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エルフの巫女服
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ここん家は、女系だよな。女王の方が、女王だよ
― いいんじゃないか。さっき旦那が、「フルーレ好きだ」と、言ったら「知ってます」って、のろけていただろ。いい夫婦じゃないか
そうだな
なんだか、にやにやしながら、女王の後をついて行った。
「ヒロ、庭に出ましょう。お茶でいいかしら。お茶を人に用意するのは、8何年ぶりね。ミランダから数えると、あなたが二人目よ」
「お願いします。それで、ここは、亜空間ですか」
「それは、あなたがレベル50を過ぎたらわかるそうよ」
「フルーレさんも、”碧の幻獣使い”が分かるんですか?」
「鵺に、詳しく聞きました。ミランダが、これからどうなるかということもです。エルフは、レベル55になると、ハイエルフになるのでしょうライブラリー君」
― 答えられない
「答えられないそうです。すいません、ゲームの仕様なんです」
「ふふっ、頭が固いって言うのは本当なのね。ライブラリー君も自分のリアリティを得たら変わるそうです」
お前、相手は女王陛下だぞ
― そうだな。私自身、ビビっているが答えられない
さっき見たメイド長を筆頭に何人かのメイドと執事が、お茶とお菓子を持ってきた。おれの所には、人の大きさのティーカップ。小さいけど山盛りのケーキが置かれた。
「召し上がれ。ミランダが着替えるまで、ここにいるでしょう」
「いただきます」
なんて言うんだろう。出された、綺麗な緑色のお茶は、甘くて、スーーーとする。だから、ミントティみたいなお茶なのだろうが、なぜか懐かしい味がする。
「クコ茶よ。どう、気に入りましたか」
「スーーとして、美味しいです。なんだか懐かしいと思いました」
「ヒロは、この世界向きね。だから、ここに来たのかもしれません。自分の世界に帰りたいですか」
「帰りたいです。でも、ミランダをほっとけない。すごく可愛いから、ほれたーと、思いましたが、守らなくっちゃいけないとも思っています」
「いい答えよ。私も、一つ、あなたにヒントをあげましょう。重力魔法は、自分に使いなさい」
「防御に、使っていますけど。あっ・・」
「そうです。いざとなったら、あなたとミランダを救うことになります。危なくなったら思い出してね」
「ありがとうございました」
「後は、ゆっくりお茶を楽しみましょう。あなたの世界の事が聞きたいわ」
常春の城の宝物庫は、服だけでなく、宝石のようなアイテムや武器も整然と置かれていた。普通の宝石や金貨もあるが、妖精たちは、興味がないらしく、奥まったところに山積みにされている。
「サミルは、どうしたんだ。ミランダをほっといて」
「サミルは、魔導士ヨウメイに、汚い手を使われて監禁されているわ。エイブラハム、助けて」
「しょうがない奴だ。ヨウメイか、厄介な相手だ。人間同士で戦争して、何が楽しい。それも龍族を巻き込むなんて、無茶が過ぎる」
「自分の力に酔っているのよ。人間の支配者になっても、火龍王様の逆鱗に触れたらおしまいなのに。でも、巻き込まれる国民を放っておけない」
「サミルは、任せろ。腐れ縁だしな。ミランダの民の方は、ミランダやミランダのお父さんたちに任せるしかない」
「うん。本当にたくさん服があるね。どれの事かな」
「これだ。ずっと浄化してくれる服だそうだ」
えっ!、これ、ヒロが来ていた服と一緒。そうでしょコンピューター?
― そうだな。しかし、繊維というか素材が違う。こっちの方がすごい。たぶん汗とかで非常水も精製してくれるんじゃないか。これがあれば、砂漠でも生きていけそうだ。
そう言われたけど、ちょっと抵抗がある
「この服、体にピッタリ過ぎない」
「そこがいいんだろ」
「趣味で言ってないでしょうね」
「ハハッ、ぴったりじゃないと保水効果がどうのって、フルーレが言ってたぞ。まあ、着てみろよ。こんなんだが通気性もいいし、なにより防御力が上がる」
「もう」
「赤い線が入ったやつが巫女服だ。神官より偉い。これを着ろ」
「エルフの巫女は、私たちを創造した人に仕えていたのよね。どんな人?」
「良く分からんが、龍族より偉かったみたいだぞ。これを着て、火龍王の前に行ってみろ、でんぐり返るから」
「それが目的? 失礼にならない?」
「喜ぶと思うぞ。だから着ろ。ついでに、なんか、アイテムを持って行け。と、言っても急には使えないか。なんか探すから着替えとけよ。ブーツも手袋も装着するんだぞ。それから、下着はつけるなよ。効果が落ちる」
そう言って、エイブラハムは、アイテムの所に行った。エイブラハムは、風硝石のネックレスを持って帰って来た。
やっぱり抵抗ある。でも、フルーレ女王陛下も勧めていたみたいだから、素直に従った。
「似合うじゃないか。8年前は、ガキだったのに成長したな。お父さんは嬉しいぞ」
「誰が、お父さんよ」
エイブラハムが、ニヤッと笑う。
「それより、風硝石だ。風を発生させる触媒なんだ。多分使えないだろうが、今からお守りに持ってろ」
そう言って風硝石のネックレスをくれた。透明な空色で、6角柱の形をした宝石だ。
「綺麗。ありがとう」
結局、ヒロと同じように、この防護服の上に、スーザンにもらった服を着た。エイブラハムは、がっかりしていたけど、こんなので、外を歩けるわけがない。「頼むから、火龍王には、見せてやってくれ」と、言っていたけど、どうしようかな。
― いいんじゃないか。さっき旦那が、「フルーレ好きだ」と、言ったら「知ってます」って、のろけていただろ。いい夫婦じゃないか
そうだな
なんだか、にやにやしながら、女王の後をついて行った。
「ヒロ、庭に出ましょう。お茶でいいかしら。お茶を人に用意するのは、8何年ぶりね。ミランダから数えると、あなたが二人目よ」
「お願いします。それで、ここは、亜空間ですか」
「それは、あなたがレベル50を過ぎたらわかるそうよ」
「フルーレさんも、”碧の幻獣使い”が分かるんですか?」
「鵺に、詳しく聞きました。ミランダが、これからどうなるかということもです。エルフは、レベル55になると、ハイエルフになるのでしょうライブラリー君」
― 答えられない
「答えられないそうです。すいません、ゲームの仕様なんです」
「ふふっ、頭が固いって言うのは本当なのね。ライブラリー君も自分のリアリティを得たら変わるそうです」
お前、相手は女王陛下だぞ
― そうだな。私自身、ビビっているが答えられない
さっき見たメイド長を筆頭に何人かのメイドと執事が、お茶とお菓子を持ってきた。おれの所には、人の大きさのティーカップ。小さいけど山盛りのケーキが置かれた。
「召し上がれ。ミランダが着替えるまで、ここにいるでしょう」
「いただきます」
なんて言うんだろう。出された、綺麗な緑色のお茶は、甘くて、スーーーとする。だから、ミントティみたいなお茶なのだろうが、なぜか懐かしい味がする。
「クコ茶よ。どう、気に入りましたか」
「スーーとして、美味しいです。なんだか懐かしいと思いました」
「ヒロは、この世界向きね。だから、ここに来たのかもしれません。自分の世界に帰りたいですか」
「帰りたいです。でも、ミランダをほっとけない。すごく可愛いから、ほれたーと、思いましたが、守らなくっちゃいけないとも思っています」
「いい答えよ。私も、一つ、あなたにヒントをあげましょう。重力魔法は、自分に使いなさい」
「防御に、使っていますけど。あっ・・」
「そうです。いざとなったら、あなたとミランダを救うことになります。危なくなったら思い出してね」
「ありがとうございました」
「後は、ゆっくりお茶を楽しみましょう。あなたの世界の事が聞きたいわ」
常春の城の宝物庫は、服だけでなく、宝石のようなアイテムや武器も整然と置かれていた。普通の宝石や金貨もあるが、妖精たちは、興味がないらしく、奥まったところに山積みにされている。
「サミルは、どうしたんだ。ミランダをほっといて」
「サミルは、魔導士ヨウメイに、汚い手を使われて監禁されているわ。エイブラハム、助けて」
「しょうがない奴だ。ヨウメイか、厄介な相手だ。人間同士で戦争して、何が楽しい。それも龍族を巻き込むなんて、無茶が過ぎる」
「自分の力に酔っているのよ。人間の支配者になっても、火龍王様の逆鱗に触れたらおしまいなのに。でも、巻き込まれる国民を放っておけない」
「サミルは、任せろ。腐れ縁だしな。ミランダの民の方は、ミランダやミランダのお父さんたちに任せるしかない」
「うん。本当にたくさん服があるね。どれの事かな」
「これだ。ずっと浄化してくれる服だそうだ」
えっ!、これ、ヒロが来ていた服と一緒。そうでしょコンピューター?
― そうだな。しかし、繊維というか素材が違う。こっちの方がすごい。たぶん汗とかで非常水も精製してくれるんじゃないか。これがあれば、砂漠でも生きていけそうだ。
そう言われたけど、ちょっと抵抗がある
「この服、体にピッタリ過ぎない」
「そこがいいんだろ」
「趣味で言ってないでしょうね」
「ハハッ、ぴったりじゃないと保水効果がどうのって、フルーレが言ってたぞ。まあ、着てみろよ。こんなんだが通気性もいいし、なにより防御力が上がる」
「もう」
「赤い線が入ったやつが巫女服だ。神官より偉い。これを着ろ」
「エルフの巫女は、私たちを創造した人に仕えていたのよね。どんな人?」
「良く分からんが、龍族より偉かったみたいだぞ。これを着て、火龍王の前に行ってみろ、でんぐり返るから」
「それが目的? 失礼にならない?」
「喜ぶと思うぞ。だから着ろ。ついでに、なんか、アイテムを持って行け。と、言っても急には使えないか。なんか探すから着替えとけよ。ブーツも手袋も装着するんだぞ。それから、下着はつけるなよ。効果が落ちる」
そう言って、エイブラハムは、アイテムの所に行った。エイブラハムは、風硝石のネックレスを持って帰って来た。
やっぱり抵抗ある。でも、フルーレ女王陛下も勧めていたみたいだから、素直に従った。
「似合うじゃないか。8年前は、ガキだったのに成長したな。お父さんは嬉しいぞ」
「誰が、お父さんよ」
エイブラハムが、ニヤッと笑う。
「それより、風硝石だ。風を発生させる触媒なんだ。多分使えないだろうが、今からお守りに持ってろ」
そう言って風硝石のネックレスをくれた。透明な空色で、6角柱の形をした宝石だ。
「綺麗。ありがとう」
結局、ヒロと同じように、この防護服の上に、スーザンにもらった服を着た。エイブラハムは、がっかりしていたけど、こんなので、外を歩けるわけがない。「頼むから、火龍王には、見せてやってくれ」と、言っていたけど、どうしようかな。
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