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魔物集うダンスパーティー~二人のアフタヌーン~
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リディア・ホワイト
ウィル・オー・ウィスプ主催のダンスパーティーに招かれたエルフ
明るく前向きな性格で惚れっぽい
パーティーで出会ったビクターと恋仲になり、毎週日曜の二人きりのアフタヌーンを楽しんでいる
ビクター・ブラウン
ウィル・オー・ウィプス主催のダンスパーティーに招待されたヴァンパイア
紳士的で理知的、人を困らせない程度に驚かせることが好き
パーティーで出会ったリディアに一目惚れした
+++
スコットランド・リディアの家
リディア「冷蔵庫に入れてから結構経ったし…そろそろいいかな…?」
(冷蔵庫からティラミスを取り出す)
リディア「よかった!いい感じに固まっている!あとはここにココアパウダーを振って……よし、完璧!」
(コンコン、と窓をノックする音)
リディア「え?今の音は…?」
(リディア、不審に思ってキッチンの窓に近づく。開けるとそこにはビクターの姿があった)
ビクター「ご機嫌よう、レディ・リディア」
リディア「まぁ!ビクター様!」
ビクター「ふふっ、驚きましたか?」
リディア「驚きました…窓の外にいらっしゃるなんて想定外です」
ビクター「貴女をビックリさせようと思って…大成功ですね」
リディア「もう…ビックリしてボウルを投げつけるところでしたよ?」
ビクター「それは…痛そうなのでやめてくださいね」
リディア「冗談です。ところで何故窓に?玄関にいてくだされば開けましたのに」
ビクター「実は伝え忘れたことがありまして…玄関でわたしを招く時に「いらっしゃい」と言ってくれますか?」
リディア「構いませんが…何故ですか?」
ビクター「わたしは魔物。妖精の住む家に上がるには簡易的ではありますが「許可」が必要なのです」
リディア「なるほど。そう言うことでしたか。ビクター様は玄関に回ってくださいね。すぐに開けますから」
(家の中に通されるビクター)
リディア「「いらっしゃいませ」ビクター様」
ビクター「ありがとう、レディ」
(リディア、ビクターを客間に通す)
ビクター「レディ、これをどうぞ」
リディア「紙袋?中を見ても?」
ビクター「どうぞ」
リディア「わぁ!ロールケーキ!」
ビクター「今日のアフタヌーンにピッタリかと思いまして。ロンドンの人気のお店で買いました」
リディア「ロンドンの人気のお店?私の知っているところでしょうか?」
ビクター「紙袋に書いてあります。名前くらいは聞いたことあるかもしれませんね」
リディア「パティスリー・ホーン!ここって、妖精の方が開いているって噂のお菓子屋さんですよね?ロンドンでも屈指の人気を誇るってニュースで見ました。並んだんじゃないですか?」
ビクター「実は、前もって予約しておいたんです。季節限定のロールケーキは売れ行きがいいので予約がオススメだと店長さんが。以前、ロールケーキが一番好きだとおっしゃっていましたよね」
リディア「覚えていらっしゃったんですか?」
ビクター「もちろん、可愛い恋人のことですからね」
リディア「あ、ありがとうございます…」(照れる)
ビクター「それから、ケーキに合いそうな茶葉も持ってきたんです。キッチンをお借りしても?」
リディア「いえ!お茶なら私が淹れます!ビクター様は待っていてください!それに、今キッチンが散らかっていて…」
ビクター「おや。何か作業をしていたんですか?」
リディア「アフタヌーンに出すお菓子の用意を…あとは切り分けるだけなので、待っていてもらえませんか?」
ビクター「分かりました。そう言うことならお待ちしていますね」
(キッチンに戻って十分後、リディアが切り分けたロールケーキとティラミスを運んで持ってくる)
リディア「お待たせしました」
ビクター「ああ、ティラミスですね。とても美味しそうです。これは貴女が?」
リディア「はい。あまりうまくはありませんが、お菓子作りが好きで…以前、ビクター様がコーヒーがお好きだとおっしゃっていたので、ティラミスなら喜んでもらえるかなと…」
ビクター「覚えていてくださったんですね。ティラミスはわたしの好きなお菓子なんです。まさか、貴女の手作りが食べられるなんて…とても嬉しいです」
リディア「そんな…大したものじゃありませんよ。どうぞ、召し上がってください」
ビクター「では、お言葉に甘えて」
(ビクター、ティラミスを食べる)
ビクター「マスカルポーネがとてもクリーミーで美味しいです。甘さも控えめで、紅茶によく合いますね」
リディア「ビクター様に喜んでもらえて嬉しいです」
ビクター「レディ、一つお願いが。わたしのことは敬称をつけず、ビクターとお呼びください」
リディア「え?いいのですか?」
ビクター「はい。わたしたちはもう、恋人と言う関係でしょう?そこに壁や隔たりを作りたくないのです」
リディア「分かりました。ビクター、ですね」
ビクター「はい」
リディア「ビクターもわたしのことは、ただのリディアと呼んでください。その方が、ずっと恋人っぽいと思うし…」
(照れながら)
ビクター「承知しました、リディア」
リディア「私もロールケーキ、いただきます。(一口食べて)ん~!りんごが甘くてとても美味しいです!」
ビクター「そう言ってもらえると予約した甲斐がありました」
リディア「そうだ。今度のアフタヌーンはどこでしますか?」
ビクター「そうですねぇ…ロンドンにあるパティスリー・ホーンに行ってみますか?アフタヌーン限定スイーツも置いているんですよ」
リディア「まぁ!それはぜひ行ってみたいです!」
ビクター「では、次の日曜日に迎えにきますね。それからロンドンへ行きましょう」
リディア「はい!楽しみにしています!」
ウィル・オー・ウィスプ主催のダンスパーティーに招かれたエルフ
明るく前向きな性格で惚れっぽい
パーティーで出会ったビクターと恋仲になり、毎週日曜の二人きりのアフタヌーンを楽しんでいる
ビクター・ブラウン
ウィル・オー・ウィプス主催のダンスパーティーに招待されたヴァンパイア
紳士的で理知的、人を困らせない程度に驚かせることが好き
パーティーで出会ったリディアに一目惚れした
+++
スコットランド・リディアの家
リディア「冷蔵庫に入れてから結構経ったし…そろそろいいかな…?」
(冷蔵庫からティラミスを取り出す)
リディア「よかった!いい感じに固まっている!あとはここにココアパウダーを振って……よし、完璧!」
(コンコン、と窓をノックする音)
リディア「え?今の音は…?」
(リディア、不審に思ってキッチンの窓に近づく。開けるとそこにはビクターの姿があった)
ビクター「ご機嫌よう、レディ・リディア」
リディア「まぁ!ビクター様!」
ビクター「ふふっ、驚きましたか?」
リディア「驚きました…窓の外にいらっしゃるなんて想定外です」
ビクター「貴女をビックリさせようと思って…大成功ですね」
リディア「もう…ビックリしてボウルを投げつけるところでしたよ?」
ビクター「それは…痛そうなのでやめてくださいね」
リディア「冗談です。ところで何故窓に?玄関にいてくだされば開けましたのに」
ビクター「実は伝え忘れたことがありまして…玄関でわたしを招く時に「いらっしゃい」と言ってくれますか?」
リディア「構いませんが…何故ですか?」
ビクター「わたしは魔物。妖精の住む家に上がるには簡易的ではありますが「許可」が必要なのです」
リディア「なるほど。そう言うことでしたか。ビクター様は玄関に回ってくださいね。すぐに開けますから」
(家の中に通されるビクター)
リディア「「いらっしゃいませ」ビクター様」
ビクター「ありがとう、レディ」
(リディア、ビクターを客間に通す)
ビクター「レディ、これをどうぞ」
リディア「紙袋?中を見ても?」
ビクター「どうぞ」
リディア「わぁ!ロールケーキ!」
ビクター「今日のアフタヌーンにピッタリかと思いまして。ロンドンの人気のお店で買いました」
リディア「ロンドンの人気のお店?私の知っているところでしょうか?」
ビクター「紙袋に書いてあります。名前くらいは聞いたことあるかもしれませんね」
リディア「パティスリー・ホーン!ここって、妖精の方が開いているって噂のお菓子屋さんですよね?ロンドンでも屈指の人気を誇るってニュースで見ました。並んだんじゃないですか?」
ビクター「実は、前もって予約しておいたんです。季節限定のロールケーキは売れ行きがいいので予約がオススメだと店長さんが。以前、ロールケーキが一番好きだとおっしゃっていましたよね」
リディア「覚えていらっしゃったんですか?」
ビクター「もちろん、可愛い恋人のことですからね」
リディア「あ、ありがとうございます…」(照れる)
ビクター「それから、ケーキに合いそうな茶葉も持ってきたんです。キッチンをお借りしても?」
リディア「いえ!お茶なら私が淹れます!ビクター様は待っていてください!それに、今キッチンが散らかっていて…」
ビクター「おや。何か作業をしていたんですか?」
リディア「アフタヌーンに出すお菓子の用意を…あとは切り分けるだけなので、待っていてもらえませんか?」
ビクター「分かりました。そう言うことならお待ちしていますね」
(キッチンに戻って十分後、リディアが切り分けたロールケーキとティラミスを運んで持ってくる)
リディア「お待たせしました」
ビクター「ああ、ティラミスですね。とても美味しそうです。これは貴女が?」
リディア「はい。あまりうまくはありませんが、お菓子作りが好きで…以前、ビクター様がコーヒーがお好きだとおっしゃっていたので、ティラミスなら喜んでもらえるかなと…」
ビクター「覚えていてくださったんですね。ティラミスはわたしの好きなお菓子なんです。まさか、貴女の手作りが食べられるなんて…とても嬉しいです」
リディア「そんな…大したものじゃありませんよ。どうぞ、召し上がってください」
ビクター「では、お言葉に甘えて」
(ビクター、ティラミスを食べる)
ビクター「マスカルポーネがとてもクリーミーで美味しいです。甘さも控えめで、紅茶によく合いますね」
リディア「ビクター様に喜んでもらえて嬉しいです」
ビクター「レディ、一つお願いが。わたしのことは敬称をつけず、ビクターとお呼びください」
リディア「え?いいのですか?」
ビクター「はい。わたしたちはもう、恋人と言う関係でしょう?そこに壁や隔たりを作りたくないのです」
リディア「分かりました。ビクター、ですね」
ビクター「はい」
リディア「ビクターもわたしのことは、ただのリディアと呼んでください。その方が、ずっと恋人っぽいと思うし…」
(照れながら)
ビクター「承知しました、リディア」
リディア「私もロールケーキ、いただきます。(一口食べて)ん~!りんごが甘くてとても美味しいです!」
ビクター「そう言ってもらえると予約した甲斐がありました」
リディア「そうだ。今度のアフタヌーンはどこでしますか?」
ビクター「そうですねぇ…ロンドンにあるパティスリー・ホーンに行ってみますか?アフタヌーン限定スイーツも置いているんですよ」
リディア「まぁ!それはぜひ行ってみたいです!」
ビクター「では、次の日曜日に迎えにきますね。それからロンドンへ行きましょう」
リディア「はい!楽しみにしています!」
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