20kHz
見た目、中身共にクールで、気品を漂わせている、お嬢様タイプの女子大学生、中田亜美子(なかたあみこ)は、その佇まいとは裏腹に、今まで母子家庭で育ってきており、苦労を重ねて生きてきた。また、そんな亜美子には、幼なじみで、亜美子に密かに想いをよせる、緒形浩一(おがたこういち)という友達もいた。
そんな亜美子のヘッドホンから、ある日、男の人の声が聞こえる。ヘッドホンの故障ではないかと、男の人の声を不審がる亜美子。しかし、それは故障ではなく、「トシ」と名乗る男から、亜美子に対して無線での通話を申し出るものであった。そして、トシは、自分は1985年の人間で、亜美子の暮らす2015年、トシにとっての未来へ、通話していると亜美子に語りかける。始めはそのことを信じていなかった亜美子であったが、トシの残した証拠(1985年の新聞とトシのサイン)を目の当たりにし、トシの言うことは本当であると、亜美子は思い知らされる。
その後、トシと亜美子は仲良く話すようになり、通話にもコミュニティネームとして、「20kHz(キロヘルツ)」という名前をつける。(ちなみに、これはトシの発案で、超音波のヘルツ、という意味であった。)また、その頃から亜美子の気持ちに、変化が訪れていた。通話の向こうのトシに、徐々に惹かれていく亜美子。そして、今まで生活に苦労し、恋をして来なかった亜美子にとって、それは「初恋」と呼べるものであった。
そんな亜美子の様子を、気にかける浩一。そして、亜美子はクリスマスイブの日、トシに、
「明日、クリスマスの日に、会いたい。」
という旨の申し出をする。それは、亜美子にとっては明日だが、トシにとっては30年後となるため、約束が果たされるか不安になる亜美子。そんな中、トシを信じて待ち続けてきた亜美子であったが、ついにトシが来ることはなかった。
さらに、
「この通話、終わりにしませんか?」
と、亜美子はトシに告げられてしまう。一方的にトシに別れを告げられ、ショックを受ける亜美子。またこれが、亜美子にとっての初めての「失恋」であった。
そんな中、年が変わり、2016年、亜美子は成人式に出席していた。年をまたいでも亜美子のトシへの気持ちに変わりなく、落胆した様子の亜美子。そんな亜美子を見かね、浩一は亜美子に、声をかけるのであった。
その声に元気づけられ、亜美子は何とか成人式を終える。そして、式が終わり家に帰った後、亜美子は母より、
「大事な話があるの。」
という旨のことを告げられる。それは、亜美子が今まで気になっていたが、亜美子からも、そして母からも語られることのなかった、亜美子の父親に関することであった―。
そんな亜美子のヘッドホンから、ある日、男の人の声が聞こえる。ヘッドホンの故障ではないかと、男の人の声を不審がる亜美子。しかし、それは故障ではなく、「トシ」と名乗る男から、亜美子に対して無線での通話を申し出るものであった。そして、トシは、自分は1985年の人間で、亜美子の暮らす2015年、トシにとっての未来へ、通話していると亜美子に語りかける。始めはそのことを信じていなかった亜美子であったが、トシの残した証拠(1985年の新聞とトシのサイン)を目の当たりにし、トシの言うことは本当であると、亜美子は思い知らされる。
その後、トシと亜美子は仲良く話すようになり、通話にもコミュニティネームとして、「20kHz(キロヘルツ)」という名前をつける。(ちなみに、これはトシの発案で、超音波のヘルツ、という意味であった。)また、その頃から亜美子の気持ちに、変化が訪れていた。通話の向こうのトシに、徐々に惹かれていく亜美子。そして、今まで生活に苦労し、恋をして来なかった亜美子にとって、それは「初恋」と呼べるものであった。
そんな亜美子の様子を、気にかける浩一。そして、亜美子はクリスマスイブの日、トシに、
「明日、クリスマスの日に、会いたい。」
という旨の申し出をする。それは、亜美子にとっては明日だが、トシにとっては30年後となるため、約束が果たされるか不安になる亜美子。そんな中、トシを信じて待ち続けてきた亜美子であったが、ついにトシが来ることはなかった。
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「この通話、終わりにしませんか?」
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