魔法少年だるま☆マギカ

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劇場版魔法少年だるま☆マギカ二作目 ドキドキ!南の島の大騒動

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※先に同時上映の日曜夕方にやってそうなホビー系アニメっぽいノリの達磨欠損アニメが40分くらいで流れる。
劇場版なので長官が更に自重していない。普通の少年向けアニメと間違えて子連れで入ったPTA関係者からクレームが来た。


僕達は高校受験が無事終わり(僕は学力平均だが性癖がアレな子と銀髪のアレな子が賢かったので勉強を教えてもらってなんとかなった。元不良の子は一時期登校していなかったのでかなり危なかったが賢いアレな子二人と先輩のスパルタ教育によりどうにか志望校合格した。受かるまで目が死んでいた)、あとは卒業と三バカの裏に控えるラスボスとの戦いのみとなったので劇場版だしラスボスそっちのけで卒業記念のバカンスに行く事にした。

銀髪のアレな子は結構裕福だが他は普通の家庭だし元不良の子は追い出されて以降施設暮らしだったのでまあ普通に近場かなーと思っていたが、思いがけず魔法界が普段の仕事ぶりを労い南の島への数日の旅行を手配してくれ僕達は喜んで国外へ飛び立った。


「いやー、普段ブラックな魔法界がこんなに奮発してくれるとはね」
「君達いつも頑張ってくれてるし、一度クレイジーサイコホモの手から魔法界救ってくれたから今回は大サービスっピ!」
「あー確かに。あの時魔法界存続の危機だったもんね」
「魔法長老以外にも、魔法界の主力陣皆封印されて身動き取れなかったしね」
「まー、そう思えばこの程度当然か」
「ファーストクラスでも順当な所だ」
「まあ、ビジネスクラスでも十分良いじゃない」
「君達だるまになればエコノミーでも余裕だしっピね」

「えー、流石に機内で変身したらアレすぎでしょ」
「まあ、この世界自体だいぶアレだけどね」

「あははははは」


そんな感じでアレ気味だが朗らかに機内で楽しいひと時を過ごし、テロリストが出たり謎の空中爆発をしたりする事も無く無事飛行機は南の島に降り立った。

「おー、ここがパイサン島かー」
「名前は聞いた事あるけど、僕も来るのは初めてだね」
「俺は幼少期に一度来た事がある」
「あー、俺も昔はド貧乏だったし海外は初めてだな。クソ親は金持ちになった後俺や兄弟置いてしょっちゅう旅行に行ってたが」

「うわー、聞いてはいたけどひどいね」
「まあ、今はもう相当資金繰り怪しいしクソ親父以外は懲りたろうし、もう気軽にも行けねえだろ」
「天罰が下って良かったね。僕も人の不幸をあまり喜びたくは無いけれどね」
「うーん、そういう人なら良いと思いますよ」
「で、僕もワイハ島は一度行った事あるけどここは初めてだから楽しみだなー」

「海がすごく綺麗だね。シュノーケリングやダイビングしたいね」
「あー、俺魚好きだし釣りも良いな」
「ビーチコーミングをしたい」
「植物園があるみたいだし、僕は綺麗なお花を見たり珍しい果物を食べてみたいな」
「うーん、する事無限にあって楽しみ!」


そしてDCやDKが泊まるにしては結構豪華なホテルにチェックインし荷物を置いた後、とりあえずショッピング街にご飯を食べに行く事にした。

「わー、グリル美味しそうだなー」
「この島ではヤシガニも合法で食べられるんだね」
「これは甘い風味がして美味いぞ」
「おー、見た目ちょっとグロいけど食ってみてえな」
「うん、折角だしここでしか食べられない物を味わいたいよね」
「お買い物やご飯の費用も全部魔法界が持つから心配いらないっピ!まあでもあまりに使い過ぎたら後日君達の親の口座から引き落とすけどっピ」
「それは怖すぎる」


そして南国ならではの料理でお腹一杯になった後、アクセサリーやフルーツなど様々な屋台が並ぶ広場を散策していた時。

「…この気配は」

青髪の性癖がアレな子が身を翻すと、そこには彼のライバルの細剣使いの紺色の髪のだるま魔法少年(常に魔法で手足を出している)がいた。

「久しぶりだな。悪の親玉がまだ控えているというのに呑気なものだ」

「…まあ劇場版だし、そこはね。そういう君こそどうしてここにいるの」

「…忌々しい貴様との決着を今度こそ果たそうと、貴様を追ってやって来た」
「えー、君の家も貧乏では無いけどそこまで裕福じゃない中流家庭なのにどうやって来たの」
「俺は貴様等には頭数では及ばないものの個人の魔力には自信がある。本国からずっと飛んでやって来た」
「うわー、確かに飛行機で3時間ちょいくらいとはいえお疲れ様」


「…あー、確かに君アレなせいで外にいる時はずっと変身してるもんね」

「ああ、最低な腐れ外道にある日突然手足を切断されたからな。家柄故さほど良い義肢は貰えず、俺達の担当妖精がスカウトに来るまで毎日最低な日々を過ごしていた」
「…うん、それは本当気の毒だったよね」

「んー、でも契約時好きな願い一つ叶えられるんだしその時体治してもらえばよかったじゃん」
「それも考えたがこの世界と特に俺達の住む町はアレ過ぎるからそんな外道は掃いて捨てるほどいる。二度とこの様な屈辱を味わわされない為、俺は更に強くなる事を願った」
「…うんまあ、それも分かるけどね」


「…だから俺は貴様が大嫌いなのだ。五体満足な癖に進んで欠けたがる等狂気の沙汰としか思えない」
「うーん、君には本当申し訳無いけど性癖ばっかりはどうしようも無いし狂気の沙汰ではないよ」
「いや、完全に狂気の沙汰だと思うよ」
「まごうこと無きHENTAIだな」

「…茶番はここまでだ。剣を抜け」
「うー、僕バカンスの真っ最中なんだけど。まあギャグ作品とはいえ戦闘シーン無いとつまらないし仕方ないか」

そう言って仕方なさそうに青髪のHENTAIの子は変身し愛刀・達磨念仏団子刺しを抜いた。

「あーすみません先輩と皆。ここかなり人多いし他の人が巻き込まれないよう防御や避難誘導お願いします」
「うん、任せて」
「はーい。すみませんヒーローショーじゃなくガチでアレな殺し合い始まるんで皆逃げてくださーい」


「ちょっとちょっと君ー、皆楽しいバカンス中だから邪魔しないでっピ―!!!」

空気を読まずフラグ全開でケッソンが殺気立つ二人の間に割って入った。

「…邪魔だ、CVハ〇太郎の下等生物が。何度細切れにされれば気が済む」

そう言うなりライバルの少年は目にも止まらぬ速さで細剣を振りかざしケッソンをもう完全に細切れにした。劇場版なのでやっぱりモザイク無しだった。

「あー、お約束だね」
「大概こいつ出ると細切れにされるよな」
「フラグ速攻回収したね」
「この程度のケッソン虐ではもはや物足りないな」
「うん、ケッソン虐まとめ動画とかも出てるもんね」


「うがー。あーやっと追いついたお腹空いたー。なんか食いもん無いー?」

その時ライバル少年の相方の野生児タイプのだるま魔法少年(獣のような手足を出し超速で四足歩行する)が降り立った。

「ああ、丁度良い。この目障りな細切れ肉を消化してくれ。野生児とはいえ生は危険なのでよく火を通せ」
「はいよー。りょうかーい」

野生児の子は魔法でフライパンと焚き火を出し細切れケッソン肉をジュージューと焼き、そこらの屋台から調味料をかっぱらって適当にぶっかけてぺろりと平らげた。

「あー、この子に喰われるのもお約束だよね」
「流石に消化されちゃうと復活に数日かかるんだよね」
「まあ、帰国するまでにはどうにか治るだろ」
「アレから復活は汚いから体洗って来て欲しいね」
「エンガチョだ」

「あーまずかった。妖精ってやっぱクソ不味いなー」
「ふーん、そうなんだ」
「まあ魔法長老とか、アレな人達の想念で出来てるからね」
「あー、確かに」


「…これで邪魔者はいない。今度こそ死合うぞ」
「…あーもう、仕方ないな。君可哀想だし斬りたくないんだけどなー」
「貴様のような変態に情などかけられたくはない。死ね」

そう言って闇の深いライバルの子は目にも止まらぬ勢いで斬りかかった。

「うわー、やっぱあの子強いな。毎日変身し続けて魔力高めてるし願いでかなり強化されてるし」
「俺達も5人でかからないと危険だしな」
「うん、初登場時は3話でまだ弱かったから2人でどうにかなったけどね」
「再登場の度強くなるのはお約束だよな」
「ライバルキャラってそういう物だしね」

「うがー。俺も邪魔出来ないけど暇だしお前ら噛み殺してやるー」
「ぎゃー、君も過去がかなりアレなせいで強くて厄介なんだけどなー」
「うん、君赤ん坊の時に誘拐されたけど面倒になって人里離れた山奥にポイ捨てされて山犬と日本なのになぜかいたマウンテンゴリラに育てられたもんね」

「小学校高学年くらいで保護され親元に帰されたがやはり人間社会に馴染めず実家を脱走し、放浪していた所をライバルと出会い魔法少年になり組んで活動するようになったのだな」
「その時の契約で知能と学力はどうにかギリ人並みにしてはもらえたが、やっぱ相当生きづらいみてえだな」
「でもそのおかげで元々身体能力凄いし動物と話せるんだよね」
「CVも田中〇弓でいかにも肉食だしな」
「この作品本当声優陣豪華だよね」
「ライバルもCV斉藤〇馬だしな」
「剣使い似合うよね」


とか豪華声優陣に思いを馳せる暇も無くCV色んな大御所キャラの野生児少年は襲い掛かって来た。

「うっがー。お前ら4人でちょろちょろ面倒だなー。出てこい俺のお友達ー」

そう言って野生児がドラミングをすると周囲のジャングルから虎やゴリラやカラフルな大きい鳥が次々と押し寄せ襲い掛かって来た。

「うわー、固有能力の動物操作厄介だなー」
「うーん、罪も無い動物を虐待したくはないんだけどね」
「ワシントン条約にも引っかかりそうだな」
「あー、旅先でぶち込まれたら面倒だしな」

「僕が防御障壁でどうにか抑え込むから、皆は逃げ遅れた一般人の人を連れて退避して」
「すみません先輩、お願いします」

先輩が防御障壁を展開し野生動物たちを無力化し、僕達は超展開に慌てふためく観光客や現地人たちを引っ張って安全な場所へ避難させた。


「ふー、どうにか避難は完了したけど変態の子大丈夫かな」
「…膠着状態が続いているようだね」
「あー、ちょっと押されてるかもな」
「あいつの言う通り、個人の力量としては向こうの方が勝っているだろうな」

「…そろそろ仕舞いだ。まずは変身を解いた貴様の手足を本当に斬り落とし望み通りの姿にしてやる」
「…確かに性癖だけど、日常生活に支障が出るのは困るな」
「そんな甘い覚悟なら、こんなふざけた性癖など抱くな」

「…こういう事言いたくは無いけど。それをやったら君もあの腐れ外道と同じじゃない」
「…っ」

図星を突かれて怯んだライバルに渾身の斬撃を叩き込む変態の子。

「…貴様のような変態に、後れをとるとは」

ダメージを受けた事によって変身が解け、手足が中ほどからない少年の姿に戻りライバルの子はその場にくずおれた。

「…衆目の中でこの姿に戻らされる屈辱、いつか必ず晴らしてくれる」

ライバルの子は憎々しげに呟いた。

「…確かに気の毒だけどさ。僕も性癖とはいえずっと手足無くされる訳にはいかないから、ごめんね」


「…おのれ、このままで終わらせられるか。―相棒よ、頼みがある。この広場の中央にあるトーテムポールを破壊してくれ」
「んー?よく分かんないけど分かったー。あーあれか。うっがー」

「…あ、このままじゃ危ないかも」
「え、先輩何でですか?」

「うん、さっきガイドブックで見たんだけど。この島には昔恐ろしい邪神がいて数十年前島を滅ぼそうとしたそうなんだ。ある考古学者とその仲間達の活躍で封印されたんだけど、その封印があのトーテムポールなんだって」
「えー、それはまずいですね。阻止しなきゃ」
「でもあの野生児の子とんでもないスピードだからなー。うわー間に合わないかも」
「…銃弾も超速で回避しているな」
「あー、俺も身体能力は高い方だが流石にあいつには負けるかもな」

とか言ってる間に野生児の子はトーテムポールをぶん殴り粉々に破壊してしまった。

「ほいよぶっ壊したー。んでどうなるの?」
「ああ、よくやった。すぐに邪神は復活するだろう」


そして間もなく広場は大きく揺れ、トーテムポールの下から黒い瘴気が立ち上り始めた。

「うっわー。邪神蘇っちゃった」
「僕達全体的にメンタル強い方だけど、SAN値大丈夫かなー」
「俺は問題ない」
「あー、君ある意味既に狂ってるもんね」
「まあ俺も病んでたらまずかったが、今は平気だ」
「一応、障壁を貼っておくね」

「甦れ、邪神ニャホニャホタマクロ―」
「うわー、シリアスな子がその名前言うとギャップ凄まじいなー」
「ギャップ芸だね」
「シリアスな笑いだな」

とか緊張感の無い会話をしていると、瘴気が集まり巨大な南国チックな悪魔のような怪物が現れた。

「うわー。これたぶん今回のラスボスだよね」
「やっぱラスボスだからなかなか手強そうだね」
「まあコミカルな作品で死亡エンドは無いだろうし大丈夫だろう」
「あーまあ、爆発オチとかじゃなければそうだろうな」
「うん、皆頑張ろうね」

「往け、ニャホニャホタマクロ―。人の心を踏みにじる悪趣味な変態共を皆殺しにしろ」
「えー、確かに性癖アレな子はそうだけど僕達も巻き添えは嫌なんだけどー」
「俺も悪趣味でもなければ変態でもない」
「いや、家爆破したりする君もある意味変態だと思う」


とかやっぱり緊張感に欠けた会話をしていると、邪神はその大きな手で手足の無いライバルの子を掴み、大きな口で飲み込もうとした。

「…貴様、何をする。離せ」
「うっがー、俺の相方喰うなこらー」

野生児少年が邪神に飛びかかるも、名前がアレな邪神はもう片方の手で野生児の子を思い切り跳ね飛ばしてしまった。

「うっがー、いってえなくそー」
「…あーもう、しょうがないな」

性癖がアレな子が跳躍し、愛刀で邪神の腕をぶった斬り落下するライバルの子を抱きかかえた。

「…貴様、何のつもりだ」
「…まあ君はあまり好きにはなれないけど、見殺しにするのも寝覚めが悪いしね。確かに気分を害している自覚はあるし」

「…貴様の施しなど、受けたくは無い」

「あーまあそうだよね。じゃあもう無かったことにしなよ」
「…ふん」


そして闇深ライバル少年を地面に降ろし、性癖がアレな子は邪神に向き直った。

「よーし、じゃあ皆行くよ!」
「うん、頑張ろう!」

僕達は名前が間抜けな邪神に猛攻を加え、相方を食べられかかった野生児少年も邪神に噛みついたり引っかいたりした。

「うーん、邪神なだけあってやっぱ手強いなー」
「うん、周囲の邪気を吸ってるのか斬ってもすぐ再生しちゃうね」
「自己再生は厄介だな」
「あー、実体薄いのかボコってもあんまりダメージ受けてねえな」
「そうだね。なんとかまた封印出来ないかな」


「うっがー、あいつ来てくれねえかなー」
「お待たせ、来たよ」

その時広場の櫓に一人と一匹の影が現れた。

「おー、来てくれたのか」
「うん、そろそろ僕の出番かなと思ってね」
「もー、君達とんでもないスピードで飛んでくから見失っちゃったっシー」

現れたのは一匹狼で気の向くままに色々な勢力に加勢する、やっぱりかなり訳ありな生い立ちらしい飄々とした便利屋の天才少年(CV花江〇樹)とライバルの子達の担当妖精のシッシー(CV森久保〇太郎)だった。

「あー、やっぱ君も来たのね」
「まあ劇場版だしね。君も結構人気キャラだもんね」
「飄々としている闇深キャラは鉄板だな」
「お前等の担当妖精の口調某梨の妖精っぽいよな」
「この作品、本当声優陣豪華だよね」

「うん、それでこいつ通常の攻撃じゃすぐ再生しちゃうし、これで封印しなよ」

そうCV色んな人気キャラの天才少年が小さな宝石をこちらに投げて来たので、魔法で出した腕で僕はキャッチした。

「えっと、この石は?」
「ダークシードを独自に改造した、強力な封印能力を持つ石だよ。ポ〇モンみたいにある程度弱らせて投げつければ封印できるはずだよ」

「分かった、じゃあありがたく使わせてもらうね」
「うん、これなら行けると思う」
「ああ、俺も銃撃を加える」
「おーっし、俺も頑張ってボコりまくるか」
「うん、僕の魔法である程度実体化させられると思うから頑張って」


