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最終章 2 フェニックスハイランドはきっと貸し切り
察して、は傲慢
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「ってかなんでイツモフさんたちがここにいるんだよ。貸し切りのはずなんだけど?」
「私たちはお客ではなく、スタッフとして雇われてここにいるんです。そうじゃなかったらこんなケチ道――じゃなくて誠道くんたちしかお客がいない場所で商売なんかするわけがありません」
「こいつらの雇用主はおもてなしの意味を知ってるのかなぁ」
ってか本当に全自動ロボットどこなの?
まさか、経年劣化で壊れたから、こうして人を雇っているとか?
それだったらアトラクションに乗るのもちょっと怖いし勇気いるんだけど。
「そんなことより注文するんですよね? 早くしてください。他の客の迷惑になります」
「貸し切りだから他の客いないけどな。じゃあタピオカを……ミライも飲むか?」
「はい。いただきます」
「じゃあ、タピオカをふた……」
とその時、嫌な予感が体中を駆け巡った。
だって、ここはイツモフ・ザケテイルのお店。
絶対になにかよくない秘密があるに違いない。
俺は過去から学ぶ賢い人間だからね。
「の前に、看板、看板は……っと」
俺はメニュー名とメニューの絵、そして値段が書かれてある看板をくまなくチェックする。
『タピオカ・300リスズ』
……あ、あれぇ?
おかしなところがなにひとつないぞ?
文字をごまかしてもいないし、メニューの絵も普通、値段もすこぶる良心的だ。
でも、おかしなところがなさすぎて逆に怪しすぎるし、すごく怖い。
すでに騙されている感がプンプンしている。
「どうしたんですか? 冷やかしなら帰ってください」
イツモフさんに冷たい目を向けられる。
「すまんすまん。悪かった。じゃあこのタピオカを二つで」
「誠道くん。タピオカを二つで、本当にいいんですか?」
「なんで聞き返されてんだよ。本当にいいよ。タピオカ二つで」
そう答えると、イツモフさんはにやりと不敵に笑う。
「かしこまりました。では、タピオカを二つですね。合計で600リスズです」
うん、合計金額も普通だが……なぜこんなにも怪しさが振りきれそうになっているのだろうか。
「どうしたんですか? そんなに怯えて」
俺からお金を受け取ったイツモフさんが背中を向けながら聞いてくる。
「いや、こう言っちゃなんだけど、絶対なんかあると思って。イツモフさんだから」
「それは過去の私ですよ。私はまっとうな人間になったんです。ユニコーンの角をユニコーソの角と偽る。クラーケンシュタインをクラーケンと偽る。そんなのどう考えても犯罪じゃないですか。まっとうに商売してお金を得ることの素晴らしさにようやく気づけたんです」
「僕が説得したんだよ」
また出店の後ろからジツハフくんが顔を出す。
そんなジツハフくんの頭をイツモフさんが撫でる。
「私はどこまでいっても弟に甘いお姉ちゃんなのでしょう。ジツハフの言葉には敵いませんでした。ジツハフの言葉が私を変えてくれたんです。ジツハフは本当にすごいです」
「そうか。それはよかったな」
なんだかちょっと涙が出てきたぞ。
この姉弟愛、たまらんなぁ。
弟の純粋な心が、ようやく姉の狡猾さを溶かしたのだ。
「はい。ジツハフ、本当にありがとう」
「そんなに褒められると照れるなぁ」
顔を赤くしているジツハフくんを見ていると、こっちまで嬉しくなる。
「お待たせしました。こちらタピオカ二つになります」
「ありがとう」
そして、振り返ったイツモフさんに両手を伸ばし、注文したタピオカを二つ受け取った。
俺の手の中には、ただの黒くて小さな球体が二つだけ乗っていた。
「……は?」
俺は、どういうこと? とイツモフさんを見る。
「え? なんですかその顔は。ご注文通り、タピオカ二粒、ご用意しましたけど」
「おいふざけんな! 俺の感動返せよ! なにがまっとうな人間になっただ!」
こいつらはやっぱりふざけてやがったよ!
「ふざける? 私たちがいつふざけましたか? 注文通りタピオカを二粒用意しましたよ?」
「いやいや、どう考えたっておかしいだろ?」
「おかしいのは誠道くんですが。……あ、もしかしてタピオカミルクティーが欲しかったんですか? だったらそう頼んでいただかないと」
「そんなのフルネームで言わなくたって、普通わかるだろうが!」
「誠道くん」
イツモフさんが急に真面目な顔になる。
「言わなくたって普通わかるというのは傲慢です。心に秘めている気持ちは、その相手に直接言わなければ伝わりません」
「そうだよ。誠道お兄ちゃん」
ジツハフくんも、俺に厳しい目を向けてくる。
「きちんと言わなかった側が、相手に察してもらえなかったからって怒るのは、すごく格好悪いことだよ」
「ぐぬぬ……。正しいことを言われてるはずなのに、なんでこんなにも腑に落ちないんだろうか」
「それにほら」
ジツハフくんがとたとたと看板の前まで歩いて、看板を指さしながらつづける。
「僕たちはこんなにわかりやすく伝えていたんだよ。『タピオカ・300リスズ』って」
「どこがわかりやすいんだよ。騙す気満々じゃねぇか! タピオカ、しか書かれてない看板用意しやがって! タピオカミルクティーの文字も値段も書かれていなじゃねぇか!」
「誠道お兄ちゃん、落ち着いて。看板に全部のメニューが書かれてあるわけないよ。しかもここはタピオカミルクティー屋なんだから。タピオカミルクティーがメニューにあることは、客として普通に察してよ」
「おい一分前の自分の言葉を思い出せ!」
「それに何度も言ってるけど、僕たちはきちんとわかりやすく伝えているんだよ」
「だから、わかりやすくもなんとも」
「ほら、ここ」
得意げなジツハフくんにそう言われ、俺はジツハフくんが指さしている先を見る。
小さな人差し指は『タピオカ・300リスズ』の『・』を指示していた。
「この小さな黒い点はタピオカを表しているんだ。つまりこれは『タピオカ・300リスズ』ってことなんだ」
「ふざけんなこのぼったくり兄妹がよぉ!」
「誠道お兄ちゃん、逆切れはよくないよ。普通はわかるよ。察することができなかったのを責任転嫁しないで」
「だからさっきの言葉を思い出せよ!」
「誠道くん、いいかげんにしてくれませんか」
その時、鬼神のような殺気を感じて、背筋が凍りついた。
「これ以上ジツハフを不当にいじめるとどうなるか、わかりますよね?」
イツモフさんだ。
イツモフさんが起こっている。
恐る恐るイツモフさんを見ると、イツモフさんは笑っていたが、その笑顔が逆に恐ろしかった。
「いや、でも不当というか、その、だって」
「タピオカを売ることも、この看板を使うことも、ジツハフが寝る魔も惜しんで考えた金策なんです。それを褒めないでバカにするなんて、覚悟はできてるんですよね」
「いや、バカにしてるなんて、そんな」
ってかお姉ちゃんとしてまず、こんなバカなことを考えた弟は叱るべきだろ。
「私は、大切な弟のためなら命だってかけられます」
でも、ここは話を合わせないとヤバいから。
イツモフさん、弟のことになると本当に恐ろしいからなぁ。
「誠道くんも、大切なミライさんのためならなんだってしますよね?」
「はい。当然です。う、うわぁ、本当にジツハフくんは頭がよくてすごいなぁ」
ジツハフくんの頭を優しく撫でてやると、ジツハフくんは満面の笑みで。
「引きこもりに褒められてもあんまり嬉しくないね。でも一応ありがとう」
こいつ、本当に可愛げのない子供だな。
「そ、そんな。大切なミライのためならなんでもするって、もう、誠道さんったら」
あと、後ろで赤くなってるミライよ。
うん、それ以上赤くなってると、なんか俺まで恥ずかしくなっちゃうからやめて。
イツモフさんの言葉に乗せられて、なんかめちゃくちゃ恥ずかしいことを口走っちゃったよ俺!
「誠道さん、なんでもするって言ったので、いますぐさっきやりかけたお散歩プレイを」
「するわけねぇしやりかけてもねぇんだが!」
「な、誠道お兄ちゃん。お散歩プレイって、それは普通に引いちゃうよ。まだ子供の僕でも変態だってわかるよ」
あのぉ、ジツハフくん。
ガチで引かれるとちょっとショックです。
「ジツハフ、これ以上この変態と会話しちゃだめ。こんな大人になっちゃだめ」
「大丈夫だよ。僕が引きこもりになるわけないよ。だってお金稼ぎの天才だから!」
「詐欺師の天才の間違いだろうが!」
「お散歩プレイがダメなら、じゃあ一緒にしゃっき」
「んもしねぇわ!」
「私たちはお客ではなく、スタッフとして雇われてここにいるんです。そうじゃなかったらこんなケチ道――じゃなくて誠道くんたちしかお客がいない場所で商売なんかするわけがありません」
「こいつらの雇用主はおもてなしの意味を知ってるのかなぁ」
ってか本当に全自動ロボットどこなの?
まさか、経年劣化で壊れたから、こうして人を雇っているとか?
それだったらアトラクションに乗るのもちょっと怖いし勇気いるんだけど。
「そんなことより注文するんですよね? 早くしてください。他の客の迷惑になります」
「貸し切りだから他の客いないけどな。じゃあタピオカを……ミライも飲むか?」
「はい。いただきます」
「じゃあ、タピオカをふた……」
とその時、嫌な予感が体中を駆け巡った。
だって、ここはイツモフ・ザケテイルのお店。
絶対になにかよくない秘密があるに違いない。
俺は過去から学ぶ賢い人間だからね。
「の前に、看板、看板は……っと」
俺はメニュー名とメニューの絵、そして値段が書かれてある看板をくまなくチェックする。
『タピオカ・300リスズ』
……あ、あれぇ?
おかしなところがなにひとつないぞ?
文字をごまかしてもいないし、メニューの絵も普通、値段もすこぶる良心的だ。
でも、おかしなところがなさすぎて逆に怪しすぎるし、すごく怖い。
すでに騙されている感がプンプンしている。
「どうしたんですか? 冷やかしなら帰ってください」
イツモフさんに冷たい目を向けられる。
「すまんすまん。悪かった。じゃあこのタピオカを二つで」
「誠道くん。タピオカを二つで、本当にいいんですか?」
「なんで聞き返されてんだよ。本当にいいよ。タピオカ二つで」
そう答えると、イツモフさんはにやりと不敵に笑う。
「かしこまりました。では、タピオカを二つですね。合計で600リスズです」
うん、合計金額も普通だが……なぜこんなにも怪しさが振りきれそうになっているのだろうか。
「どうしたんですか? そんなに怯えて」
俺からお金を受け取ったイツモフさんが背中を向けながら聞いてくる。
「いや、こう言っちゃなんだけど、絶対なんかあると思って。イツモフさんだから」
「それは過去の私ですよ。私はまっとうな人間になったんです。ユニコーンの角をユニコーソの角と偽る。クラーケンシュタインをクラーケンと偽る。そんなのどう考えても犯罪じゃないですか。まっとうに商売してお金を得ることの素晴らしさにようやく気づけたんです」
「僕が説得したんだよ」
また出店の後ろからジツハフくんが顔を出す。
そんなジツハフくんの頭をイツモフさんが撫でる。
「私はどこまでいっても弟に甘いお姉ちゃんなのでしょう。ジツハフの言葉には敵いませんでした。ジツハフの言葉が私を変えてくれたんです。ジツハフは本当にすごいです」
「そうか。それはよかったな」
なんだかちょっと涙が出てきたぞ。
この姉弟愛、たまらんなぁ。
弟の純粋な心が、ようやく姉の狡猾さを溶かしたのだ。
「はい。ジツハフ、本当にありがとう」
「そんなに褒められると照れるなぁ」
顔を赤くしているジツハフくんを見ていると、こっちまで嬉しくなる。
「お待たせしました。こちらタピオカ二つになります」
「ありがとう」
そして、振り返ったイツモフさんに両手を伸ばし、注文したタピオカを二つ受け取った。
俺の手の中には、ただの黒くて小さな球体が二つだけ乗っていた。
「……は?」
俺は、どういうこと? とイツモフさんを見る。
「え? なんですかその顔は。ご注文通り、タピオカ二粒、ご用意しましたけど」
「おいふざけんな! 俺の感動返せよ! なにがまっとうな人間になっただ!」
こいつらはやっぱりふざけてやがったよ!
「ふざける? 私たちがいつふざけましたか? 注文通りタピオカを二粒用意しましたよ?」
「いやいや、どう考えたっておかしいだろ?」
「おかしいのは誠道くんですが。……あ、もしかしてタピオカミルクティーが欲しかったんですか? だったらそう頼んでいただかないと」
「そんなのフルネームで言わなくたって、普通わかるだろうが!」
「誠道くん」
イツモフさんが急に真面目な顔になる。
「言わなくたって普通わかるというのは傲慢です。心に秘めている気持ちは、その相手に直接言わなければ伝わりません」
「そうだよ。誠道お兄ちゃん」
ジツハフくんも、俺に厳しい目を向けてくる。
「きちんと言わなかった側が、相手に察してもらえなかったからって怒るのは、すごく格好悪いことだよ」
「ぐぬぬ……。正しいことを言われてるはずなのに、なんでこんなにも腑に落ちないんだろうか」
「それにほら」
ジツハフくんがとたとたと看板の前まで歩いて、看板を指さしながらつづける。
「僕たちはこんなにわかりやすく伝えていたんだよ。『タピオカ・300リスズ』って」
「どこがわかりやすいんだよ。騙す気満々じゃねぇか! タピオカ、しか書かれてない看板用意しやがって! タピオカミルクティーの文字も値段も書かれていなじゃねぇか!」
「誠道お兄ちゃん、落ち着いて。看板に全部のメニューが書かれてあるわけないよ。しかもここはタピオカミルクティー屋なんだから。タピオカミルクティーがメニューにあることは、客として普通に察してよ」
「おい一分前の自分の言葉を思い出せ!」
「それに何度も言ってるけど、僕たちはきちんとわかりやすく伝えているんだよ」
「だから、わかりやすくもなんとも」
「ほら、ここ」
得意げなジツハフくんにそう言われ、俺はジツハフくんが指さしている先を見る。
小さな人差し指は『タピオカ・300リスズ』の『・』を指示していた。
「この小さな黒い点はタピオカを表しているんだ。つまりこれは『タピオカ・300リスズ』ってことなんだ」
「ふざけんなこのぼったくり兄妹がよぉ!」
「誠道お兄ちゃん、逆切れはよくないよ。普通はわかるよ。察することができなかったのを責任転嫁しないで」
「だからさっきの言葉を思い出せよ!」
「誠道くん、いいかげんにしてくれませんか」
その時、鬼神のような殺気を感じて、背筋が凍りついた。
「これ以上ジツハフを不当にいじめるとどうなるか、わかりますよね?」
イツモフさんだ。
イツモフさんが起こっている。
恐る恐るイツモフさんを見ると、イツモフさんは笑っていたが、その笑顔が逆に恐ろしかった。
「いや、でも不当というか、その、だって」
「タピオカを売ることも、この看板を使うことも、ジツハフが寝る魔も惜しんで考えた金策なんです。それを褒めないでバカにするなんて、覚悟はできてるんですよね」
「いや、バカにしてるなんて、そんな」
ってかお姉ちゃんとしてまず、こんなバカなことを考えた弟は叱るべきだろ。
「私は、大切な弟のためなら命だってかけられます」
でも、ここは話を合わせないとヤバいから。
イツモフさん、弟のことになると本当に恐ろしいからなぁ。
「誠道くんも、大切なミライさんのためならなんだってしますよね?」
「はい。当然です。う、うわぁ、本当にジツハフくんは頭がよくてすごいなぁ」
ジツハフくんの頭を優しく撫でてやると、ジツハフくんは満面の笑みで。
「引きこもりに褒められてもあんまり嬉しくないね。でも一応ありがとう」
こいつ、本当に可愛げのない子供だな。
「そ、そんな。大切なミライのためならなんでもするって、もう、誠道さんったら」
あと、後ろで赤くなってるミライよ。
うん、それ以上赤くなってると、なんか俺まで恥ずかしくなっちゃうからやめて。
イツモフさんの言葉に乗せられて、なんかめちゃくちゃ恥ずかしいことを口走っちゃったよ俺!
「誠道さん、なんでもするって言ったので、いますぐさっきやりかけたお散歩プレイを」
「するわけねぇしやりかけてもねぇんだが!」
「な、誠道お兄ちゃん。お散歩プレイって、それは普通に引いちゃうよ。まだ子供の僕でも変態だってわかるよ」
あのぉ、ジツハフくん。
ガチで引かれるとちょっとショックです。
「ジツハフ、これ以上この変態と会話しちゃだめ。こんな大人になっちゃだめ」
「大丈夫だよ。僕が引きこもりになるわけないよ。だってお金稼ぎの天才だから!」
「詐欺師の天才の間違いだろうが!」
「お散歩プレイがダメなら、じゃあ一緒にしゃっき」
「んもしねぇわ!」
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