170 / 176
第十三章 屍鬼(したい)置き場でロマンスを
業火と最期
しおりを挟む
フジェイルの左目から噴き上がった紅蓮の炎は、彼の歪な身体を舐めるように燃え広がる。
更に、表面だけではない。
彼の口や鼻からも次々と炎が噴き出し始めた。
フジェイルの身体は、外からも内からも、猛烈な火炎によって灼かれ続ける。
「アアアアアアァァッ! ギャアアアアアアアアアアアァァッ!」
彼の口から、この世のものとも思えないような絶叫と悲鳴が、炎と共に吐き出される。
「アヅイイイイイイイッ! アヅイ……アヅイヨオオオオオオ!」
フジェイルは、目から夥しい涙と炎を同時に流しながらのたうち回り、遂に、その巨腕に抱えていたアザレアの身体を放り出す。
「ア――アザリーッ!」
宙を舞ったアザレアの身体を、足を引きずりながら駈け寄ってきたジャスミンが、倒れ込みながらも受け止めた。
「痛てててて……、て、アザリーッ! 大丈夫か?」
「……あ、ありがとう、ジャス……。私は大丈夫……」
心配そうに顔を覗き込みながら訊くジャスミンに、軽く頷くアザレア。――だが、彼は、アザレアを固く抱きしめると、その頭を優しく撫でた。
「ちょ――! じゃ、ジャスッ? な……何をするの――」
「……大丈夫じゃないだろ、お前。――泣いてるぞ」
「……え?」
微かに震えているジャスミンの言葉に驚いたように、アザレアは、己の頬に触れた。――確かに、掌がしっとりと濡れそぼる。
アザレアは、心配するジャスミンを安心させようと、微笑みを浮かべようとして――あえなく失敗した。
その貌を涙でくしゃくしゃにしながら、アザレアはジャスミンの首にむしゃぶりつく。
「あのね……、私、夢を見たの」
「……夢?」
問い返すジャスミンの言葉に、コクリと頷くアザレア。
「……その夢の中で、姉様と会ったの。――優しくて、昔と変わらない綺麗な姉様と……。ほんの少しの間だったけど、とっても嬉しかった。……ただの夢なのかもしれないけど……」
「……夢なんかじゃないさ、アザリー」
アザレアは、ジャスミンの言葉に、ハッとした顔をする。
「……あの時、ロゼリア姉ちゃんは、俺にも声をかけてくれた。――それに、今も……」
そう囁くと、ジャスミンは、スッと指を伸ばした。
「アアアアアアアアアアアァァッ……アアアアアアァァッ!」
その指さす先には、紅蓮の炎に全身を苛まれながら藻掻き苦しむ、彼らの仇敵の姿があった。
アザレアは、彼の言葉の意味を悟り、小さく頷いた。
「うん……。あの炎は、姉様の炎よ……。きっと、姉様が最期の時に放った炎は、消えていなかったのね。……ずっと、屍人形になったアイツの身体の中で燻り続けていたんだわ……」
「……結局、最後も、ロゼリア姉ちゃんに助けられたって訳だな……」
ジャスミンは、顔を伏せて、目を閉じる。そして、小さく呟いた。
「――本当にありがとう……ロゼリア姉ちゃん」
(熱い熱い熱い熱い熱い熱いぃぃぃぃっ!)
一方、猛火に包まれ、全身を灼き苛まれている真っ最中のフジェイルは、気が狂わんばかりに悶え苦しむ。
屍人形と化し、莫大な瘴氣を身体に貯め込み、生物としての限界を遙かに超えた彼の身体は、熱さや痛みとは無縁のモノとなったはずなのに……この炎は、確かに、熱いし、痛い。
(何故だ何故だ何故だ何故だ――?)
猛炎によって煮えたぎり、沸騰し始める脳の片隅で、彼は答えの出ない問いを発し続ける。
(何故……私は苦しんでいる……? 生物の限界を超え、生死の概念をも超越したはずの、この私が……?)
と、炎に炙られ、とうに盲いたはずの彼の目に、ある人影が映った。
粗末な上衣に、ロングスカートを穿いた、銀の髪留めが挿さった深紅の長い髪が印象的な少女――。
「……ロ――ロ……ゼ――」
彼の口から、たどたどしく言葉が紡がれる。
「……ロゼ……ロゼ――リ……」
――と、
次の瞬間、彼の視界いっぱいにマゼンタ色の光が満ち――彼の意識は唐突に途切れた。
「赦さねえよ……。お前が、その名前を呼ぶ事も……その姿を目に浮かべる事も……!」
ジャスミンは、憤怒の表情を露わにしながら、静かに無ジンノヤイバを持つ手に力を込めた。
フジェイルの顔面を貫いた無ジンノヤイバの光の刃が一際太くなり――次の瞬間、その頭を粉々に吹き飛ばした。
弾け飛び、千々に分かれたフジェイルの頭部は、無ジンノヤイバの放つ生氣に侵され、たちまち黒い塵と化し……音も無く消え散った。
そして、不規則に膨張する不安定な身体をなんとか制御していた、集合体の核たるフジェイルの頭部を失った事で、その巨体はまるで糸の切れた操り人形のように力を失い、地響きを立てて床の上に頽れる。
その身体を灼き続ける業火は、その勢いを更に増し、部屋の床や壁にも燃え移り、たちまち部屋中を炎に包み込んだ。
「――ま、マズい! このままじゃ、俺たちまで……!」
「……ジャス! 掴まって――!」
右脚を満足に動かせないジャスミンに肩を貸し、半ば引きずるようにして、部屋を出ようとするアザレア。
と、部屋の一角に目を移した彼女の顔色が変わる。
「――パーム君!」
燃えさかる炎が徐々に近付く中、うつ伏せに倒れたままのパームは、ピクリとも動かない。
「おい、パーム! 目を醒ませ! 焼け死ぬぞ!」
その事に気が付いたジャスミンも、煙に噎せながら、パームに向かって必死に呼びかけるが、彼は意識を取り戻さない。
このままでは――!
「……アザリー。お前はひとりで先に行け」
「……ジャス! ――無理よ、その脚じゃ……!」
ジャスミンの言葉に、目を見開いて、激しく首を横に振るアザレア。
そんな彼女に微笑みかけて、ジャスミンは静かに囁いた。
「……大丈夫。――俺は死なないよ。……俺は死ねないんだ――何せ」
と、ジャスミンは、一呼吸置いてから言葉を継ぐ。
「何せ、俺は――まだ、色事千人斬りの目標を達成してな――ア痛っ!」
「……こんな時に、何口走ってんのよ、この――バカッ!」
鬼のような形相で、ジャスミンの頭を叩くアザレア。
「――いや、ただの冗談だって……いや、ヤバいヤバいヤバい! 止めて止めて! ……燃える! マジで燃えちゃうからぁ!」
ヘラヘラ笑いが、冷や汗たっぷりの表情に変わった。
彼を燃えさかる炎のただ中に蹴り転がそうとするアザレアに対し、ジャスミンは必死でしがみつく。
……と、その時、
「あの……アザレア様? こんな時に、何をなさっておられるのか? そこのふざけた色事師はともかく、貴女まで……」
「え――?」
不意にかけられた呆れ声に驚き、ふたりが振り返る。――だが、そこには既に誰も居ない。
「――はい! 神官殿は救出致した! ふたりとも――脱出しますぞ! そんな所でいちゃついていては……焼け死にます!」
「い――イチカ?」
倒れていたパームを軽々と担ぎ上げ、軽快に跳びながら部屋の外へと向かう黒装束の少女の姿に、目を丸くするふたり。
だが、呆然としている暇は既に無い。
ふたりは、いよいよ間近に迫る炎の勢いを目の端に捉えると、お互いの肩を貸し合いながら、慌てて彼女の後を追うのだった――。
更に、表面だけではない。
彼の口や鼻からも次々と炎が噴き出し始めた。
フジェイルの身体は、外からも内からも、猛烈な火炎によって灼かれ続ける。
「アアアアアアァァッ! ギャアアアアアアアアアアアァァッ!」
彼の口から、この世のものとも思えないような絶叫と悲鳴が、炎と共に吐き出される。
「アヅイイイイイイイッ! アヅイ……アヅイヨオオオオオオ!」
フジェイルは、目から夥しい涙と炎を同時に流しながらのたうち回り、遂に、その巨腕に抱えていたアザレアの身体を放り出す。
「ア――アザリーッ!」
宙を舞ったアザレアの身体を、足を引きずりながら駈け寄ってきたジャスミンが、倒れ込みながらも受け止めた。
「痛てててて……、て、アザリーッ! 大丈夫か?」
「……あ、ありがとう、ジャス……。私は大丈夫……」
心配そうに顔を覗き込みながら訊くジャスミンに、軽く頷くアザレア。――だが、彼は、アザレアを固く抱きしめると、その頭を優しく撫でた。
「ちょ――! じゃ、ジャスッ? な……何をするの――」
「……大丈夫じゃないだろ、お前。――泣いてるぞ」
「……え?」
微かに震えているジャスミンの言葉に驚いたように、アザレアは、己の頬に触れた。――確かに、掌がしっとりと濡れそぼる。
アザレアは、心配するジャスミンを安心させようと、微笑みを浮かべようとして――あえなく失敗した。
その貌を涙でくしゃくしゃにしながら、アザレアはジャスミンの首にむしゃぶりつく。
「あのね……、私、夢を見たの」
「……夢?」
問い返すジャスミンの言葉に、コクリと頷くアザレア。
「……その夢の中で、姉様と会ったの。――優しくて、昔と変わらない綺麗な姉様と……。ほんの少しの間だったけど、とっても嬉しかった。……ただの夢なのかもしれないけど……」
「……夢なんかじゃないさ、アザリー」
アザレアは、ジャスミンの言葉に、ハッとした顔をする。
「……あの時、ロゼリア姉ちゃんは、俺にも声をかけてくれた。――それに、今も……」
そう囁くと、ジャスミンは、スッと指を伸ばした。
「アアアアアアアアアアアァァッ……アアアアアアァァッ!」
その指さす先には、紅蓮の炎に全身を苛まれながら藻掻き苦しむ、彼らの仇敵の姿があった。
アザレアは、彼の言葉の意味を悟り、小さく頷いた。
「うん……。あの炎は、姉様の炎よ……。きっと、姉様が最期の時に放った炎は、消えていなかったのね。……ずっと、屍人形になったアイツの身体の中で燻り続けていたんだわ……」
「……結局、最後も、ロゼリア姉ちゃんに助けられたって訳だな……」
ジャスミンは、顔を伏せて、目を閉じる。そして、小さく呟いた。
「――本当にありがとう……ロゼリア姉ちゃん」
(熱い熱い熱い熱い熱い熱いぃぃぃぃっ!)
一方、猛火に包まれ、全身を灼き苛まれている真っ最中のフジェイルは、気が狂わんばかりに悶え苦しむ。
屍人形と化し、莫大な瘴氣を身体に貯め込み、生物としての限界を遙かに超えた彼の身体は、熱さや痛みとは無縁のモノとなったはずなのに……この炎は、確かに、熱いし、痛い。
(何故だ何故だ何故だ何故だ――?)
猛炎によって煮えたぎり、沸騰し始める脳の片隅で、彼は答えの出ない問いを発し続ける。
(何故……私は苦しんでいる……? 生物の限界を超え、生死の概念をも超越したはずの、この私が……?)
と、炎に炙られ、とうに盲いたはずの彼の目に、ある人影が映った。
粗末な上衣に、ロングスカートを穿いた、銀の髪留めが挿さった深紅の長い髪が印象的な少女――。
「……ロ――ロ……ゼ――」
彼の口から、たどたどしく言葉が紡がれる。
「……ロゼ……ロゼ――リ……」
――と、
次の瞬間、彼の視界いっぱいにマゼンタ色の光が満ち――彼の意識は唐突に途切れた。
「赦さねえよ……。お前が、その名前を呼ぶ事も……その姿を目に浮かべる事も……!」
ジャスミンは、憤怒の表情を露わにしながら、静かに無ジンノヤイバを持つ手に力を込めた。
フジェイルの顔面を貫いた無ジンノヤイバの光の刃が一際太くなり――次の瞬間、その頭を粉々に吹き飛ばした。
弾け飛び、千々に分かれたフジェイルの頭部は、無ジンノヤイバの放つ生氣に侵され、たちまち黒い塵と化し……音も無く消え散った。
そして、不規則に膨張する不安定な身体をなんとか制御していた、集合体の核たるフジェイルの頭部を失った事で、その巨体はまるで糸の切れた操り人形のように力を失い、地響きを立てて床の上に頽れる。
その身体を灼き続ける業火は、その勢いを更に増し、部屋の床や壁にも燃え移り、たちまち部屋中を炎に包み込んだ。
「――ま、マズい! このままじゃ、俺たちまで……!」
「……ジャス! 掴まって――!」
右脚を満足に動かせないジャスミンに肩を貸し、半ば引きずるようにして、部屋を出ようとするアザレア。
と、部屋の一角に目を移した彼女の顔色が変わる。
「――パーム君!」
燃えさかる炎が徐々に近付く中、うつ伏せに倒れたままのパームは、ピクリとも動かない。
「おい、パーム! 目を醒ませ! 焼け死ぬぞ!」
その事に気が付いたジャスミンも、煙に噎せながら、パームに向かって必死に呼びかけるが、彼は意識を取り戻さない。
このままでは――!
「……アザリー。お前はひとりで先に行け」
「……ジャス! ――無理よ、その脚じゃ……!」
ジャスミンの言葉に、目を見開いて、激しく首を横に振るアザレア。
そんな彼女に微笑みかけて、ジャスミンは静かに囁いた。
「……大丈夫。――俺は死なないよ。……俺は死ねないんだ――何せ」
と、ジャスミンは、一呼吸置いてから言葉を継ぐ。
「何せ、俺は――まだ、色事千人斬りの目標を達成してな――ア痛っ!」
「……こんな時に、何口走ってんのよ、この――バカッ!」
鬼のような形相で、ジャスミンの頭を叩くアザレア。
「――いや、ただの冗談だって……いや、ヤバいヤバいヤバい! 止めて止めて! ……燃える! マジで燃えちゃうからぁ!」
ヘラヘラ笑いが、冷や汗たっぷりの表情に変わった。
彼を燃えさかる炎のただ中に蹴り転がそうとするアザレアに対し、ジャスミンは必死でしがみつく。
……と、その時、
「あの……アザレア様? こんな時に、何をなさっておられるのか? そこのふざけた色事師はともかく、貴女まで……」
「え――?」
不意にかけられた呆れ声に驚き、ふたりが振り返る。――だが、そこには既に誰も居ない。
「――はい! 神官殿は救出致した! ふたりとも――脱出しますぞ! そんな所でいちゃついていては……焼け死にます!」
「い――イチカ?」
倒れていたパームを軽々と担ぎ上げ、軽快に跳びながら部屋の外へと向かう黒装束の少女の姿に、目を丸くするふたり。
だが、呆然としている暇は既に無い。
ふたりは、いよいよ間近に迫る炎の勢いを目の端に捉えると、お互いの肩を貸し合いながら、慌てて彼女の後を追うのだった――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる