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三章
11、まだ終わらない
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再び与えられる甘美な刺激に、もう何も言えなくなりました。口から出てくるのは、ただ喘ぎ声だけです。
「ふぁ……あぁん……やぁ……ぁ」
下腹部にある旦那さまの頭に手を伸ばし、彼の髪に指を差し入れました。
さっきまでわたくしの形をたどるように舐められていたのですが。突然、強烈な快感に襲われました。
「やっ……あっ! なに? ぁあ……っ」
わたくしが逃げないように、旦那さまは腰を押さえてきます。動くこともできない状態で、花芯をきつく吸われ、知らぬうちに涙が出てきました。
「も……むり……です」
「一度、いきなさい」
こんなに声を上げたら、きっと銀司さんにも聞こえている。分かっているはずなのに、甘ったるい声を押さえられません。
旦那さまの口が花芯を弄びつつ、左手で胸を刺激します。
悲鳴に似た声を上げて、わたくしは達してしまいました。
腰や足がじんじんと痺れ、でもそれはあまりにも甘美な痺れだったので、動くことすらできません。
「きれいだよ、翠子さん」
「旦那……さまぁ」
「あなたは俺に抱かれている時が、一番美しい」
まだ湿ったままのわたくしの髪を一束すくい、旦那さまはくちづけなさいました。
わたくしは荒い息を吐いて、開かれていた足を閉じます。
そのわずかな振動だけで、体の中にまだ残る熱がよみがえりそうになります。
「もう一度、見せてくれるかい」
「……はい」
こうして日々、躾けられて。わたくしは徐々に従順になっていくのでしょう。
旦那さま以外の人に同じことをされたら。恥辱を与えられた、辱められたと舌を噛みたくなることでしょう。
けれど、旦那さまなら同じ行為であっても、愛されていると感じられるのですから不思議です。
◇◇◇
翠子さんは顔を朱に染めて、それでも俺の行為に応じてくれようとする。
その健気さといじらしさに、もっと彼女が欲しくなるのは……我ながら本当に困る。
あなたが幼い時に迷子にならなければ、鼻緒が切れなければ。こんな風な関係にはならなかっただろうか。
否。初対面の状態で、女学校の教室で出会ったとしても。やはり俺はあなたを見つけただろう。
実家から見捨てられたあなたに、手を差し伸べただろう。
俺は、翠子さん自身の蜜で濡れた指を、彼女の奥へと入れた。
一本でもきついほどだ。
「痛い?」
「いえ」
答える声は震えている。
そう、あなたに甘美な痛みは与えるが、苦痛は与えたくはない。などと説明しても、きっと理解はしてもらえないだろうが。
二本目の指を、簡単には入れられない。まぁ、それはそうだろう。
だから俺は、翠子さんの花弁にも似た襞を、左の指でなぞっていく。
さっき軽く達したばかりだから、襞の奥の花芯は恥じらうように赤く染まっている。
「ふっ……あぁ、だめ、また」
「感じすぎる?」
「は……い」
「どこが? 口にして」
「先生、が、触っていらっしゃる……ところ」
「ここは学校じゃないよ。それとも学校でする方がいい?」
「い……え」
官能にとらわれた翠子さんは、うわ言のように返事をする。その様子があでやかで艶っぽいので、少し意地悪をすることは許してほしい。
「ふぁ……あぁん……やぁ……ぁ」
下腹部にある旦那さまの頭に手を伸ばし、彼の髪に指を差し入れました。
さっきまでわたくしの形をたどるように舐められていたのですが。突然、強烈な快感に襲われました。
「やっ……あっ! なに? ぁあ……っ」
わたくしが逃げないように、旦那さまは腰を押さえてきます。動くこともできない状態で、花芯をきつく吸われ、知らぬうちに涙が出てきました。
「も……むり……です」
「一度、いきなさい」
こんなに声を上げたら、きっと銀司さんにも聞こえている。分かっているはずなのに、甘ったるい声を押さえられません。
旦那さまの口が花芯を弄びつつ、左手で胸を刺激します。
悲鳴に似た声を上げて、わたくしは達してしまいました。
腰や足がじんじんと痺れ、でもそれはあまりにも甘美な痺れだったので、動くことすらできません。
「きれいだよ、翠子さん」
「旦那……さまぁ」
「あなたは俺に抱かれている時が、一番美しい」
まだ湿ったままのわたくしの髪を一束すくい、旦那さまはくちづけなさいました。
わたくしは荒い息を吐いて、開かれていた足を閉じます。
そのわずかな振動だけで、体の中にまだ残る熱がよみがえりそうになります。
「もう一度、見せてくれるかい」
「……はい」
こうして日々、躾けられて。わたくしは徐々に従順になっていくのでしょう。
旦那さま以外の人に同じことをされたら。恥辱を与えられた、辱められたと舌を噛みたくなることでしょう。
けれど、旦那さまなら同じ行為であっても、愛されていると感じられるのですから不思議です。
◇◇◇
翠子さんは顔を朱に染めて、それでも俺の行為に応じてくれようとする。
その健気さといじらしさに、もっと彼女が欲しくなるのは……我ながら本当に困る。
あなたが幼い時に迷子にならなければ、鼻緒が切れなければ。こんな風な関係にはならなかっただろうか。
否。初対面の状態で、女学校の教室で出会ったとしても。やはり俺はあなたを見つけただろう。
実家から見捨てられたあなたに、手を差し伸べただろう。
俺は、翠子さん自身の蜜で濡れた指を、彼女の奥へと入れた。
一本でもきついほどだ。
「痛い?」
「いえ」
答える声は震えている。
そう、あなたに甘美な痛みは与えるが、苦痛は与えたくはない。などと説明しても、きっと理解はしてもらえないだろうが。
二本目の指を、簡単には入れられない。まぁ、それはそうだろう。
だから俺は、翠子さんの花弁にも似た襞を、左の指でなぞっていく。
さっき軽く達したばかりだから、襞の奥の花芯は恥じらうように赤く染まっている。
「ふっ……あぁ、だめ、また」
「感じすぎる?」
「は……い」
「どこが? 口にして」
「先生、が、触っていらっしゃる……ところ」
「ここは学校じゃないよ。それとも学校でする方がいい?」
「い……え」
官能にとらわれた翠子さんは、うわ言のように返事をする。その様子があでやかで艶っぽいので、少し意地悪をすることは許してほしい。
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