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第四章:夢現の狭間にて君がために踊る
第28話:赤き死闘
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目前から白い疾風が迫る。両手で怪しく輝く刀身が空を切った。
火花がわっと激しく散る。その度に耳をつんざく金打音が寒空に溶ける。
「けひひひひひひぃ!」
奇声に近しい笑いと共に幾重と凶刃が迫る。
一部の隙もない怒涛の攻め。これによって多くの命が散った。
加えて、その動きはまるで獣を彷彿とする。
縦横無尽かつ不規則な動きに翻弄された者も少なくはない。
(相変わらず攻めにくいやつだ。だがな――)
咄嗟に背後へと跳ぶ。自ら間合いを取った京志郎は、構えを正眼から変えた。
切先はほとんど地に。右手は柄頭にそっと添える程度――下段。ただし、形は変則的だ。
力みを放棄し、脱力した肉体に覇気は微塵もない。
「おいおい、なんだそのやる気のねぇ構えはよぉぉぉ!」
再び左右より、二本の刃が京志郎に襲い掛かる。
命を確実に断とうとするその太刀筋に容赦も慈悲もない。
「あ……?」と、狂炎者が不可解そうな顔を示した。
それはすぐに、驚愕と感情へと早変わりする。
「あれから俺がなにもせず、ただお前を探していただけだと思ったか?」
そう発した京志郎の言葉は、氷のようにとても冷たい。
瞳の奥で憎悪を燃やし、狂炎者に向ける視線は鋭い。
尚も強襲するナイフを、京志郎はどこまでも冷静に受け流す。
後の先――それをごく自然に、より効率よく実行する。それこそ、今の構えだった。
「あの日以来、俺はただお前を殺すことだけに生きてきた。ここで、すべてを終わらせる――!」
相手の剣筋を御し、そして反撃の一打を与える。
確かな手応えが手中に伝わった。目前で――下郎でも、血は等しく赤くて美しい。
真っ赤な花弁をまき散らす狂炎者が後ろへとよろめく。
「がぁぁぁぁ! い、いてぇ……やっぱスゲーいてぇよぉぉぉくぁっかっかっか!」
「言葉と表情が一致していないぞ?」
大量の脂汗を全身に滲ませ、だらだらと滴る赤い汁を圧迫止血を試みる狂炎者。
もちろん、それで収まるほど傷は浅くない。手の隙間からは絶え間なく流れ続ける。
この男に死が訪れるのは、もう時間の問題だった。
ここで介錯する、などという選択肢は京志郎にはこれっぽっちもない。
(これでいい……これこそ、俺の願いだったんだ)
苦痛に歪み、苦しみに悶え息絶える。それこそ京志郎の宿願だった。
出血量からして、数分足らずで死ぬ。それまではこの光景をしかと焼きつけよう。
(さぁ、お前はどうする? まだ向かってくるか? 命乞いするのか?)
狂炎者が――
「ぐけぇぇぇぇぇぇぇ!」
と、一際大きく吼えた。
次の瞬間、驚愕に十分値する光景が京志郎の前で起きた。
傷口を押さえる手から、すさまじい勢いで炎が燃え上がった。
じゅうと肉を焼く音に伴い、目も背けたくなる異臭が辺りに漂う。
「こいつ、自ら傷口を焼いて止血しただと……!? いや、それよりも――」
資料にはない情報に、京志郎は目を見開いた。
狂炎者は、単なる精神異常者ではない。彼は、異能者だ。
「はぁ……ぐぅ……あぁ、いてぇ。自分で焼くなんていてぇなぁおい」
「まさか、お前も異能者だったとはな……」
とはいえ、京志郎はすぐに冷静さを取り戻す。
資料になかったのは、アリアの失態だ。後で言及すればいい。
ようやく合点がいった。建物内で起きた突然すぎる不審火は、未だ謎に包まれていた。
異能者……火を操ることを可能とするならば、物的証拠は確かに確保できまい。
「はぁぁ……こいつはなぁ、神様からくれたプレゼントなんだよぉ」
「そのプレゼントで、どれだけ数多くの命を奪った?」
「人殺しなんざぁしてないぜぇ。あれは芸術だ。オレの芸術のための材料となったんだよぉ」
恍惚とした笑みは狂気そのもの。
すでにわかりきってはいたが、この男にもはや会話は通じない。
死こそが、狂炎者への救いとなろう。
「下衆が!」
苦痛は狂炎者にはなんの効果もない。
むしろそれさえも嬉々として、あの男は受け入れる。
すぐにでもその命を絶つ――京志郎が地を蹴ろうとした。
「……ッ」
異変はすぐに起きた。骨の芯まで刺すような空気が、ほのかに暖かい。
瞬く間に、肌をちりちりと焼く強烈な熱が周囲に帯びた。
目の前からは、大規模の炎が大蛇の如くうなりをあげて地を這う。
「くっ!」
辛うじて逃れたものの、火の海が無慈悲にも足場を奪う。
ぎらぎらとした赤は、容易く命を奪う。そのくせにして、皮肉にも美しい。
それに見惚れる間もなく、次々と炎が放たれる。
防戦一方を余儀なくされて、京志郎の表情はひどく忌々し気だ。
とはいえ、このまま真正面から向かっても勝ち目は万が一にもない。
「くぁっかっかっかっか。おいおい、そんなに逃げ回ってていいのかぁ?」
「くそが……!」
狂炎者は確信している――このまま長引けば敗北するのは京志郎である、と。
いつしか炎は屋上を完全に包囲していた。
逃げ場はもうどこにもなく、更に炎がじりじりと中央へと狭まっていく。
酸素も急速に失われていき、このままでは酸素欠乏症に陥るのも時間の問題だ。
後にも先にも、待つのは等しく火炎地獄。
四面楚歌とはよくいったものだ――京志郎は深く息を吸った。
ある限りの酸素を余すことなく肺へと供給する。
勝負は一度っきり。
失敗してもまた次がある、などという甘い考えは捨てなければならない。
構えは攻撃的として知られる上段――この一太刀に全身全霊を込める。
「そろそろ終幕だぁ! あんたも俺の芸術になりなぁぁぁぁ!」
「おぉぉぉぉ!」
炎が迫る――退路は、なし。
京志郎にできるのは、前進することのみ。
それはいわば、処刑台へと通ずる階段も同義だ。
しかし京志郎の足取りに迷いは一切なかった。
成すべきことを、これより成す。そのためであれば命さえも惜しくない。
(頼む、たった一度だけでいい。俺に力を、貸してくれ――!)
ついに炎と接触した――赤が蝕んだのは、これまでずっと彼と共にあった羽織だった。
遮蔽物のない状況で、身を守るものは一つもない。
そこで京志郎が用いたのは、後輩の唯一の形見である羽織だった。
あっという間に消し炭と化していく姿に、京志郎は一瞬だけ目を閉じた。
焦げた臭いが、脳裏に彼女との日々を鮮明に映す。まるで走馬灯だ。
「許せよ」と、京志郎はカッと目を開いた。
わずかな時間稼ぎにしかすぎない。
だが、京志郎にとってはそのわずかでも十分だった。
露出した肌を凄烈な熱気がちりちりと焼いていく。
肌が突っ張るような鈍痛がじんわりと五体に浸透する。京志郎の足は、一向に緩む兆しはない。
本気で身体能力を行使した時、到達する速さは正しく神速と呼ぶに相応しい。
それ故に肉体にかかる負担は途方もない。
一日でたった一度しか使えない奇蹟……雷ノ祓は――
「終わりだ」
ついに、元凶に断罪を与えた。
確かな手応えが刃から手へと伝わる。
首が宙を舞う――最期を迎えながらも、歪んだ笑みをこの男は崩そうとしない。
どこまでも忌々しい。京志郎は小さく息を吐くと、その場で片膝を着いた。
「はぁ……はぁ……」
全身が鉛のようにずしりとしてひどく重い。
視界が安定せず、大量の汗が血を抜かれるような錯覚を覚えさせる。
「……ッ」
狂炎者の胴体がぐらりと崩れる。
糸がぷつりと切れた人形の如く。そのまま地に横たわった。
炎も勢いを失い、やがて何事もなかったかのように鎮火した。
火花がわっと激しく散る。その度に耳をつんざく金打音が寒空に溶ける。
「けひひひひひひぃ!」
奇声に近しい笑いと共に幾重と凶刃が迫る。
一部の隙もない怒涛の攻め。これによって多くの命が散った。
加えて、その動きはまるで獣を彷彿とする。
縦横無尽かつ不規則な動きに翻弄された者も少なくはない。
(相変わらず攻めにくいやつだ。だがな――)
咄嗟に背後へと跳ぶ。自ら間合いを取った京志郎は、構えを正眼から変えた。
切先はほとんど地に。右手は柄頭にそっと添える程度――下段。ただし、形は変則的だ。
力みを放棄し、脱力した肉体に覇気は微塵もない。
「おいおい、なんだそのやる気のねぇ構えはよぉぉぉ!」
再び左右より、二本の刃が京志郎に襲い掛かる。
命を確実に断とうとするその太刀筋に容赦も慈悲もない。
「あ……?」と、狂炎者が不可解そうな顔を示した。
それはすぐに、驚愕と感情へと早変わりする。
「あれから俺がなにもせず、ただお前を探していただけだと思ったか?」
そう発した京志郎の言葉は、氷のようにとても冷たい。
瞳の奥で憎悪を燃やし、狂炎者に向ける視線は鋭い。
尚も強襲するナイフを、京志郎はどこまでも冷静に受け流す。
後の先――それをごく自然に、より効率よく実行する。それこそ、今の構えだった。
「あの日以来、俺はただお前を殺すことだけに生きてきた。ここで、すべてを終わらせる――!」
相手の剣筋を御し、そして反撃の一打を与える。
確かな手応えが手中に伝わった。目前で――下郎でも、血は等しく赤くて美しい。
真っ赤な花弁をまき散らす狂炎者が後ろへとよろめく。
「がぁぁぁぁ! い、いてぇ……やっぱスゲーいてぇよぉぉぉくぁっかっかっか!」
「言葉と表情が一致していないぞ?」
大量の脂汗を全身に滲ませ、だらだらと滴る赤い汁を圧迫止血を試みる狂炎者。
もちろん、それで収まるほど傷は浅くない。手の隙間からは絶え間なく流れ続ける。
この男に死が訪れるのは、もう時間の問題だった。
ここで介錯する、などという選択肢は京志郎にはこれっぽっちもない。
(これでいい……これこそ、俺の願いだったんだ)
苦痛に歪み、苦しみに悶え息絶える。それこそ京志郎の宿願だった。
出血量からして、数分足らずで死ぬ。それまではこの光景をしかと焼きつけよう。
(さぁ、お前はどうする? まだ向かってくるか? 命乞いするのか?)
狂炎者が――
「ぐけぇぇぇぇぇぇぇ!」
と、一際大きく吼えた。
次の瞬間、驚愕に十分値する光景が京志郎の前で起きた。
傷口を押さえる手から、すさまじい勢いで炎が燃え上がった。
じゅうと肉を焼く音に伴い、目も背けたくなる異臭が辺りに漂う。
「こいつ、自ら傷口を焼いて止血しただと……!? いや、それよりも――」
資料にはない情報に、京志郎は目を見開いた。
狂炎者は、単なる精神異常者ではない。彼は、異能者だ。
「はぁ……ぐぅ……あぁ、いてぇ。自分で焼くなんていてぇなぁおい」
「まさか、お前も異能者だったとはな……」
とはいえ、京志郎はすぐに冷静さを取り戻す。
資料になかったのは、アリアの失態だ。後で言及すればいい。
ようやく合点がいった。建物内で起きた突然すぎる不審火は、未だ謎に包まれていた。
異能者……火を操ることを可能とするならば、物的証拠は確かに確保できまい。
「はぁぁ……こいつはなぁ、神様からくれたプレゼントなんだよぉ」
「そのプレゼントで、どれだけ数多くの命を奪った?」
「人殺しなんざぁしてないぜぇ。あれは芸術だ。オレの芸術のための材料となったんだよぉ」
恍惚とした笑みは狂気そのもの。
すでにわかりきってはいたが、この男にもはや会話は通じない。
死こそが、狂炎者への救いとなろう。
「下衆が!」
苦痛は狂炎者にはなんの効果もない。
むしろそれさえも嬉々として、あの男は受け入れる。
すぐにでもその命を絶つ――京志郎が地を蹴ろうとした。
「……ッ」
異変はすぐに起きた。骨の芯まで刺すような空気が、ほのかに暖かい。
瞬く間に、肌をちりちりと焼く強烈な熱が周囲に帯びた。
目の前からは、大規模の炎が大蛇の如くうなりをあげて地を這う。
「くっ!」
辛うじて逃れたものの、火の海が無慈悲にも足場を奪う。
ぎらぎらとした赤は、容易く命を奪う。そのくせにして、皮肉にも美しい。
それに見惚れる間もなく、次々と炎が放たれる。
防戦一方を余儀なくされて、京志郎の表情はひどく忌々し気だ。
とはいえ、このまま真正面から向かっても勝ち目は万が一にもない。
「くぁっかっかっかっか。おいおい、そんなに逃げ回ってていいのかぁ?」
「くそが……!」
狂炎者は確信している――このまま長引けば敗北するのは京志郎である、と。
いつしか炎は屋上を完全に包囲していた。
逃げ場はもうどこにもなく、更に炎がじりじりと中央へと狭まっていく。
酸素も急速に失われていき、このままでは酸素欠乏症に陥るのも時間の問題だ。
後にも先にも、待つのは等しく火炎地獄。
四面楚歌とはよくいったものだ――京志郎は深く息を吸った。
ある限りの酸素を余すことなく肺へと供給する。
勝負は一度っきり。
失敗してもまた次がある、などという甘い考えは捨てなければならない。
構えは攻撃的として知られる上段――この一太刀に全身全霊を込める。
「そろそろ終幕だぁ! あんたも俺の芸術になりなぁぁぁぁ!」
「おぉぉぉぉ!」
炎が迫る――退路は、なし。
京志郎にできるのは、前進することのみ。
それはいわば、処刑台へと通ずる階段も同義だ。
しかし京志郎の足取りに迷いは一切なかった。
成すべきことを、これより成す。そのためであれば命さえも惜しくない。
(頼む、たった一度だけでいい。俺に力を、貸してくれ――!)
ついに炎と接触した――赤が蝕んだのは、これまでずっと彼と共にあった羽織だった。
遮蔽物のない状況で、身を守るものは一つもない。
そこで京志郎が用いたのは、後輩の唯一の形見である羽織だった。
あっという間に消し炭と化していく姿に、京志郎は一瞬だけ目を閉じた。
焦げた臭いが、脳裏に彼女との日々を鮮明に映す。まるで走馬灯だ。
「許せよ」と、京志郎はカッと目を開いた。
わずかな時間稼ぎにしかすぎない。
だが、京志郎にとってはそのわずかでも十分だった。
露出した肌を凄烈な熱気がちりちりと焼いていく。
肌が突っ張るような鈍痛がじんわりと五体に浸透する。京志郎の足は、一向に緩む兆しはない。
本気で身体能力を行使した時、到達する速さは正しく神速と呼ぶに相応しい。
それ故に肉体にかかる負担は途方もない。
一日でたった一度しか使えない奇蹟……雷ノ祓は――
「終わりだ」
ついに、元凶に断罪を与えた。
確かな手応えが刃から手へと伝わる。
首が宙を舞う――最期を迎えながらも、歪んだ笑みをこの男は崩そうとしない。
どこまでも忌々しい。京志郎は小さく息を吐くと、その場で片膝を着いた。
「はぁ……はぁ……」
全身が鉛のようにずしりとしてひどく重い。
視界が安定せず、大量の汗が血を抜かれるような錯覚を覚えさせる。
「……ッ」
狂炎者の胴体がぐらりと崩れる。
糸がぷつりと切れた人形の如く。そのまま地に横たわった。
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