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ぽじしょんシンドローム
ぽじしょんシンドローム 06
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自分の部屋に帰る途中にある風祭の部屋の前に足を止め祠堂が軽くノックし部屋に入る。
少し明かりを落とした部屋で風祭に抱かれている春崎は焦点の合間な瞳で祠堂を見つめた。
「顔色悪いな、食事してないだろう?
風祭に作ってもらったおにぎりとウインナーとだし巻きたまご持ってきたんだ」
差し出された皿には目もくれず、春崎や緩く首を横に振る。
困った顔の祠堂の目を合わせた風祭も短くため息を付いた。
「お前まで倒れちゃ野々宮が悲しむぞ」
野々宮…
という言葉を耳にしたとたん、又春崎の大きな瞳から涙が湧き上がるように溢れ零れ落ちる。
「僕のせいだ…僕を庇って…野々宮くんは」
呟く春崎に側に腰を降ろした祠堂がきっぱりとその言語を否定する。
「春崎のせいじゃない
もし、側にいたのがオレ達の誰かでも、いいや全くの知らない他人でも危険な目に誰かがあっていたら自分の身を挺して助ける
野々宮はそういう奴だ
それは春崎が1番知ってる筈だろう?」
春崎の脳裏に不器用で優しい男の笑顔が蘇った。
ぶっきらぼうで愛想は良くないに、本当の意味で心温い人…
違うか?と問う、祠堂に春崎がゆっくりと首を横に振る。
「助けたくれた野々宮を心配するのは当然だとしても、悲しみに沈んで泣くのを野々宮が喜ぶと思うか?」
病院でも何度も色々な人に言われた同じ言葉なのに、真っ直ぐ自分の中に届く祠堂の言葉を不思議に思いながら春崎は拙く首を横に振った。
「ならさ、直ぐに笑えとは言わないけど、キチンと食べて明日野々宮が帰った時に笑顔で迎えてやれよ
自分の守った大切な人が笑っていてくれたなら、負った傷は誇りになる」
祠堂の強い視線に答え春崎は、今度はしっかりと頷いた。
そして、祠堂の持ってきてくれたおにぎりに手を伸ばし、両手で持ち上げ自分の口元に持っていった。
小さく齧ると程よい塩味と米の甘みが舌に広がる。
とたん、空腹感が湧き上がるのに今までどんなに熱をわけてもらっても寒かった身がほんのりと暖まるような心地を覚えた。
「足りなければまだあるからな
冷凍庫に入ってるからチーンって…
あぁ…オレも減ってきた…」
先ほどまで自分を励まし悪夢から救いあげてくれた少年が、急に纏う空気を変え情けなそうな声をあげる。
「そう言えば食べる前に電話かかってきたんだっけ 食べかけてたおにぎりは?」
問う風祭に、ポケットをごそごそと探る祠堂が折りたたんであった小さな紙切れを二人の目で広げてみせた。
「部屋に帰ったら、これに変わってた…」
『ごちそうさまでしたv』と少し右上がりの文字でかかれたそれを祠堂が嫌そうにヒラヒラと振る。
「!」
「松野くん!」
風祭と春崎が綺麗に声をハモらせ、次に顔を見合わ声を笑い合う。
「まだ食べられるか?」
問う風祭に自分では無く祠堂がハイハイと答えるのに、春崎は止まらぬ小さく笑みを零しながら再び大きく頷いたのだった。
少し明かりを落とした部屋で風祭に抱かれている春崎は焦点の合間な瞳で祠堂を見つめた。
「顔色悪いな、食事してないだろう?
風祭に作ってもらったおにぎりとウインナーとだし巻きたまご持ってきたんだ」
差し出された皿には目もくれず、春崎や緩く首を横に振る。
困った顔の祠堂の目を合わせた風祭も短くため息を付いた。
「お前まで倒れちゃ野々宮が悲しむぞ」
野々宮…
という言葉を耳にしたとたん、又春崎の大きな瞳から涙が湧き上がるように溢れ零れ落ちる。
「僕のせいだ…僕を庇って…野々宮くんは」
呟く春崎に側に腰を降ろした祠堂がきっぱりとその言語を否定する。
「春崎のせいじゃない
もし、側にいたのがオレ達の誰かでも、いいや全くの知らない他人でも危険な目に誰かがあっていたら自分の身を挺して助ける
野々宮はそういう奴だ
それは春崎が1番知ってる筈だろう?」
春崎の脳裏に不器用で優しい男の笑顔が蘇った。
ぶっきらぼうで愛想は良くないに、本当の意味で心温い人…
違うか?と問う、祠堂に春崎がゆっくりと首を横に振る。
「助けたくれた野々宮を心配するのは当然だとしても、悲しみに沈んで泣くのを野々宮が喜ぶと思うか?」
病院でも何度も色々な人に言われた同じ言葉なのに、真っ直ぐ自分の中に届く祠堂の言葉を不思議に思いながら春崎は拙く首を横に振った。
「ならさ、直ぐに笑えとは言わないけど、キチンと食べて明日野々宮が帰った時に笑顔で迎えてやれよ
自分の守った大切な人が笑っていてくれたなら、負った傷は誇りになる」
祠堂の強い視線に答え春崎は、今度はしっかりと頷いた。
そして、祠堂の持ってきてくれたおにぎりに手を伸ばし、両手で持ち上げ自分の口元に持っていった。
小さく齧ると程よい塩味と米の甘みが舌に広がる。
とたん、空腹感が湧き上がるのに今までどんなに熱をわけてもらっても寒かった身がほんのりと暖まるような心地を覚えた。
「足りなければまだあるからな
冷凍庫に入ってるからチーンって…
あぁ…オレも減ってきた…」
先ほどまで自分を励まし悪夢から救いあげてくれた少年が、急に纏う空気を変え情けなそうな声をあげる。
「そう言えば食べる前に電話かかってきたんだっけ 食べかけてたおにぎりは?」
問う風祭に、ポケットをごそごそと探る祠堂が折りたたんであった小さな紙切れを二人の目で広げてみせた。
「部屋に帰ったら、これに変わってた…」
『ごちそうさまでしたv』と少し右上がりの文字でかかれたそれを祠堂が嫌そうにヒラヒラと振る。
「!」
「松野くん!」
風祭と春崎が綺麗に声をハモらせ、次に顔を見合わ声を笑い合う。
「まだ食べられるか?」
問う風祭に自分では無く祠堂がハイハイと答えるのに、春崎は止まらぬ小さく笑みを零しながら再び大きく頷いたのだった。
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