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第三話
少年よ大志を抱け!
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黒髪の男「う~ん、どうなんだろ~な」
茶髪の男「ここは、今後の俺たちの為に乗っとくべきだって!」
番頭:成瀬…丁度2時間位まえ夜9時頃だろうか、若い二人が風呂入りに来たな~と出迎えた
その時も茶髪の男が黒髪に何やら説得しているようだったが風呂から上がって踊り場のスペースで話をしていた
ちょっと聞き耳をたてるとどうも、この二人一緒にバンドをしているらしく近々晴れて大手レコード会社とのメジャーデビューが実現出来るらしい
…確かに二人とも背は高く顔立ちが良い、いわゆるイケメンの類である
話を戻すとメジャーデビューは目の前だがどうもレコード会社との方向性で意見の相違があるらしい。
茶髪「初めは、ちょっと会社の言うようにちょっとアイドル的な感じでいってもいいんじゃん!」
黒髪「いや~、始めって言うけど何時になったら俺たちのやりたい音楽が出来るんだ」
成瀬・そう言う事か。
ストーリー的にはなんかドラマとかでありそうな展開だな。
と、チラッと二人の様子を見ながら夜食を食べていたら「店長さんは」どう思いますか?
と踊り場からこちらを向いて話しかける茶髪の男が見えた
俺はカウンターからナナメに顔を出して人差し指で「お、俺?」とジェスチャーをした
茶髪も、うんうんと頷く
一応、大体の話は聞こえていたがから「なんの話ですか?」と言っておく
茶髪が、これこれ・こうで今こうなんですよ~と現在の状況を話してくれた。
その間黒髪は黙って考え込んでいる様子だった
成瀬・「それで俺に何を話せと…」と茶髪に言うと
茶髪「今後の活動でメジャーデビューするべきかどうするべきか何かアドバイスとかあります?」
成瀬・これは困った。
あまりこう言ったアドバイス的なやつには慣れていなく俺は会社に勤めていた頃も盛り上げ役担当であったのだ
「う~~ん、」と頭をひねりながら何かよいアドバイスはあるだろうかと考えてみる…
二人はこちらを見ながら俺の言葉を待っている様子だ
「ギャラは貰わないけど一応、レコード会社と契約してみるのはどうだろ?」
と俺が言うと
茶髪は「それじゃ、今のバイト生活から何にも変わらないですよ!」と直ぐにツッコミが入った
黒髪が「もし、それが出来るならやりたい音楽で売れるならそれでもいいよ!」と言う
なかなか話は平行線のままの様で今日はそのまま帰って行った
…一週間後位に茶髪の男が一人で風呂に入りに来て1時間ほど風呂に入りそのまま帰っていった
その2日後位にまた2人でやってきてその時も少し話していたが何を話していたかは聞き取れずそのままカウンターを後にした
そのまま1時間ほど経過しただろうか、俺は昼間ワイドショーでやっていた関節の疲れに効くと言うストレッチを狭いカウンターの中で1、2、3と声を出しながらやっていたところ2人が出てきて帰り際に俺に黒髪が「この前はありがとうございました。一先ずまずは音楽性を変えないでこのままやっていこうとは2人で話し合いました」
「そっか。俺があの時あんな感じで言ってしまったから二人ともモメてるんじゃないかと心配だったよ」と言うと
茶髪が「この前1人で風呂入りきてちょっと考えたんです。やっぱり2人でやっていかなきゃ意味がないって」
「あ!そっか、そっか!」と安堵の表情で言いながら、これぞ正に身も心もお風呂で全てをさらけ出して考えると言う事なのだろ!
と、意味が分からない解釈をしていると
黒髪の方が「あ、俺達の音楽聴いてくださいよ」と名刺サイズの紙を渡されそこにQRコードが書いてあったのでそれを携帯で読むと音楽再生が始まった
「パッパッパラ~~ン♫」と俺の携帯から聞いた事もないようなメロディーが流れ始めた
俺はてっきり骨太なロックサウンドが流れるのかと思ったが。
え!めちゃくちゃポップじゃねーか!
と心の中で思いながら2人を見たらニコニコしながら
「かっこいいでしょ!」と言ってきた。
「う、うん! か、かっこいいね!」
もう、そう言うしかなかった。
今はこういうのがかっこいいのか
そう思ったがもちろんそれは言う事は無いなく
2人はお店を出ていった
それを見て俺は「少年よ大志を抱け」とおそらくもう少年ではないと思うがすごく小さい声でそうつぶやいた
…続く
茶髪の男「ここは、今後の俺たちの為に乗っとくべきだって!」
番頭:成瀬…丁度2時間位まえ夜9時頃だろうか、若い二人が風呂入りに来たな~と出迎えた
その時も茶髪の男が黒髪に何やら説得しているようだったが風呂から上がって踊り場のスペースで話をしていた
ちょっと聞き耳をたてるとどうも、この二人一緒にバンドをしているらしく近々晴れて大手レコード会社とのメジャーデビューが実現出来るらしい
…確かに二人とも背は高く顔立ちが良い、いわゆるイケメンの類である
話を戻すとメジャーデビューは目の前だがどうもレコード会社との方向性で意見の相違があるらしい。
茶髪「初めは、ちょっと会社の言うようにちょっとアイドル的な感じでいってもいいんじゃん!」
黒髪「いや~、始めって言うけど何時になったら俺たちのやりたい音楽が出来るんだ」
成瀬・そう言う事か。
ストーリー的にはなんかドラマとかでありそうな展開だな。
と、チラッと二人の様子を見ながら夜食を食べていたら「店長さんは」どう思いますか?
と踊り場からこちらを向いて話しかける茶髪の男が見えた
俺はカウンターからナナメに顔を出して人差し指で「お、俺?」とジェスチャーをした
茶髪も、うんうんと頷く
一応、大体の話は聞こえていたがから「なんの話ですか?」と言っておく
茶髪が、これこれ・こうで今こうなんですよ~と現在の状況を話してくれた。
その間黒髪は黙って考え込んでいる様子だった
成瀬・「それで俺に何を話せと…」と茶髪に言うと
茶髪「今後の活動でメジャーデビューするべきかどうするべきか何かアドバイスとかあります?」
成瀬・これは困った。
あまりこう言ったアドバイス的なやつには慣れていなく俺は会社に勤めていた頃も盛り上げ役担当であったのだ
「う~~ん、」と頭をひねりながら何かよいアドバイスはあるだろうかと考えてみる…
二人はこちらを見ながら俺の言葉を待っている様子だ
「ギャラは貰わないけど一応、レコード会社と契約してみるのはどうだろ?」
と俺が言うと
茶髪は「それじゃ、今のバイト生活から何にも変わらないですよ!」と直ぐにツッコミが入った
黒髪が「もし、それが出来るならやりたい音楽で売れるならそれでもいいよ!」と言う
なかなか話は平行線のままの様で今日はそのまま帰って行った
…一週間後位に茶髪の男が一人で風呂に入りに来て1時間ほど風呂に入りそのまま帰っていった
その2日後位にまた2人でやってきてその時も少し話していたが何を話していたかは聞き取れずそのままカウンターを後にした
そのまま1時間ほど経過しただろうか、俺は昼間ワイドショーでやっていた関節の疲れに効くと言うストレッチを狭いカウンターの中で1、2、3と声を出しながらやっていたところ2人が出てきて帰り際に俺に黒髪が「この前はありがとうございました。一先ずまずは音楽性を変えないでこのままやっていこうとは2人で話し合いました」
「そっか。俺があの時あんな感じで言ってしまったから二人ともモメてるんじゃないかと心配だったよ」と言うと
茶髪が「この前1人で風呂入りきてちょっと考えたんです。やっぱり2人でやっていかなきゃ意味がないって」
「あ!そっか、そっか!」と安堵の表情で言いながら、これぞ正に身も心もお風呂で全てをさらけ出して考えると言う事なのだろ!
と、意味が分からない解釈をしていると
黒髪の方が「あ、俺達の音楽聴いてくださいよ」と名刺サイズの紙を渡されそこにQRコードが書いてあったのでそれを携帯で読むと音楽再生が始まった
「パッパッパラ~~ン♫」と俺の携帯から聞いた事もないようなメロディーが流れ始めた
俺はてっきり骨太なロックサウンドが流れるのかと思ったが。
え!めちゃくちゃポップじゃねーか!
と心の中で思いながら2人を見たらニコニコしながら
「かっこいいでしょ!」と言ってきた。
「う、うん! か、かっこいいね!」
もう、そう言うしかなかった。
今はこういうのがかっこいいのか
そう思ったがもちろんそれは言う事は無いなく
2人はお店を出ていった
それを見て俺は「少年よ大志を抱け」とおそらくもう少年ではないと思うがすごく小さい声でそうつぶやいた
…続く
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