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おっぱいをかけた戦い
私を縛って⑤
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「ごめん。でもこれ、気持ちよすぎて」
揉むのをやめられない。喉からからの状態で目の前に差し出された水を飲まない人がどこにいようか。本当に柔らかくて、気持ちよくて、むにむにで、最高に幸せだった。
「そっか。ならっ、いま宮田下くんが触れているものがなにかっ、当ててっ、みてぇ」
吉良坂さんが俺の手を一層その柔らかいものに押しつける
「もしっ、当てたらぁ、あの写真はっ……破棄してあげる」
「マジで?」
それなら! と俺は「ああぅ、んんぁ」という吉良坂さんの喘ぎ声を聞きながら必死でそれを揉み続ける。
ほんとに気持ちいい。
その感触を楽しんでいる手だけじゃなく、身体中が気持ちいい――ん?
吉良坂さんの喘ぎ声?
アエギゴエ?
……って、この柔らかいものはまさか!
俺はようやく理解した。もしかしていま俺が欲望のままに揉んでいるものって……。
「これ、おおおぱ、吉良坂さんの……おっぱい、ですか?」
「ど、どう、でしょう」
吉良坂さんの声には大量の吐息が混じっていた。吉良坂さんの手に引っぱられ、ゆっくりと俺の手がおっぱい――まだそうと決まってないけど――から離れていく。ああ! もっと揉みたかったのに! なんて思ってないけど、でも手にはまだあの極上の柔らかさがこびりついている。なんだこの満足感は。身体が幸せだったと叫んでいる。
「正解は……これ、です」
吉良坂さんが俺のアイマスクを外す。
それまで真っ暗闇の中にいたためか、急に世界が明るくなって目がくらみ、思わず瞼を閉じた。薄目で外の世界を見ると、吉良坂さんの姿がぼんやりと映し出された。口をすぼめて、なんだか恥じらっているように見えるぞ。だんだんと明かりに目が慣れ、吉良坂さんの姿がくっきりはっきりしていくと……。
「……く、くっしょん?」
「そう、クッション」
吉良坂さんは黄緑色のカバーがついたクッションを抱きしめていた。
中に細かなビーズが入ってるやつで、触るとむにっと気持ちいい……ん? むにっと?
「ってことは、つまり……」
さっき俺が揉んでいたのは、吉良坂さんのたわわなおっぱいではなく、低反発ビーズクッションってことかっ!
「そう。あなたが揉んでいたのは、私のおっぱいじゃなくてこのビーズクッション。はずれなので写真はあのままです」
「ああああああ!」
俺は叫び声をあげて頭を抱えた。
あの写真が破棄できなかった――こともあるが、それ以上に、クッションをおっぱいだと勘違いしてしまったバカさ加減が恥ずかしい。見えないことで妄想が弾んでしまった。穴があったら入りたい。ってかそうだよなおっぱいなんか触らせるわけないよなぁ普通! なんでこんな勘違いをしてしまったんだ。
「実はこれ、おっぱいを触っているときの男子の反応と、それが勘違いだと知ったときの反応を知るために仕掛けたものなの。ありがとう。いいデータが取れた」
ああ、完全にだまされた。
耳を舐められたという事実が、俺の思考をエロい方エロい方へと誘導していたのだ。
完全に吉良坂さんの手のひらの上で踊らされていたというわけだ。
「あ、ちなみに耳も舐めてなくて、正体はこれ」
「まじかよぉっ!」
俺の絶叫が理科準備室にこだまする。
吉良坂さんの視線の先にあるテーブルの上には、透明なスライムが置かれていた。
くそぉ!
耳を舐められた事実だけは本当だと思っていたのに。
俺はなんにもエロいことをされていないのに吉良坂さんからエロいことをされていると思った、勘違いエロ大魔神だったってことですか?
その後、俺は拘束を解かれても、しばらくの間椅子から動けなかった。
吉良坂さんはいいデータが取れたと、持ち込んでいたパソコンのキーボードをカタカタしている。俺の恥ずかしい行動や思考の流れが小説になっていく。もしこの小説が新人賞で大賞を取ったら、発売される可能性があるってことですよね? なにそれ日本中に恥辱を暴露されるってことでしょもう死にたいようぅ……。
ただ、少しだけ不思議な点もある。
俺は、吉良坂さんがパソコンと向き合っている間にビーズクッションに触ってみたのだが、目隠ししていたときに触っていたものと、少し感触が違った気がした。
やっぱり本当は胸を揉んでいたんじゃないか? という期待がそう思わせているんですかね。自分の手で目を覆って触ってもみたけど、やっぱりさっき揉んでいたものの方が一回りも二回りも柔らかくて気持ちよかった気がするんですよねぇ。
だけど。
「やっぱり、さっきの吉良坂さんのおっぱいだったよね?」
なんて聞ける勇気はないので、もうたしかめようはないんだけどね。
揉むのをやめられない。喉からからの状態で目の前に差し出された水を飲まない人がどこにいようか。本当に柔らかくて、気持ちよくて、むにむにで、最高に幸せだった。
「そっか。ならっ、いま宮田下くんが触れているものがなにかっ、当ててっ、みてぇ」
吉良坂さんが俺の手を一層その柔らかいものに押しつける
「もしっ、当てたらぁ、あの写真はっ……破棄してあげる」
「マジで?」
それなら! と俺は「ああぅ、んんぁ」という吉良坂さんの喘ぎ声を聞きながら必死でそれを揉み続ける。
ほんとに気持ちいい。
その感触を楽しんでいる手だけじゃなく、身体中が気持ちいい――ん?
吉良坂さんの喘ぎ声?
アエギゴエ?
……って、この柔らかいものはまさか!
俺はようやく理解した。もしかしていま俺が欲望のままに揉んでいるものって……。
「これ、おおおぱ、吉良坂さんの……おっぱい、ですか?」
「ど、どう、でしょう」
吉良坂さんの声には大量の吐息が混じっていた。吉良坂さんの手に引っぱられ、ゆっくりと俺の手がおっぱい――まだそうと決まってないけど――から離れていく。ああ! もっと揉みたかったのに! なんて思ってないけど、でも手にはまだあの極上の柔らかさがこびりついている。なんだこの満足感は。身体が幸せだったと叫んでいる。
「正解は……これ、です」
吉良坂さんが俺のアイマスクを外す。
それまで真っ暗闇の中にいたためか、急に世界が明るくなって目がくらみ、思わず瞼を閉じた。薄目で外の世界を見ると、吉良坂さんの姿がぼんやりと映し出された。口をすぼめて、なんだか恥じらっているように見えるぞ。だんだんと明かりに目が慣れ、吉良坂さんの姿がくっきりはっきりしていくと……。
「……く、くっしょん?」
「そう、クッション」
吉良坂さんは黄緑色のカバーがついたクッションを抱きしめていた。
中に細かなビーズが入ってるやつで、触るとむにっと気持ちいい……ん? むにっと?
「ってことは、つまり……」
さっき俺が揉んでいたのは、吉良坂さんのたわわなおっぱいではなく、低反発ビーズクッションってことかっ!
「そう。あなたが揉んでいたのは、私のおっぱいじゃなくてこのビーズクッション。はずれなので写真はあのままです」
「ああああああ!」
俺は叫び声をあげて頭を抱えた。
あの写真が破棄できなかった――こともあるが、それ以上に、クッションをおっぱいだと勘違いしてしまったバカさ加減が恥ずかしい。見えないことで妄想が弾んでしまった。穴があったら入りたい。ってかそうだよなおっぱいなんか触らせるわけないよなぁ普通! なんでこんな勘違いをしてしまったんだ。
「実はこれ、おっぱいを触っているときの男子の反応と、それが勘違いだと知ったときの反応を知るために仕掛けたものなの。ありがとう。いいデータが取れた」
ああ、完全にだまされた。
耳を舐められたという事実が、俺の思考をエロい方エロい方へと誘導していたのだ。
完全に吉良坂さんの手のひらの上で踊らされていたというわけだ。
「あ、ちなみに耳も舐めてなくて、正体はこれ」
「まじかよぉっ!」
俺の絶叫が理科準備室にこだまする。
吉良坂さんの視線の先にあるテーブルの上には、透明なスライムが置かれていた。
くそぉ!
耳を舐められた事実だけは本当だと思っていたのに。
俺はなんにもエロいことをされていないのに吉良坂さんからエロいことをされていると思った、勘違いエロ大魔神だったってことですか?
その後、俺は拘束を解かれても、しばらくの間椅子から動けなかった。
吉良坂さんはいいデータが取れたと、持ち込んでいたパソコンのキーボードをカタカタしている。俺の恥ずかしい行動や思考の流れが小説になっていく。もしこの小説が新人賞で大賞を取ったら、発売される可能性があるってことですよね? なにそれ日本中に恥辱を暴露されるってことでしょもう死にたいようぅ……。
ただ、少しだけ不思議な点もある。
俺は、吉良坂さんがパソコンと向き合っている間にビーズクッションに触ってみたのだが、目隠ししていたときに触っていたものと、少し感触が違った気がした。
やっぱり本当は胸を揉んでいたんじゃないか? という期待がそう思わせているんですかね。自分の手で目を覆って触ってもみたけど、やっぱりさっき揉んでいたものの方が一回りも二回りも柔らかくて気持ちよかった気がするんですよねぇ。
だけど。
「やっぱり、さっきの吉良坂さんのおっぱいだったよね?」
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