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歩み寄り2
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お昼ご飯を初めて作る今日は、なにを作ろうか冷蔵庫を眺めてオムライスに決めた。オムライスは簡単でそんなに材料もいらずにすぐに作れる。メニューとしては、オムライスにポテトサラダ、オニオンスープといったところでいいだろう。
陸さんは朝起きると朝食を摂った後仕事部屋に籠もっている。きっと仕事をしているんだろう。部屋に行くときにコーヒーを持って行ったけれど、その後は水分を取りに来たりはしていない。コーヒーでも持って行ってあげたいけれど、仕事の邪魔をしたくないし、週末の食事以外は干渉しないことになっているから、そんなことしたらダメだよね。ほんとの夫夫ならできることだけど、愛情のない結婚だったから同じようにはいかない。寂しいな、と思うけれど、でも週末のお昼と夕食を作ってもいいことになったんだから、それだけでも嬉しいことだ。
そう思ったところで時計を見ると11時をさしていたので食事の支度をする。まずは時間のかかるじゃがいもから手をつける。じゃがいもはゆでるのに時間がかかるから。
じゃがいもをレンジでゆがく傍ら玉葱を切り、オニオンスープを作る。
鍋にバターを入れて中火で溶かし、玉葱をを炒める。玉葱がしんなりしてきたら、お湯を加えて煮る。沸騰したらコンソメと塩を加えてひと煮立ちさせて完成。
オニオンスープが出来たし、じゃがいもも火が通ったみたいだからポテトサラダを作っていく。じゃがいもを潰し、同じく火を通したにんじん、薄切りをしたきゅうり、ハムと混ぜ合わせて塩、ブラックペッパーで味を調えて出来上がりだ。
そして最後に卵をふんわりと焼き、バターをフライパンに溶かし、ハムと玉葱を炒め、ケチャップを加えて炒めてからご飯を加えてケチャップが全体に馴染むまで炒める。塩、こしょうで味を調えて焼いた卵でふんわりとくるんで終わりだ。
少し冷めてしまったオニオンスープを温めてから陸さんに声を掛ける。
「陸さん。お昼ご飯ができました」
そう言うと陸さんは仕事部屋から出てくる。
「今日はオムライスににしました。ソースはケチャップだけど良かったですか?」
「そんなのは気にしない」
茜さんがデミグラスソースを作っていたのかケチャップだったかはわからないけれど、今日はオーソドックスにケチャップにした。もし陸さんがデミグラスソース派なら、今度からデミグラスソースを作ればいいと思って訊いたけれど、返事は気にしない、だった。そしたら僕の気分で決めてもいいのだろうか。そう思っても陸さんの食べている様子で次回からのソースを決めようとしたけれど、陸さんはほんとに気にしないのか黙々と食べている。うん、気分と時間で決めてもいいのかもしれない。そう考えながら食事を進めていく。
食事をしながら、夕食は何にしようか考える。陸さんは食べたいものはないだろうかと思って訊く。
「陸さん、夜食べたいものはありますか?」
「いや、ない。お前が食べたいものを作ればいい」
食べたいものを訊いて、ないと言われるのが一番困るのだけど、考えよう。僕は作るものに困った時にネットで適当に検索して色々な食べ物の画像を見て決めることが多い。今日もそうやって決めていこう。
相変わらず陸さんはなにも言わずに食べている。美味しいか訊きたいけど、毎回訊くのもしつこいと思うので黙っている。食事に興味がない人なんだろうか。お正月にしか会わなかったから、イマイチわからない。なので、表情を見るようにしている。もし不味かったら顔に出るだろうから。でも、今回も特に表情が変わることはないので不味いということはないんだろう、と勝手に思うことにした。
陸さんは朝起きると朝食を摂った後仕事部屋に籠もっている。きっと仕事をしているんだろう。部屋に行くときにコーヒーを持って行ったけれど、その後は水分を取りに来たりはしていない。コーヒーでも持って行ってあげたいけれど、仕事の邪魔をしたくないし、週末の食事以外は干渉しないことになっているから、そんなことしたらダメだよね。ほんとの夫夫ならできることだけど、愛情のない結婚だったから同じようにはいかない。寂しいな、と思うけれど、でも週末のお昼と夕食を作ってもいいことになったんだから、それだけでも嬉しいことだ。
そう思ったところで時計を見ると11時をさしていたので食事の支度をする。まずは時間のかかるじゃがいもから手をつける。じゃがいもはゆでるのに時間がかかるから。
じゃがいもをレンジでゆがく傍ら玉葱を切り、オニオンスープを作る。
鍋にバターを入れて中火で溶かし、玉葱をを炒める。玉葱がしんなりしてきたら、お湯を加えて煮る。沸騰したらコンソメと塩を加えてひと煮立ちさせて完成。
オニオンスープが出来たし、じゃがいもも火が通ったみたいだからポテトサラダを作っていく。じゃがいもを潰し、同じく火を通したにんじん、薄切りをしたきゅうり、ハムと混ぜ合わせて塩、ブラックペッパーで味を調えて出来上がりだ。
そして最後に卵をふんわりと焼き、バターをフライパンに溶かし、ハムと玉葱を炒め、ケチャップを加えて炒めてからご飯を加えてケチャップが全体に馴染むまで炒める。塩、こしょうで味を調えて焼いた卵でふんわりとくるんで終わりだ。
少し冷めてしまったオニオンスープを温めてから陸さんに声を掛ける。
「陸さん。お昼ご飯ができました」
そう言うと陸さんは仕事部屋から出てくる。
「今日はオムライスににしました。ソースはケチャップだけど良かったですか?」
「そんなのは気にしない」
茜さんがデミグラスソースを作っていたのかケチャップだったかはわからないけれど、今日はオーソドックスにケチャップにした。もし陸さんがデミグラスソース派なら、今度からデミグラスソースを作ればいいと思って訊いたけれど、返事は気にしない、だった。そしたら僕の気分で決めてもいいのだろうか。そう思っても陸さんの食べている様子で次回からのソースを決めようとしたけれど、陸さんはほんとに気にしないのか黙々と食べている。うん、気分と時間で決めてもいいのかもしれない。そう考えながら食事を進めていく。
食事をしながら、夕食は何にしようか考える。陸さんは食べたいものはないだろうかと思って訊く。
「陸さん、夜食べたいものはありますか?」
「いや、ない。お前が食べたいものを作ればいい」
食べたいものを訊いて、ないと言われるのが一番困るのだけど、考えよう。僕は作るものに困った時にネットで適当に検索して色々な食べ物の画像を見て決めることが多い。今日もそうやって決めていこう。
相変わらず陸さんはなにも言わずに食べている。美味しいか訊きたいけど、毎回訊くのもしつこいと思うので黙っている。食事に興味がない人なんだろうか。お正月にしか会わなかったから、イマイチわからない。なので、表情を見るようにしている。もし不味かったら顔に出るだろうから。でも、今回も特に表情が変わることはないので不味いということはないんだろう、と勝手に思うことにした。
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