10 / 33
恋心 一
しおりを挟む
「今日は、クリスマスイブですね!」
亜美子はトシに、そう話しかけた。2015年12月24日。(1985年12月24日)この日の夜も、2人はヘッドホンを通じて話をし、「20kHz」のコミュニティに参加していた。
「そうですね!」
「あの、トシさん、今日、本当は予定あったんじゃないですか?私なんかと話をしていて、大丈夫ですか?ほら、今日、イブだし…。」
「ああ、そのことなら心配は要りません。残念ながら、今僕には、付き合っている人はいませんから。」
そのトシの言葉を聞いて、亜美子は安堵した。しかし、その安堵をトシに悟られたらまずい、亜美子はそう思い直した。
「アミさんの方こそ、僕なんかとしゃべっていて大丈夫なんですか?」
「もちろん大丈夫です!私も、今付き合っている人はいません。」
「そうなんですね。でも、アミさんはモテそうなので、すぐにいい人、見つかりますよ!」
トシにそう言われた亜美子は、少し複雑な気持ちになり、しばらくの間黙り込んだ。
「…アミさん、聞こえてますか?もしかして僕、何か気に障るようなこと言いました?」
「…いえ、そういうわけではないんですが…。」
「もし僕が変なこと言ってしまったら、遠慮なしに言ってくださいよ。」
「本当に、何もありません!」
亜美子は少し強めに、そう切り返した。
『トシさんは、女の子の気持ちに気づくの、苦手なのかな…。』
亜美子は切り返したのと同時に、心の中でそう呟いた。
亜美子はトシに、そう話しかけた。2015年12月24日。(1985年12月24日)この日の夜も、2人はヘッドホンを通じて話をし、「20kHz」のコミュニティに参加していた。
「そうですね!」
「あの、トシさん、今日、本当は予定あったんじゃないですか?私なんかと話をしていて、大丈夫ですか?ほら、今日、イブだし…。」
「ああ、そのことなら心配は要りません。残念ながら、今僕には、付き合っている人はいませんから。」
そのトシの言葉を聞いて、亜美子は安堵した。しかし、その安堵をトシに悟られたらまずい、亜美子はそう思い直した。
「アミさんの方こそ、僕なんかとしゃべっていて大丈夫なんですか?」
「もちろん大丈夫です!私も、今付き合っている人はいません。」
「そうなんですね。でも、アミさんはモテそうなので、すぐにいい人、見つかりますよ!」
トシにそう言われた亜美子は、少し複雑な気持ちになり、しばらくの間黙り込んだ。
「…アミさん、聞こえてますか?もしかして僕、何か気に障るようなこと言いました?」
「…いえ、そういうわけではないんですが…。」
「もし僕が変なこと言ってしまったら、遠慮なしに言ってくださいよ。」
「本当に、何もありません!」
亜美子は少し強めに、そう切り返した。
『トシさんは、女の子の気持ちに気づくの、苦手なのかな…。』
亜美子は切り返したのと同時に、心の中でそう呟いた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
私の存在
戒月冷音
恋愛
私は、一生懸命生きてきた。
何故か相手にされない親は、放置し姉に顎で使われてきた。
しかし15の時、小学生の事故現場に遭遇した結果、私の生が終わった。
しかし、別の世界で目覚め、前世の知識を元に私は生まれ変わる…
【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
私たちの離婚幸福論
桔梗
恋愛
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
さようなら、私の初恋
しょくぱん
恋愛
「さよなら、私の初恋。……もう、全部お返しします」
物心ついた時から、彼だけが世界のすべてだった。 幼馴染の騎士団長・レオンに捧げた、十数年の純粋な初恋。 彼が「無敵」でいられたのは、アリアが無自覚に与え続けた『治癒の加護』があったから。
だが婚約直前、アリアは知ってしまう。 彼にとって自分は、仲間内で競い合う「賭けの対象」でしかなかったことを。
「あんな女、落とすまでのゲームだよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる