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第七章 夜闇が言い訳をしている
死神と粛清
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死神は、邪魔者を排除した後、御者が逃げ出してそのままになっている馬車に近づいた。本能で危機と恐怖を感じ取り、怖れ嘶く馬たちと馬車とを繋ぐハーネスを、左腕の大鎌で容易く裁ち切る。
拘束から解放された馬たちは、声高く嘶き、街道に蹄の音を響かせながら一目散に走り去った。
彼女は、それには目もくれず、馬車側面のドアをこじ開ける。
「あ……アンタは――死神……いえ、ゼラ! 助けにきてく――おあああああああっ!」
窓すら潰された馬車の中で、何事が起こっているのかすら分からず怯えていたチャーは、彼女の顔を見た途端、その蝦蟇のような醜悪な顔を喜色で綻ばせ――次の瞬間、死神に首根っこを掴まれて、まるで物のように馬車の外へと放り出された。
ドスンと重い音を立てて、尻を強かに地面に打ちつけたチャーは、悲鳴を上げながら、尻を押さえてゴロゴロと転がり回る。
「い……痛った――い! ちょっとアンタ、もっと優しく助けなさいよぉん!」
涙目で眼前の死神に食ってかかるチャーを、彼女は感情の欠片も浮かばない、冷え切った目で見下ろしていた。
そして彼女は、凍りついた湖を思わせるような声で、彼に言う。
「……助ける? 何を言っている?」
「……ハァ?」
ゼラの言葉に、チャーは一瞬呆気にとられた。首を傾げ、そして、その言葉の示す意味を理解した彼の顔色は、一瞬で蒼白になった。
「え――? ちょ、ちょっと待ってよ……。ジョ……冗談でしょ?」
「……」
水面に上がった鯉のように、口をパクパクさせながら、チャーはジリジリと後ずさる。両手首を縛る縄を解こうと必死で藻掻くが、きつく締められた結び目は解けない。
「……ひょっとして、私がお前を助けに来たとでも思ったのか?」
「そ……そうでしょ? それ以外に無いじゃない! アイツが……いや、大公が、アタシを見捨てるなんて事……ありえないでしょ!」
チャーは、激しく首を左右に振りながら喚く。
「大公は、アタシの事を、目に入れても痛くない程に可愛がっているのよ! だから、シュダの過剰な資金援助の要求にも、嫌な顔一つしないで応じてくれていたのよ! そんな大事なアタシを殺しなんてしたら――」
「――そう言うだろうと、あの男は予想していた」
ゼラは、チャーの話を途中で遮ると、懐から一通の書面を取り出し、チャーの目の前に突き出した。
「――読め。シュダから、お前への――“惜別の書”だそうだ」
「せ……惜別……ですって?」
チャーは、緊張と恐怖で乾ききった口の中で舌を縺れさせながら、かすれた声で彼女の言葉を反芻し、彼女の手の上に乗せられた書状を、引ったくるように受け取った。
両手を繋がれた上に震える指先で苦労しながら、ようやく封を破り、馬車の脇に吊るされたランタンの光の下で書状を広げると、目を血走らせながら文字を追う。
「…………ば、バカな……! ウソ……でしょ……?」
彼の顔が、絶望と怒りと焦燥とで、醜く歪んだ。
――書面には、こう書いてあった。
『――やあ、元気かい、チャーくん……いや、グリティヌス公。
残念ながら、君はもう用済みだ。
此の度、クレオーメ大公陛下は、銀の死神ゼラの力に、いたく感銘をお受けになられ、彼女の飼い主である私に対して、これまで以上の莫大な援助を与える事をご決断なされた。――公国にとっての厄介者である君を保護し、監視してやる迷惑料ではない、純粋な組織支援としての手厚い援助をね。
――で、我々がその援助を与える為の条件として、君の処分を、大公から仰せつかった。大公陛下の御落胤を騙る君の存在が、公国にとっての多大なリスクになるとの判断だろうね。
まあ……つまり君は、些か好き勝手にやり過ぎたという事だよ。
そういう訳だから、我がダリア傭兵団の為に、大人しく殺されて呉れ給え。
――本来は、アザレアに、姉の仇として討たれてほしかったのだがね……。
とことん使えない男だよ、君は。
では、チャーくん、御機嫌よう。
私は、君の事が――――
反吐が出る程嫌いだったよ』
――チャーは、書状を読み終えると、顔を伏せて、プルプルと小刻みに震え始めた。
「……い……いや……っ! 死にたく……死にたくないッ!」
チャーは、涙と鼻水と涎で塗れた顔をクシャクシャにして、恥も外聞もなく泣き叫ぶ。
「ねェ! ゼラ……いえ、ゼラ様! どうか……どうかアタシを見逃してぇん! アタシの……アタシの全てをあげるからぁん!」
そう叫ぶと、チャーは、ゼラに向けて身体を投げ出した。
意外な行動に、ゼラは意表を突かれたのか、咄嗟にチャーを胸で受け止め、彼を抱きかかえる姿勢になる。
彼女の胸に顔を埋めたチャーは――ニヤリと笑った。
「――隙ありよぉん! 『アイサムの 腕を以て 掻き抱く 熱き抱擁 全てを凍らす』!」
瞬間、チャーの腕から凄まじい冷気が発散された。
空気中の水分がゼラの周囲を取り巻く様に凍りつき、瞬く間に彼女の身体を、巨大な氷の柱の中に閉じ込める。
「――は、ハハッ! アハハハハハッ!」
チャーは、それまでの緊張と恐怖から解き放たれ、狂った様な哄笑を氷柱の中のゼラに浴びせる。
「ギャハハハッ! 銀の死神ゼラと持て囃されても、大した事無いわねぇん! アタシの奥の奥の手を以てすれば、アンタなんか……」
勝ち誇ったチャーの言葉は、途中でかき消された。
凍りつかされたはずのゼラの青い瞳が、ギロリと動いて、彼を見据えたのだ。
「ヒ――ヒエエッ!」
次の瞬間、彼女の左腕……を象った黒い霧の集まりが、みるみる膨張していく。
黒い霧は、氷柱の僅かな亀裂や隙間を遍く浸食していき、徐々に亀裂を、深く長く広げていく。
ピシッ……ビシィッ……
「え……? ――う、ウソでしょ?」
氷柱の中から響き始めた不吉な音に、チャーは激しく狼狽える。彼の眼前の氷の柱は、膨張し続ける“質量を持った黒い霧”のせいで、無数の亀裂が入っている。
「そ……んなバカな……! その氷の柱は、タダの氷の柱なんかじゃないのよん! 決して溶けず、割れず、砕けな――!」
彼の声は、氷の柱が砕け散る、耳を劈く轟音に掻き消された。
「ば……バ……バカなあぁぁぁんッ!」
絶望の悲鳴を上げるチャーに、無数の氷の欠片が降り注ぐ。
両腕で顔を庇う彼の目の前には、氷柱を粉々に砕いた黒い霧を、左腕の切断面へと収束させつつあるゼラが、相変わらずの無表情で立っていた。
「ひ……ヒイイッ! こ……このバケモノがああぁッ!」
「……生憎と、その呼び方は言われ慣れている」
彼の罵倒にも眉根一つ動かさず、ゼラは左腕の霧を新たな形態へと変える。
蠢きながら、黒い霧が形作ったのは……、巨大なバスタードソードだった。
「……そろそろ、終わりにしよう」
「ひ……ヒイイッ! 止めて……アタシはまだ、死にたくなぁいッ!」
チャーは、ペタリと地べたにへたり込み、必死で命乞いをする。だが、ゼラは漆黒のバスタードソードを頭上に掲げながら、静かに告げる。
「……お前にも、安らかな死を」
「い……いやあああアッ!」
チャーの悲鳴を裁ち切るように、ゼラは無慈悲に大剣を、彼の眉間目掛けて振り降ろす。哀れ、チャーの顔面は真っ二つにに両断――
「…………!」
――されなかった。
彼女の必殺の一撃は、巨大な棍棒によって受け止められていた。
「――おいおい。知らない内に、騎士どもに置き去りにされちまって、慌てて追いかけてきたら、実に良いタイミングで追い付けたみたいだな!」
ゼラの遥か頭上から、大地に炸裂する稲妻の如き声が降ってきた。
彼女は、無表情のまま、左上を見上げる。
馬車のランタンの光に、全身古傷まみれの、巨大な体躯を持つ男が照らし出された。
