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ぽじしょんシンドローム
ぽじしょんシンドローム 02
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放課後の教室で、テスト成績向上対策を話会う由梨奈と佐野が帰宅しようとしている祠堂、風祭、水谷に声をかけてきた。
テスト週間前なのでクラブは禁止されている…が、多分、祠堂は帰ったらすぐさま自主練を初めてしまうだろう、どうやって勉強させる気にするつもりなのか?と、由梨奈は佐野を伺い見る。
「祠堂くんには勉強しろって言うより今回勉強して得るメリットを並べた方がやる気が出ると思うから、話を聞いて欲しいんだけど良いかな?」
にっこりと笑う佐野に、祠堂がこっくりと頷く。
横に立つ風祭と水谷は訝しげに佐野の笑顔を凝視した。
「まず、上位5位に入ると別荘に行けるのはわかってるね?
俺と風祭くんはこの上位5位に入るだろう。
それは、イコール、招かれてる「3日間」祠堂くんと風祭くんが離れ離れになるという事だ」
それがどうした、と、思う水谷の横で祠堂守が顔色を無くす。
「風祭くんは人気者だよね
何時も君に遠慮して遠巻きにしているクラスメートは大勢いる
上位に入った子の中にもきっと「風祭くん」のファンはいるだろう、嫌、絶対にいる
折角のチャンスだ、風祭くんと今よりももっと親しくなりたいと選ばれた子が別荘で何かしらの行動に出るかもしれない
男子はむろん、女子にはあわよくば恋人になりたいと思ってる子もいるかもしれない…」
そんな、恐れ多い「女子」がこのクラスにいるとは思えないと心の中だけで突っ込みながら、由梨奈が佐野と祠堂を交互に見た。
自信に満ちた佐野の態度と、祠堂の眉間の皺がますます深くっているのに驚く。
「でも、そんな杞憂は、君が5位以内に入れば良いだけの事だ
3日間綺麗な別荘で、美味しい物を沢山食べて、風祭くんとも1日中一緒だ、沢山楽しめば良い」
確かにそれはステキな事だが下位から一気にそんな上位に入れるなどと誰が思うだろうか、ちょっとず~~ず~しいよ、とつらつらと思う水谷のその横で、祠堂の顔がぱぁぁ~~と晴れ渡った。
「よし!テストまで1週間!!本気で頑張るぞ!
協力してくれるよなっ!風祭!」
祠堂に急に同意を求められた風祭が、その勢いに飲まれたように頷く。
祠堂のあまりの前向きさに、水谷は正直は心底ビックリした。
単純と言ってしまえばそれまでだが、この男がやる時にはやる事も十分身を持って知っている…
「これは過去5年出されたテストを元に作った参考書資料だ、皆にも明日配るけど今日から早速二人とも特訓を開始してくれ」
分厚いプリントを嬉々として受け取り直ぐ様取り掛かるからな!と盛り上がる祠堂が風祭を連れて真っ直ぐに帰宅すると宣言した。
由梨奈は心の中で佐野に拍手を送る。
飛ぶように教室から出て行く二人に続いて逃げようとした水谷は佐野に素早く首根っこを捕まえられた。
「「穴」の二人のうのち、一人は水谷なんだからね」
佐野から離れようと足掻く水谷が拙く反論する。
「やっ、オレは3日蒼紫と離れても平気だし、女の子に迫られてるも蒼紫が大丈夫なの知ってるし~~良いよ良い、家で大人しくサッカーして待ってるからぁ」
必死で答える水谷に、佐野が最高に綺麗な笑を浮かべた。
「俺が3日も水谷と離れるのが嫌なんだよ
俺が勉強みるとついつい甘やかしてしまうから、今日の夜から玲名達に一緒に勉強やってくれるよう頼んでおいたからね
安心して」
佐野の言語に水谷の顔からサーと血のけが引く。
一緒に勉強している時深夜過ぎてくるとかなりササクレだった気分になるらしく玲名達は過激になる、少しでも愚痴を口にしたりサボると、罵倒が飛んで来るのは夏休み最後の日のお約束だった…
懐かしくもない苦いだけの過去の記憶…
あれが…7日続くのかと思うと水谷は真剣に泣きそうになる。
「べっ勉強はします…でも玲名達とは嫌だ…蒼紫がみてよ蒼紫が良い~~」
縋りつく水谷の頭を撫でる佐野が、仕方なさそうに承諾した。
「わかったよ、俺が見てあげる、でも、何時もより厳しくするよ」
「う…うん、頑張る」
頷く水谷に、「良い子だね」と言いながら明日配るプリントのコピーを済ませるまで図書室で勉強をしながら自分を待っているようにと言い含め教室から送り出す佐野を由梨奈は少し眇めた目でじっと見た。
「ナニか付いてる、俺の顔に?」
その視線に穏やかな顔をした佐野が振り返る。
「……
いいえ、私の策士さんの素晴らしさを改めて実感していた所よ」
肩を竦める由梨奈に、「ありがとう」と佐野が笑う。
「今回、本当に勝てるのかしら?」
と、問う由梨奈に
「勝利は、漫然と待つものではなく、「勝ち取る」ものだよ」
と答えて、もう1度佐野は毒の無い綺麗な笑みを見せたのだった。
テスト週間前なのでクラブは禁止されている…が、多分、祠堂は帰ったらすぐさま自主練を初めてしまうだろう、どうやって勉強させる気にするつもりなのか?と、由梨奈は佐野を伺い見る。
「祠堂くんには勉強しろって言うより今回勉強して得るメリットを並べた方がやる気が出ると思うから、話を聞いて欲しいんだけど良いかな?」
にっこりと笑う佐野に、祠堂がこっくりと頷く。
横に立つ風祭と水谷は訝しげに佐野の笑顔を凝視した。
「まず、上位5位に入ると別荘に行けるのはわかってるね?
俺と風祭くんはこの上位5位に入るだろう。
それは、イコール、招かれてる「3日間」祠堂くんと風祭くんが離れ離れになるという事だ」
それがどうした、と、思う水谷の横で祠堂守が顔色を無くす。
「風祭くんは人気者だよね
何時も君に遠慮して遠巻きにしているクラスメートは大勢いる
上位に入った子の中にもきっと「風祭くん」のファンはいるだろう、嫌、絶対にいる
折角のチャンスだ、風祭くんと今よりももっと親しくなりたいと選ばれた子が別荘で何かしらの行動に出るかもしれない
男子はむろん、女子にはあわよくば恋人になりたいと思ってる子もいるかもしれない…」
そんな、恐れ多い「女子」がこのクラスにいるとは思えないと心の中だけで突っ込みながら、由梨奈が佐野と祠堂を交互に見た。
自信に満ちた佐野の態度と、祠堂の眉間の皺がますます深くっているのに驚く。
「でも、そんな杞憂は、君が5位以内に入れば良いだけの事だ
3日間綺麗な別荘で、美味しい物を沢山食べて、風祭くんとも1日中一緒だ、沢山楽しめば良い」
確かにそれはステキな事だが下位から一気にそんな上位に入れるなどと誰が思うだろうか、ちょっとず~~ず~しいよ、とつらつらと思う水谷のその横で、祠堂の顔がぱぁぁ~~と晴れ渡った。
「よし!テストまで1週間!!本気で頑張るぞ!
協力してくれるよなっ!風祭!」
祠堂に急に同意を求められた風祭が、その勢いに飲まれたように頷く。
祠堂のあまりの前向きさに、水谷は正直は心底ビックリした。
単純と言ってしまえばそれまでだが、この男がやる時にはやる事も十分身を持って知っている…
「これは過去5年出されたテストを元に作った参考書資料だ、皆にも明日配るけど今日から早速二人とも特訓を開始してくれ」
分厚いプリントを嬉々として受け取り直ぐ様取り掛かるからな!と盛り上がる祠堂が風祭を連れて真っ直ぐに帰宅すると宣言した。
由梨奈は心の中で佐野に拍手を送る。
飛ぶように教室から出て行く二人に続いて逃げようとした水谷は佐野に素早く首根っこを捕まえられた。
「「穴」の二人のうのち、一人は水谷なんだからね」
佐野から離れようと足掻く水谷が拙く反論する。
「やっ、オレは3日蒼紫と離れても平気だし、女の子に迫られてるも蒼紫が大丈夫なの知ってるし~~良いよ良い、家で大人しくサッカーして待ってるからぁ」
必死で答える水谷に、佐野が最高に綺麗な笑を浮かべた。
「俺が3日も水谷と離れるのが嫌なんだよ
俺が勉強みるとついつい甘やかしてしまうから、今日の夜から玲名達に一緒に勉強やってくれるよう頼んでおいたからね
安心して」
佐野の言語に水谷の顔からサーと血のけが引く。
一緒に勉強している時深夜過ぎてくるとかなりササクレだった気分になるらしく玲名達は過激になる、少しでも愚痴を口にしたりサボると、罵倒が飛んで来るのは夏休み最後の日のお約束だった…
懐かしくもない苦いだけの過去の記憶…
あれが…7日続くのかと思うと水谷は真剣に泣きそうになる。
「べっ勉強はします…でも玲名達とは嫌だ…蒼紫がみてよ蒼紫が良い~~」
縋りつく水谷の頭を撫でる佐野が、仕方なさそうに承諾した。
「わかったよ、俺が見てあげる、でも、何時もより厳しくするよ」
「う…うん、頑張る」
頷く水谷に、「良い子だね」と言いながら明日配るプリントのコピーを済ませるまで図書室で勉強をしながら自分を待っているようにと言い含め教室から送り出す佐野を由梨奈は少し眇めた目でじっと見た。
「ナニか付いてる、俺の顔に?」
その視線に穏やかな顔をした佐野が振り返る。
「……
いいえ、私の策士さんの素晴らしさを改めて実感していた所よ」
肩を竦める由梨奈に、「ありがとう」と佐野が笑う。
「今回、本当に勝てるのかしら?」
と、問う由梨奈に
「勝利は、漫然と待つものではなく、「勝ち取る」ものだよ」
と答えて、もう1度佐野は毒の無い綺麗な笑みを見せたのだった。
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