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二章
38、高瀬家の夜【3】
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旦那さまの舌が、わたくしの胸の尖りを舐め上げます。まるでわたくしに見せつけるように、ゆっくりと。
「や……早く、なさって」
「それはおねだりじゃなくて、恥ずかしいから早く終わらせたい、ということだな。却下だよ」
どうしてそんな意地悪を仰るの?
だって、ここはテラスですもの。さすがに夜だから訪問者はいないけれど。でも、銀司さんが焚き火の様子を見にいらっしゃるわ。
こんなあられもない姿のわたくしを見られたら……。
「翠子さん? 銀司のことを考えている?」
「ち、違うんです」
ああ、何て言えばいいの。でも、たとえ銀司さんであろうと琥太郎さんであろうと、こういう時に名前を出せば、旦那さまはとてもとても嫌がります。
「ちゃんと俺だけを見なさい。俺のことだけを考えなさい」
そんなぁ、無理です。外なんですよ、ここ。
「まったく。困った子だな、あなたは」と仰いながら、旦那さまはわたしの肌に唇を這わせます。胸の膨らみから、先端を往復するように。
時々、尖りに歯を立てられて、わたくしは声を押し殺しました。
「ん……っ」
旦那さまの肩に指を食いこませて、わたくしは小さく呻きます。お願い、誰にも聞こえないでと願いながら。
それを、聡い旦那さまが見逃すはずがありません。
「翠子さん。これを咥えて」
「え?」
旦那さまが取りだしたのは、レースの……わたくしの半巾でした。
どうやらスカートのポケットに入れていたのを、抜き取られたようです。
「あの……咥えるとは?」
「言葉の通り。集中できるようにしてあげるよ」
そう仰ると、今度はわたしのブラウスはすべて脱がされました。背中の辺りに留まっていた布がなくなるだけで、ひんやりとした夜気が肌を舐めていきます。
けれど、すぐに焚き火の仄暖かさを感じ。不思議な心地でした。
「えっ? ちょっと待ってください」
「ほら、静かにして。家の中に声が聞こえるよ」
旦那さまが、わたくしの口に半巾を咥えさせました。しかもそれだけではなく、今度は旦那さまの半巾で目隠しをされたのです。
わたくしの物と違い、大きな半巾です。
視界を閉ざされたわたくしは、さすがに口の半巾を外して、文句を言おうとしました。
なのに……。
「ふ……っ、う……ぅ」
旦那さまの乾いた大きな手が、背中を撫でています。そして胸は口に含まれて……湿った暖かさに胸の先端が包まれています。
「う……ぁ、んん……っ」
次にどこを触れられるか分からない状態で、秘所に旦那さまの指がするりと忍び込みました。
「意外と待ち遠しかったのかな? もう潤んでいるよ」
「……っ、ふ……ぁ」
違うの、違うんです。恥ずかしいの。
抗議したいのに、口を開くと半巾を落としてしまいそうで。わたくしは必死で咥え続けるしかなかったんです。
それまで気にもならなかった虫の音が、やたらと大きく聞こえます。
そうです。ここは外なんです。
草の葉や木の幹には虫がいるでしょうし。どこかに動物が潜んでいるかもしれません。
もし枝に鳥が止まっていたら。それが夜行性の鳥なら……はしたないわたくしの姿は見られていますよね。
「っあ……ぁぁ」
「うん、落とさないようにな。気をつけなさい」
突然、指を挿れられ。しかも花芯も弄られて、わたくしは体が跳ねました。
甘い痺れが背筋を駆け上がります。
だめ、ここは外なのに。
なのに、旦那さまから与えられる甘美な刺激に抗うことができません。
「締め付けてくるね。やはり外だから? それとも視界を奪っているから?」
違うの、違うんです。
なのに、普段よりも感じてしまって。旦那さまの指をしとどに濡らしているのが、水音から伝わってきます。
「や……早く、なさって」
「それはおねだりじゃなくて、恥ずかしいから早く終わらせたい、ということだな。却下だよ」
どうしてそんな意地悪を仰るの?
だって、ここはテラスですもの。さすがに夜だから訪問者はいないけれど。でも、銀司さんが焚き火の様子を見にいらっしゃるわ。
こんなあられもない姿のわたくしを見られたら……。
「翠子さん? 銀司のことを考えている?」
「ち、違うんです」
ああ、何て言えばいいの。でも、たとえ銀司さんであろうと琥太郎さんであろうと、こういう時に名前を出せば、旦那さまはとてもとても嫌がります。
「ちゃんと俺だけを見なさい。俺のことだけを考えなさい」
そんなぁ、無理です。外なんですよ、ここ。
「まったく。困った子だな、あなたは」と仰いながら、旦那さまはわたしの肌に唇を這わせます。胸の膨らみから、先端を往復するように。
時々、尖りに歯を立てられて、わたくしは声を押し殺しました。
「ん……っ」
旦那さまの肩に指を食いこませて、わたくしは小さく呻きます。お願い、誰にも聞こえないでと願いながら。
それを、聡い旦那さまが見逃すはずがありません。
「翠子さん。これを咥えて」
「え?」
旦那さまが取りだしたのは、レースの……わたくしの半巾でした。
どうやらスカートのポケットに入れていたのを、抜き取られたようです。
「あの……咥えるとは?」
「言葉の通り。集中できるようにしてあげるよ」
そう仰ると、今度はわたしのブラウスはすべて脱がされました。背中の辺りに留まっていた布がなくなるだけで、ひんやりとした夜気が肌を舐めていきます。
けれど、すぐに焚き火の仄暖かさを感じ。不思議な心地でした。
「えっ? ちょっと待ってください」
「ほら、静かにして。家の中に声が聞こえるよ」
旦那さまが、わたくしの口に半巾を咥えさせました。しかもそれだけではなく、今度は旦那さまの半巾で目隠しをされたのです。
わたくしの物と違い、大きな半巾です。
視界を閉ざされたわたくしは、さすがに口の半巾を外して、文句を言おうとしました。
なのに……。
「ふ……っ、う……ぅ」
旦那さまの乾いた大きな手が、背中を撫でています。そして胸は口に含まれて……湿った暖かさに胸の先端が包まれています。
「う……ぁ、んん……っ」
次にどこを触れられるか分からない状態で、秘所に旦那さまの指がするりと忍び込みました。
「意外と待ち遠しかったのかな? もう潤んでいるよ」
「……っ、ふ……ぁ」
違うの、違うんです。恥ずかしいの。
抗議したいのに、口を開くと半巾を落としてしまいそうで。わたくしは必死で咥え続けるしかなかったんです。
それまで気にもならなかった虫の音が、やたらと大きく聞こえます。
そうです。ここは外なんです。
草の葉や木の幹には虫がいるでしょうし。どこかに動物が潜んでいるかもしれません。
もし枝に鳥が止まっていたら。それが夜行性の鳥なら……はしたないわたくしの姿は見られていますよね。
「っあ……ぁぁ」
「うん、落とさないようにな。気をつけなさい」
突然、指を挿れられ。しかも花芯も弄られて、わたくしは体が跳ねました。
甘い痺れが背筋を駆け上がります。
だめ、ここは外なのに。
なのに、旦那さまから与えられる甘美な刺激に抗うことができません。
「締め付けてくるね。やはり外だから? それとも視界を奪っているから?」
違うの、違うんです。
なのに、普段よりも感じてしまって。旦那さまの指をしとどに濡らしているのが、水音から伝わってきます。
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