らすことが格好いいと思っちゃうやつらが類友的な感じで集まっちゃうからなんですよね。
普通の感性を持ったグループからつまはじきにされたそいつらは、同じ野蛮なやつらで集まるしかないもんね。
と、そんなことを思いつつ、俺はリストバンドを手首にはめる。
ミライが同じように手首にはめたのを確認して、園内に入ろうと。
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「きちんとリストバンドを装着してくれないかな。さすがにその状態では入場を断らざるを得ない」
オムツおじさんに凄まれ、少し委縮してしまう。
でも、俺ちゃんとリストバンドつけてるんだけど。
「誠道くんの場合は、それを首輪として首につけるべきなんだが。そしてこのお嬢さんのペットとして園内を散歩するべきなんだが」
「おいてめぇふざけんないいかげんにしろ!」
「おや? 我々ドMが彼女と遊園地ですることといったら、お散歩プレイのはずだが」
「お前と一緒にするなー!」
ねぇ、この場合は店員に怒っても許されるよね?
俺が怒鳴ったシーンだけを切り取ってSNSで拡散しないでよお願いだから!
「そ、そんな、私たちはまだそこまでの関係じゃ……」
うん、そしてミライは彼女って呼ばれたことに照れないでくれるかな?
いや、今日告白する予定だけどさ、普通にオムツおじさんの暴走を止めてほしかったよ。
あれ……、でも、彼女って呼ばれたことに照れてるってことは、ミライにはその気があるわけで。
そもそもミライからキスしてきたんだし、普段の言動を考慮しても告白が成功するのは確定なんだからこんなに緊張やら不安やらを抱えなくてもいいってことですよね?
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