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第八章 ある日、湖上で
水龍と奇襲
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「おい! 何の騒ぎだ!」
「曲者だ! 村から攫ってきた女が三人、奥の部屋で暴れていやがる!」
「くそっ! このクソアマども、やけに強え!」
「――いや、ツラをよく見ろ! コイツら――オカマだ!」
「だーかーらーっ! オカマじゃねえよ! 俺たち三人は、歴としたノーマルの男だ!」
「――! 私は歴とした女なんですけどぉっ!」
廊下で、ジャスミン達が暴れ回るのを聞きつけて、あちこちから湖賊達が群れ集まってくる。おかげで、三人は遅々として前進出来ず、扉の前で足止めを食らう形になっている。
「くっそ、キリが無いな、これじゃ!」
無ジンノヤイバを、薄桃色に輝く巨大な棍棒の形に変えて振り回しながら、ゲッソリとした声でジャスミンが叫んだ。
「……じゃ、ジャスミンさん……! ここは、一回退いた方が……」
必死の形相で、次々襲い来る白刃をやっとの思いで躱しながら、パームは提案する。
「退くって、何処へ? あのドアの向こうは今や、水龍の巣よ!」
アザレアは、長鞭を一薙ぎして迫る湖賊を牽制し、皮肉げに薄笑いながら、分厚い木製のドアを指差した。
ジャスミンは、その言葉を耳にすると、思い出したようにドアの方に目をやる。
「……つーかさ、なーんか静かすぎない? 拗らせた童貞と愉快な水龍たち……」
ドアのすぐ向こうには、複数の水龍の首が蠢いていて、その中で、彼らの主たる魔獣遣いのウィローモは怒り狂っているはずなのだが――扉の向こうは不気味な静寂を貫いている。
「……さっき盛った目薬が効いて、眠ってるからじゃないの?」
「ああ……そういえば」
アザレアの言葉に、パームはなるほどと頷いた。ジャスミンも、同意しようとして――、
ざざざ……
「……ん?」
彼の耳が、足元からの微かな音を拾った。
(……何だ、今の音――まるで……)
「おらぁ! 何を余所見してやがる! 隙だらけだぞ!」
ふと足元に目を落とし、注意が逸れたジャスミンの様子を見て、湖賊たちは得物を振りかざし、一気に接近しようと躍りかかる。
すると、
「――! スト――ップ! ちょっと待ったぁっ!」
「――!」
ジャスミンは突然叫んで、大きく手を振った。湖賊たちは、彼の必死な様子に、思わず振り下ろす刃と踏み込む脚を止めた。
「な――何だよ、てめえ! 戦いの最中に、ストップもクソも無えだろ!」
それでも、言われた通りに手を止めてやる湖賊。律儀である。
「あのさ……ちょっと確認なんだけどさ……」
ジャスミンは顔を上げて、足元の床を指差して、湖賊たちに訊ねる。
「――もしかして、この廊下も、奥の部屋みたいに、湖の上に建てられてる感じ?」
「あ? それが何だって――?」
「――質問に答えて!」
「? ――そうだよ! この板1枚下は、ナバアル湖の上だぜ。……それがどう――」
「――跳べぇッ!」
湖賊の答えも途中で遮り、ジャスミンはふたりの味方と、敵の湖賊全員に向かって大声で叫んだ。
次の瞬間――、
ミシミシ、バキバキと音を立てながら、板張りの廊下の床が盛り上がり、亀裂が入ったと思いきや真っ二つに裂け、その間から水龍たちの黒光りする長い首が飛び出してきた!
「う……うわああああああっ!」
突然の水龍の出現に、湖賊たちの間から悲鳴が上がり、運の悪い湖賊の数名が、開いた裂け目の間から真っ暗な湖面に転落し――、
「ギャ……ギャアアアアアアアアアッ!」
すっかり興奮し、血に飢えて、目を真っ赤にギラギラと輝かせた水龍たちの凶暴な顎によって、その身体を噛み砕かれた。
「う……うあああああっ!」
辺りに漂う、水龍の皮膚の生臭い臭いと、腹を食い破られた湖賊たちが放つ、鉄臭い血と臓物の臭いが廊下に充満し、その場の全員の鼻孔と嫌悪感と恐怖心を刺激する。
廊下の床の裂け目から生えた水龍の首たちは、血の臭いを嗅いでいよいよ狂暴さを増し、眼下で逃げ惑う湖賊たちを無差別に襲い始めた。
「と――頭領っ! やめ――止めさせてくだせえ! オレたちは、みかッ――!」
姿の見えぬ水龍の主に必死で訴える湖賊は、水龍によって首を咬み千切られた。
主を喪った胴体は痙攣しながらその場に崩れ落ち、他の水龍たちによってその四肢を引き千切られ、あっという間に解体されていく――。
◆ ◆ ◆ ◆
「……ん? 何だぁ……?」
ナバアル湖の畔で焚き火に枯れ木をくべていたヒースは、幽かに届いた喧騒の音に、その長い耳を欹てた。
「……どうやら、例の小島からだな」
彼の優れた聴力は、常人なら到底聴き取れない程の幽かな音の発生源を正確に特定した。
ヒースは、(あいつら、早速派手に暴れているらしいな……)と苦笑し、焚き火で炙っていた蛇の開きの焼け具合を確認する。
ジャスミンたちがファジョーロ村の村長に拝み倒されて、この湖の真ん中に浮かぶ小島をアジトとする湖賊たちの討伐を請け負った事は、もう既に聞かされていた。
ヒース本人としては、彼らから誘われれば、湖賊の一つや二つ程度、暇潰しに壊滅する事に協力してやらない事もなかったのだが、ジャスミンから『お前は来んな』オーラがプンプン漂ってきていたので、空気を読んでやったのだ。
「まあ、あいつらの力なら、田舎湖賊程度なら問題なく潰せるだろう」
彼は、どこか淋しそうに独りごちた。
そして、良い感じに焼き上がった蛇の開きを手にし、ズタ袋から取り出したガイス醤の小壺を傾けて、数滴垂らす。
ガイス醤の酸っぱい香りが鼻腔を擽り、彼は大口を開けて、蛇の開きに齧り付き――、
「んふっ……?」
再び湖の沖から聴こえてきた“声”に、違和感を覚えて、口と手を止めた。
「いむぁのは…………何の鳴き声だ?」
首を傾げながら、蛇の開きを骨ごとバリバリと噛み砕くと、おもむろに立ち上がって湖に足を踏み入れた。
そして、沖の方にジッと目を凝らす。
肉の薄い三日月の放つ僅かな光。常人では唯の暗黒と同義だが、ヒースは遙かに夜目が利く。
夜闇の中、小島の湖面が激しく波打ち、巨大で長い何かがしきりに湖上を動き回っているのが、ぼんやりと見えた。
「……おやおや。ひょっとすると、こいつは思ってたより面白い事になってんじゃねえのか?」
彼は、そう呟くと親指と人差し指を開いて、沖の小島と自分との距離を測った。
「……550……いや、600エイムってトコか……」
ヒースはそう呟き、剣呑な笑みを浮かべる。上がった口角の間から、巨大な牙のような犬歯が覗いた。
「曲者だ! 村から攫ってきた女が三人、奥の部屋で暴れていやがる!」
「くそっ! このクソアマども、やけに強え!」
「――いや、ツラをよく見ろ! コイツら――オカマだ!」
「だーかーらーっ! オカマじゃねえよ! 俺たち三人は、歴としたノーマルの男だ!」
「――! 私は歴とした女なんですけどぉっ!」
廊下で、ジャスミン達が暴れ回るのを聞きつけて、あちこちから湖賊達が群れ集まってくる。おかげで、三人は遅々として前進出来ず、扉の前で足止めを食らう形になっている。
「くっそ、キリが無いな、これじゃ!」
無ジンノヤイバを、薄桃色に輝く巨大な棍棒の形に変えて振り回しながら、ゲッソリとした声でジャスミンが叫んだ。
「……じゃ、ジャスミンさん……! ここは、一回退いた方が……」
必死の形相で、次々襲い来る白刃をやっとの思いで躱しながら、パームは提案する。
「退くって、何処へ? あのドアの向こうは今や、水龍の巣よ!」
アザレアは、長鞭を一薙ぎして迫る湖賊を牽制し、皮肉げに薄笑いながら、分厚い木製のドアを指差した。
ジャスミンは、その言葉を耳にすると、思い出したようにドアの方に目をやる。
「……つーかさ、なーんか静かすぎない? 拗らせた童貞と愉快な水龍たち……」
ドアのすぐ向こうには、複数の水龍の首が蠢いていて、その中で、彼らの主たる魔獣遣いのウィローモは怒り狂っているはずなのだが――扉の向こうは不気味な静寂を貫いている。
「……さっき盛った目薬が効いて、眠ってるからじゃないの?」
「ああ……そういえば」
アザレアの言葉に、パームはなるほどと頷いた。ジャスミンも、同意しようとして――、
ざざざ……
「……ん?」
彼の耳が、足元からの微かな音を拾った。
(……何だ、今の音――まるで……)
「おらぁ! 何を余所見してやがる! 隙だらけだぞ!」
ふと足元に目を落とし、注意が逸れたジャスミンの様子を見て、湖賊たちは得物を振りかざし、一気に接近しようと躍りかかる。
すると、
「――! スト――ップ! ちょっと待ったぁっ!」
「――!」
ジャスミンは突然叫んで、大きく手を振った。湖賊たちは、彼の必死な様子に、思わず振り下ろす刃と踏み込む脚を止めた。
「な――何だよ、てめえ! 戦いの最中に、ストップもクソも無えだろ!」
それでも、言われた通りに手を止めてやる湖賊。律儀である。
「あのさ……ちょっと確認なんだけどさ……」
ジャスミンは顔を上げて、足元の床を指差して、湖賊たちに訊ねる。
「――もしかして、この廊下も、奥の部屋みたいに、湖の上に建てられてる感じ?」
「あ? それが何だって――?」
「――質問に答えて!」
「? ――そうだよ! この板1枚下は、ナバアル湖の上だぜ。……それがどう――」
「――跳べぇッ!」
湖賊の答えも途中で遮り、ジャスミンはふたりの味方と、敵の湖賊全員に向かって大声で叫んだ。
次の瞬間――、
ミシミシ、バキバキと音を立てながら、板張りの廊下の床が盛り上がり、亀裂が入ったと思いきや真っ二つに裂け、その間から水龍たちの黒光りする長い首が飛び出してきた!
「う……うわああああああっ!」
突然の水龍の出現に、湖賊たちの間から悲鳴が上がり、運の悪い湖賊の数名が、開いた裂け目の間から真っ暗な湖面に転落し――、
「ギャ……ギャアアアアアアアアアッ!」
すっかり興奮し、血に飢えて、目を真っ赤にギラギラと輝かせた水龍たちの凶暴な顎によって、その身体を噛み砕かれた。
「う……うあああああっ!」
辺りに漂う、水龍の皮膚の生臭い臭いと、腹を食い破られた湖賊たちが放つ、鉄臭い血と臓物の臭いが廊下に充満し、その場の全員の鼻孔と嫌悪感と恐怖心を刺激する。
廊下の床の裂け目から生えた水龍の首たちは、血の臭いを嗅いでいよいよ狂暴さを増し、眼下で逃げ惑う湖賊たちを無差別に襲い始めた。
「と――頭領っ! やめ――止めさせてくだせえ! オレたちは、みかッ――!」
姿の見えぬ水龍の主に必死で訴える湖賊は、水龍によって首を咬み千切られた。
主を喪った胴体は痙攣しながらその場に崩れ落ち、他の水龍たちによってその四肢を引き千切られ、あっという間に解体されていく――。
◆ ◆ ◆ ◆
「……ん? 何だぁ……?」
ナバアル湖の畔で焚き火に枯れ木をくべていたヒースは、幽かに届いた喧騒の音に、その長い耳を欹てた。
「……どうやら、例の小島からだな」
彼の優れた聴力は、常人なら到底聴き取れない程の幽かな音の発生源を正確に特定した。
ヒースは、(あいつら、早速派手に暴れているらしいな……)と苦笑し、焚き火で炙っていた蛇の開きの焼け具合を確認する。
ジャスミンたちがファジョーロ村の村長に拝み倒されて、この湖の真ん中に浮かぶ小島をアジトとする湖賊たちの討伐を請け負った事は、もう既に聞かされていた。
ヒース本人としては、彼らから誘われれば、湖賊の一つや二つ程度、暇潰しに壊滅する事に協力してやらない事もなかったのだが、ジャスミンから『お前は来んな』オーラがプンプン漂ってきていたので、空気を読んでやったのだ。
「まあ、あいつらの力なら、田舎湖賊程度なら問題なく潰せるだろう」
彼は、どこか淋しそうに独りごちた。
そして、良い感じに焼き上がった蛇の開きを手にし、ズタ袋から取り出したガイス醤の小壺を傾けて、数滴垂らす。
ガイス醤の酸っぱい香りが鼻腔を擽り、彼は大口を開けて、蛇の開きに齧り付き――、
「んふっ……?」
再び湖の沖から聴こえてきた“声”に、違和感を覚えて、口と手を止めた。
「いむぁのは…………何の鳴き声だ?」
首を傾げながら、蛇の開きを骨ごとバリバリと噛み砕くと、おもむろに立ち上がって湖に足を踏み入れた。
そして、沖の方にジッと目を凝らす。
肉の薄い三日月の放つ僅かな光。常人では唯の暗黒と同義だが、ヒースは遙かに夜目が利く。
夜闇の中、小島の湖面が激しく波打ち、巨大で長い何かがしきりに湖上を動き回っているのが、ぼんやりと見えた。
「……おやおや。ひょっとすると、こいつは思ってたより面白い事になってんじゃねえのか?」
彼は、そう呟くと親指と人差し指を開いて、沖の小島と自分との距離を測った。
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