咎禍

Yuta

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咎禍 第二話 「青嵐の長ドス」

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咎禍 第二話 「青嵐の長ドス」

俺は天城譲介。高校生にして、怪物どもと戦っている──今、この船の上で。

・前回のあらすじ
俺が高校に登校していたところ、大量のアコンシャスが日本に攻め込んできた。

SR構成員「がはっ!」

SRですら手が負えない…凄まじい量だったのだ。

そこで俺は見知らぬ少年と共にアコンシャスに包囲されたのだ。

アコンシャス「ウォ~!!!」

だが俺は土壇場で変身。

譲介「変身!」

謎のベルト「 "Ignite. Ascend. Reborn."
《Phoenix Drive — BURN THE SKY!》」

不死鳥の姿になり、アコンシャスを焼き尽くすも、量が多く苦戦を強いられる。だがその時、ある男が奴らを斬り裂いた、それこそこの遊馬慧悟さんだ。

そして遊馬さんに船に乗せられ、俺達は逃げていたが…

運転手「変身!」

副運転手「変身!」

遊馬「なるほど。擬態か。」

運転手と副運転手はアコンシャスだったのだ!

遊馬「やはり我々SRを待つのは血塗られた日々…いいだろう。相手取る。」

スーチン!

そういうと遊馬さんは刀を抜く。

義鋼刀「抜刀!」

刀を請願に構え、刀の柄についている引き金に指をかける

遊馬「義鋼!」

そういうと遊馬は引き金を引いた!

義鋼刀「Flash like the storm-Azure Blade, unsheathe!」

遊馬「この刃誰にも折らせはせん…」

俺もカードを取り出す!

ベルト「Set!Phoenix!」

譲介「変身!」

ベルト、「"Ignite. Ascend. Reborn."
《Phoenix Drive — BURN THE SKY!》」

戦闘の火蓋を切ったのは運転手!

遊馬さんへ飛びかかる!

運転手が凄まじい連撃を繰り出す!

バギン!バキン!バキン!バキン!

遊馬「中々の速度全てはいなせない」遊馬「中々の速度…すべてはいなせない」

──が、構わず斬り込む。

シャキン!

風を孕んだ斬撃が空を切り裂き、小柄な運転手が吹き飛ぶ!

運転手「ぐっ…!」

空中で苦無が突き刺さり、さらに追撃!

遊馬「──止めを刺す」

そして袈裟斬りが運転手を捕らえたのだ!

シャキン!

運転手「がはっ!」

運転手(なんという強さ…想定外だ!このままでは完封される!)

遊馬「まだ終わらんぞ」

遊馬さんは至近距離で連撃を飛ばす!

運転手「くっ!」

運転手(とにかく躱すことだけを考えろ!)

運転手は防戦一方、血飛沫が舞う。

運転手「ちっ、」

運転手(まずい強すぎる…)

そのとき俺も副運転手と戦闘していた!

副運転手は鏡のアコンシャス!

ピカーン!

副運転手の左手は鏡になっていて、光の反射が俺の視界を塞ぐ!

譲介「何…!?」

その隙に副運転手が距離を詰める!

副運転手「もらった!」

譲介「しまった!」

懐を侵略される。しかし!

遊馬「させるか」

シャキン!

副運転手(視野が広い!)

遊馬さんが副運転手へ苦無を投げた!

遊馬「早速死んでもらおう…」

副運転手「…!?」

副運転手(なんという速さだ!)

遊馬さんの唐竹割りが飛ぶ!

シャキン!

それは副運転手をもろに捉えた!

運転手「山本っ!」

運転手がすかさず飛び込んでくる!

遊馬「ほう…」

遊馬(まだ動けるか)

副運転手「やられるかぁっ!」

副運転手も立ち上がってくるも遊馬は冷静。

遊馬(まずは運転手のスピードを落とす。)

シャキン!

突進する運転手へ苦無を投げ、突進中の運転手のスピードが落とす

副運転手「遊馬ぁっ!」

キン!

副運転手の攻撃も刀でうけた!

バギン!

副運転手「何!?」

副運転手をガードごと吹き飛ばす!

遊馬、スピードが乗ってないぞ。

シャキン!

運転手「がはっ!」

運転手の攻撃を躱し、逆に攻撃を浴びせた!

運転手と副運転手が膝をついた。

譲介(なんという強さだ…これがSR剣士…遊馬慧悟の力…。)

遊馬「終わりだな。」

遊馬さんが奴らへ歩み寄る。

だが…

運転手「山本…わかってるな」

副運転手「ああ田中…俺等の付き合いだ。準備はできてる!」

二人は笑っていた。

運転手「昔、あの爆炎の渦から生き残れたのは…お前のおかげだぜ」
副運転手「ああ…あの日から俺達は、ずっと一緒だった」

二人「──変身ッ!」

爆光が吹き上がる!

運転手「行くぞ!」

副運転手「応!背中は任せたぜ!」

光が発生し、やつらが合体!

運転手&副運転手「力が漲る…漲るぞ!」

遊馬「何かやばい。気をつけろ。」

譲介「はい!」

ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!

やつらは合体により急激にパワーアップし、手から光線が出る!

運転手&副運転手「この光線の量は二人分だ。連携でもしない限りははずせん。まあ最も初対面のお前等じゃそんなことはできないだろうが。」

ビシャッ!

遊馬「チッ、」

遊馬の足元に血がしたたり落ちる

俺も反応できず、血飛沫が舞う。

更に!

ギギギギ…

船が悲鳴をあげたのだ!

遊馬「天城…このままでは船ごと俺達が沈む。」

譲介「…はい」

遊馬「連携技を出すしかない。」

譲介「わかってます…!」

遊馬(やつらの光線は厄介だ。だからこそ危険だが人肌脱ぐ必要がありそうだ。ここは天城を信じる!)

遊馬「天城。お前を信じるぞ!」

譲介「はい…!」

運転手&副運転手「おっと連携技を出す気か?無意味だ!初対面の貴様らにできるわけがない!死ね!」

やつらが光線を出す!

遊馬(初対面の相手に本来任せる筋合いは無論ない。だがやつは違う…あの目は覚悟の目。10代の時の俺と同じ!)

俺が突進して槍を展開する!

譲介「ハーッ!」

譲介(遊馬って人が誰かわからないけど、やるしかない!)

俺を光線が何発も捉えるが、そんなの関係ねぇ!

ベルト、Ready?PhoenixEXPLOSION!

譲介、焼き尽くす!

バゴーン!

俺が炎を巻き起こし、煙幕を飛ばし、奴らを押さえつける!

運転手「何も見えん!」

副運転手「しまった!不死鳥が押さえつけてくる!」

遊馬(今だ!)

遊馬さんが刀の引き金を引く!

遊馬「切り裂く!」

義鋼刀「不知火居合斬!」

青い残像を描きながら高速で切り抜けた!

炎と風が奴らの目の前で交差する!

譲介(この人早い、それだけじゃない俺に動きを合わせているのか!)

ベルト「BURNINGSTRIKE!!」


譲介「この一撃で──決めるッ!!」

炎が竜のように巻き上がる!

遊馬「乗ったぞ、天城!」

義鋼刀が風を切る音を響かせる!

二人「【鳳閃・蒼輪斬】!!」

──炎と風、真逆の力が交差し、閃光となる。

運転手&副運転手「グアァァッ!!」

シュィーン!

やつらがカード化する。

譲介「『チワワン』と『ミラーックス』か…」

俺はカードを回収し、ゆっくりと遊馬さんへ歩み寄った。

譲介「終わりましたね…」

遊馬「ああ。だが船がボロボロだ。それに俺は運転できないぞ。」

譲介「うーん…どうしよう…」

遊馬「…!そうだ。その翼なら飛べるんじゃないか?」

譲介「あっ!確かに!じゃあ失礼します…」

遊馬「ああ…」

俺は遊馬さんをおんぶしてそのまま船から飛び立った。

遊馬「天城…悪くなかったな」

譲介「そうですね。次もよろしくお願いします。」

そして俺達は海をわたり、中国へ到着した。

遊馬「無事みんな避難できたようだな。」

一般人達「た…たすかったー…」

譲介「そうですね…」

グーッ…

譲介「あっ、お腹減っちゃった…」

遊馬「…うむ。ならば料理するか。本場のラーメンを作る。」

譲介「えっ、いいんですか!?ありがとうございます!」

中国にはアコンシャスはいないが、いつ海を渡ってくるかわからない。だが束の間の平和。楽しむとしよう。

次回 第三話 「チャイナ'sキャンプファイヤー」
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