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話を聞けば修学旅行の班決め。行く場所まだ決まってないのに気が早くない?
「俺と一緒の班になりたい人は手を挙げてー」
とりあえずクラスメートに聞くのが一番だろ。一人一人に聞くのは面倒だ。
いち、にー、さん、しー、ごー、ろく。はい、決まりました。
「おかえり」
「ただいま新田。悪いけど記入よろしく」
「アバウトな奴め」
委員長、あとはヨロシク。
自分の席に来たら二、三人に囲まれては記入してる前の席の委員長、新田クンはちゃっかり手を挙げて同じ班に決定。意外とノリがいーよね。この緩さがゼットと大違いなところだ。エスなんて勝手にゼットをライバル視してヒスッてる奴ばっかだし。エーはなんやかんや言いつつナルシーオンリー。今年はビーに進級出来てラッキーだったな。
「お前に伝言だ」
「ん?」
わざわざメモしたのか前から渡された内容を見て大笑いしたくなる。
「生徒会の奴がここに?」
「双子の片割れがな」
エーなら大騒ぎになっただろうけど、ビーじゃ生徒会の奴が来ても大騒ぎになるより敬遠して歩く奴ばっかりだから逆に居辛かったろうに、ご苦労なこった。委員長は大の生徒会嫌いだけに人当たりも悪かったかもな。ドンマイ、古沢。
「みんなちゅーもーく」
漸く修学旅行の行き先が決まったんだ、寝てる奴は起きろ。
「なんと、今年は修学旅行が国内に決定しました」
海外なんて特待の奴以外はいつでも行けるし、いーんじゃね。大騒ぎする奴らの気がしれない。
「なんと北海道ときた。今の時期ウニ、イクラ、カニはあるか知らないが食い道楽な旅行に決定」
みんなで拍手。ノリがいーのはビー全体か。
市場行きたい。朝から行くと開いてる食堂があったりするし。国内のどこが悪い。海外よりも食い物が美味いんだぞ、逆に嬉しいよな。
「北海道か」
「委員長、海外じゃなくてイヤ?」
「まさか。北海道なら船に乗ってマグロ釣ってみたいわ」
「時期じゃないかもよ」
マグロって日本だと冬じゃなかった?今は海外の海じゃなかったか穫れるの。この辺はネットで調べてみるかね。
「涎垂らすなよ」
「垂らしてないし」
出来ればゼットとかエーから向こうの奴は海外に行けばいい。どーせ一流ホテルがどうの、シェフがどうの騒いで五月蝿いだけだ。
やー、修学旅行の間は自治から離れられるけど代理誰にするかな。暇そうな三年でも捕まえてやってもらうか。エスカレーターな推薦決まってたら殆ど授業寝て過ごせるし。
「織田、素が垂れ流しで悪人面になってる」
「おっと、こりゃ失敬」
教室にいるとどーも気が抜ける。ペタペタ片手で顔を触って顔の筋肉鍛えられたらいいのに。
やっと委員長の周りが静かになって欠伸をする。
「委員長、やっぱりホテルは函館?」
「小樽だろ」
「え」
そんな予定たててるの?
「ラベンダー見たいけど咲いてるかな?」
「まだ早いんじゃないか」
修学旅行の話で教室内が浮き足立ってるけど、次は地獄の数学だ。眠くて寝ちゃいたいんだけど数学担当の堀江に見つかったら課題山積みにされるし、授業中に問題を解けなんて言われた日には泣くに泣けない。
「席に着け」
出たよ仁王様が。騒いでた連中が我先に席へ戻っていく。
起立、礼、着席を終わらせた後、窓からグラウンドを見れば体育の授業で一年がトラックを走らされている。マラソンか。
「織田」
なんて目敏い奴だ。仁王様に問題を三問出されて黒板まで歩き、問題を解いていく。全問正解で人の悪い笑みをする堀江を直視し、気分は急降下だ。
滅茶苦茶眠い。もう課題でいいから寝たい。
席に着いて座ってからノートを広げて教科書を開く。試しに仁王像の落書きをしてみよう、教科書に。
もう直ぐ雨が振るのか、窓から湿った雨の匂いのする風が入ってくる。
たぶんつづかない。
20150719.投稿
20160211.アルファ投稿
「俺と一緒の班になりたい人は手を挙げてー」
とりあえずクラスメートに聞くのが一番だろ。一人一人に聞くのは面倒だ。
いち、にー、さん、しー、ごー、ろく。はい、決まりました。
「おかえり」
「ただいま新田。悪いけど記入よろしく」
「アバウトな奴め」
委員長、あとはヨロシク。
自分の席に来たら二、三人に囲まれては記入してる前の席の委員長、新田クンはちゃっかり手を挙げて同じ班に決定。意外とノリがいーよね。この緩さがゼットと大違いなところだ。エスなんて勝手にゼットをライバル視してヒスッてる奴ばっかだし。エーはなんやかんや言いつつナルシーオンリー。今年はビーに進級出来てラッキーだったな。
「お前に伝言だ」
「ん?」
わざわざメモしたのか前から渡された内容を見て大笑いしたくなる。
「生徒会の奴がここに?」
「双子の片割れがな」
エーなら大騒ぎになっただろうけど、ビーじゃ生徒会の奴が来ても大騒ぎになるより敬遠して歩く奴ばっかりだから逆に居辛かったろうに、ご苦労なこった。委員長は大の生徒会嫌いだけに人当たりも悪かったかもな。ドンマイ、古沢。
「みんなちゅーもーく」
漸く修学旅行の行き先が決まったんだ、寝てる奴は起きろ。
「なんと、今年は修学旅行が国内に決定しました」
海外なんて特待の奴以外はいつでも行けるし、いーんじゃね。大騒ぎする奴らの気がしれない。
「なんと北海道ときた。今の時期ウニ、イクラ、カニはあるか知らないが食い道楽な旅行に決定」
みんなで拍手。ノリがいーのはビー全体か。
市場行きたい。朝から行くと開いてる食堂があったりするし。国内のどこが悪い。海外よりも食い物が美味いんだぞ、逆に嬉しいよな。
「北海道か」
「委員長、海外じゃなくてイヤ?」
「まさか。北海道なら船に乗ってマグロ釣ってみたいわ」
「時期じゃないかもよ」
マグロって日本だと冬じゃなかった?今は海外の海じゃなかったか穫れるの。この辺はネットで調べてみるかね。
「涎垂らすなよ」
「垂らしてないし」
出来ればゼットとかエーから向こうの奴は海外に行けばいい。どーせ一流ホテルがどうの、シェフがどうの騒いで五月蝿いだけだ。
やー、修学旅行の間は自治から離れられるけど代理誰にするかな。暇そうな三年でも捕まえてやってもらうか。エスカレーターな推薦決まってたら殆ど授業寝て過ごせるし。
「織田、素が垂れ流しで悪人面になってる」
「おっと、こりゃ失敬」
教室にいるとどーも気が抜ける。ペタペタ片手で顔を触って顔の筋肉鍛えられたらいいのに。
やっと委員長の周りが静かになって欠伸をする。
「委員長、やっぱりホテルは函館?」
「小樽だろ」
「え」
そんな予定たててるの?
「ラベンダー見たいけど咲いてるかな?」
「まだ早いんじゃないか」
修学旅行の話で教室内が浮き足立ってるけど、次は地獄の数学だ。眠くて寝ちゃいたいんだけど数学担当の堀江に見つかったら課題山積みにされるし、授業中に問題を解けなんて言われた日には泣くに泣けない。
「席に着け」
出たよ仁王様が。騒いでた連中が我先に席へ戻っていく。
起立、礼、着席を終わらせた後、窓からグラウンドを見れば体育の授業で一年がトラックを走らされている。マラソンか。
「織田」
なんて目敏い奴だ。仁王様に問題を三問出されて黒板まで歩き、問題を解いていく。全問正解で人の悪い笑みをする堀江を直視し、気分は急降下だ。
滅茶苦茶眠い。もう課題でいいから寝たい。
席に着いて座ってからノートを広げて教科書を開く。試しに仁王像の落書きをしてみよう、教科書に。
もう直ぐ雨が振るのか、窓から湿った雨の匂いのする風が入ってくる。
たぶんつづかない。
20150719.投稿
20160211.アルファ投稿
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