拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?

ゆうきゅうにいと

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第8章 のろのろ帰還と運命の再会?

第031話 美容魔法で機嫌取り??

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 全身美容魔法を受けたいとの事でエウレカ様への美容魔法はビアンカお姉様の提案でお風呂上がりに全身やる事になった。……今日はもうねぇね達には会えないのかな?
「アイリスちゃんどうしたのですか? 何か心配事ですか?」
 エウレカ様とかお城の侍女の人達も一緒だけど、何時もの様にお風呂に入れられてナージャさんに洗われているとナージャさんが何かを察したのか顔を覗き込んで聞いて来た。
「ん、……ねぇねに今日、会えない?」コテリ
(うっ!! そんな上目遣いで悲しそうにされると胸がキュンキュン来てしまいます!)
「もうすぐ夕方になるから明日まで我慢なさい。アリアとカチュアとも未だ会ってあげていないでしょう?」
 無理かなぁと思ったけど一応聞いてみたらビアンカお姉様が答えた。
 やっぱり無理か、でも確かにアリアとカチュアには会ってあげておいた方が良いか。
 俺の奴隷だし、こんなお城みたいな所に居させられて不安がっているかも知れないしね。うん、ちょっとやる気でた。
「ふふっ、それじゃあ今日はアリアちゃんとカチュアちゃんとお寝んねしましょうね?」
 私も一緒に添い寝してあげる、とテンション高いナージャさん。
 まあ何時も2人を気遣っていたし、ナージャさんと寝るのは2人も喜ぶだろう。

 お風呂上がり、脱衣場で俺はバスタオルを掛けられて簡易ベッドに寝たエウレカ様に美容魔法を施していく。エウレカ様はビアンカお姉様より少し背が高くて顔立ちは良く似ている。多分俺と同年代かな?
 お貴族様だけどビアンカお姉様も居るからあんまり緊張しないで出来そう。そう言えばネネェの補助だけでやるのは初めてだな。
『リリィと能力に大きな差は無いなのー。安心するなのー!』
 ふんすっ、とヤル気を見せるネネェ。
 リリィが居ないのは初めてだけどネネェの能力はこれまでで充分分かってるから心配してないぞ?
 ――と言う事で施術開始、全身やるとなると当然自前の魔力じゃ足りないからね。結局ネネェに頼り切りになるだろう。
 まずは毒素を排出、と言っても毒を盛られている訳じゃなくて年齢から来るモノだ。それから体幹を整えて行く。そして内臓から活性化させて行く。
 この時点で放って置いても10日程でシミやシワが小さくなったり消えたりするんだけど、――皆んなその場で効果を実感したがるから気になる部分をナージャさんが聞いて、最後の仕上げとして俺がペタペタと手を当てて癒していく。
 まあそこまでやらなくても肌艶は良くなっているのは一目で分かるんだけどね? 求められているし結構なお金貰えるから仕方がないよね?

「まあ! まあ! 素晴らしいわ! 化粧もしていないのに何ですかこの肌! 髪の艶も! 体もすっごく軽くなった気がしますわ!!」
 テンション爆上がりで全裸のまま姿見を前に色々とポーズを取るエウレカ様。見ちゃイケないモノを見せられている気がする。
 そんなテンションのままキスの雨を降らせて来られてしまった。まあ喜んで貰えたなら良いんだけど、何故かナージャさんまで一緒になって参加して来てアリーニャさんに叩かれていた。
「エウレカ様まで何ですかはしたない! さっさと服をお召しになって下さい」
「うーん、もうちょっと余韻に浸らせてよアリーニャ。ここ10年、王都の社交で精神を磨り減らしてやって来たご褒美を貰えた気分なのよ?」
「……奥様のお気持ちも分かりますが、せめて服を着て下さい。お風邪を召されたら大変ですから」
「もうっ、分かったわよ」
 エウレカ様は満足そうだけど俺の仕事は終わってないんだよ? だって侍女さん達が目をギラギラさせて待ち構えてるんだもん。
 と言う事でせっせと待っていた侍女さん達にも美容魔法を施して行く。とは言え体内毒素の排出と内臓活性化までだ。侍女さん達は元々姿勢が良いから体幹は殆んど問題無いし、シミシワも10日もすれば効果が表れるのだから待って欲しい。だって人数が多いんだもん。
 今日施術した侍女さん達は20人くらい、だけどこのお城には兵士とかも含めると後100人以上女性が居るそうだ。どうせ皆んなやるんでしょ? お金いっぱい貰えるから良いけど。
『ネネェ頑張るなのー!』ふんすっ!
 うん、一緒に頑張ろうね。


「ビアンカ、あの者と少し距離が近過ぎるのではないか?」
「命の危機を身近に感じる日々だったのですよ? そんな中で僅かな癒しも必要ないと?」
「ぐっ、……癒しって歳上だろが。それに、他に方法があったんじゃ……」
「あの子の側に居ると実際に心が癒されるのです。多分魔力的なモノだと思うけど、お母様も美容魔法で癒されている様ですし必要な事だったのです」
「……うーーむ」
「何ですか嫉妬ですか? まさかお父様も私に抱き付きたいと!?」
「ちょっ、何でそうなる!?」
 ビアンカの台詞に思わず立ち上がると身を抱きすくめて怯えた振りをする娘、こう言うふざけた所はエウレカに似て欲しく無かったぞ!
「あらあら、実の娘に欲情する悪い旦那様は何処かしら?」
「ひぇっ!?」
 後ろからエウレカに声を掛けられて思わず声を上げてしまった。そろりと視線を向けると笑顔のまま俺を見ていた。何か圧を掛けられているみたいで怖いんですけど!?
 ビルドラードは機嫌が良くなると言っていたのにどう言う事だ!?
「……お父様」
 ビアンカの残念そうな声、魔王とドラゴンに挟まれた気分だ。

(アイリスちゃんの美容魔法を受けて肌艶も良くなってシミもシワも無くなっているのに、何故誉め言葉の1つも出ないのかしらお父様は?)
 ビアンカが自分の父親の残念振りを冷めた目で見ているとドタドタと廊下を走る音が聞こえ聞き慣れた声で「「父上入ります!!」」と挨拶と同時に扉を開けられた。
「何ですか父上! あっ、あの、……庭の生物はっ!???」
「あれはもしやっ! 伝説のユニコーンですか!!?」
「落ち着きなさい2人共、――みっともないですよ?」
 執務を終えて広間で今後の対応を話し合おうと家族を呼んだのだが、長男のレシュレートと次男ラウレスには現状を理解して貰う為に庭のユニコーンを見てから来て貰ったのだ。
 しかし2人の反応は俺にも理解出来る。2人の平凡な反応に俺は漸く心を落ち着ける事が出来た。
「何か失礼な事を考えていないかしらグランツ?」
「どうせ下らない事ですわお母様」
 2人共辛辣過ぎません!?




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