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第七章 夜闇が言い訳をしている
正体と貞操
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「おう、随分楽しそうじゃねえか。俺も混ぜてくれよ、色男」
と、ジャスミンの遥か頭上から、千の雷の様な声が轟いた。
ジャスミンは、声が降ってきた方に顔を向けると、んべーっと舌を出してみせた。
「ヤだよ。アンタ、ケガ人の上に、傭兵団のバイトだろ? 大人しく寝てろよ」
「んだよ、ケチ。今はタダの無職だよ。それによ、ケガって言っても、内臓にも届いてないケガなんて、擦り傷みたいなモンよ」
上半身裸で包帯を巻きつけたヒースは、ジャスミンの嫌味に苦笑して、負傷した脇腹をバンバン乱暴に叩きながら、どっかりと地面の上に胡座をかく。
「いや、ヒースさん! まだ、傷は塞がってないですから……動き回ったらダメですってぇ!」
そう、息を切らせながら走って来たのは、若葉色の神官服を着たパームだ。
ヒースは、面倒くさそうにパームの方を向いて言う。
「何だよ。だから掠り傷だって言ってんだろ? お嬢ちゃん……じゃなくて、お坊っちゃんに癒やしてもらったから、もう大丈夫だぜ」
「ヒースさん、身体が大きすぎるから、まだハラエが足りないんです……て、だから、“お坊っちゃん”は止めてくださいって言ってるじゃないですかぁ!」
「へいへい、すまねぇな、坊っちゃん」
「“お”を抜いただけじゃないですかっ!」
パームは、紅潮させた頬を膨らませる。
「ホッホッホッ。パーム、そんなにカッカしないで大丈夫ですぞ。この御仁は、大分頑丈そうですからの」
傍らの大教主が助け舟を出した。溶岩酒を呷ったからか、さすがにその顔色はほんのり赤い。
「大教主様……お酒をお召しでいらっしゃるのですか? 大丈夫ですか……?」
「アハハ! お前にだけは言われたくないだろうよ、なぁジイさん!」
心配そうな顔をするパームを茶化すジャスミン。パームは、再び頬を膨らませる。
「もう! そもそも誰のせいで、あんな事になったと……!」
「あーはいはい。分かった分かった~。分かったから、この旦那にバルをピッチャーで頼むわ、フェーンちゃん♪」
ニヤニヤ笑いながら、パームをなおイジるジャスミン。そして、その安い挑発に容易く乗ってしまうパーム。
「もうっ! ジャスミンさんッ! ホントに怒りま――!」
「――はい。バル、ピッチャー1丁」
顔を朱に染めたパームが、ジャスミンに食ってかかろうとした時、彼の脇から、縁まで注がれたピッチャーがスッと差し出された。
「あ――」
「――アザリー……」
毒気を抜かれた顔で、ピッチャーを持つ人物の顔を凝視するジャスミンとパーム。
ヒースは、上機嫌でピッチャーを受け取ると、彼女の顔をマジマジと見た。
「よぉ。誰かと思えば、あの居酒屋の姐ちゃんか。化粧落としたら、随分垢抜けたなあ」
「……良く分かるわね。かなり顔を変えてた筈なんだけど」
アザレアは、少々自信を失くしたかのように、頬に手を当てる。ヒースは、ニヤリと笑う。
「そりゃあな。いくら表面変えても、骨格までは変えられねえだろ。……安心しな。アンタのあの厚化粧から素顔を見破れるのは、俺ぐらいだよ」
「……褒め言葉って事で良いのかしら?」
そう呟いて、首を傾げるアザレア。
「でも、本当にビックリだねぇ……。あのシレネちゃんが、こんなに別嬪さんだったなんて……」
と、ファミルデトンが、ニコニコ笑って、ワイングラスをアザレアに差し出しながら言った。
アザレアは、老婆に対して、申し訳なさげな顔になって、頭を下げた。
「……ごめんなさい、お婆ちゃん。ずっと騙してて……」
「いいのいいの。何か事情があったんでしょう?」
ファミルデトンは、しわくちゃの手でアザレアの頭を撫でながら、優しく微笑う。
「あんた達が頑張ってくれたおかげで、この街を傭兵団から取り戻せたんだから。みんな感謝してるんだよ」
「――ありがとう」
アザレアは、目尻を拭うと、ニコリと微笑んだ。その笑顔を見た周りの男達は、その可憐さに思わず溜息を吐く。
ファミルデトンは、ニコニコ笑いながら、今度はパームを見る。
「あたしゃ、それより、フェーンちゃんが、こんなに可愛い男の子だった事がビックリだねぇ……」
「え……あ……ご、ゴメンなさい……」
老婆の声に、畏まって小さくなるパーム。
「……確かにガッカリはしたけど、こ、コレはコレで……」
「……やべぇ、俺の禁断の扉が開きそう……」
「美形の神官様とか……色々捗るわよねぇ……」
「イケメンのジャスミン様と、カワイイ系のパームくん……ジュルリ」
「カワイイわよねぇ。私、ジャスミン様からパームちゃんに乗り換えようかしら……」
周囲の男女から、そんなひそひそ声が聴こえてくる……。
「……て、をい! 何を勝手な事をゴチャゴチャ言ってんの! 特に最後! 俺からパームに乗り換える……だと? イカンでしょ! ……て、ちょっとちょっとちょっとぉ!」
「パーム様、はじめまして! ……ちょっと横、宜しいかしら?」
「ちょっとそこのブス! 勝手にパームちゃんの隣を取らないでよ!」
「神官様……彼女っているんですか? ――もし、居ないんだったら……わ、私と……」
「パームくぅん! アタシと向こうでシない……? ――何をって? それはもちろん……イ・イ・コ・トよ♪」
「フェーンちゃ……いや、パームくん……お兄さんといっしょに、禁断の扉……開けてみないかい?」
うら若き女性からマダムから少女から青年やおっさんまで……パームの元へ、多数の人間が一斉に迫ってきた。
哀れ、ジャスミンはその群れに押し出されてしまう。
「ちょ……ちょい待て! この天下無敵の色事師を差し置いて……そんな……馬鹿なぁッ!」
ジャスミンの絶叫も虚しい。
一方、熱狂に浮かされた人の波に押し寄せられたパームは、タジタジとなっている。
「……あ、あの……す、すみません! 僕……僕は神に仕える――」
「もうっ! 焦れったいわね! こうなったら、力づくで――!」
「あ……ま、待って……! あ! そんな所……止めて……やめ――」
が、彼の必死の抵抗も虚しく、酔いと興奮で理性の箍が外れた民衆達は、遂にパームを担ぎ上げて、何処かへ連れ去ろうとする。
哀れ、パームの命運と貞操が尽きようとした――
その時、
ドォォン!
凄まじい地響きが、中庭を揺らした。
その震源地で、雲をつく巨体が、ユラリと立ち上がる。
「おいおい、姉ちゃんたちと兄ちゃんたち……そんな事しちゃあよ、せっかくの楽しい宴が台無しだぜ………。あんまりハメを外すもんじゃあねえよ?」
ヒースは、苦笑しながら言うと、グビリとピッチャーを飲み干す。
そして、その横で、ユラユラと鬼気迫るオーラを漂わせる二人の影……長鞭の柄を握るアザレアと、右手をゴキゴキ鳴らす大教主であった――。
「……ええ。ウチの大切な従業員をキズ物にしないでもらえるかしら? ――さもないと」
「……ホッホッホッ……パームは、神に仕える浄き神官ですじゃ。止めて頂けないのなら――」
そこまで言うと、二人の目が剣呑な光を放ち――
「――燃やすわよ」
「――肉体的説教、しますぞ」
そう、静かに言った。
場内の全員の血の気がサーッと引いた音がし、次の瞬間――
「「「す……スミマセンでしたーッ!」」」
見事なシンクロっぷりで、その場の全員が深々と頭を下げたのだった――。
と、ジャスミンの遥か頭上から、千の雷の様な声が轟いた。
ジャスミンは、声が降ってきた方に顔を向けると、んべーっと舌を出してみせた。
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「いや、ヒースさん! まだ、傷は塞がってないですから……動き回ったらダメですってぇ!」
そう、息を切らせながら走って来たのは、若葉色の神官服を着たパームだ。
ヒースは、面倒くさそうにパームの方を向いて言う。
「何だよ。だから掠り傷だって言ってんだろ? お嬢ちゃん……じゃなくて、お坊っちゃんに癒やしてもらったから、もう大丈夫だぜ」
「ヒースさん、身体が大きすぎるから、まだハラエが足りないんです……て、だから、“お坊っちゃん”は止めてくださいって言ってるじゃないですかぁ!」
「へいへい、すまねぇな、坊っちゃん」
「“お”を抜いただけじゃないですかっ!」
パームは、紅潮させた頬を膨らませる。
「ホッホッホッ。パーム、そんなにカッカしないで大丈夫ですぞ。この御仁は、大分頑丈そうですからの」
傍らの大教主が助け舟を出した。溶岩酒を呷ったからか、さすがにその顔色はほんのり赤い。
「大教主様……お酒をお召しでいらっしゃるのですか? 大丈夫ですか……?」
「アハハ! お前にだけは言われたくないだろうよ、なぁジイさん!」
心配そうな顔をするパームを茶化すジャスミン。パームは、再び頬を膨らませる。
「もう! そもそも誰のせいで、あんな事になったと……!」
「あーはいはい。分かった分かった~。分かったから、この旦那にバルをピッチャーで頼むわ、フェーンちゃん♪」
ニヤニヤ笑いながら、パームをなおイジるジャスミン。そして、その安い挑発に容易く乗ってしまうパーム。
「もうっ! ジャスミンさんッ! ホントに怒りま――!」
「――はい。バル、ピッチャー1丁」
顔を朱に染めたパームが、ジャスミンに食ってかかろうとした時、彼の脇から、縁まで注がれたピッチャーがスッと差し出された。
「あ――」
「――アザリー……」
毒気を抜かれた顔で、ピッチャーを持つ人物の顔を凝視するジャスミンとパーム。
ヒースは、上機嫌でピッチャーを受け取ると、彼女の顔をマジマジと見た。
「よぉ。誰かと思えば、あの居酒屋の姐ちゃんか。化粧落としたら、随分垢抜けたなあ」
「……良く分かるわね。かなり顔を変えてた筈なんだけど」
アザレアは、少々自信を失くしたかのように、頬に手を当てる。ヒースは、ニヤリと笑う。
「そりゃあな。いくら表面変えても、骨格までは変えられねえだろ。……安心しな。アンタのあの厚化粧から素顔を見破れるのは、俺ぐらいだよ」
「……褒め言葉って事で良いのかしら?」
そう呟いて、首を傾げるアザレア。
「でも、本当にビックリだねぇ……。あのシレネちゃんが、こんなに別嬪さんだったなんて……」
と、ファミルデトンが、ニコニコ笑って、ワイングラスをアザレアに差し出しながら言った。
アザレアは、老婆に対して、申し訳なさげな顔になって、頭を下げた。
「……ごめんなさい、お婆ちゃん。ずっと騙してて……」
「いいのいいの。何か事情があったんでしょう?」
ファミルデトンは、しわくちゃの手でアザレアの頭を撫でながら、優しく微笑う。
「あんた達が頑張ってくれたおかげで、この街を傭兵団から取り戻せたんだから。みんな感謝してるんだよ」
「――ありがとう」
アザレアは、目尻を拭うと、ニコリと微笑んだ。その笑顔を見た周りの男達は、その可憐さに思わず溜息を吐く。
ファミルデトンは、ニコニコ笑いながら、今度はパームを見る。
「あたしゃ、それより、フェーンちゃんが、こんなに可愛い男の子だった事がビックリだねぇ……」
「え……あ……ご、ゴメンなさい……」
老婆の声に、畏まって小さくなるパーム。
「……確かにガッカリはしたけど、こ、コレはコレで……」
「……やべぇ、俺の禁断の扉が開きそう……」
「美形の神官様とか……色々捗るわよねぇ……」
「イケメンのジャスミン様と、カワイイ系のパームくん……ジュルリ」
「カワイイわよねぇ。私、ジャスミン様からパームちゃんに乗り換えようかしら……」
周囲の男女から、そんなひそひそ声が聴こえてくる……。
「……て、をい! 何を勝手な事をゴチャゴチャ言ってんの! 特に最後! 俺からパームに乗り換える……だと? イカンでしょ! ……て、ちょっとちょっとちょっとぉ!」
「パーム様、はじめまして! ……ちょっと横、宜しいかしら?」
「ちょっとそこのブス! 勝手にパームちゃんの隣を取らないでよ!」
「神官様……彼女っているんですか? ――もし、居ないんだったら……わ、私と……」
「パームくぅん! アタシと向こうでシない……? ――何をって? それはもちろん……イ・イ・コ・トよ♪」
「フェーンちゃ……いや、パームくん……お兄さんといっしょに、禁断の扉……開けてみないかい?」
うら若き女性からマダムから少女から青年やおっさんまで……パームの元へ、多数の人間が一斉に迫ってきた。
哀れ、ジャスミンはその群れに押し出されてしまう。
「ちょ……ちょい待て! この天下無敵の色事師を差し置いて……そんな……馬鹿なぁッ!」
ジャスミンの絶叫も虚しい。
一方、熱狂に浮かされた人の波に押し寄せられたパームは、タジタジとなっている。
「……あ、あの……す、すみません! 僕……僕は神に仕える――」
「もうっ! 焦れったいわね! こうなったら、力づくで――!」
「あ……ま、待って……! あ! そんな所……止めて……やめ――」
が、彼の必死の抵抗も虚しく、酔いと興奮で理性の箍が外れた民衆達は、遂にパームを担ぎ上げて、何処かへ連れ去ろうとする。
哀れ、パームの命運と貞操が尽きようとした――
その時、
ドォォン!
凄まじい地響きが、中庭を揺らした。
その震源地で、雲をつく巨体が、ユラリと立ち上がる。
「おいおい、姉ちゃんたちと兄ちゃんたち……そんな事しちゃあよ、せっかくの楽しい宴が台無しだぜ………。あんまりハメを外すもんじゃあねえよ?」
ヒースは、苦笑しながら言うと、グビリとピッチャーを飲み干す。
そして、その横で、ユラユラと鬼気迫るオーラを漂わせる二人の影……長鞭の柄を握るアザレアと、右手をゴキゴキ鳴らす大教主であった――。
「……ええ。ウチの大切な従業員をキズ物にしないでもらえるかしら? ――さもないと」
「……ホッホッホッ……パームは、神に仕える浄き神官ですじゃ。止めて頂けないのなら――」
そこまで言うと、二人の目が剣呑な光を放ち――
「――燃やすわよ」
「――肉体的説教、しますぞ」
そう、静かに言った。
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