「よぉ、はじめまして。お前が、噂に名高い“銀の死神”って奴だな」
彼はそう尋ねると、口角を上げて、巨大な牙の様な犬歯を剥き出しにして豪快に笑う。
「会えて嬉しいぜ。俺はヒースだ。いわゆるひとつの――お前を斃す男だよ」
拘束から解放された馬たちは、声高く嘶き、街道に蹄の音を響かせながら一目散に走り去った。
彼女は、それには目もくれず、馬車側面のドアをこじ開ける。
「あ……アンタは――死神……いえ、ゼラ! 助けにきてく――おあああああああっ!」
窓すら潰された馬車の中で、何事が起こっているのかすら分からず怯えていたチャーは、彼女の顔を見た途端、その蝦蟇のような醜悪な顔を喜色で綻ばせ――次の瞬間、死神に首根っこを掴まれて、まるで物のように馬車の外へと放り出された。
ドスンと重い音を立てて、尻を強かに地面に打ちつけたチャーは、悲鳴を上げながら、尻を押さえてゴロゴロと転がり回る。
「い……痛った――い! ちょっとアンタ、もっと優しく助けなさいよぉん!」
涙目で眼前の死神に食ってかかるチャーを、彼女は感情の欠片も浮かばない、冷え切った目で見下ろしていた。
そして彼女は、凍りついた湖を思わせるような声で、彼に言う。
「……助ける? 何を言っている?」
「……ハァ?」
ゼラの言葉に、チャーは一瞬呆気にとられた。首を傾げ、そして、その言葉の示す意味を理解した彼の顔色は、一瞬で蒼白になった。
「え――? ちょ、ちょっと待ってよ……。ジョ……冗談でしょ?」
「……」
水面に上がった鯉のように、口をパクパクさせながら、チャーはジリジリと後ずさる。両手首を縛る縄を解こうと必死で藻掻くが、きつく締められた結び目は解けない。
「……ひょっとして、私がお前を助けに来たとでも思ったのか?」
「そ……そうでしょ? それ以外に無いじゃない! アイツが……いや、大公が、アタシを見捨てるなんて事……ありえないでしょ!」
チャーは、激しく首を左右に振りながら喚く。
「大公は、アタシの事を、目に入れても痛くない程に可愛がっているのよ! だから、シュダの過剰な資金援助の要求にも、嫌な顔一つしないで応じてくれていたのよ! そんな大事なアタシを殺しなんてしたら――」
「――そう言うだろうと、あの男は予想していた」
ゼラは、チャーの話を途中で遮ると、懐から一通の書面を取り出し、チャーの目の前に突き出した。
「――読め。シュダから、お前への――“惜別の書”だそうだ」
「せ……惜別……ですって?」
チャーは、緊張と恐怖で乾ききった口の中で舌を縺れさせながら、かすれた声で彼女の言葉を反芻し、彼女の手の上に乗せられた書状を、引ったくるように受け取った。
両手を繋がれた上に震える指先で苦労しながら、ようやく封を破り、馬車の脇に吊るされたランタンの光の下で書状を広げると、目を血走らせながら文字を追う。
「…………ば、バカな……! ウソ……でしょ……?」
彼の顔が、絶望と怒りと焦燥とで、醜く歪んだ。
――書面には、こう書いてあった。
『――やあ、元気かい、チャーくん……いや、グリティヌス公。
残念ながら、君はもう用済みだ。
此の度、クレオーメ大公陛下は、銀の死神ゼラの力に、いたく感銘をお受けになられ、彼女の飼い主である私に対して、これまで以上の莫大な援助を与える事をご決断なされた。――公国にとっての厄介者である君を保護し、監視してやる迷惑料ではない、純粋な組織支援としての手厚い援助をね。
――で、我々がその援助を与える為の条件として、君の処分を、大公から仰せつかった。大公陛下の御落胤を騙る君の存在が、公国にとっての多大なリスクになるとの判断だろうね。
まあ……つまり君は、些か好き勝手にやり過ぎたという事だよ。
そういう訳だから、我がダリア傭兵団の為に、大人しく殺されて呉れ給え。
――本来は、アザレアに、姉の仇として討たれてほしかったのだがね……。
とことん使えない男だよ、君は。
では、チャーくん、御機嫌よう。
私は、君の事が――――
反吐が出る程嫌いだったよ』
――チャーは、書状を読み終えると、顔を伏せて、プルプルと小刻みに震え始めた。
「……い……いや……っ! 死にたく……死にたくないッ!」
チャーは、涙と鼻水と涎で塗れた顔をクシャクシャにして、恥も外聞もなく泣き叫ぶ。
「ねェ! ゼラ……いえ、ゼラ様! どうか……どうかアタシを見逃してぇん! アタシの……アタシの全てをあげるからぁん!」
そう叫ぶと、チャーは、ゼラに向けて身体を投げ出した。
意外な行動に、ゼラは意表を突かれたのか、咄嗟にチャーを胸で受け止め、彼を抱きかかえる姿勢になる。
彼女の胸に顔を埋めたチャーは――ニヤリと笑った。
「――隙ありよぉん! 『アイサムの 腕を以て 掻き抱く 熱き抱擁 全てを凍らす』!」
瞬間、チャーの腕から凄まじい冷気が発散された。
空気中の水分がゼラの周囲を取り巻く様に凍りつき、瞬く間に彼女の身体を、巨大な氷の柱の中に閉じ込める。
「――は、ハハッ! アハハハハハッ!」
チャーは、それまでの緊張と恐怖から解き放たれ、狂った様な哄笑を氷柱の中のゼラに浴びせる。
「ギャハハハッ! 銀の死神ゼラと持て囃されても、大した事無いわねぇん! アタシの奥の奥の手を以てすれば、アンタなんか……」
勝ち誇ったチャーの言葉は、途中でかき消された。
凍りつかされたはずのゼラの青い瞳が、ギロリと動いて、彼を見据えたのだ。
「ヒ――ヒエエッ!」
次の瞬間、彼女の左腕……を象った黒い霧の集まりが、みるみる膨張していく。
黒い霧は、氷柱の僅かな亀裂や隙間を遍く浸食していき、徐々に亀裂を、深く長く広げていく。
ピシッ……ビシィッ……
「え……? ――う、ウソでしょ?」
氷柱の中から響き始めた不吉な音に、チャーは激しく狼狽える。彼の眼前の氷の柱は、膨張し続ける“質量を持った黒い霧”のせいで、無数の亀裂が入っている。
「そ……んなバカな……! その氷の柱は、タダの氷の柱なんかじゃないのよん! 決して溶けず、割れず、砕けな――!」
彼の声は、氷の柱が砕け散る、耳を劈く轟音に掻き消された。
「ば……バ……バカなあぁぁぁんッ!」
絶望の悲鳴を上げるチャーに、無数の氷の欠片が降り注ぐ。
両腕で顔を庇う彼の目の前には、氷柱を粉々に砕いた黒い霧を、左腕の切断面へと収束させつつあるゼラが、相変わらずの無表情で立っていた。
「ひ……ヒイイッ! こ……このバケモノがああぁッ!」
「……生憎と、その呼び方は言われ慣れている」
彼の罵倒にも眉根一つ動かさず、ゼラは左腕の霧を新たな形態へと変える。
蠢きながら、黒い霧が形作ったのは……、巨大なバスタードソードだった。
「……そろそろ、終わりにしよう」
「ひ……ヒイイッ! 止めて……アタシはまだ、死にたくなぁいッ!」
チャーは、ペタリと地べたにへたり込み、必死で命乞いをする。だが、ゼラは漆黒のバスタードソードを頭上に掲げながら、静かに告げる。
「……お前にも、安らかな死を」
「い……いやあああアッ!」
チャーの悲鳴を裁ち切るように、ゼラは無慈悲に大剣を、彼の眉間目掛けて振り降ろす。哀れ、チャーの顔面は真っ二つにに両断――
「…………!」
――されなかった。
彼女の必殺の一撃は、巨大な棍棒によって受け止められていた。
「――おいおい。知らない内に、騎士どもに置き去りにされちまって、慌てて追いかけてきたら、実に良いタイミングで追い付けたみたいだな!」
ゼラの遥か頭上から、大地に炸裂する稲妻の如き声が降ってきた。
彼女は、無表情のまま、左上を見上げる。
馬車のランタンの光に、全身古傷まみれの、巨大な体躯を持つ男が照らし出された。
「よぉ、はじめまして。お前が、噂に名高い“銀の死神”って奴だな」
彼はそう尋ねると、口角を上げて、巨大な牙の様な犬歯を剥き出しにして豪快に笑う。
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