咎禍

Yuta

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第6話 「覚悟」

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第六話 「覚悟」

俺の名前は天城譲介。高校生の武闘派だ。

中国で田蔵さんと合流した俺達、SR中国支部へ行くと、田蔵さんに俺は戦う覚悟を問われる。「命を背負う」俺はその言葉が胸にささっていた。その夜、キャリーという女のアコンシャスにアジトが襲われてしまった!勝負は白熱するもキャリーに逃げられてしまった。しかしその現場にアトラという男が現れた!

アトラ「私だけだと思うな…」

アトラの隣に巨大な影が現れる!

スーパーレックス「ギャイーン!!」

そのアコンシャスはティラノサウルスのような見た目をしていた。
その鋭い爪と歯と巨体から、迫力が見てるだけで伝わってきた。

譲介「これは!?」

遊馬「恐竜のアコンシャス!」

スーパーレックス「ギャィーン!」

バゴンッ!

遊馬「チッ!」

やつは慧悟さんと問馬さんを襲う!

問馬「やるしかねぇぜ!『競馬』!」

遊馬「『遊馬』だ!行くぞ!」

となればこのアトラという男は…

譲介(俺と剣さんが相手取るしかない…!)

俺はやつを見つめる。

…やつは身長190cmくらいの大柄、全身には筋肉があり、凄まじいエネルギーを感じる。

譲介(こんなやつを相手にするのか…)

俺は一瞬怯んでしまった。

だがやるしかない。俺は誓ったんだ!

・回想

田蔵「命を背負う覚悟はあるのか?」

譲介「証明してみせます!」

あの日憧れた人、母さん、そして田蔵さん!彼らに恥じないようにしなければならないのだ!

・今

譲介「いきましょう!剣さん!」

剣「応!」

覚悟は決めた!行くぞ!

するとアトラは奇妙な構えを見せる。

アトラ「来い…」

まず俺が奴へ槍で斬りかかる!

シャキン!

しかし…!

シュン!

ガシッ!

アトラ「お前達の行動は全て予測されている…」

譲介「!?」

やつはそれを完璧に躱し、槍を掴んでみせたのだ!

そのままやつが俺を槍ごと宙へ浮かせる!

バギン!

譲介「ガハッ!」

譲介(背負い投げ!)

俺は完全にしてやられた!

アトラ「トドメだ」

やつが俺を踏みつけようとする!

だが!

剣「させないで!」

シャキン!

剣さんの斬撃がやつへ飛ぶ!

だがそれさえ!

シュン!

アトラ「読める…」

剣「!?」

剣(アホな!)

未来予知かと錯覚するほど完璧に躱しやがった!

譲介、うぉぉっ!

シャキン!

シュン!

俺も立ち上がりながら槍を放つが、それさえかわされる。

譲介「さっきから完璧に外されますね…」

剣「どないこっちゃ…これは…?」

アトラ「何をしても無駄なのだ。私の前で何をしようが、私は最善の選択をする。」

譲介「剣さん…」

剣「ああ…間違いない。『予知能力』かなんかやな。」

あんなに完璧に外す上にカウンターを入れる。間違いなく予知能力かなんかだろう。

アトラ「フン。よく気づいたな。だが気づいたところで勝てまい。」

そういうとアトラはニヤリと笑った。

勝つ方法…あるとすれば数敵有利を利用することだ。

譲介「剣さん…」

剣「応…」

俺達はわかっていた。連係でこいつを抑え込む!

次の瞬間!俺達は踏み込んだ!

シャキン!

俺は正面から突き、剣さんは左から横薙ぎで攻撃を加える!

しかしやつは!

アトラ(見える!)

シュン!

ガキン!

剣「ちっ!」

俺の突きを避け、剣さんの横薙ぎをナイフで受ける!

アトラ「フン!」

バギン!

剣「がはっ!」

さらに繋がるようにアトラの蹴りが剣さんの腹を撃ち抜く!

アトラ「次は貴様だ!」

譲介(普通に攻撃してもかわされる!)

シャキン!

俺は攻撃をせず、アトラの攻撃をかわす!

しかしそれすらも!

シャキン!

アトラ「そちらに避けるのは読んでいるぞ」

譲介「がはっ!」

完璧なカウンターを入れられる!

剣「うおー!」

シャキン!

アトラ「振りが大きい!」

シャキン!

剣「がはっ!」

連係が上手くいかず、気づけば俺達だけが削られていた。

剣「どうする…譲介」

譲介「毒も炎も当たらなければ意味がないです…」

アトラ「その通りだ。どんなに強力な攻撃とて、当たらなければ無に帰す。私の能力はAIを使い貴様らの骨格、筋肉の動き、今までの攻撃の仕方、能力等…様々な要素から最適な行動を導き出す。何をしようと私に攻撃を加えるのは無駄なのだよ。」

譲介「『無駄』だと…無駄じゃない!」

剣「無駄ちゃうで。ワイらの攻撃…通らせてやるで!」

そういうとアトラは高らかに笑う。

アトラ「ハッハッハッ!ならば攻撃を当ててみせろぉ!」

剣「笑ってられるのも今のうちやで」

剣(口ではこう言ってもうたが…コイツは強い…出し抜かなあかんな…)

剣「召喚魔法!」

剣さんの召喚魔法により大量のサソリが出てくる。

アトラ、こんなもの…

バン!

やつが銃でサソリを殺す!

剣「今や!合体!」

そのときサソリが合体する!

シャキン!

一際大きいサソリがやつを襲うが…

アトラ「これも読める」

それもかわされさらにカウンターを入れらた。

譲介「変身!」

ベルト「チワワン!」

俺もチワワンを使い、陣列フォームへとフォームチェンジ!

スピード特化のチワワンの連撃を飛ばした!

シュン!シュン!シュン!シュン!

アトラ「スピード特化か。だが読める。」

それでもやつは全てかわした!

譲介「変身!」

ベルト「ミラーックス!」

ミラーックスの鏡が光を反射する。

ピカーン!

その隙に剣さんが飛び出した!

剣「今や!」

シャキン!

アトラ「遅い!」

シャキン!

剣「なんやて!?」

これは強すぎる…このままの連携では負けるのは明確…

譲介「剣さん…毒と炎のコンビネーションで連携技を放ちましょう。」

剣「それしか方法は無さそうやな…。行けそうか?」

譲介「やるしかありません。」

アトラ「無駄だ。全てこのAIで読める!」

さっきは連携が上手くいかなかったが、やはり心を一つにするしかない…!

前はできた…

・回想

ドラゴナイト「キャィーン!」

バゴンッ!

譲介「連携技いきましょう!」

シャキン!バコーンッ!

ドラゴナイト「ギャィーン!」

・今

譲介「力をかしてくれ。ドラゴナイト。」

俺はドラゴナイトのカードを手に取った。

そのままカードをベルトに装填!

ベルト「Set!DragonNight!」

譲介「変身!」

ベルト「Burn it with dragon fire and tear it apart with sharp claws!」

俺の体がドラゴンのゴツゴツとした皮膚で覆われる。鋭い爪と牙も生えていた。

この能力を使って、コンビネーションをとる!

譲介「俺は証明する『命を背負う覚悟』を!」

剣「ワイも手伝わせてもらうで譲介!」

アトラ「貴様らに何ができるというのだ!


俺は腰にあった大剣を抜く!

スーチン!

譲介「絶対にできる。俺は命を背負ってみせる!」

その頃遊馬さん達もたたかっていた。

スーパーレックスが凄まじい突進を遊馬さん達へする!

だが遊馬さんは冷静だった。

遊馬(スピードを落とす!)

シャキン!

斬撃により風を巻き起こす!

それは僅かにやつの突進スピードを落とした!

そしてやつの爪の攻撃が飛ぶ!

シャキン!

シュン!

遊馬さんはそれを外す。

そしてもう片方の手の攻撃が問馬さんへ飛んだ!

問馬「シャッ!」

バギン!

問馬さんはそれを凄まじいパワーで弾き返した!

だが二人は攻撃により、剥がされた!

遊馬(剥がされたな。)

その隙をスーパーレックスがつく!

遊馬(来た!)

スーパーレックスが遊馬さんへ近づいてきた!

遊馬さんはサイドにやつの頭突きを回避する!

バギン!

遊馬「フン…」

だがやつは凄まじい柔軟性を見せ!

ブンッ!

直前で頭を横に振るう!

遊馬「!?」

遊馬(バカな!あそこから!)

そして遊馬さんは奴の頭突きをもろに食らってしまう!

バギン!

遊馬「がはっ!」

遊馬さんは激しく吹き飛んだ!

問馬「相場ァ!!」

ボギッ!

遊馬(頭がやられたか…)

遊馬さんは激しく電柱にぶつかり、頭蓋骨が割れてしまった!

こうなれば問馬さん一人!

スーパーレックス「キャイ~ン!」

スーパーレックスの前蹴りが飛ぶ!

問馬「やべぇぜぇ!」

これはもはや躱すしかねぇ!

シュン!

だが躱してもやつの攻撃がつながる!

スーパーレックスの前腕が隆起する!

そしてスーパーレックスのパンチが飛ぶ!

バギン!

問馬「ぐはっ!」

それは問馬さんを捉えた!

問馬さんも激しく地面を転がる!

問馬(俺も骨が折れたぜぇ…)

問馬さんの肋が4本いった…

遊馬「問馬…やつの攻撃は一度でも当たれば重傷を負うレベル…厄介だ。」

問馬「一発で骨がボキボキだぜ…」

遊馬「勝つには連携が必要…力を貸せ!」

問馬「応!『胎盤』!」

遊馬「『遊馬』だ!」

遊馬「俺が風でやつの攻撃を緩和する。その隙をついて決定打を出せ。お前のパワーは規格外…お前ならいけるはずだ。まかせるぞ。」

問馬「応!」

そして遊馬さんが前に出る!

遊馬「恐竜…俺が相手だ!」

スーパーレックス「キャィィィーン!」

スーパーレックスもそれに応えるように攻撃を飛ばしてくる!

バギン!バギン!

先程よりも速度が増した!

遊馬(集中しろ…!)

シャキン!シャキン!

遊馬さんの風が繰り出される!

風により僅かにやつの攻撃の速度が緩和される!

そしてついにその時が現れる!

バギン!

スーパーレックスの前腕の攻撃が遊馬さんへ襲いかかる!

遊馬(これしかない!少しリスクを負うが…)

遊馬「問馬!任せるぞ!」

そしてやつの前腕の攻撃を遊馬さんが刀で押さえつけた!

キン!

だがやつのパワーは規格外、そんな簡単にガードはできない!

ギギギギ…

だがそこにいるのは規格外の男・問馬!

問馬「任せろ!」

問馬さんはやつの前腕にしがみつく!

それを振り落とそうとやつの腕が暴れた!

問馬「おぉ!」

だが問馬さんのパワーの前では無意味だ!

問馬「来たぜ!」

それを利用してやつの眼前に迫る!

ドジュン!

問馬さんがやつの腕から飛び出し、顔へ向かった!

そしてバッドのフルスイングがやつの顔面を捉える!

問馬「オラァ!」

バギン!

スーパーレックス「キェーン!」

それは大分きいた!

遊馬「助かったぞ問馬!」

その隙に遊馬さんが飛び出した!

そしてやつの足の健を切り裂く!

遊馬「チャリャァ!」

シャキン!シャキン!シャキン!

スーパーレックス「キャィィィーン!」

スーパーレックスが雄叫びをあげながら、倒れる!

問馬「決めるぜ!」

遊馬「ああ!」

決着の時!

そのときまさか遊馬さんが刀を投げる!

遊馬「問馬!」

そしてここで問馬さんが金属バットで刀をスイング!

バギン!

問馬「行くぜ!」

問馬さんのフルスイングが遊馬さんの刀を捉える!

そしてやつを斬り裂いた!

スーパーレックス「キェーン!」

そして遊馬さんがささった刀を回収する!

遊馬「ハァーッ!」

シャキン!シャキン!

やつを激しく切り裂く!

問馬「決めるぜ!」

バゴン!

そして問馬さんの下からの突き上げが決まった!

スーパーレックス「ギャィーン!」

バゴンッ!

遂にスーパーレックスを討伐した!

そして俺達もアトラと戦闘していた!

アトラ(フォームチェンジしても予測で超えられる!)

俺のドラゴナイトフォームの大剣がやつへ振り下ろされる!

シャキン!

アトラ「読める!」

だが剣さんが間髪入れず入る!

剣「カウンターいれる暇もないで!」

シャキン!

アトラ「おっと!」

俺は手から火炎放射をし、火を噴く!

ブオーっ!

アトラ「それも読める!」

アトラがそれを回避する!

