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第六章 Fighting Fate
巨人と色事師
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「おおおおおうりゃああああアッ!」
ハテナシクロヤシャオオザルもかくやというような雄叫びと共に、空気を震わせながら振り下ろされた一撃は、石畳の床に巨大なクレーターを作る。
「あ――……あ、危ねぇッ!」
ジャスミンは咄嗟に横に跳び、紙一重でその必死の一撃を回避した。
が、ヒースの一撃によって粉砕された石畳が、細かい石礫となり、ジャスミンを襲う。
「いで、痛ででででっ!」
慌てて腕を出して、顔面の直撃は避けたが、飛来した石礫は、彼の身体を容赦無く打ち据える。
「オラオラアッ! ボヤボヤしてたら、てめえの身体が血煙になっちまうぞ、色男ォッ!」
石礫の襲撃で棒立ちになったジャスミンの上半身を狙って、大棍棒を横薙ぎに払うヒース。
「く――くああアッ!」
近付く棍棒の空圧を感じて、ジャスミンは膝を曲げ、上半身を限界まで反らす。仰け反り、天井を向いたジャスミンの鼻先を、凶悪な音を立てて大棍棒が掠めた。
ジャスミンは、目の前を凄まじい勢いで通過した巨大な質量の塊に寒気を感じつつ、仰け反った勢いを殺さず、そのまま床に両手をつき、同時に床を足で蹴ってバク転する。そして、続けて3回転し、ヒースの間合いから距離を取った。
「……ほらな。思った通り、なかなかやるじゃねえか、色男」
「……褒めてくれてありがとう! 満足したでしょ? じゃ、帰ってもらえるかな!」
棍棒を担ぎ上げ、ニヤリと笑うヒースに、半身の体勢を取りながら軽口を叩いてみせるジャスミン。不敵にほくそ笑んでみせるが、その内心は、余裕とは程遠いものだった。
(あの巨体の割には、めちゃくちゃ速い……。こりゃ、避けるのだけで精一杯だな……)
攻撃――は、考えるだけ無駄だ。巨体のヒースが持つ、広大な攻撃の間合いの内側へ入り込む事はかなり困難だし、たとえ懐に飛び込む事が出来ても、自分の得物は、腰に差したナイフ一本。
ヒースの筋肉の鎧に対しては、あまりに非力だと言わざるを得ない。
蟷螂の斧にも及ばない攻撃を狙って、逆にヒースのカウンターを食らうリスクを冒すより、彼の攻撃の回避に100パーセント意識を集中させた方が、生き延びる確率は上がる……はずだ。
(――でも、回避し続けた所で、その先どうするかが……)
「おう、どうした色男? 難しい顔してよぉ!」
「……チッ! 少しは考えさせろ!」
再び突進してきたヒースに毒づきながら、ジャスミンは石畳を蹴ってダッシュする――ヒースの方に向かって。
「な――!」
予想外の動きに不意を衝かれたヒースは、慌てて棍棒を横に薙ぎ払うが、ジャスミンは棍棒の下をスライディングして躱し、その体勢のまま、開いたヒースの股の下を潜り抜ける。
そして、行きがけの駄賃と言わんばかりに、ヒースの股間を殴りつけようとするが――、
「クッ――届かねえか!」
ヒースの身体が余りにも巨大過ぎて、彼の拳はヒースの股間に届かなかった。
そのまま股下を通過したジャスミンは、今度は勢いを利用した前転で、再びヒースとの距離を取る。
「……ガハハハ! いいな、今の攻撃は! 敢えて間合いに飛び込んで、すれ違いざまの金的狙いとは……! 俺じゃなかったら極まってたところだ!」
ヒースは振り返り、豪快に爆笑う。
「やれやれ……」
ジャスミンは片膝をついて、息を整える。表面では不敵な笑みを浮かべながらも、彼は心の中で途方に暮れていた。
(参ったなぁ……打つ手が無いぞ、コイツは……)
ヒースは、二度の急突進をしながらも、息一つ乱していない。一方のコッチは……。
……その時、ジャスミンの脳裏に、ある考えが浮かんだ。
(――もしかしたら)
「――な、なあ、おっさん! 一つ相談なんだけどさぁ!」
ジャスミンは、片手を挙げて、ヒースに話しかけた。
「……何でい? 命乞いなら聞かねえぞ?」
「……あ、やっぱり? いやぁ、そうじゃなくてさ……」
ジャスミンは、残念そうな顔をしながら、柔和に微笑んだ。
「アンタが、チャー団長とどんな契約を結んだか知らないんだけどさ……、俺がもっといい条件を提示したらさ、団長の契約を破棄して、俺と契約してくれる……て可能性は、ある?」
「は――?」
ジャスミンの言葉に目を剥いたのは、チャーだった。
「そ……そんな事、許される訳ないでしょ! 契約は絶対なんだからっ!」
「……まあ、そういう事だ。俺は、満了前に、契約を反故にする事はしないぜ。……残念だったな」
「……なるほどね。それは一日限定の短期バイトでも変わらないって事だな」
ジャスミンは、残念そうな顔をしながら、念を押した。
「ジャ……ジャス公! もうダメだ! ここは諦めて……!」
金庫室の扉から、ジザスが金切り声で叫んだ。
「大丈夫だジザス! アンタは解錠を急いでくれ!」
「で……でもよ!」
「――ハグ5分!」
「……! おっしゃ、分かったァッ! やああああぁってやんよぉっ!」
怖気づいていたジザスの意気は、ジャスミンの一言でマックスを超えた。目に、熱情と劣情の炎をメラメラと燃え上がらせながら、中年鍵師は錠前との格闘を再開する。
「……ほう。俺相手に勝機でもあるのかい?」
ヒースは、不敵にほくそ笑み、舌なめずりをする。
ジャスミンは、ニヤリと笑い返すと――首を横に振った。
「――いいや。正直、勝機なんて小指の先ほども無いよ。……でも」
「……でも?」
「……勝てはしなくとも、負けない方法なら、見つけたぜ」
◆ ◆ ◆ ◆
――また、ヒースの大棍棒の強烈な一撃が空を切り、頑丈な金庫室の石造りの壁に大きな穴が穿たれた。
もう、二人が戦い始めてから、一時間近くが経っている。ヒースの苛烈な攻撃の前に、ジャスミンは完全に回避に徹していた。ヒースの攻撃を躱しに躱しながら、致命的な一撃を食らうことなく、驚異的な粘りを見せ続けている。
「……もう! いつまでかかってるのよ! さっさと片付けちゃいなさいよん!」
業を煮やしたチャーが怒鳴る。
「――うるっせえなぁッ! もうちょいだから待ってろ、豚まんじゅう!」
ヒースは、苛立たしげに怒鳴り返すと同時に、渾身の一撃を眼前の色男の脳天目掛けて振り下ろす。
――が、ジャスミンは、また紙一重で後ろに飛び退いて躱す。
そのままバク転で距離を取ろうとするが、疲労から足を縺れさせ、体勢が崩れる。
「おうらアッ!」
そこへ、ヒースの追撃の前蹴りが襲う。
「ガハッ!」
遂にまともに攻撃を胸に受け、ジャスミンは血反吐を吐きながら、10エイムほど吹っ飛んだ。
「……良くぞここまで粘ったと、褒めてやるよ。――だが……ここまでだな」
さすがに、肩で息をしながら、ヒースが言う。
ドスドスと大股で歩き、胸を抑えて蹲ったまま動けないジャスミンに近付く。
「――覚悟はいいかい、色男?」
「……出来てないから……見逃してくれる……かい?」
「悪ぃが、クライアント様のご意向に沿わなくちゃいけねえからな……それは出来ねえよ」
ヒースは、静かに言うと、大棍棒を高々と掲げた。――その狙いは、蹲るジャスミンの頭だ。
「じゃあな、色男……お前との一戦……楽しかったぜ」
――その表情に、一瞬だけ寂しげなものが見えたのは、気のせいだろうか?
