23 / 68
膝枕をかけた戦い
赤ちゃんプレイ②
しおりを挟む
――とまあ、こんな過程を経て俺は赤ちゃんをやることになったのだが、まさか哺乳瓶やガラガラまで持ってきてるとは思わなかったよ!
「あ、私の子供が宮田下銀だから、私はいま宮田下帆乃ってことになるのか。宮田下帆乃、宮田下帆乃かぁ。語呂いいかも」
あのぉ、そんなのどうでもいいから俺を放置しないで! 虚しいから! なんでこんなことやってんだろうって冷静になったら終わりなやつだから!
「ママぁ、ママぁ」
恥ずかしさを押し殺して吉良坂さんのことをそう呼ぶと、吉良坂さんは嬉しそうに振り返ってこちらにパタパタと駆け寄ってきた。
「どうしちたのー? 眠いの? 眠いのね、そうなのね」
吉良坂さんは俺の目の前でしゃがみ、頬をつんつんなでなでしてくる。
なんだこの感情は?
屈辱……ではない。
吉良坂さんの手はすべすべだし、その母性のこもった笑顔もどこか懐かしい。安心感に包まれていると感じる。もしかすると人間は心のどこかで誰しも母の愛情に飢えているのかもしれない。絶対的に甘えてもいい状況を渇望しているのかもしれない。
「ん? どうしたの? 銀くん?」
俺は吉良坂さんが首をかしげたことで、いままでずっと彼女の目を見ていたことに気がついた。
「……あ、いや」
小さな声でそう言いながら俯く。これ以上赤くなっているであろう顔を見られたくなかった――って。
俺の顔は別の意味で赤くなった。
黒! レース! エロい!
俺の前でしゃがんでいる吉良坂さんは、自分がスカートを穿いていることを完全に忘れているようだった。
端が紅く縁取られた黒のレースの下着が丸見えになっている。
「ん? どうちましたか?」
どうちましたか? って。
吉良坂さんの方がどうかしてるんじゃないの?
彼女のスカートの中にある魅力あるそれ。すべすべしてそうな左右の太ももの間にある蠱惑的な黒の布地のぷくっとした盛り上がりから目を離せない。
クロッチ、って言うんだっけか?
制服とエプロン、そして黒レースのパンチラ。
これはエロの三種の神器だ! 三種の神器ってなんだ! 俺は赤ちゃんだぞ! 赤ちゃんはママの下着なんかで興奮しない! だってエロがなんたるものかわかってないんだから!
……あ、さっき無知は幸せだなんて思ってたけど、一つだけ例外があったな!
子供のころからエロに対して自覚的だったらさぞ幸福だっただろう!
だって女風呂にだってなに食わぬ顔でついていけたし、こうしてパンチラだって見放題だったんだから!
「……ん? そんなに顔を真っ赤にしてどうしたの? もしかしてお熱でもあるのかな?」
自分のパンツが見えていることに気づいていない様子の吉良坂さんは、俺の前髪を上げ、続けて自分の前髪を上げる。
ごめんなさいママ。
俺はパンチラを指摘することはできないのです。
なんせまだなにも知らない赤ちゃんですから。
ってかどうしてそんなに顔を近づけてくるんですか?
「さぁ、お、お熱測りましょうねぇ」
震えた声が俺の鼻先にぶつかったと思ったら、吉良坂さんの額と俺の額が触れ合っていた。
ぷくっと膨らんでいる真っ赤な唇がすぐ近くにある。
「え、あ、あああ」
ちょっとママ熱を測るってそんな原始的な方法使わなくても!
前を見れば吉良坂さんの整った顔、かといって目を逸らして俯けば黒レースのパンツ。
これはもう開き直って交互に見るしかないですね。
「うん。熱はないみたい」
十秒ほど額と額をくっつけ合った後、吉良坂さんがゆっくりと離れていく。
そりゃそうでしょうね。
だってあなたの額の方が熱かったんだから。
吉良坂さんがママになるって言い出したんだから、せめて恥ずかしがらずにやり通してくれませんか?
こっちまで恥ずかしくなるので!
「でも休んだ方がいいかも。うん。絶対にそうしないと」
なんだか使命感めいたものを感じているかのような物言いの吉良坂さん。床に両膝をついて正座したことで、ついにスカートの中が見えなくなった。ああ、もっと見たかったよ…………って。
「はい。銀くん」
吉良坂さんが俺をじっと見つめてくる。
はい、ってかなにがはい?
彼女は恥ずかしそうに斜め下を見ながら、むにむにすべすべしてそうな太ももの上を手でポンポンとした。
「ここを枕にして、横になって」
え、つまりそれって膝枕ってことですか!
「ほら、銀くん。早くおねんねしましょうね」
ママの言うことを聞きなさい! っていう無言の圧力! まあ、吉良坂さんがどうしてもって言うなら仕方ない。
俺は吉良坂さんの子供だからね。
「そ、それじゃあ」
俺は恐るおそる彼女の隣に移動する。
ああ、隣に座っただけでこの甘い匂い。
クラクラするなぁ。
そのまま彼女の太もも目掛けて頭を傾け、ふわりと着地させた。恥ずかしさから、吉良坂さんがいない方に顔を向けています。
「ど、どう?」
不安げに尋ねてくる吉良坂さん。
まあ、寝心地でいったら、正直家の枕のほうが断然いい。そりゃそうだ。人間の足は歩くために、枕は心地よく寝るために作られたのだから。
でも。
「すごい、気持ちいいよ」
クッション性の有無なんか関係ない。
女の子の太ももを枕にして寝ているという状況だけで男の理性はとろける。日々のストレスなんか忘れてしまえる。
しかも、
「よーし、よーし」
って頭をなでてくれるなんて最高かよ! 声が上から降ってくる感じがまたいい。こんなにも穏やか時間があるなんて知らなかった。
「ついでに耳かきもしてあげますね」
その幸せに抵抗することなどできなかった。
膝枕プラス耳かきという心地よい時間が流れる。
彼女の耳かきは丁寧で繊細だ。俺は次第にうとうとし始め、そのまま眠ってしまった。
だからだろうか。
俺はとある夢を見てしまった。
「あ、私の子供が宮田下銀だから、私はいま宮田下帆乃ってことになるのか。宮田下帆乃、宮田下帆乃かぁ。語呂いいかも」
あのぉ、そんなのどうでもいいから俺を放置しないで! 虚しいから! なんでこんなことやってんだろうって冷静になったら終わりなやつだから!
「ママぁ、ママぁ」
恥ずかしさを押し殺して吉良坂さんのことをそう呼ぶと、吉良坂さんは嬉しそうに振り返ってこちらにパタパタと駆け寄ってきた。
「どうしちたのー? 眠いの? 眠いのね、そうなのね」
吉良坂さんは俺の目の前でしゃがみ、頬をつんつんなでなでしてくる。
なんだこの感情は?
屈辱……ではない。
吉良坂さんの手はすべすべだし、その母性のこもった笑顔もどこか懐かしい。安心感に包まれていると感じる。もしかすると人間は心のどこかで誰しも母の愛情に飢えているのかもしれない。絶対的に甘えてもいい状況を渇望しているのかもしれない。
「ん? どうしたの? 銀くん?」
俺は吉良坂さんが首をかしげたことで、いままでずっと彼女の目を見ていたことに気がついた。
「……あ、いや」
小さな声でそう言いながら俯く。これ以上赤くなっているであろう顔を見られたくなかった――って。
俺の顔は別の意味で赤くなった。
黒! レース! エロい!
俺の前でしゃがんでいる吉良坂さんは、自分がスカートを穿いていることを完全に忘れているようだった。
端が紅く縁取られた黒のレースの下着が丸見えになっている。
「ん? どうちましたか?」
どうちましたか? って。
吉良坂さんの方がどうかしてるんじゃないの?
彼女のスカートの中にある魅力あるそれ。すべすべしてそうな左右の太ももの間にある蠱惑的な黒の布地のぷくっとした盛り上がりから目を離せない。
クロッチ、って言うんだっけか?
制服とエプロン、そして黒レースのパンチラ。
これはエロの三種の神器だ! 三種の神器ってなんだ! 俺は赤ちゃんだぞ! 赤ちゃんはママの下着なんかで興奮しない! だってエロがなんたるものかわかってないんだから!
……あ、さっき無知は幸せだなんて思ってたけど、一つだけ例外があったな!
子供のころからエロに対して自覚的だったらさぞ幸福だっただろう!
だって女風呂にだってなに食わぬ顔でついていけたし、こうしてパンチラだって見放題だったんだから!
「……ん? そんなに顔を真っ赤にしてどうしたの? もしかしてお熱でもあるのかな?」
自分のパンツが見えていることに気づいていない様子の吉良坂さんは、俺の前髪を上げ、続けて自分の前髪を上げる。
ごめんなさいママ。
俺はパンチラを指摘することはできないのです。
なんせまだなにも知らない赤ちゃんですから。
ってかどうしてそんなに顔を近づけてくるんですか?
「さぁ、お、お熱測りましょうねぇ」
震えた声が俺の鼻先にぶつかったと思ったら、吉良坂さんの額と俺の額が触れ合っていた。
ぷくっと膨らんでいる真っ赤な唇がすぐ近くにある。
「え、あ、あああ」
ちょっとママ熱を測るってそんな原始的な方法使わなくても!
前を見れば吉良坂さんの整った顔、かといって目を逸らして俯けば黒レースのパンツ。
これはもう開き直って交互に見るしかないですね。
「うん。熱はないみたい」
十秒ほど額と額をくっつけ合った後、吉良坂さんがゆっくりと離れていく。
そりゃそうでしょうね。
だってあなたの額の方が熱かったんだから。
吉良坂さんがママになるって言い出したんだから、せめて恥ずかしがらずにやり通してくれませんか?
こっちまで恥ずかしくなるので!
「でも休んだ方がいいかも。うん。絶対にそうしないと」
なんだか使命感めいたものを感じているかのような物言いの吉良坂さん。床に両膝をついて正座したことで、ついにスカートの中が見えなくなった。ああ、もっと見たかったよ…………って。
「はい。銀くん」
吉良坂さんが俺をじっと見つめてくる。
はい、ってかなにがはい?
彼女は恥ずかしそうに斜め下を見ながら、むにむにすべすべしてそうな太ももの上を手でポンポンとした。
「ここを枕にして、横になって」
え、つまりそれって膝枕ってことですか!
「ほら、銀くん。早くおねんねしましょうね」
ママの言うことを聞きなさい! っていう無言の圧力! まあ、吉良坂さんがどうしてもって言うなら仕方ない。
俺は吉良坂さんの子供だからね。
「そ、それじゃあ」
俺は恐るおそる彼女の隣に移動する。
ああ、隣に座っただけでこの甘い匂い。
クラクラするなぁ。
そのまま彼女の太もも目掛けて頭を傾け、ふわりと着地させた。恥ずかしさから、吉良坂さんがいない方に顔を向けています。
「ど、どう?」
不安げに尋ねてくる吉良坂さん。
まあ、寝心地でいったら、正直家の枕のほうが断然いい。そりゃそうだ。人間の足は歩くために、枕は心地よく寝るために作られたのだから。
でも。
「すごい、気持ちいいよ」
クッション性の有無なんか関係ない。
女の子の太ももを枕にして寝ているという状況だけで男の理性はとろける。日々のストレスなんか忘れてしまえる。
しかも、
「よーし、よーし」
って頭をなでてくれるなんて最高かよ! 声が上から降ってくる感じがまたいい。こんなにも穏やか時間があるなんて知らなかった。
「ついでに耳かきもしてあげますね」
その幸せに抵抗することなどできなかった。
膝枕プラス耳かきという心地よい時間が流れる。
彼女の耳かきは丁寧で繊細だ。俺は次第にうとうとし始め、そのまま眠ってしまった。
だからだろうか。
俺はとある夢を見てしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる