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第一部一章 生還
武藤と真田
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「武藤……おお、では、お主は真田の――」
「左様で御座います!」
信繁の言葉に、武藤喜兵衛昌幸と名乗った若者は、喜色を満面に浮かべた。
「拙者は、真田弾正幸綱が三男で御座います。お屋形様より御命を請け、今は武藤の家を継いでおります」
昌幸は七歳の時、信濃の豪族真田家が武田家に臣従した際に、人質として甲斐府中に送られてきた。
幼少の頃から、人より抜きんでた利発さを発揮した昌幸は、信玄から大層目をかけられており、数年後には信玄の身の回りの世話をする奥近習に任ぜられ、彼の側近くに仕えていた。
真田家には、信綱と昌輝というふたりの男子が居た為、三男の昌幸には、家督の相続権はほぼ無い。それを惜しんだ信玄の肝煎りで、彼の母方の大井氏の支族・武藤家の養子となり、その家督を継いだのだった。
信繁は、兄の奥近習だった真田の子が、武藤家を継いだ事までは知っていたが、昌幸本人に会うのは初めてである。
彼は、左目を細めながら、昌幸に向かって言った。
「そうか、では、今のそなたは、足軽大将……」
「は! 騎馬十五騎の足軽大将として、お屋形様にお仕えしております」
信繁は、昌幸の言葉に軽く頷くと、その隻眼で彼の顔をじっくりと観察しながら、更に問いを重ねる。
「そなた……随分と年若いようだが、今年で何歳になった?」
「は! 今年で十六で御座る」
「十六……!」
信繁は、昌幸の答えに目を丸くした。十六という事は、息子の信豊と二つしか違わない。なのに、この堂々たる受け答えっぷり。思った以上の才と胆力を備えているようだ。
と、昌幸は、上気した顔を更に紅潮させて、言葉を継いだ。
「拙者の事を、典厩様がご存知だったとは……! この昌幸、天にも昇るような心地で御座る!」
「ふふふ……大袈裟な奴だ」
信繁は、感極まって、その目を潤ませてすらいる昌幸を前に些か辟易としながらも、その言葉を素直に嬉しく思っていた。
信玄は、そんなふたりのやり取りを横で見ながら、呆れたように溜息を吐く。
「……全く、随分な喜びようだの、源五郎 (昌幸の幼名)。まるで、想い人と巡り逢えた女子の様じゃ」
「や! これはしたり! ――私にとって、典厩様は紛れもない憧れでありましたゆえ、お目もじ叶った事に舞い上がるあまり、お屋形様の御前である事を失念致しました……」
昌幸は、信玄の言葉に目を丸くすると、慌てて額を床に擦りつけた。その大仰な仕草に、信玄は思わず破顔する。
「ハハハ。そう畏まらずとも良い、誰もそなたの事を咎めてはおらぬ」
「は。そうだと思いました」
信玄の言葉に、先程の狼狽が嘘のようにしれっとして顔を上げ、ニヤリと微笑を浮かべてみせる昌幸。威厳に溢れ、内外から畏怖されている武田家の総帥を前に、全く物怖じをしていない。
(……随分、肝の太い若者だな)
信繁は、昌幸のともすれば不遜にも見える態度に、寧ろ好感を抱いた。権力を前にしても、変に萎縮しない、肚が据わった男は嫌いではない。
そして、それは信玄も同じだった。――だからといって、単なる身贔屓で彼を侍大将に抜擢した訳でもあるまい。
信繁の知る信玄は、徹底した実力主義者だった。
能力があると見るや、その者の生まれが卑しかろうと、器量が悪かろうと、お構いなしに重職に就ける。二年前の川中島で討ち死にした山本勘助がいい例だ。
そして、その逆の場合は、容赦なく干した。
そんな信玄が、甲斐の名族大井氏の傍流を継いだとはいえ、外様豪族の三男でしかないたった十六歳の若者に、騎馬十五騎を与えている――その事実が、武藤昌幸という男の有能さを否応なく示している。
――と、
「――ほれ、そんな事より。武藤よ」
そう言って、ヘラヘラと笑う昌幸の背を強く叩いたのは、信廉だった。
彼も、昌幸に負けず劣らずの薄笑いを浮かべながら、彼に言った。
「お主も、ただ典厩様の顔を見に来ただけではあるまい。さっさと本題に入れ」
「あ――、はあ……、いざご本人を前にしますと、なかなか……気恥ずかしく……」
「なーにを言っておるのだ。先程のお屋形様のお言葉ではないが、恥じらう処女のような事を言うな、気色悪い」
「――本題?」
信繁は、信廉の言葉に首を傾げた。
「――まだ、何かあるのか? それはどういう――」
「――典厩様! お願いが御座りまする!」
信繁の言葉を中途で遮り、背を正して深々と頭を下げ、昌幸は言葉を継ぐ。
「この――武藤喜兵衛昌幸を、典厩様の側付としてお召し抱え下されッ!」
「――は?」
昌幸の懇願の言葉に、信繁は思わず口を開けて、その目をまん丸にした。
その表情のまま、視線をずらし、信玄の顔を見る。彼の視線に気付いた信玄は、苦笑いを浮かべると、小さく頷いた。
「源五郎の言う通りじゃ。――此奴は、お主の下で働きたいらしい」
「いや、しかし――」
意想外の言葉に、信繁は言葉を詰まらせた。
「某の下に就くとなると……又被官に――」
現在の昌幸は、武田家所属の侍大将――いわば武田家の直臣である。そんな彼が、親族衆筆頭とはいえ、同じ武田家直臣の立場である信繁の側付となるという事は、直接の主君が信繁になるという事である。つまり、昌幸の立場は被官の被官――又被官となり、武田家における彼の立場は一段階下がったものになってしまうのだ。
本来は、あり得ない事である。
だが、当の昌幸は、ニッコリと笑って、
「大丈夫で御座る。又被官になっても、拙者は一向に構いませぬ!」
と、胸を張った。信繁は、呆れた顔を隠そうともせずに、溜息交じりに彼を諭す。
「いや、たとえお主が構わなくても、武藤の家の者たちや、真田殿が赦さぬであろう。そんな、又被官になどと――」
「真田の父上や、武藤の義父上には、既にご了承を頂いております」
「な――……んだと?」
しれっとした昌幸の答えに、目を丸くするのは何度目だろう。信繁は二の句も継げなくなって、身を固まらせた。
そんな兄の様子を、心底面白そうな顔をして見ていた信廉が、更に追い打ちをかける。
「あ――、因みに……この若造は、既に関係各所全てに話をつけております。――もちろん、お屋形様のご了承も」
「……儂も、何とかして翻意を促そうとしたのだが……。源五郎の一途さと頑固さに、負けてしもうた……」
苦虫を噛みつぶしたような顔で、信玄は言った。
その表情から見るに、昌幸が彼の手から離れていこうとしている事が、よっぽど惜しいようだ。彼が、彼の才をどれ程高く買っているのかがよく分かる。
昌幸は、主君の言葉に大きく頷いた。
「正直、お屋形様を説き伏せるのは、真田の父上よりも、ずっと難儀で御座った」
「……」
聞き方によっては不敬とも取られかねない様な事を、あっけらかんと言い放つ昌幸を前に、言葉を失う信繁。
「……さて。という事で」
そして、昌幸はニッコリと笑うと、言葉を継いだ。
「――既に外堀も内堀も二の丸までも陥としました。あとは本丸――典厩様だけで御座います」
「……」
昌幸は、黙りこくる信繁を前に、片目を眇めると、十六にあるまじき老獪な表情を浮かべて、最後の矢を放った。
「重ねてお頼み申します。――典厩様、拙者をお抱え下さいませ」
「左様で御座います!」
信繁の言葉に、武藤喜兵衛昌幸と名乗った若者は、喜色を満面に浮かべた。
「拙者は、真田弾正幸綱が三男で御座います。お屋形様より御命を請け、今は武藤の家を継いでおります」
昌幸は七歳の時、信濃の豪族真田家が武田家に臣従した際に、人質として甲斐府中に送られてきた。
幼少の頃から、人より抜きんでた利発さを発揮した昌幸は、信玄から大層目をかけられており、数年後には信玄の身の回りの世話をする奥近習に任ぜられ、彼の側近くに仕えていた。
真田家には、信綱と昌輝というふたりの男子が居た為、三男の昌幸には、家督の相続権はほぼ無い。それを惜しんだ信玄の肝煎りで、彼の母方の大井氏の支族・武藤家の養子となり、その家督を継いだのだった。
信繁は、兄の奥近習だった真田の子が、武藤家を継いだ事までは知っていたが、昌幸本人に会うのは初めてである。
彼は、左目を細めながら、昌幸に向かって言った。
「そうか、では、今のそなたは、足軽大将……」
「は! 騎馬十五騎の足軽大将として、お屋形様にお仕えしております」
信繁は、昌幸の言葉に軽く頷くと、その隻眼で彼の顔をじっくりと観察しながら、更に問いを重ねる。
「そなた……随分と年若いようだが、今年で何歳になった?」
「は! 今年で十六で御座る」
「十六……!」
信繁は、昌幸の答えに目を丸くした。十六という事は、息子の信豊と二つしか違わない。なのに、この堂々たる受け答えっぷり。思った以上の才と胆力を備えているようだ。
と、昌幸は、上気した顔を更に紅潮させて、言葉を継いだ。
「拙者の事を、典厩様がご存知だったとは……! この昌幸、天にも昇るような心地で御座る!」
「ふふふ……大袈裟な奴だ」
信繁は、感極まって、その目を潤ませてすらいる昌幸を前に些か辟易としながらも、その言葉を素直に嬉しく思っていた。
信玄は、そんなふたりのやり取りを横で見ながら、呆れたように溜息を吐く。
「……全く、随分な喜びようだの、源五郎 (昌幸の幼名)。まるで、想い人と巡り逢えた女子の様じゃ」
「や! これはしたり! ――私にとって、典厩様は紛れもない憧れでありましたゆえ、お目もじ叶った事に舞い上がるあまり、お屋形様の御前である事を失念致しました……」
昌幸は、信玄の言葉に目を丸くすると、慌てて額を床に擦りつけた。その大仰な仕草に、信玄は思わず破顔する。
「ハハハ。そう畏まらずとも良い、誰もそなたの事を咎めてはおらぬ」
「は。そうだと思いました」
信玄の言葉に、先程の狼狽が嘘のようにしれっとして顔を上げ、ニヤリと微笑を浮かべてみせる昌幸。威厳に溢れ、内外から畏怖されている武田家の総帥を前に、全く物怖じをしていない。
(……随分、肝の太い若者だな)
信繁は、昌幸のともすれば不遜にも見える態度に、寧ろ好感を抱いた。権力を前にしても、変に萎縮しない、肚が据わった男は嫌いではない。
そして、それは信玄も同じだった。――だからといって、単なる身贔屓で彼を侍大将に抜擢した訳でもあるまい。
信繁の知る信玄は、徹底した実力主義者だった。
能力があると見るや、その者の生まれが卑しかろうと、器量が悪かろうと、お構いなしに重職に就ける。二年前の川中島で討ち死にした山本勘助がいい例だ。
そして、その逆の場合は、容赦なく干した。
そんな信玄が、甲斐の名族大井氏の傍流を継いだとはいえ、外様豪族の三男でしかないたった十六歳の若者に、騎馬十五騎を与えている――その事実が、武藤昌幸という男の有能さを否応なく示している。
――と、
「――ほれ、そんな事より。武藤よ」
そう言って、ヘラヘラと笑う昌幸の背を強く叩いたのは、信廉だった。
彼も、昌幸に負けず劣らずの薄笑いを浮かべながら、彼に言った。
「お主も、ただ典厩様の顔を見に来ただけではあるまい。さっさと本題に入れ」
「あ――、はあ……、いざご本人を前にしますと、なかなか……気恥ずかしく……」
「なーにを言っておるのだ。先程のお屋形様のお言葉ではないが、恥じらう処女のような事を言うな、気色悪い」
「――本題?」
信繁は、信廉の言葉に首を傾げた。
「――まだ、何かあるのか? それはどういう――」
「――典厩様! お願いが御座りまする!」
信繁の言葉を中途で遮り、背を正して深々と頭を下げ、昌幸は言葉を継ぐ。
「この――武藤喜兵衛昌幸を、典厩様の側付としてお召し抱え下されッ!」
「――は?」
昌幸の懇願の言葉に、信繁は思わず口を開けて、その目をまん丸にした。
その表情のまま、視線をずらし、信玄の顔を見る。彼の視線に気付いた信玄は、苦笑いを浮かべると、小さく頷いた。
「源五郎の言う通りじゃ。――此奴は、お主の下で働きたいらしい」
「いや、しかし――」
意想外の言葉に、信繁は言葉を詰まらせた。
「某の下に就くとなると……又被官に――」
現在の昌幸は、武田家所属の侍大将――いわば武田家の直臣である。そんな彼が、親族衆筆頭とはいえ、同じ武田家直臣の立場である信繁の側付となるという事は、直接の主君が信繁になるという事である。つまり、昌幸の立場は被官の被官――又被官となり、武田家における彼の立場は一段階下がったものになってしまうのだ。
本来は、あり得ない事である。
だが、当の昌幸は、ニッコリと笑って、
「大丈夫で御座る。又被官になっても、拙者は一向に構いませぬ!」
と、胸を張った。信繁は、呆れた顔を隠そうともせずに、溜息交じりに彼を諭す。
「いや、たとえお主が構わなくても、武藤の家の者たちや、真田殿が赦さぬであろう。そんな、又被官になどと――」
「真田の父上や、武藤の義父上には、既にご了承を頂いております」
「な――……んだと?」
しれっとした昌幸の答えに、目を丸くするのは何度目だろう。信繁は二の句も継げなくなって、身を固まらせた。
そんな兄の様子を、心底面白そうな顔をして見ていた信廉が、更に追い打ちをかける。
「あ――、因みに……この若造は、既に関係各所全てに話をつけております。――もちろん、お屋形様のご了承も」
「……儂も、何とかして翻意を促そうとしたのだが……。源五郎の一途さと頑固さに、負けてしもうた……」
苦虫を噛みつぶしたような顔で、信玄は言った。
その表情から見るに、昌幸が彼の手から離れていこうとしている事が、よっぽど惜しいようだ。彼が、彼の才をどれ程高く買っているのかがよく分かる。
昌幸は、主君の言葉に大きく頷いた。
「正直、お屋形様を説き伏せるのは、真田の父上よりも、ずっと難儀で御座った」
「……」
聞き方によっては不敬とも取られかねない様な事を、あっけらかんと言い放つ昌幸を前に、言葉を失う信繁。
「……さて。という事で」
そして、昌幸はニッコリと笑うと、言葉を継いだ。
「――既に外堀も内堀も二の丸までも陥としました。あとは本丸――典厩様だけで御座います」
「……」
昌幸は、黙りこくる信繁を前に、片目を眇めると、十六にあるまじき老獪な表情を浮かべて、最後の矢を放った。
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