11 / 68
おっぱいをかけた戦い
私を縛って④
しおりを挟む
「そ。じゃあ縛るから、動かないでね」
「はい喜んで!」
吉良坂さんが俺の身体を椅子に縛りつけていく。まずは右足、それから左足、続いて腰。アイマスクを渡されたので素直にそれをつけ、自らを暗黒の世界へ召喚する。
ああ、見えないってだけでこんなにも不安になるものなのか。
視覚って人間が一番大事にしている感覚だって聞いたことがあるし当然か。それを奪われたんだから、本能レベルで生命の危機を感じているのだろう。ってかいまがたって物音したよねっ? なに? どこから? あなたの風邪がどこから来るかより誰か詳しく教えて!
「……あれ? 手は縛らないの?」
吉良坂さんが手を縛る様子がないのでそう聞いてみる。
「うん、手は大丈夫」
「……そうですか」
それは手になにかするってことですか? やっぱり爪を剥ぐんですか?
「あ! でも手を動かして暴れたり抵抗したりするのはなしだからね」
「だったら痛くしないでくださいね」
「それは絶対にしないから、安心して」
わかった。安心しよう――ってできるかぁー! だって俺は視界を奪われてんの。不安と恐怖に押しつぶされて、このまま押し花にでもなりそうだよ。
「じゃあ、いくよ。絶対に勝手に動かないでね」
「は、はい」
なにをされるのだろう。どうしようどうしようどうしよう。精神がどうにかなりそうだよ。足音と空気の流れから、吉良坂さんが俺の右横に移動したのがわかったその瞬間。
「……いくよ」
耳元で吐息交じりの声が聞こえたかと思ったら、ふぅぅぅ、と熱い息が耳に吹きかけられた。
「ひっ!」
俺は思わず悲鳴を上げる。
耳が気持ちよくて暖かくてもぞもぞしてこそばゆい。
「ち、ちょっと吉良坂さ――っひ!」
俺の言葉を遮ったのは、またしても俺の情けない悲鳴。
でもしかたないだろ!
だって吉良坂さんが俺の耳をぺろりと舌で舐めたんだから。
「吉良坂さんっ……あっ」
また舐められる。舌が通った場所だけがほんのり湿っており、そこに暖かな吐息が吹きかけられると、このまま天国に登ってしまいそうなほどの快感が身体を駆け巡った。
「みみ、耳舐めて……る?」
「いいから黙ってて。次は、もっとすごいの、やるから」
そんな台詞を耳元でささやかれたら、もう身を委ねるしかないじゃないですか! 次はなに? もっとすごいって、いったいなにをしてくれるの?
知らぬ間に吉良坂さんの行為に喜びを感じている自分がいる。耳はまだむずむずと温かい。拘束プレイってのも案外悪くないかもしれないなぁ。
「じゃあ、いくよ」
吉良坂さんの吐息が耳元から離れていく。それからやや間があってから、細くて冷たい指を持つ手――吉良坂さんの手だろう――が俺の右手首を掴んだ。
「絶対、勝手に動かさないでよ」
そう言いつつ俺の右手を持ち上げていく吉良坂さん。
「手のひらは広げて、そう、そのまま」
いったいなにをされるんだ、と期待と不安と興奮が混じった気持ちで右手の行く末を吉良坂さんに任せていると…………むにっ。
「むにっ?」
なんだか柔らかいものが手のひらに当たった。いままで感じたことがない柔らかさだと思っているのに、どことなく懐かしい気がする。その柔らかさに触れているだけで身体が無条件に興奮していた。指が勝手に動いて、その柔らかいなにかをむにむにと揉んでしまう。
「ひゃっ!」
そして、聞こえたのは吉良坂さんの嬌声だった。
「か、勝手に動かすなって、言ったぁ」
「はい喜んで!」
吉良坂さんが俺の身体を椅子に縛りつけていく。まずは右足、それから左足、続いて腰。アイマスクを渡されたので素直にそれをつけ、自らを暗黒の世界へ召喚する。
ああ、見えないってだけでこんなにも不安になるものなのか。
視覚って人間が一番大事にしている感覚だって聞いたことがあるし当然か。それを奪われたんだから、本能レベルで生命の危機を感じているのだろう。ってかいまがたって物音したよねっ? なに? どこから? あなたの風邪がどこから来るかより誰か詳しく教えて!
「……あれ? 手は縛らないの?」
吉良坂さんが手を縛る様子がないのでそう聞いてみる。
「うん、手は大丈夫」
「……そうですか」
それは手になにかするってことですか? やっぱり爪を剥ぐんですか?
「あ! でも手を動かして暴れたり抵抗したりするのはなしだからね」
「だったら痛くしないでくださいね」
「それは絶対にしないから、安心して」
わかった。安心しよう――ってできるかぁー! だって俺は視界を奪われてんの。不安と恐怖に押しつぶされて、このまま押し花にでもなりそうだよ。
「じゃあ、いくよ。絶対に勝手に動かないでね」
「は、はい」
なにをされるのだろう。どうしようどうしようどうしよう。精神がどうにかなりそうだよ。足音と空気の流れから、吉良坂さんが俺の右横に移動したのがわかったその瞬間。
「……いくよ」
耳元で吐息交じりの声が聞こえたかと思ったら、ふぅぅぅ、と熱い息が耳に吹きかけられた。
「ひっ!」
俺は思わず悲鳴を上げる。
耳が気持ちよくて暖かくてもぞもぞしてこそばゆい。
「ち、ちょっと吉良坂さ――っひ!」
俺の言葉を遮ったのは、またしても俺の情けない悲鳴。
でもしかたないだろ!
だって吉良坂さんが俺の耳をぺろりと舌で舐めたんだから。
「吉良坂さんっ……あっ」
また舐められる。舌が通った場所だけがほんのり湿っており、そこに暖かな吐息が吹きかけられると、このまま天国に登ってしまいそうなほどの快感が身体を駆け巡った。
「みみ、耳舐めて……る?」
「いいから黙ってて。次は、もっとすごいの、やるから」
そんな台詞を耳元でささやかれたら、もう身を委ねるしかないじゃないですか! 次はなに? もっとすごいって、いったいなにをしてくれるの?
知らぬ間に吉良坂さんの行為に喜びを感じている自分がいる。耳はまだむずむずと温かい。拘束プレイってのも案外悪くないかもしれないなぁ。
「じゃあ、いくよ」
吉良坂さんの吐息が耳元から離れていく。それからやや間があってから、細くて冷たい指を持つ手――吉良坂さんの手だろう――が俺の右手首を掴んだ。
「絶対、勝手に動かさないでよ」
そう言いつつ俺の右手を持ち上げていく吉良坂さん。
「手のひらは広げて、そう、そのまま」
いったいなにをされるんだ、と期待と不安と興奮が混じった気持ちで右手の行く末を吉良坂さんに任せていると…………むにっ。
「むにっ?」
なんだか柔らかいものが手のひらに当たった。いままで感じたことがない柔らかさだと思っているのに、どことなく懐かしい気がする。その柔らかさに触れているだけで身体が無条件に興奮していた。指が勝手に動いて、その柔らかいなにかをむにむにと揉んでしまう。
「ひゃっ!」
そして、聞こえたのは吉良坂さんの嬌声だった。
「か、勝手に動かすなって、言ったぁ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる