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しおりを挟む生まれて初めてのヒートで番ができてしまったことは今の時代そう多くはない話だ。
かく言う僕、藤波昴流(ふじなみすばる)も例外ではなっかた。
16歳で初めて来たヒートで番ができてしまった。まぁ学校で来なかったのが不幸中の幸いだったと今でも思う。
あんな野蛮な奴らの番になるくらいなら死んでもいいくらいだ。
そんなこんなでできたのが番の立花翔(たちばなかける)さんという27歳の社会人だ。
僕にはもったいないくらいの美形で、優しくて、かっこよくて、仕事もできる(と思う)完璧な人だ。
翔さんとは僕の行きつけのカフェで会った。
初めて見た時から「綺麗な人だな~」と思って見ていたら向こうから話しかけてくれた。
あの時は嬉しくて舞い上がるかと思った。
それからそのカフェで会ってはよく話すようになった。それから一緒に出掛けるようになって…
そこでヒートで番った みたいな感じ。
うん。いや、ほんとーーーーーーーーーに悪いと思ってる。申し訳なさでつぶれそう。なんならもうつぶれてる。
僕にはどうすることもできないしね。相談できる親も大人もいないわけで。
翔さんからの提案で一緒に住むことになったけど。もうなんか。僕のことは家政婦かなんかだと思ってくれていいんだけど。すっごい甘やかしてくれるの。自分で言ってておかしいかもしれないけどほんとなの。
ヤバいって。って思うほどなのよ。
朝はキスで起こしてくれるし、ご飯は作ってくれるし。お風呂で体も洗ってくれるの。
…………………………。
ねっ!!普通高校生の男子にここまでしてくれるの?
親を3歳で亡くしてからは施設で育ってきた僕には理解できないんだけど、翔さんはこれが普通だって言ってくれて。信じてるんだけど。
そんなこんなで少しだけど僕と翔さんの番生活を見てもらおうと思います。
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