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視線
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周囲の男子生徒等の視線を集わせながらも、如何にか人垣を縦に割り、待ち受ける一時限目へと臨んだ次第のユキである。
そのむっちりとした尻肉に反して、サイズの小さな体操着の布地が、これでもかと食い込みを見せつけている。
黒色のブルマが尻肉の割れ目を押し上げる様にして柔肉を持ち上げているために、最早下着とも見紛う有様だ。
あまりに布地の面積が極小なためか、薄っぺらい生地が肌へと張り付いてさえ見受けられる。
安産型の大きな尻肉の形を、一目見て窺える程に完全に露わとして周囲へと見せつけている。
そんな下着同然の呈を成しているのは、無論下半身だけでなく、その上半身も同様に淫らな様相が見て取れる。
臀部を覆い隠しているブルマと同様、これまた生地の薄い素材であつらえられている体操着が見受けられる。
豊満な乳肉を窮屈にも包み込む、やはり布地面積が足りていないそれは、大いに淫らな印象が窺える。
歩む度にその身を弾ませて見受けられる二つの双丘は、その柔肉で体操着の裾を押し上げることで、ユキのお臍を露わとしている。
お陰で臍さえも隠すには至らずに届かない体操着の裾を、自身の五指で摘んでは引き伸ばす羽目と相成った次第のユキである。
さすれば当然のこと、心許ない体操服の薄い生地からは、豊満な乳肉の先端が透けて見受けられるのは自明の理。
これに応じては流石のユキも自らの腕で乳房を隠すに至るのであるが、その圧迫により一層のこと、卑猥な光景を作り出しては見て取れる。
自身の腕を押し付けることにより、圧迫された豊満な乳肉が、淫猥にもその形を歪ませている光景が見受けられる。
この様にして四苦八苦で無様な痴態を晒すユキを目の当たりとした周囲の男達は、当然ながら皆が一様に意識を惹きつけられて窺える。
決して逃れられぬ男の欲望に対し、何ら抗う術を持たぬ彼等は、誰一人として例外なく、眼前のユキへと視線が釘付けとなる。
「ちょっとちょっと男子ってばぁ❤️ユキっちの乳見過ぎじゃん❤️ダメだぞ~❤️そんなに女の子を見たらっ❤️嫌わちゃっても良いのかな~❤️ほらほらっ、ユキっちもそんなに縮こまってないで、堂々としていれば良いんだよっ。そのエグい食い込みとかさ~。もういっそのこと見せつけちゃえばいいじゃんっ❤️もっと自信持っていこうよ~❤️ねーマヤ?」
「そうそうっ❤️ユキっちマジでエロいから、男子達にモテモテじゃん?ホントにデカすぎっしょっ❤️その乳❤️バインバインって感じに揺れてるし❤️マジウケるっ❤️ほらほらっ❤️男子達~。巫女様のお通りなんだから道を開けなよ~。ホラそこっ、下半身おったててないで早く退いてね~。うわっ、すっごい視線感じる~
。ユキっちっていつもこんな感じなんだ~❤️なんかめっちゃ興奮してきたんだけど~❤️」
「え~❤️マジでそれってチョイやばくない?マヤってばビッチするぎるんですけど~❤️」
「はぁ?違うし。そういうんじゃなくて、ただなんかめちゃくちゃ人気者になった感じでマジヤバってだけだし」
「あ~、マジでそれな~。それならウチも今マジでビンビンに感じてきてるから。これガチですごいわ~。あっちの陰キャ君なんか隠れて見てるけど、バレバレだっつーの❤️マジウケる❤️」
彼女たち二人は、周囲から自然と向けられてしまう視線を然も、自身に与えられた眼差しであるかの様な立ち振る舞いを示して見せる。
「あはははっ❤️マジでやっばぁい❤️あいつ等ガチでちんぽ勃ってるしぃ❤️どんだけユキっちのこと見てんのって感じだよね~❤️」
「マジでそれな~❤️ばっきばきに勃たせて恥ずかしくないのかな~❤️ホント男って馬鹿だよね~❤️マジでちょろすぎって感じ~❤️」
あたかも自らが周囲の男子生徒等一同を魅了しているかの様にして、自ずと長髪を掻き上げて気取って見受けられる彼女達である。
「ハァ‥本当に最悪‥。この場に居ては、私まで注目されてしまうわね」
その様にして平素より増して殊更に勢い付いた調子で語ってみせるギャル達の傍に佇むユメは、これでもかと平静。
「え~。ユメッちってもしかして、こういうのダメな人なの~?でもさ~、ユメッちめちゃくちゃいい身体付きしてるから、もっと自信持っていいと思うけどな~」
「ええ、わたしもそれなりに自負はあるわ。ユキさんには到底及ばないけれど、平均以上はあるもの。そこ等の有象無象には負けないと思っているわ」
そんな彼女に対して、ユキに与えた口上と同様の文句で圧倒しに掛かる白ギャルであるが、これを澄ました面持ちで返されたことにより敢えなく撃沈。
「そうなんだ~。ユメッちってユキっちと違って結構自信家なんだね~」
そんな彼女達両名の掛け合いを傍から見て取った黒ギャルが、殊更に揶揄うような面差しを晒して見受けられる。
「マジでそれな~。ユメッちってもっとクールな感じかと思ってたけど、ホントにその通りだよね~。マジウケる」
思いがけない一際自尊心が高いユメの物言いを受けて、口を噤んでいた白ギャルが、復活も早々に語ってみせる。
「そのユメッちという呼び方だけれど、ユキさんと紛らわしいから、変えてもらえないかしら?」
しかしながら、その性分についての言及に関した言葉に対し、何ら構った様子もなく言い放って見受けられるユメである。
どうやら名付けられた呼び名に対して、不服を抱いていた様である。
「‥えっと~。それならユメちーとかマジで良さげじゃないかな~。どうかな?それでいい?」
あまりに堂々とした立ち振る舞いでの、物怖じしない強気な口調での物言いに対し、一度は閉口を見受けられた白ギャルだが、即座に気を取り直しての受け答え。
「‥ええ、もうそれで構わないわ」
間髪入れずに再度与えられた自身の呼称に対して、思う所がある様に暇を垣間見せたユメであるが、次の瞬間には諦観の面持ちを呈して窺える。
「オッケ~。じゃあユメちーで決まりね~。ていうか以外にこれってさっきのやつよりしっくりくる感じじゃない?」
自らの考えた呼び名であるにも関わらず、それについての発想について、殊更に感嘆して見受けられる白ギャル。
「マジでそれな~。メイってばマジで天才じゃん」
自画自賛に喜色を露わとして、殊更に深い笑みを称えてみせる白ギャルに対し、それに迎合して誉め唱える黒ギャル。
「貴方達って、もしかして双子なのかしら?」
息もぴったりに阿吽の呼吸での調子が見受けられる彼女等両名の語り草を目の当たりとして、ユメからの問いかけである。
「え~。どうしてわかったの~?流石クラス委員長様、ガチで天才じゃんっ。そうそう、ウチらって実は、あんまり似てないけど双子なんだよね~。だからめちゃ仲良いっしょ?」
「マジでユメちー賢すぎ~。そうだよ、だからってウチら全然趣味合わないけどね~。ふつうに性格も違うし。でも、仲良いってのは本当かな~」
予期せぬユメからの疑問を与えられた彼女達両者は、それぞれが互いに異なる趣味嗜好を語りながらも、肯定の意を示す。
「そう‥、確かに貴方達って言動はほぼ似通っているのに、格好が全然違うわね」
これに我が意を得たりといった具合に納得の色を表情に浮かばせては、頷いて見受けられるユメ。
「だっしょ~。ウチ等ってそんくらい超絶仲良しだかんね~」
「それな~。小さい頃からずっと二人でやってきたもんね~」
彼女の呟いた言葉通り、依然として調子も同様に、和気藹々と語って窺える彼女等両名は、言動こそ似通って見受けられるものの、殊更なまでに対称的な装いが見て取れる。
「本当ですね。御二方ともよく観察すれば、綺麗なお顔がそっくりです」
その様に自身を置いてけぼりとして、和気藹々と賑やかな状況を呈して見受けられる三名の中へと、自らの身体へと向けられる眼差しから意識を逸らすべくして会話に乱入なユキだろうか。
「ちょっと待って~。そんなマジマジと見るの禁止~。巫女様にそうやって言われるのはマジで嬉しいけど~、流石に照れるよぉ~」
「それな~。ユキっちみたいにめっちゃ美少女してる子にそんなこと言われると、ガチでテンション天上げなんですけど~」
突然交わす会話に割って入られた彼女等であるが、何ら意に介する様子もなく、途端に喜色を露わとして見受けられる。
「はぁ‥本当に貴方達って良くも悪くも相性が良いわね。これは先が思いやられそうだわ‥」
そんなユキの心底からの本心の吐露を間に受けた彼女等ギャル両名の、歓喜の様子を見て取っては、天を仰ぐ様にして嘆きを零すユメだろうか。
「‥けれど‥」
そんな自らの佇む傍らで今後に対しての憂いを露わとして見受けられるユメに応じては、ユキが口を開く様子が見て取れる。
「なんだかとっても楽しい人達ですね」
そうして続いて漏れ出た二の句は、殊更なまでに、心底から情緒が伴って見受けられる、万感の意が垣間見て取れる切なる想い。
「‥そうね‥確かに‥ええ‥そうかもしれないわね‥」
これまた一際珍妙な物言いを言い放ってのけたユキに応じては、これを耳とするユメも自らを無理矢理納得させる様に試みての頷きを返す。
「どしたん?ユキっち何処か具合に悪い?」
「え?マジで?お腹痛いなら早く言いなよ~。体育なんてサボっても、全然大丈夫だから、保健室連れて行こうか?」
眼前に佇む彼女等ギャル両名を眺めては、これを傍らに静かに語るユキ。
そんな彼女の、穏やかな面持ちでの微笑を目の当たりとしては、何処か気遣った面差しを浮かべて見受けられるギャル二人。
「ユメちーもどうしたん?やっぱりお腹痛い?」
「ガチで?それならウチ等だけなんかはしゃいでてごめん」
これまた同様にも殊更に落ち着いて窺える平素からの調子を取り戻して見受けられるユメに対しても、気遣わしげな眼差しを向けるギャル達である。
「その様なことはありません。ただ、貴方達ともっと以前から話しておけば良かったと、後悔しているだけです」
「いいえ、特に体調不良などは感じられないわね。ただ、私もユキさんの意見と同様のことを想っていただけよ」
お陰で、極めて対人能力に優れた、健気な心構えを目の当たりとしたユキとユメの両者から、自ずと口とした言葉も、これでもかと友好的。
殊更な露出の多い、極めて卑猥な衣服を身纏う、派手な印象からはかけ離れた、殊勝な立ち振る舞いを見せつけるギャルの両名。
そんな彼女等の装いに反した、殊更に暖かな気遣いを受けたユキは、これからの待ち受ける、彼女等の様な友人との学園生活へと期待に胸を躍らせる。
殊更なまでにこれまでになく、異様なまでの高鳴りを窺える自身の心臓の脈打つ鼓動を、必死に抑えつけ、自らの決して予測できない未来へと、想いを馳せたのであった。
そのむっちりとした尻肉に反して、サイズの小さな体操着の布地が、これでもかと食い込みを見せつけている。
黒色のブルマが尻肉の割れ目を押し上げる様にして柔肉を持ち上げているために、最早下着とも見紛う有様だ。
あまりに布地の面積が極小なためか、薄っぺらい生地が肌へと張り付いてさえ見受けられる。
安産型の大きな尻肉の形を、一目見て窺える程に完全に露わとして周囲へと見せつけている。
そんな下着同然の呈を成しているのは、無論下半身だけでなく、その上半身も同様に淫らな様相が見て取れる。
臀部を覆い隠しているブルマと同様、これまた生地の薄い素材であつらえられている体操着が見受けられる。
豊満な乳肉を窮屈にも包み込む、やはり布地面積が足りていないそれは、大いに淫らな印象が窺える。
歩む度にその身を弾ませて見受けられる二つの双丘は、その柔肉で体操着の裾を押し上げることで、ユキのお臍を露わとしている。
お陰で臍さえも隠すには至らずに届かない体操着の裾を、自身の五指で摘んでは引き伸ばす羽目と相成った次第のユキである。
さすれば当然のこと、心許ない体操服の薄い生地からは、豊満な乳肉の先端が透けて見受けられるのは自明の理。
これに応じては流石のユキも自らの腕で乳房を隠すに至るのであるが、その圧迫により一層のこと、卑猥な光景を作り出しては見て取れる。
自身の腕を押し付けることにより、圧迫された豊満な乳肉が、淫猥にもその形を歪ませている光景が見受けられる。
この様にして四苦八苦で無様な痴態を晒すユキを目の当たりとした周囲の男達は、当然ながら皆が一様に意識を惹きつけられて窺える。
決して逃れられぬ男の欲望に対し、何ら抗う術を持たぬ彼等は、誰一人として例外なく、眼前のユキへと視線が釘付けとなる。
「ちょっとちょっと男子ってばぁ❤️ユキっちの乳見過ぎじゃん❤️ダメだぞ~❤️そんなに女の子を見たらっ❤️嫌わちゃっても良いのかな~❤️ほらほらっ、ユキっちもそんなに縮こまってないで、堂々としていれば良いんだよっ。そのエグい食い込みとかさ~。もういっそのこと見せつけちゃえばいいじゃんっ❤️もっと自信持っていこうよ~❤️ねーマヤ?」
「そうそうっ❤️ユキっちマジでエロいから、男子達にモテモテじゃん?ホントにデカすぎっしょっ❤️その乳❤️バインバインって感じに揺れてるし❤️マジウケるっ❤️ほらほらっ❤️男子達~。巫女様のお通りなんだから道を開けなよ~。ホラそこっ、下半身おったててないで早く退いてね~。うわっ、すっごい視線感じる~
。ユキっちっていつもこんな感じなんだ~❤️なんかめっちゃ興奮してきたんだけど~❤️」
「え~❤️マジでそれってチョイやばくない?マヤってばビッチするぎるんですけど~❤️」
「はぁ?違うし。そういうんじゃなくて、ただなんかめちゃくちゃ人気者になった感じでマジヤバってだけだし」
「あ~、マジでそれな~。それならウチも今マジでビンビンに感じてきてるから。これガチですごいわ~。あっちの陰キャ君なんか隠れて見てるけど、バレバレだっつーの❤️マジウケる❤️」
彼女たち二人は、周囲から自然と向けられてしまう視線を然も、自身に与えられた眼差しであるかの様な立ち振る舞いを示して見せる。
「あはははっ❤️マジでやっばぁい❤️あいつ等ガチでちんぽ勃ってるしぃ❤️どんだけユキっちのこと見てんのって感じだよね~❤️」
「マジでそれな~❤️ばっきばきに勃たせて恥ずかしくないのかな~❤️ホント男って馬鹿だよね~❤️マジでちょろすぎって感じ~❤️」
あたかも自らが周囲の男子生徒等一同を魅了しているかの様にして、自ずと長髪を掻き上げて気取って見受けられる彼女達である。
「ハァ‥本当に最悪‥。この場に居ては、私まで注目されてしまうわね」
その様にして平素より増して殊更に勢い付いた調子で語ってみせるギャル達の傍に佇むユメは、これでもかと平静。
「え~。ユメッちってもしかして、こういうのダメな人なの~?でもさ~、ユメッちめちゃくちゃいい身体付きしてるから、もっと自信持っていいと思うけどな~」
「ええ、わたしもそれなりに自負はあるわ。ユキさんには到底及ばないけれど、平均以上はあるもの。そこ等の有象無象には負けないと思っているわ」
そんな彼女に対して、ユキに与えた口上と同様の文句で圧倒しに掛かる白ギャルであるが、これを澄ました面持ちで返されたことにより敢えなく撃沈。
「そうなんだ~。ユメッちってユキっちと違って結構自信家なんだね~」
そんな彼女達両名の掛け合いを傍から見て取った黒ギャルが、殊更に揶揄うような面差しを晒して見受けられる。
「マジでそれな~。ユメッちってもっとクールな感じかと思ってたけど、ホントにその通りだよね~。マジウケる」
思いがけない一際自尊心が高いユメの物言いを受けて、口を噤んでいた白ギャルが、復活も早々に語ってみせる。
「そのユメッちという呼び方だけれど、ユキさんと紛らわしいから、変えてもらえないかしら?」
しかしながら、その性分についての言及に関した言葉に対し、何ら構った様子もなく言い放って見受けられるユメである。
どうやら名付けられた呼び名に対して、不服を抱いていた様である。
「‥えっと~。それならユメちーとかマジで良さげじゃないかな~。どうかな?それでいい?」
あまりに堂々とした立ち振る舞いでの、物怖じしない強気な口調での物言いに対し、一度は閉口を見受けられた白ギャルだが、即座に気を取り直しての受け答え。
「‥ええ、もうそれで構わないわ」
間髪入れずに再度与えられた自身の呼称に対して、思う所がある様に暇を垣間見せたユメであるが、次の瞬間には諦観の面持ちを呈して窺える。
「オッケ~。じゃあユメちーで決まりね~。ていうか以外にこれってさっきのやつよりしっくりくる感じじゃない?」
自らの考えた呼び名であるにも関わらず、それについての発想について、殊更に感嘆して見受けられる白ギャル。
「マジでそれな~。メイってばマジで天才じゃん」
自画自賛に喜色を露わとして、殊更に深い笑みを称えてみせる白ギャルに対し、それに迎合して誉め唱える黒ギャル。
「貴方達って、もしかして双子なのかしら?」
息もぴったりに阿吽の呼吸での調子が見受けられる彼女等両名の語り草を目の当たりとして、ユメからの問いかけである。
「え~。どうしてわかったの~?流石クラス委員長様、ガチで天才じゃんっ。そうそう、ウチらって実は、あんまり似てないけど双子なんだよね~。だからめちゃ仲良いっしょ?」
「マジでユメちー賢すぎ~。そうだよ、だからってウチら全然趣味合わないけどね~。ふつうに性格も違うし。でも、仲良いってのは本当かな~」
予期せぬユメからの疑問を与えられた彼女達両者は、それぞれが互いに異なる趣味嗜好を語りながらも、肯定の意を示す。
「そう‥、確かに貴方達って言動はほぼ似通っているのに、格好が全然違うわね」
これに我が意を得たりといった具合に納得の色を表情に浮かばせては、頷いて見受けられるユメ。
「だっしょ~。ウチ等ってそんくらい超絶仲良しだかんね~」
「それな~。小さい頃からずっと二人でやってきたもんね~」
彼女の呟いた言葉通り、依然として調子も同様に、和気藹々と語って窺える彼女等両名は、言動こそ似通って見受けられるものの、殊更なまでに対称的な装いが見て取れる。
「本当ですね。御二方ともよく観察すれば、綺麗なお顔がそっくりです」
その様に自身を置いてけぼりとして、和気藹々と賑やかな状況を呈して見受けられる三名の中へと、自らの身体へと向けられる眼差しから意識を逸らすべくして会話に乱入なユキだろうか。
「ちょっと待って~。そんなマジマジと見るの禁止~。巫女様にそうやって言われるのはマジで嬉しいけど~、流石に照れるよぉ~」
「それな~。ユキっちみたいにめっちゃ美少女してる子にそんなこと言われると、ガチでテンション天上げなんですけど~」
突然交わす会話に割って入られた彼女等であるが、何ら意に介する様子もなく、途端に喜色を露わとして見受けられる。
「はぁ‥本当に貴方達って良くも悪くも相性が良いわね。これは先が思いやられそうだわ‥」
そんなユキの心底からの本心の吐露を間に受けた彼女等ギャル両名の、歓喜の様子を見て取っては、天を仰ぐ様にして嘆きを零すユメだろうか。
「‥けれど‥」
そんな自らの佇む傍らで今後に対しての憂いを露わとして見受けられるユメに応じては、ユキが口を開く様子が見て取れる。
「なんだかとっても楽しい人達ですね」
そうして続いて漏れ出た二の句は、殊更なまでに、心底から情緒が伴って見受けられる、万感の意が垣間見て取れる切なる想い。
「‥そうね‥確かに‥ええ‥そうかもしれないわね‥」
これまた一際珍妙な物言いを言い放ってのけたユキに応じては、これを耳とするユメも自らを無理矢理納得させる様に試みての頷きを返す。
「どしたん?ユキっち何処か具合に悪い?」
「え?マジで?お腹痛いなら早く言いなよ~。体育なんてサボっても、全然大丈夫だから、保健室連れて行こうか?」
眼前に佇む彼女等ギャル両名を眺めては、これを傍らに静かに語るユキ。
そんな彼女の、穏やかな面持ちでの微笑を目の当たりとしては、何処か気遣った面差しを浮かべて見受けられるギャル二人。
「ユメちーもどうしたん?やっぱりお腹痛い?」
「ガチで?それならウチ等だけなんかはしゃいでてごめん」
これまた同様にも殊更に落ち着いて窺える平素からの調子を取り戻して見受けられるユメに対しても、気遣わしげな眼差しを向けるギャル達である。
「その様なことはありません。ただ、貴方達ともっと以前から話しておけば良かったと、後悔しているだけです」
「いいえ、特に体調不良などは感じられないわね。ただ、私もユキさんの意見と同様のことを想っていただけよ」
お陰で、極めて対人能力に優れた、健気な心構えを目の当たりとしたユキとユメの両者から、自ずと口とした言葉も、これでもかと友好的。
殊更な露出の多い、極めて卑猥な衣服を身纏う、派手な印象からはかけ離れた、殊勝な立ち振る舞いを見せつけるギャルの両名。
そんな彼女等の装いに反した、殊更に暖かな気遣いを受けたユキは、これからの待ち受ける、彼女等の様な友人との学園生活へと期待に胸を躍らせる。
殊更なまでにこれまでになく、異様なまでの高鳴りを窺える自身の心臓の脈打つ鼓動を、必死に抑えつけ、自らの決して予測できない未来へと、想いを馳せたのであった。
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