だが…

アトラ「ほう…」

アトラ(マントが燃えたか…)

やつのマントが微かに燃えていた。

アトラ(完璧に予測したはずなのに…何故…?)

剣「シャーッ!」

剣さんの斬撃が飛ぶ!

シャキン!

シュン!

それもまた…

アトラ「!?」

アトラ(おかしい!何故!?)

アトラの胸を微かに捉える。

アトラ「馬鹿な…予測しているのに…まさか…」

そのときやつは気づいたのだ…

アトラ(コイツ等は…)

譲介「ハァーッ!」

剣「行くで!」

アトラ(コイツ等には…感情がある。「人を助けたい」「誰かのために力を振るいたい」そんな…そんな感情…想いが…故に!)

アトラ「『感情』という非論理的なものに対して、私の予測がエラーをおこしているのか!?」

譲介「俺は証明する!この『覚悟』を!誰がみても認めてもらえるように!」

俺は思いっきり左右のレバーを引いた!ベルト「ドラゴナイト!業火、覚醒——ッ!」

ゴオォォォッ!!

俺の身体を紅蓮の炎が包み込む!
形態はドラゴナイト・ブレイズモード——!

譲介「今だ、剣さん!」

剣「応!毒牙、猛襲!」

剣の身体から紫色の瘴気が溢れ出す——毒の術式が最大濃度で展開されていく!

譲介「行きます…!連携技!」

譲介&剣「《災牙・紅蓮刃陣(さいが・ぐれんじんじん)》!!」

——紅と紫が交錯する!

譲介がドラゴナイトの高熱で空間を湾曲させ、旋回しながら高速で突撃!
剣がその軌道に毒の刃を巻きつけ、炎と毒が混ざり合い一つの巨大な螺旋に変わる!

アトラ「その程度——読める!」

アトラが構える!

アトラ「……!?」

だが、その瞬間。
毒と炎が交差した熱気により、センサーの精度が一瞬鈍る!

AIが誤作動を起こしたのだ!

アトラ「っ…この熱量、視界と感覚が…!」

譲介「今しかない…!」

剣「ブチ抜けぇぇぇぇ!!」

——ドォォォン!!!

技が直撃ッ!!
アトラの腹部に螺旋状の炎と毒が炸裂する!

アトラ「ぐ、はぁぁああっ!!」

爆煙が辺りを包む。

譲介(やったか……!?)

……静寂。

——やがて、煙の中から倒れたアトラの姿が見えた。

剣「決まったな。」

譲介「ああ…これが…“俺たちの”連携技!」

——《災牙・紅蓮刃陣》!
毒と炎、剣と槍——
二人の意志が織り成した、渾身の一撃だった。

アトラ「完敗だ…天城譲介…私の『予測』が…お前の『決意』に追いつかなかっ…た…!」

ドサッ!

遊馬「スーパーレックスか…」

譲介「アトラよろしくな。」

俺達はそれぞれアコンシャスをカード化した。

剣さんがボロボロの俺の肩を持ってくれた。

剣「お前の覚悟中々やで。感激してもたわ。」

譲介「ありがとうございます…」

問馬「やったな!『キスマ』!」

遊馬「『遊馬』だ。だが問馬悪くなかったぞ。」

問馬「応!『馬コンビ』としてよろしくな!」

遊馬「馬コンビか…」

そしてそこに田蔵さんが駆け寄る。

田蔵「見とったぞ譲介」

譲介「はい…」

剣「コイツの覚悟なかなかやったで、認めてやってもええんちゃいます?」

それを聞いた田蔵さんは頷いた。

そして田蔵さんは俺に肩を貸しながらこういった。

田蔵(コヤツ……本当に、背負ったんじゃな。「人を、守るということを…」)

田蔵「大丈夫か?」

譲介「……大丈夫です」

田蔵「そうか。でも一つだけ言っとく。お前の覚悟、ちゃんと見えたぞい。立派だったな。」

俺は驚いた顔をした。

………だが気づけば笑いながらうなずいていた。

遊馬(成長したな…❨相棒❩…)

譲介「今度は俺が守る番だ!」

・次回予告

温泉で殺人事件が発生!

オーナー「何!?人が殺されてるだと!?」

遊馬「なるほど。そういうことか。」

遊馬の推理と

問馬「よくわからないけどおもろいぜ!」

問馬のバカが爆発!

遊馬「犯人はお前だ!」

次回 温泉殺人事件
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