異世界にリストラされたおっさんが飛ばされました

唐草

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2016年、12月31日、地方都市郊外山中

佐藤慶治は一人暮らしの家の中独り言をしゃべっていた
「やばい、この年で無職とかありえへん、結婚できひん」

俺は来年会社が倒産し無職となることで絶望を味わっている

大手メーカーの下請とは言え社名に親分の名前が入ってる
グループ会社だから潰れることは無いだろうと人生舐めてたら
まさかの親会社の失速、事業縮小で会社が消えることになってしまった、

「失業保険入ってる会社で良かった、会社都合だから失業保険はすぐ下りるけど直ぐに再就職しないと人生が詰んでしまう」

高校を卒業し幾度となく転職を繰り返してきたが
来年35歳、今まで何度も経験した再就職面接。

20代前半は楽勝だったが後半はなかなかきつかった、
今の会社は9年お世話になっているが35過ぎてからの
再就職は正直自信がない。

しかも最近「ちょっと収入増えてきたから思いきって田舎の広い中古物件買っちゃおうかなー」と呑気に考えて全財産注ぎ込んで独身なのに畑付きの家を買ったのだ。

結婚前の資産はもし離婚しても相手に取られないからという理由
(結婚相手も恋人もいないDTだけど)

「あー、もういろいろ考えても今はダメだ、年越蕎麦食わなきゃ、
 カップソバでいっかお湯も湧いてるな」
『TVをご覧の皆様本年も後わずか、よいお年を。
  カウントダウン5、4ーーー』
バチンだと音がしてTVの表示が【E202電波が受信できません】
となっていた

「まじか、アンテナ線外れたかアンテナ壊れたのか?ほかの電化製品はついてるからアンテナなんだろうなー、業者呼ぶか自分で直すか、、、金のこと考えると自分で直すかなーめんどくせーなー取り合えずTVのアンテナ線確認しなきゃな」

炬燵から抜けだしTVに近づくと綺麗な女性が画面に映り微笑んだ

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