はーとふるクインテット

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第三章 アレな波乱の幕開け

番外編 スズランと鈴蘭の出会い

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僕は特殊能力はあれど、このアレな国の中ではかなり幸せな生を受けた方だった。

両親も昔再婚はしたけれど義理の親とも仲は良かったし、物心付いた時から女装していても容認されて真っ当な愛情を受けていた。

まあ結構格闘家タイプの義父だったのでカンフーを教え込まれたが、元々運動は好きだし得意だったので苦では無かった。


僕は生まれついての死体蘇生能力と鍛えて身に着けたカンフーを活かし社会に貢献したいと思うようになった。

ネクロマンサー能力で友人や知り合いの不慮の事故死をしたペットを蘇らせてあげたり(親にはやっぱりかなり引かれたが)、カンフーで子供でも相手できる程度のターゲットを選び討伐したりしていた。
(たまに義父も手伝ってくれた。義父は昔カンフーと暗器を扱うそこそこの仕事人だったようだ)


そんなある日、僕が高校生に上がる少し前の事。新聞の朝刊にそれはもうえげつない殺され方をした、同い年か少し下くらいの男の子の記事がデカデカと載っていた。アレな国だから死体写真もモザイク無しで載っていた。

アレな死体を見慣れた僕ですら吐きかけるレベルでアレな殺され方をしたその子が不憫で仕方なくなり、すぐに政府に申請と今までの活動実績を出し、速攻で許可が出たのですぐに彼の埋められた墓地に行き(あまり良い身分では無かったようでかなり貧相なお墓で可哀想だった)、ザックザックと掘り起こしとりあえず防腐処置を施し頑張って縫い合わせ、魂を呼び戻しお札を貼り付け蘇生させた。

蘇った彼はとても僕に感謝してくれすぐにとっても仲良し(そういう意味では無いが)になり、アレな生家には戻りたくないとの事で僕の家で暮らす事になった。
防腐処置や防臭加工もしっかりしているので衛生面は問題無かったが、親にはやっぱりかなり引かれた。そのうち慣れてくれた。


その後しばらくして、アレな町だからかなり速攻で出て来たその変態鬼畜殺人鬼を僕達二人は嬉々として迎え撃ち、鈴くんがされた以上にえげつない状態になってもらい数時間苦しみ抜いて死んでもらった。

鈴くんはとっても嬉しそうで、より僕の事が好きになってくれた。(やっぱりそういう意味では無いが)

それから間もなく僕は高校生になり、歌って踊るのも結構好きだったので、鈴くんを誘って流れ星学園に入学した。

鈴くんは死んでるので戸籍がアレだがアレな国だし、一度死んで復活した蓬くんとかもいるしまあどうにでもなった。
実際別の学校だがゾンビで学校通ってる子とかいるし。


そんな訳で僕達は中堅どころだけどそれなりに公私ともに充実した日々を送っていたのだが、例の元々結構性格がアレな子の過去のとんでもない悪行をある日知り許せなくなった。

それからは鈴くんと共に、事故死に見せかけて殺せるタイミングを日々伺っている。
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