そうして僕達は再び気の抜ける名前の邪神に攻撃を与えまくり、弱り怯んだ邪神に改造宝石を投げつけた。

苦悶の声を上げながら、邪神ニャホニャホタマクロ―は石に封印されていった。

「ふー、無事終わって良かったー」
「流石にこれ以上は別の敵出ないよね」
「もう上映時間も終わるし大丈夫だろう」
「だな。あとエンドロールとおまけパートくらいだろうしな」
「皆、無事で良かったよ」

「お疲れ様。じゃあ僕は帰るね」
「そういえば便利屋の君は契約してないはずだけど、どうやってここ来たの?」
「うん、僕は天才だから自分で発明した小型ジェット機に乗って来たよ」
「いや、それ不法入国じゃないの」
「まあ僕も生い立ちがかなりアレで色々あるし、偽装工作とかいくらでも出来るし大丈夫だよ」
「ほんとこの世界倫理」


「あー、君かなり消耗しててまだ再変身出来ないだろうし。僕等のホテル泊まる?」
「…言っただろう。貴様の施しなど受けたく無いと」
「んー、つってもやっぱこの状態の君放置しとくのも寝覚めが悪いしなあ」

「…余計なお世話だ。相棒よ、済まないが俺を抱きかかえて本国まで飛べるか」
「うがー、ちょっと疲れるけどまあ良いよ。あーでもうんこしたくなって来たからそこらでしてからで良い?」
「ああ、生理現象は仕方ない。だがきちんと尻は拭いて手は洗え」
「ほいよー。確かに拭いたままの手でお前触ると可哀想だもんな。んじゃどっかでして来るー」

そうして野生児少年はそこらの草むらにアレをしに行った。

「じゃあ、まあ君も大丈夫そうだしまたね。シッシー、後はよろしくね」
「任せるっシー!四肢汁ブシャー!」

そうして倫理感がアレ気味な天才少年もアレな小型ジェットに乗り込み飛び去って行った。

「…いつまで俺を見ている。さっさと失せろ」
「あーはいはい、じゃあ僕達帰るね。…まあでも、性癖はどうしようも無いけどごめんね」
「…ふん。貴様のような無神経な変態の詫び等欲しくはない」


そしてこれ以上彼の前にいるのも気の毒なので、封印した石を持って変身を解除した僕達は広場を後にした。

「あー、まあ劇場版だし予想はしてたけどびっくりしたね」
「まあ、疲れたけど皆そんなに大したケガはしなくて良かったね」
「ギャグテイストな作品だからな」
「だるまな時点である意味大怪我だがな」
「まあ、ケガでああなった訳じゃないし良いじゃない」

「じゃ、運動してお腹空いたし汗かいたし。プール行ったりお風呂入って、また美味しい夕飯食べようか!」
「うん、そうしよう!」
「フルーツバットが食べたい」
「お前結構ゲテモノ食いだよな」
「アレな子だから仕方ないね」


「あれ、また何か忘れてないっけ?」
「んー、何だっけ?まあ例のごとく忘れる程度の事だし別に良いんじゃない?」

「うん、きっとそうだよね。んじゃ早く行こう!」
「うん。あーあと数日楽しみだなー!」

「あははははは」


そして明るく軽快なスタッフロールとエンディングテーマ(ライバルの子以外の登場人物たちが楽しく踊る。途中で何故か制作スタッフも実写映像で踊る。原作者は顔出しNGなので出ない)の後、おまけパートにて。

「ちょっとみんな、だからぼくを忘れないで欲しいっピ―!!!」

数日後典型的な巨大巻きグソの中から、ケッソンが復活した。
流石のケッソンも汚いのでその辺の川で体洗ってから帰った。


一度暗転した後、更なるおまけパートにて。

「…ふーん、あんな奴らいるんだ。面白いじゃん」
「そうだね。僕達仲良くなれそうだね」

とある高校で、二人の怪しい影がメインの子達を見ていた。


【緊急告知】

魔法少年だるま☆マギカ 第二期制作決定 乞うご期待下さい!
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