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第26話 合流した夫君たち
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その日の夕刻、仕事から部屋に戻ってきたベネットにサモワが真っ青な顔で報告した。
部屋で眠っていたはずのメルがどこにも見当たらないと言う。
ベネットは部屋中を見回した。
一度教えたことのある秘密の通路への入り口が少しずれている。
どうやら勝手に外に出たようだ。
行先はやはりテティスの元だろうか。
心当たりがあると言ってサモワをなだめ、メルが姿を消したことを口留めし、伯父のレナートに会いに行った。
レナートの方も妻のテティスが黙って姿を消したらしい。
「心配するな、こういう時のためのリザの相棒ダイナだ」
レナートの肩にはリザにそっくりの羽つきトカゲ型魔獣がとまっていた。
「こいつら姉妹は離れていてもお互いの居場所がわかる、だからテティスがリザを使ってどこかに行ったならそれを追えるってわけだ」
そして、大きくなったダイナに乗って魔王メディア夫妻の住処までやって来た。
といっても魔王の住処とは思っていなかったらしく、テティスから説明を聞き二人は青くなった。
「まあ、そう固くなるな」
夫魔王が二人の緊張をほぐそうと声をかける。
「ごめんなさい、勝手な真似をして……」
メルがおずおずと謝った。
「どうしても聞きたかったのよね」
テティスが援護射撃をした。
「王家が代々やってきたことがここまでひどいことだったなんて、単純に呪いの話だけじゃなかったんだわ!」
「だからあなたを関わらせたくはなかったのです。私は次の世代が生まれたらこの国を出る予定ですし」
「でも、王族だった方がいきなり平民だなんて……」
メルの心配はもっともだということでレナートが説明を始める。
「心配しなくていいよ。ベネットが王家にいた時に身に着けた剣技や礼儀作法、様々な知識。それらはすべて家庭教師としても、冒険者としても、ギルドで十分通用するから食うには困らない」
「そうなのですか、でも……」
あれ、少しくらくらしてきた……。
いろんな知識をいっぺんにつめ込んだからだろうか?
メルは軽いめまいを感じた。
「どうしたんだ、メル?」
ベネットがメルの体を支えた。
さらに視界がぐるぐると回ってきて、メルは一人で立っていられないようになった。
「あ、あれ……、わたし、いったい……」
急に具合の悪くなったメルにベネットは慌てた。
「あぁ、こりゃ魔力酔いかもね」
妻の側の魔王メディアが指摘した。
「「魔力酔い?」」
レナートとテティスの二人が尋ねた。
「抑えてはいるんだけど、私らはどうしても強大な魔力を周囲に放出してしまうからね。慣れていない普通の人間はそれにあてられることもあるわけよ」
テティスは魔女だから大丈夫だし、レナートやベネットは生まれた時から呪いを受けていたので耐性ができている、それに比べてメルは全く普通の人間だから、と、言う話である。
「それなら、早くこの場から離さなきゃ!」
ベネットが慌てて言う。
「そうね。いやあ、私やレナートが平気なもんだからすっかり失念していたわ。ごめんなさい。じゃあ、メディア。ちょっとバタバタしちゃったけど、お暇するわ」
テティスが魔王夫妻に別れの挨拶をした。
「「よかったらまた遊びにおいで」」
魔王夫妻はにこやかに言った。
帰りはリズとダイナを合体させ四人乗りの大型魔獣でテティスたち四人は帰っていった。
部屋で眠っていたはずのメルがどこにも見当たらないと言う。
ベネットは部屋中を見回した。
一度教えたことのある秘密の通路への入り口が少しずれている。
どうやら勝手に外に出たようだ。
行先はやはりテティスの元だろうか。
心当たりがあると言ってサモワをなだめ、メルが姿を消したことを口留めし、伯父のレナートに会いに行った。
レナートの方も妻のテティスが黙って姿を消したらしい。
「心配するな、こういう時のためのリザの相棒ダイナだ」
レナートの肩にはリザにそっくりの羽つきトカゲ型魔獣がとまっていた。
「こいつら姉妹は離れていてもお互いの居場所がわかる、だからテティスがリザを使ってどこかに行ったならそれを追えるってわけだ」
そして、大きくなったダイナに乗って魔王メディア夫妻の住処までやって来た。
といっても魔王の住処とは思っていなかったらしく、テティスから説明を聞き二人は青くなった。
「まあ、そう固くなるな」
夫魔王が二人の緊張をほぐそうと声をかける。
「ごめんなさい、勝手な真似をして……」
メルがおずおずと謝った。
「どうしても聞きたかったのよね」
テティスが援護射撃をした。
「王家が代々やってきたことがここまでひどいことだったなんて、単純に呪いの話だけじゃなかったんだわ!」
「だからあなたを関わらせたくはなかったのです。私は次の世代が生まれたらこの国を出る予定ですし」
「でも、王族だった方がいきなり平民だなんて……」
メルの心配はもっともだということでレナートが説明を始める。
「心配しなくていいよ。ベネットが王家にいた時に身に着けた剣技や礼儀作法、様々な知識。それらはすべて家庭教師としても、冒険者としても、ギルドで十分通用するから食うには困らない」
「そうなのですか、でも……」
あれ、少しくらくらしてきた……。
いろんな知識をいっぺんにつめ込んだからだろうか?
メルは軽いめまいを感じた。
「どうしたんだ、メル?」
ベネットがメルの体を支えた。
さらに視界がぐるぐると回ってきて、メルは一人で立っていられないようになった。
「あ、あれ……、わたし、いったい……」
急に具合の悪くなったメルにベネットは慌てた。
「あぁ、こりゃ魔力酔いかもね」
妻の側の魔王メディアが指摘した。
「「魔力酔い?」」
レナートとテティスの二人が尋ねた。
「抑えてはいるんだけど、私らはどうしても強大な魔力を周囲に放出してしまうからね。慣れていない普通の人間はそれにあてられることもあるわけよ」
テティスは魔女だから大丈夫だし、レナートやベネットは生まれた時から呪いを受けていたので耐性ができている、それに比べてメルは全く普通の人間だから、と、言う話である。
「それなら、早くこの場から離さなきゃ!」
ベネットが慌てて言う。
「そうね。いやあ、私やレナートが平気なもんだからすっかり失念していたわ。ごめんなさい。じゃあ、メディア。ちょっとバタバタしちゃったけど、お暇するわ」
テティスが魔王夫妻に別れの挨拶をした。
「「よかったらまた遊びにおいで」」
魔王夫妻はにこやかに言った。
帰りはリズとダイナを合体させ四人乗りの大型魔獣でテティスたち四人は帰っていった。
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