躊躇したのも一瞬、再びヒースの目に殺気が宿り、棍棒を振り下ろさんと力を込めた時――、
ジャスミンが人差し指を伸ばした左腕を、まっすぐ上に伸ばした。
「……? 何だ?」
「……聴こえないか?」
「聴こえる――? 何……が――!」
突然のジャスミンの言葉に戸惑うヒースの尖った耳に、微かに、荘厳で重厚な音が届いた。
「これは……鐘の音……?」
「……そう、だ。鐘楼の……時計台が――午前零時を……告げる……鐘、だ」
ジャスミンは顔を上げて、途切れ途切れながら、しっかりした口調で言い、
――ニヤリと笑った。
「つまり――時間切れ……だって事だよ、単日バイトさん!」
ハテナシクロヤシャオオザルもかくやというような雄叫びと共に、空気を震わせながら振り下ろされた一撃は、石畳の床に巨大なクレーターを作る。
「あ――……あ、危ねぇッ!」
ジャスミンは咄嗟に横に跳び、紙一重でその必死の一撃を回避した。
が、ヒースの一撃によって粉砕された石畳が、細かい石礫となり、ジャスミンを襲う。
「いで、痛ででででっ!」
慌てて腕を出して、顔面の直撃は避けたが、飛来した石礫は、彼の身体を容赦無く打ち据える。
「オラオラアッ! ボヤボヤしてたら、てめえの身体が血煙になっちまうぞ、色男ォッ!」
石礫の襲撃で棒立ちになったジャスミンの上半身を狙って、大棍棒を横薙ぎに払うヒース。
「く――くああアッ!」
近付く棍棒の空圧を感じて、ジャスミンは膝を曲げ、上半身を限界まで反らす。仰け反り、天井を向いたジャスミンの鼻先を、凶悪な音を立てて大棍棒が掠めた。
ジャスミンは、目の前を凄まじい勢いで通過した巨大な質量の塊に寒気を感じつつ、仰け反った勢いを殺さず、そのまま床に両手をつき、同時に床を足で蹴ってバク転する。そして、続けて3回転し、ヒースの間合いから距離を取った。
「……ほらな。思った通り、なかなかやるじゃねえか、色男」
「……褒めてくれてありがとう! 満足したでしょ? じゃ、帰ってもらえるかな!」
棍棒を担ぎ上げ、ニヤリと笑うヒースに、半身の体勢を取りながら軽口を叩いてみせるジャスミン。不敵にほくそ笑んでみせるが、その内心は、余裕とは程遠いものだった。
(あの巨体の割には、めちゃくちゃ速い……。こりゃ、避けるのだけで精一杯だな……)
攻撃――は、考えるだけ無駄だ。巨体のヒースが持つ、広大な攻撃の間合いの内側へ入り込む事はかなり困難だし、たとえ懐に飛び込む事が出来ても、自分の得物は、腰に差したナイフ一本。
ヒースの筋肉の鎧に対しては、あまりに非力だと言わざるを得ない。
蟷螂の斧にも及ばない攻撃を狙って、逆にヒースのカウンターを食らうリスクを冒すより、彼の攻撃の回避に100パーセント意識を集中させた方が、生き延びる確率は上がる……はずだ。
(――でも、回避し続けた所で、その先どうするかが……)
「おう、どうした色男? 難しい顔してよぉ!」
「……チッ! 少しは考えさせろ!」
再び突進してきたヒースに毒づきながら、ジャスミンは石畳を蹴ってダッシュする――ヒースの方に向かって。
「な――!」
予想外の動きに不意を衝かれたヒースは、慌てて棍棒を横に薙ぎ払うが、ジャスミンは棍棒の下をスライディングして躱し、その体勢のまま、開いたヒースの股の下を潜り抜ける。
そして、行きがけの駄賃と言わんばかりに、ヒースの股間を殴りつけようとするが――、
「クッ――届かねえか!」
ヒースの身体が余りにも巨大過ぎて、彼の拳はヒースの股間に届かなかった。
そのまま股下を通過したジャスミンは、今度は勢いを利用した前転で、再びヒースとの距離を取る。
「……ガハハハ! いいな、今の攻撃は! 敢えて間合いに飛び込んで、すれ違いざまの金的狙いとは……! 俺じゃなかったら極まってたところだ!」
ヒースは振り返り、豪快に爆笑う。
「やれやれ……」
ジャスミンは片膝をついて、息を整える。表面では不敵な笑みを浮かべながらも、彼は心の中で途方に暮れていた。
(参ったなぁ……打つ手が無いぞ、コイツは……)
ヒースは、二度の急突進をしながらも、息一つ乱していない。一方のコッチは……。
……その時、ジャスミンの脳裏に、ある考えが浮かんだ。
(――もしかしたら)
「――な、なあ、おっさん! 一つ相談なんだけどさぁ!」
ジャスミンは、片手を挙げて、ヒースに話しかけた。
「……何でい? 命乞いなら聞かねえぞ?」
「……あ、やっぱり? いやぁ、そうじゃなくてさ……」
ジャスミンは、残念そうな顔をしながら、柔和に微笑んだ。
「アンタが、チャー団長とどんな契約を結んだか知らないんだけどさ……、俺がもっといい条件を提示したらさ、団長の契約を破棄して、俺と契約してくれる……て可能性は、ある?」
「は――?」
ジャスミンの言葉に目を剥いたのは、チャーだった。
「そ……そんな事、許される訳ないでしょ! 契約は絶対なんだからっ!」
「……まあ、そういう事だ。俺は、満了前に、契約を反故にする事はしないぜ。……残念だったな」
「……なるほどね。それは一日限定の短期バイトでも変わらないって事だな」
ジャスミンは、残念そうな顔をしながら、念を押した。
「ジャ……ジャス公! もうダメだ! ここは諦めて……!」
金庫室の扉から、ジザスが金切り声で叫んだ。
「大丈夫だジザス! アンタは解錠を急いでくれ!」
「で……でもよ!」
「――ハグ5分!」
「……! おっしゃ、分かったァッ! やああああぁってやんよぉっ!」
怖気づいていたジザスの意気は、ジャスミンの一言でマックスを超えた。目に、熱情と劣情の炎をメラメラと燃え上がらせながら、中年鍵師は錠前との格闘を再開する。
「……ほう。俺相手に勝機でもあるのかい?」
ヒースは、不敵にほくそ笑み、舌なめずりをする。
ジャスミンは、ニヤリと笑い返すと――首を横に振った。
「――いいや。正直、勝機なんて小指の先ほども無いよ。……でも」
「……でも?」
「……勝てはしなくとも、負けない方法なら、見つけたぜ」
◆ ◆ ◆ ◆
――また、ヒースの大棍棒の強烈な一撃が空を切り、頑丈な金庫室の石造りの壁に大きな穴が穿たれた。
もう、二人が戦い始めてから、一時間近くが経っている。ヒースの苛烈な攻撃の前に、ジャスミンは完全に回避に徹していた。ヒースの攻撃を躱しに躱しながら、致命的な一撃を食らうことなく、驚異的な粘りを見せ続けている。
「……もう! いつまでかかってるのよ! さっさと片付けちゃいなさいよん!」
業を煮やしたチャーが怒鳴る。
「――うるっせえなぁッ! もうちょいだから待ってろ、豚まんじゅう!」
ヒースは、苛立たしげに怒鳴り返すと同時に、渾身の一撃を眼前の色男の脳天目掛けて振り下ろす。
――が、ジャスミンは、また紙一重で後ろに飛び退いて躱す。
そのままバク転で距離を取ろうとするが、疲労から足を縺れさせ、体勢が崩れる。
「おうらアッ!」
そこへ、ヒースの追撃の前蹴りが襲う。
「ガハッ!」
遂にまともに攻撃を胸に受け、ジャスミンは血反吐を吐きながら、10エイムほど吹っ飛んだ。
「……良くぞここまで粘ったと、褒めてやるよ。――だが……ここまでだな」
さすがに、肩で息をしながら、ヒースが言う。
ドスドスと大股で歩き、胸を抑えて蹲ったまま動けないジャスミンに近付く。
「――覚悟はいいかい、色男?」
「……出来てないから……見逃してくれる……かい?」
「悪ぃが、クライアント様のご意向に沿わなくちゃいけねえからな……それは出来ねえよ」
ヒースは、静かに言うと、大棍棒を高々と掲げた。――その狙いは、蹲るジャスミンの頭だ。
「じゃあな、色男……お前との一戦……楽しかったぜ」
――その表情に、一瞬だけ寂しげなものが見えたのは、気のせいだろうか?
躊躇したのも一瞬、再びヒースの目に殺気が宿り、棍棒を振り下ろさんと力を込めた時――、
ジャスミンが人差し指を伸ばした左腕を、まっすぐ上に伸ばした。
「……? 何だ?」
「……聴こえないか?」
「聴こえる――? 何……が――!」
突然のジャスミンの言葉に戸惑うヒースの尖った耳に、微かに、荘厳で重厚な音が届いた。
「これは……鐘の音……?」
「……そう、だ。鐘楼の……時計台が――午前零時を……告げる……鐘、だ」
ジャスミンは顔を上げて、途切れ途切れながら、しっかりした口調で言い、
――ニヤリと笑った。
「つまり――時間切れ……だって事だよ、単日バイトさん!」
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