15 / 38
三角関係 五
しおりを挟む※ ※ ※ ※
今思えば、その後、奏さんに対してあんな気持ちを持つなんて、この時には想像もできなかった。いや、この時既に、私は本当の奏さんと、「出会って」いたのかもしれない。ただ、それに気付かなかっただけだ。だって、奏さんの書いた小説は、奏さんの思い、パーソナルな部分が、溢れ出たものなんだから。そして、奏さんに会って、あいさつして、話をして…。どうしちゃったんだろう、自分。私が、こんなに、奏さんのことをもっと知りたい、奏さんとずっと一緒にいたい、って思うなんて、やっぱり、あの時の自分には、想像できなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる