209 / 263
第二部七章 帰陣
書状と内容
しおりを挟む
二通の書状は、木下藤吉郎の手から佐助へと渡った。
彼は、懸け紙の上から何か細工が仕掛けられていないかを慎重に確認した上で、馬上の信繁に差し出す。
「……問題は無い。何の変哲もないただの封書だ」
「うむ」
佐助の言葉に頷いた信繁は、彼の手から二通の書状を受け取った。
そして、書状の懸け紙に手をかける。
と、その時、
「……しかし、宜しいのですか、武田様?」
それまで黙っていた藤吉郎が、ポツリと声を上げた。
その声に、信繁は顔を上げ、彼の顔を見据えながら尋ね返す。
「……何がかな?」
「その書状は、我が殿が遠山勘太郎殿とつや様に宛てた私信。それを、全くの他人であらせられる武田様が勝手に開けて読むのは、色々と問題なのでは?」
そう、信繁の問いかけに穏やかな声で答える藤吉郎だったが、やにわに目を鋭くさせ、付け加えた。
「――ひいては、織田家と武田家の関係にも悪影響を及ぼしかねぬかと」
「……!」
藤吉郎の言葉に、浅利信種が顔を青ざめさせる。
――だが、
「いえ」
と、きっぱりと頭を振ったのは、武藤昌幸だった。
彼は、何を考えているのか窺い知れない表情を浮かべている藤吉郎の顔を見下ろしながら、言葉を継ぐ。
「確かに、織田弾正忠殿が正式な使者を立てて送ってきた書状ならば、木下殿の言う通りかと思いますが――此度はそうでは御座いませぬ」
「……」
「このように、百姓姿に身を窶し、目立たぬように運んでくるような書状……怪しむなという方が無理というもの。ましてや、今の武田家と織田家は、直接衝突はしておらぬとはいえど、美濃を巡って牽制し合う関係。こちらとしては、書状の中身を検めぬ訳には参りませぬ」
「……そういう事だ」
昌幸の言葉に大きく頷いた信繁は、冷たい視線を藤吉郎に向けた。
「非礼は重々承知の上で、この書状は検めさせてもらう。必要とあらば、儂が直々に織田殿へ宛てて詫状を認めよう。――それで良いな、木下殿」
「……まあ、はい」
慇懃だが、有無を言わさぬ口調で確認する信繁に対し、藤吉郎は諦め顔で頷く。
「そうまで仰られるのなら、どうぞご随意になさって下され」
「……」
藤吉郎の返事を聞いた信繁は、小さく頷いて、書状に手を付けた。
外した懸け紙を昌幸に預け、中に包まれていた本状を開く。
「……」
無言で書面を読み進める信繁を、信種たちが固唾を呑んで見守った。
「ふむ……」
文面を読み終え、小さく唸った信繁は、本状を元のように畳み直して昌幸に渡し、続いて二通目の書状を開いた。
今度は信種に外した懸け紙を渡し、先ほどと同じように本状を開き、子細に目を通す。
そして――、
「……なるほど」
読み終えた二通目の本状を畳み直しながら、信繁は息を吐いた。
そして、退屈そうな顔をして鼻毛を抜いていた藤吉郎と、その傍らで青い顔をしている蜂須賀又十郎に目を向け、小さく頷きかける。
「どうやら、貴殿の申した通りのようだ。この二通の書状に胡乱なところは無い」
「お分かりになられましたか!」
彼の言葉に、藤吉郎は顔をパッと輝かせた。
「では、これで我が身にかけられた疑いも晴れたと――」
「そうは言うておらぬ」
信繁は、喜ぶ藤吉郎の言葉を厳しい響きの声で遮る。
そして、彼の横で又十郎が驚きの表情を浮かべているのに気付きながら、敢えて見なかったフリをして、殊更に厳しい表情を浮かべてみせた。
「この書状には、確かに怪しい内容は書かれておらぬ。……だが、この書状が、囮……目くらましで、貴殿らがまだ密書を隠し持っておる可能性が完全に消えた訳ではない」
そう言うと、彼は藤吉郎の身体を指さしながら、断固とした声色で告げる。
「――木下殿。今度は貴殿らの身を検めさせて頂こう。否とは言わせぬ」
「……否と申しましたら、どうなります?」
「知れた事」
探るように尋ねる藤吉郎の顔を見下ろしながら、信繁は淡々とした口調で答えた。
「百姓姿に化けた怪しき男の骸がふたつ、この場に転がる事になる」
「……これでも某は、れっきとした織田家家中の者に御座りまするぞ? それを斬って捨ててしまっては、武田家としても何かと障りがあるのでは――」
「構わぬ。斬った後に気付いた事にするだけだ。……幸い、この場には貴殿らと我らしかおらぬからな」
「……」
冷徹な信繁の答えを聞いて、藤吉郎は一瞬だけ表情を消す。……が、すぐに元のような柔和な笑みを浮かべながら頷いた。
「……相分かり申した。大切な命を、こんな事で取られてはかないませぬからな。どうぞ、お気の済むまでお検め下され!」
そう言うと、大きく両手を横に広げてみせる。
藤吉郎の返事を聞いた信繁は、片膝をついて控えていた佐助に目配せをした。
彼の目配せに頷いた佐助は、「御免」と短く秀吉たちに断ってから、ふたりの手荷物や着ている野良着はもちろん、褌の中までも丹念に調べる。
……だが、
「……無い」
ふたりの身体をようやく検め終えた佐助が、無表情のまま首を横に振った。
「密書を隠していそうな箇所は全て調べたが、何も無い。どうやら、この男の言っている事は偽りではないようだ」
「……そうか」
佐助の報告に小さく頷いた信繁は、藤吉郎に向けて軽く頭を下げる。
「どうやら、儂の考え過ぎだったようだ。誠に相すまぬ、木下殿」
「いえいえ! 滅相も御座らぬ!」
信繁の侘びに、藤吉郎は大袈裟に手と首を左右に振った。
「武田様のご懸念も尤もに御座る。何はともあれ、疑いが晴れたのなら良かった」
そう言うと、藤吉郎は乱れた野良着の袷を直しながら立ち上がると、信繁が持つ二通の書状を指さす。
「では――我らはこれより急いで岩村と苗木に向かいます。その二通の書状をどうぞお返し下さ――」
「……いや」
だが、信繁は藤吉郎の言葉に頭を振ると、手にした書状をヒラヒラと振った。
「先ほどの無礼の侘びだ。この書状は儂が預かろう」
「……は?」
「後ほど、この浅利右馬助に持たせて、遠山勘太郎殿とつや殿に必ず届けさせる。だから、もう貴殿が苗木と岩村まで足を運ぶ必要は無い」
そう言って、信繁は隻眼で藤吉郎の顔を見据えながら、冷たく告げる。
「御勤めご苦労だったな、木下殿。もう貴殿の用は済んだ。疾く尾張へ帰られよ。決して寄り道などせず、真っ直ぐにな」
彼は、懸け紙の上から何か細工が仕掛けられていないかを慎重に確認した上で、馬上の信繁に差し出す。
「……問題は無い。何の変哲もないただの封書だ」
「うむ」
佐助の言葉に頷いた信繁は、彼の手から二通の書状を受け取った。
そして、書状の懸け紙に手をかける。
と、その時、
「……しかし、宜しいのですか、武田様?」
それまで黙っていた藤吉郎が、ポツリと声を上げた。
その声に、信繁は顔を上げ、彼の顔を見据えながら尋ね返す。
「……何がかな?」
「その書状は、我が殿が遠山勘太郎殿とつや様に宛てた私信。それを、全くの他人であらせられる武田様が勝手に開けて読むのは、色々と問題なのでは?」
そう、信繁の問いかけに穏やかな声で答える藤吉郎だったが、やにわに目を鋭くさせ、付け加えた。
「――ひいては、織田家と武田家の関係にも悪影響を及ぼしかねぬかと」
「……!」
藤吉郎の言葉に、浅利信種が顔を青ざめさせる。
――だが、
「いえ」
と、きっぱりと頭を振ったのは、武藤昌幸だった。
彼は、何を考えているのか窺い知れない表情を浮かべている藤吉郎の顔を見下ろしながら、言葉を継ぐ。
「確かに、織田弾正忠殿が正式な使者を立てて送ってきた書状ならば、木下殿の言う通りかと思いますが――此度はそうでは御座いませぬ」
「……」
「このように、百姓姿に身を窶し、目立たぬように運んでくるような書状……怪しむなという方が無理というもの。ましてや、今の武田家と織田家は、直接衝突はしておらぬとはいえど、美濃を巡って牽制し合う関係。こちらとしては、書状の中身を検めぬ訳には参りませぬ」
「……そういう事だ」
昌幸の言葉に大きく頷いた信繁は、冷たい視線を藤吉郎に向けた。
「非礼は重々承知の上で、この書状は検めさせてもらう。必要とあらば、儂が直々に織田殿へ宛てて詫状を認めよう。――それで良いな、木下殿」
「……まあ、はい」
慇懃だが、有無を言わさぬ口調で確認する信繁に対し、藤吉郎は諦め顔で頷く。
「そうまで仰られるのなら、どうぞご随意になさって下され」
「……」
藤吉郎の返事を聞いた信繁は、小さく頷いて、書状に手を付けた。
外した懸け紙を昌幸に預け、中に包まれていた本状を開く。
「……」
無言で書面を読み進める信繁を、信種たちが固唾を呑んで見守った。
「ふむ……」
文面を読み終え、小さく唸った信繁は、本状を元のように畳み直して昌幸に渡し、続いて二通目の書状を開いた。
今度は信種に外した懸け紙を渡し、先ほどと同じように本状を開き、子細に目を通す。
そして――、
「……なるほど」
読み終えた二通目の本状を畳み直しながら、信繁は息を吐いた。
そして、退屈そうな顔をして鼻毛を抜いていた藤吉郎と、その傍らで青い顔をしている蜂須賀又十郎に目を向け、小さく頷きかける。
「どうやら、貴殿の申した通りのようだ。この二通の書状に胡乱なところは無い」
「お分かりになられましたか!」
彼の言葉に、藤吉郎は顔をパッと輝かせた。
「では、これで我が身にかけられた疑いも晴れたと――」
「そうは言うておらぬ」
信繁は、喜ぶ藤吉郎の言葉を厳しい響きの声で遮る。
そして、彼の横で又十郎が驚きの表情を浮かべているのに気付きながら、敢えて見なかったフリをして、殊更に厳しい表情を浮かべてみせた。
「この書状には、確かに怪しい内容は書かれておらぬ。……だが、この書状が、囮……目くらましで、貴殿らがまだ密書を隠し持っておる可能性が完全に消えた訳ではない」
そう言うと、彼は藤吉郎の身体を指さしながら、断固とした声色で告げる。
「――木下殿。今度は貴殿らの身を検めさせて頂こう。否とは言わせぬ」
「……否と申しましたら、どうなります?」
「知れた事」
探るように尋ねる藤吉郎の顔を見下ろしながら、信繁は淡々とした口調で答えた。
「百姓姿に化けた怪しき男の骸がふたつ、この場に転がる事になる」
「……これでも某は、れっきとした織田家家中の者に御座りまするぞ? それを斬って捨ててしまっては、武田家としても何かと障りがあるのでは――」
「構わぬ。斬った後に気付いた事にするだけだ。……幸い、この場には貴殿らと我らしかおらぬからな」
「……」
冷徹な信繁の答えを聞いて、藤吉郎は一瞬だけ表情を消す。……が、すぐに元のような柔和な笑みを浮かべながら頷いた。
「……相分かり申した。大切な命を、こんな事で取られてはかないませぬからな。どうぞ、お気の済むまでお検め下され!」
そう言うと、大きく両手を横に広げてみせる。
藤吉郎の返事を聞いた信繁は、片膝をついて控えていた佐助に目配せをした。
彼の目配せに頷いた佐助は、「御免」と短く秀吉たちに断ってから、ふたりの手荷物や着ている野良着はもちろん、褌の中までも丹念に調べる。
……だが、
「……無い」
ふたりの身体をようやく検め終えた佐助が、無表情のまま首を横に振った。
「密書を隠していそうな箇所は全て調べたが、何も無い。どうやら、この男の言っている事は偽りではないようだ」
「……そうか」
佐助の報告に小さく頷いた信繁は、藤吉郎に向けて軽く頭を下げる。
「どうやら、儂の考え過ぎだったようだ。誠に相すまぬ、木下殿」
「いえいえ! 滅相も御座らぬ!」
信繁の侘びに、藤吉郎は大袈裟に手と首を左右に振った。
「武田様のご懸念も尤もに御座る。何はともあれ、疑いが晴れたのなら良かった」
そう言うと、藤吉郎は乱れた野良着の袷を直しながら立ち上がると、信繁が持つ二通の書状を指さす。
「では――我らはこれより急いで岩村と苗木に向かいます。その二通の書状をどうぞお返し下さ――」
「……いや」
だが、信繁は藤吉郎の言葉に頭を振ると、手にした書状をヒラヒラと振った。
「先ほどの無礼の侘びだ。この書状は儂が預かろう」
「……は?」
「後ほど、この浅利右馬助に持たせて、遠山勘太郎殿とつや殿に必ず届けさせる。だから、もう貴殿が苗木と岩村まで足を運ぶ必要は無い」
そう言って、信繁は隻眼で藤吉郎の顔を見据えながら、冷たく告げる。
「御勤めご苦労だったな、木下殿。もう貴殿の用は済んだ。疾く尾張へ帰られよ。決して寄り道などせず、真っ直ぐにな」
9
あなたにおすすめの小説
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
電子の帝国
Flight_kj
歴史・時代
少しだけ電子技術が早く技術が進歩した帝国はどのように戦うか
明治期の工業化が少し早く進展したおかげで、日本の電子技術や精密機械工業は順調に進歩した。世界規模の戦争に巻き込まれた日本は、そんな技術をもとにしてどんな戦いを繰り広げるのか? わずかに早くレーダーやコンピューターなどの電子機器が登場することにより、戦場の様相は大きく変わってゆく。
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
日本が危機に?第二次日露戦争
杏
歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。
なろう、カクヨムでも連載しています。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる