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17 襲撃の末路
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それから、約半分の捕虜を刺していったが、誰も首謀者すら口にしなかった。
いや、それらしき男の顔は見た者は居たが名前を知らなかったと言う事だった。
顔写真の無い時代に、他人の記憶にある個人を特定する事は無理だ。
そして金や装備、情報を提供した者は、また別の者らしい。
「その者等が首謀者本人とも限らない様だ。情報は巧みに隠蔽されているという訳か」
流石のフェラルドも肉体的に疲れた様子だった。
シャツは血に染まり、その額には汗が流れている。
「もういい!飽きた。コイツらを処分しろ。残った者も何か別の情報を話すなら今のうちだぞ」
フェラルドが顎で指示すると、下僕が水車小屋の扉を開けた。
中には、大きな赤黒い石のローラーが幾つも噛み合う様に回っているのが見えた。
「旦那様、本当にやるんで?」
「やれっ!豚の様な奴は、豚と同じ末路を辿らせてやる」
命令された下僕達は泣きそうな顔で、気絶した貴族子弟の身体を水車小屋へと運んでいく。
「何なんだ?あの中の道具は?」
「ま、まさか?」
「これで終わりと思ったか?一人娘を襲われた父親の怨みを知るがいい」
残された捕虜の顔に恐怖が浮かぶ。
「あぎゃあぁぁぁぁぁ」
気絶していても、まだ生きてはいる。
「ぐがっ、ぐぁぁぁぁぁ~た、助け・・・・あぐぁあああああああああああああああ・・・・」
巨大な石のローラーに投げ込まれ、足から挟まれて飲み込まれていけば、嫌がおうにも目を覚まして声が上がる。
「ぐふっ!ぶふふほほ・・・」
やわがてローラーが腹に到達したのか、口からは悲鳴ではなく血が噴き出してきた。
振動の為か助けを求めているのか、最後に見えた腕を大きく振るった様にも見えた。
その後も時々聞こえるゴリゴリという骨を砕く音が、文字通り捕虜達の精神をくだく。
フェラルド以外の全員が、その悲惨な光景から目を反らした。
下僕達を含め、俯いて吐く者が多数出ている。
【飼料水車】とは、肉を取った後の家畜の骨や内臓を水車の力で回るローラーで粉々にして、家畜の餌にする施設の事だ。
カルシウムやミネラルの補充を含めて現実的に有効な【飼料】ではあるが、脳や脊髄まで使うと狂牛病の原因になる恐れもある。
「御前達、まだ何も思い出さないか?直ぐに順番はやってくるぞ」
そう言っている間にも、次々と気を失った者がローラーに投げ込まれ、悲鳴と異音をあげていく。
「人でなし!」
「外道な御前達には言われたくないぞ。特に御前は目覚めたまま入れてやろう」
フェラルドには心ち良い音楽にでも聞こえるのだろうか?
娘を襲われた復讐者の顔には笑みが浮かび、非難した捕虜は青ざめていた。
そして、最後の一人がローラーに投げ込まれた。
「あぎゃあぁあああああああ・・・・・・」
辺りには血の臭いと、嘔吐物の酸っぱい臭いが充満しているが、前者に関しては、この場所にしてはいつもの事だ。
「結局は、たいした成果は無しか・・・」
予想されていた結果ではあるが、フェラルドだけは清々しい顔をしていた。
「だが、話の通りであれば王家から後継者の真偽に関して確認の使者がくるだろう。そうすれば、首謀者をデマを流した申告者という形で知る事ができる。まだまだ楽しみが待っているな」
犯罪では、利益を得る者が一番犯人に近い。
今回の聴取は、全くの無駄という訳では無かった様だ。
「エリーシアの真偽に関しては、この地に居る【闇】が判定してくれるだろう」
当然フェラルドは、領内に【闇】の分家が存在している事を知っている。
エリーシアは病弱ではあるが、事件の前に全く外出していない訳では無かった。
【闇】がバルドの情報を得る為にソレを見逃す筈はない。
彼女の外遊が功を奏して、【本物】である証拠を作ったと言える。
その後、公的には居ない者とされた襲撃犯達の血肉は、他の飼料と混ぜられて家畜の餌とされた。
その場に居合わせたフェラルド以外の者が数ヵ月の間、肉料理を食べれなかった理由を語る者は居なかった。
野盗退治のエリーシアに同行していたシンシアは、報告の為に暗殺ギルドに戻った。
エリーシアに同行した暗殺ギルドも先に戻って報告している筈だが、別の用件もあった為だ。
「それでチラ。例の【御嬢様】は変わり無いか?」
ギルドに到着したシンシアが、真っ先に父親に聞かれたのは、そんな事だった。
「何よ?藪から棒に。まさか誰かに【死んだ】とか聞いた?」
「まぁな」
異なる二つの情報がある場合、一番信頼のおける者に聞くのが確実だ。
実際に【御嬢様】が死んだ場合は、それこそ替え玉を立てるだろうから、その意味を含めての『変わり無いか?』なのだった。
御互いに、聞かれる内容と答える内容とに予想がついていただけに、たいした驚きは無い。
「先に帰ってきた者からの情報もあったし、仮に【御嬢様】が死ねば直ぐ様に御前が帰ってくるだろうからな」
「じゃあ、やっぱり【闇】の本家から問い合わせがあったんだ?」
「察しがいいな」
「察しがいいのは【御嬢様】よ」
王家からバルド・ノウルに使者が来た時に『エリーシアは無事ですが何か?』などとなったら、とんだ赤っ恥となるので、前もって【闇】のネットワークで探りを入れてきた訳だ。
「まぁ、本家からの問い合わせに関しては【御嬢様】も想定内だったらしいけど。それで、当然だけど本家の事だから、陳情話の出処は調べられているんでしょうね?【御嬢様】から聞いてくる様に言われてるんだけど」
王家に対する色々な報告や陳情の【裏】を調べるのも、【闇】の本家が担う仕事だ。
そして、地方での業務を分家に任せてある以上は、その地方の為の情報を隠蔽する事を本家はしない。
今回も、ギブアンドテイクな訳だ。
「王家に報告に来たのは、ランドル・クス・セブルス。彼が次期バルドに推しているのはソライト・クス・リゼートだ。現バルド・ノウルとの因縁も有るから、このリゼートが黒幕で間違いないだろう」
「リゼートってバルド・ノウルの派閥でも、かなりの大物ね?セブルスとの関係は?」
「表沙汰にはなってないが、セブルスはリゼートに、かなりの借款があるらしい」
「あぁ、農民不足と不作が重なったんだっけ?」
農民不足と農作物不作の情報は、エリーシアの所でも調べていた。
「まぁ、この報告が届けば【御嬢様】からは事故などに見せ掛けた暗殺依頼がくるかもな?だが問題は、領地運営の後釜を誰にするかで殺す範囲が変わるだろう」
暗殺の仕事を彼等【暗殺ギルド】が依頼を受けるか、バルドの【影】が行うかは、状況によるだろう。
それは、現領主のみを殺すか?家族全員を殺すか?領地内の貴族を全員殺すか?によっても変わる。
「普通なら丸ごとすげ替える訳にはいかないだろうから、リゼートの子供に引き継がせるか、血筋の分家に任せるか?」
「うちの家族もだけど、貴族って厄介よね。周りとの関係が有るから、全く関係の無い者に入れ換えると地域の運営を一からやり直さなくちゃいけなくなるし」
会社なども、キーマンの存在で取引先と繋がっていたり、暗黙の了解が結ばれていたりする。
人間の【社会】とは、個々人が固有のネットワークを持っている為に、機械のパーツを同等品と交換して動かす様な訳にはいかないのだ。
「どのみち今は、例の農民奴隷化の調査をやっていて人手が足りないから、直ぐには無理だが一人くらいは先行させとくか」
今回の野盗や仲買人は、その一組を捕まえたに過ぎない。
末端を一つ解決しただけで、同じ案件の全てが片付くほど世の中は単純ではない。
分業や複数分散などは危機管理を持つ大人ならば悪人でも当然の事だ。
かと言って、情報収集の為に一人くらいを送る余裕が無い訳でもない。
「王家と貴族の立場が安定していて揉め事が起きないのが、地方を任せられている儂等にしてみれば一番だし、【御嬢様】からの金も入るしな」
暗殺の仕事は、行う方もリスクが伴う。
だが、運良く情報収集だけならリスクは小さい。
多少は忙しくとも、身内に死人が出ずに金が入るのは、彼等にとっても幸いと言えた。
いや、それらしき男の顔は見た者は居たが名前を知らなかったと言う事だった。
顔写真の無い時代に、他人の記憶にある個人を特定する事は無理だ。
そして金や装備、情報を提供した者は、また別の者らしい。
「その者等が首謀者本人とも限らない様だ。情報は巧みに隠蔽されているという訳か」
流石のフェラルドも肉体的に疲れた様子だった。
シャツは血に染まり、その額には汗が流れている。
「もういい!飽きた。コイツらを処分しろ。残った者も何か別の情報を話すなら今のうちだぞ」
フェラルドが顎で指示すると、下僕が水車小屋の扉を開けた。
中には、大きな赤黒い石のローラーが幾つも噛み合う様に回っているのが見えた。
「旦那様、本当にやるんで?」
「やれっ!豚の様な奴は、豚と同じ末路を辿らせてやる」
命令された下僕達は泣きそうな顔で、気絶した貴族子弟の身体を水車小屋へと運んでいく。
「何なんだ?あの中の道具は?」
「ま、まさか?」
「これで終わりと思ったか?一人娘を襲われた父親の怨みを知るがいい」
残された捕虜の顔に恐怖が浮かぶ。
「あぎゃあぁぁぁぁぁ」
気絶していても、まだ生きてはいる。
「ぐがっ、ぐぁぁぁぁぁ~た、助け・・・・あぐぁあああああああああああああああ・・・・」
巨大な石のローラーに投げ込まれ、足から挟まれて飲み込まれていけば、嫌がおうにも目を覚まして声が上がる。
「ぐふっ!ぶふふほほ・・・」
やわがてローラーが腹に到達したのか、口からは悲鳴ではなく血が噴き出してきた。
振動の為か助けを求めているのか、最後に見えた腕を大きく振るった様にも見えた。
その後も時々聞こえるゴリゴリという骨を砕く音が、文字通り捕虜達の精神をくだく。
フェラルド以外の全員が、その悲惨な光景から目を反らした。
下僕達を含め、俯いて吐く者が多数出ている。
【飼料水車】とは、肉を取った後の家畜の骨や内臓を水車の力で回るローラーで粉々にして、家畜の餌にする施設の事だ。
カルシウムやミネラルの補充を含めて現実的に有効な【飼料】ではあるが、脳や脊髄まで使うと狂牛病の原因になる恐れもある。
「御前達、まだ何も思い出さないか?直ぐに順番はやってくるぞ」
そう言っている間にも、次々と気を失った者がローラーに投げ込まれ、悲鳴と異音をあげていく。
「人でなし!」
「外道な御前達には言われたくないぞ。特に御前は目覚めたまま入れてやろう」
フェラルドには心ち良い音楽にでも聞こえるのだろうか?
娘を襲われた復讐者の顔には笑みが浮かび、非難した捕虜は青ざめていた。
そして、最後の一人がローラーに投げ込まれた。
「あぎゃあぁあああああああ・・・・・・」
辺りには血の臭いと、嘔吐物の酸っぱい臭いが充満しているが、前者に関しては、この場所にしてはいつもの事だ。
「結局は、たいした成果は無しか・・・」
予想されていた結果ではあるが、フェラルドだけは清々しい顔をしていた。
「だが、話の通りであれば王家から後継者の真偽に関して確認の使者がくるだろう。そうすれば、首謀者をデマを流した申告者という形で知る事ができる。まだまだ楽しみが待っているな」
犯罪では、利益を得る者が一番犯人に近い。
今回の聴取は、全くの無駄という訳では無かった様だ。
「エリーシアの真偽に関しては、この地に居る【闇】が判定してくれるだろう」
当然フェラルドは、領内に【闇】の分家が存在している事を知っている。
エリーシアは病弱ではあるが、事件の前に全く外出していない訳では無かった。
【闇】がバルドの情報を得る為にソレを見逃す筈はない。
彼女の外遊が功を奏して、【本物】である証拠を作ったと言える。
その後、公的には居ない者とされた襲撃犯達の血肉は、他の飼料と混ぜられて家畜の餌とされた。
その場に居合わせたフェラルド以外の者が数ヵ月の間、肉料理を食べれなかった理由を語る者は居なかった。
野盗退治のエリーシアに同行していたシンシアは、報告の為に暗殺ギルドに戻った。
エリーシアに同行した暗殺ギルドも先に戻って報告している筈だが、別の用件もあった為だ。
「それでチラ。例の【御嬢様】は変わり無いか?」
ギルドに到着したシンシアが、真っ先に父親に聞かれたのは、そんな事だった。
「何よ?藪から棒に。まさか誰かに【死んだ】とか聞いた?」
「まぁな」
異なる二つの情報がある場合、一番信頼のおける者に聞くのが確実だ。
実際に【御嬢様】が死んだ場合は、それこそ替え玉を立てるだろうから、その意味を含めての『変わり無いか?』なのだった。
御互いに、聞かれる内容と答える内容とに予想がついていただけに、たいした驚きは無い。
「先に帰ってきた者からの情報もあったし、仮に【御嬢様】が死ねば直ぐ様に御前が帰ってくるだろうからな」
「じゃあ、やっぱり【闇】の本家から問い合わせがあったんだ?」
「察しがいいな」
「察しがいいのは【御嬢様】よ」
王家からバルド・ノウルに使者が来た時に『エリーシアは無事ですが何か?』などとなったら、とんだ赤っ恥となるので、前もって【闇】のネットワークで探りを入れてきた訳だ。
「まぁ、本家からの問い合わせに関しては【御嬢様】も想定内だったらしいけど。それで、当然だけど本家の事だから、陳情話の出処は調べられているんでしょうね?【御嬢様】から聞いてくる様に言われてるんだけど」
王家に対する色々な報告や陳情の【裏】を調べるのも、【闇】の本家が担う仕事だ。
そして、地方での業務を分家に任せてある以上は、その地方の為の情報を隠蔽する事を本家はしない。
今回も、ギブアンドテイクな訳だ。
「王家に報告に来たのは、ランドル・クス・セブルス。彼が次期バルドに推しているのはソライト・クス・リゼートだ。現バルド・ノウルとの因縁も有るから、このリゼートが黒幕で間違いないだろう」
「リゼートってバルド・ノウルの派閥でも、かなりの大物ね?セブルスとの関係は?」
「表沙汰にはなってないが、セブルスはリゼートに、かなりの借款があるらしい」
「あぁ、農民不足と不作が重なったんだっけ?」
農民不足と農作物不作の情報は、エリーシアの所でも調べていた。
「まぁ、この報告が届けば【御嬢様】からは事故などに見せ掛けた暗殺依頼がくるかもな?だが問題は、領地運営の後釜を誰にするかで殺す範囲が変わるだろう」
暗殺の仕事を彼等【暗殺ギルド】が依頼を受けるか、バルドの【影】が行うかは、状況によるだろう。
それは、現領主のみを殺すか?家族全員を殺すか?領地内の貴族を全員殺すか?によっても変わる。
「普通なら丸ごとすげ替える訳にはいかないだろうから、リゼートの子供に引き継がせるか、血筋の分家に任せるか?」
「うちの家族もだけど、貴族って厄介よね。周りとの関係が有るから、全く関係の無い者に入れ換えると地域の運営を一からやり直さなくちゃいけなくなるし」
会社なども、キーマンの存在で取引先と繋がっていたり、暗黙の了解が結ばれていたりする。
人間の【社会】とは、個々人が固有のネットワークを持っている為に、機械のパーツを同等品と交換して動かす様な訳にはいかないのだ。
「どのみち今は、例の農民奴隷化の調査をやっていて人手が足りないから、直ぐには無理だが一人くらいは先行させとくか」
今回の野盗や仲買人は、その一組を捕まえたに過ぎない。
末端を一つ解決しただけで、同じ案件の全てが片付くほど世の中は単純ではない。
分業や複数分散などは危機管理を持つ大人ならば悪人でも当然の事だ。
かと言って、情報収集の為に一人くらいを送る余裕が無い訳でもない。
「王家と貴族の立場が安定していて揉め事が起きないのが、地方を任せられている儂等にしてみれば一番だし、【御嬢様】からの金も入るしな」
暗殺の仕事は、行う方もリスクが伴う。
だが、運良く情報収集だけならリスクは小さい。
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