アリス☆ランチ

三森まり

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ぽじしょんシンドローム 

ぽじしょんシンドローム 05

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「何が起こっているのか、説明してくれない?
話せる範囲で良いからさ」

談話室に集まったメンバーの一人である松野が病院から帰ってきた如月に説明を求める。
頷く如月に、今此処に居ない「風祭」と「春崎」の所在を聞くものは居なかった。

「野々宮」が「春崎」の代りに…怪我をした…それだけれ彼等は事情を理解した、それと共に理不尽に仲間を傷つけられた事に怒りをここでは隠さない。

「憶測も混じるが…わかる範囲で話そう
雷門のあらゆる事を賭けの対象とする機関がうちの学校にはあるが、それと似たものが公のものではないがPTAにもある
裏トトカルチョ 参加しているのは大人で動く金額も面のそれとは比べ物にならない」

「そんなの俺達に関係ない!
大人は大人でやってろよ」

松野が吐き捨てる言葉に、半田が続く

「で、大穴を作る為に工作しているのは、どこの誰なんだよ」

その言語に、一宮と如月、祠堂が顔を見合わせた。

「一つ 殆どの賭けに参加者にとって、賭けで得る金額は端金か、それに色をつけた程度に思われている
二つ 野々宮が事故に合う前と合った後、雷門野球部のブルゾンを着た男を見かけている
三つ 野々宮が事故にあった時間、野球部の補欠数名のアリバイがはっきりしていない
四つ 野球部のコーチが、公営ギャンブルにハマって金に困っている」

如月が説明する言葉をいったん切ると、激高する松野が声を荒らげ椅子を蹴っ飛ばして立ち上がった。

「ばっかじゃねぇの!あの、パチンカス!!」

勢いで椅子が傾くのを素早く手で支える半田が、松野を宥める。

「しっ、落ち着けよ あんま、さわぐと他の奴等がやってくるぞ」

「だけど!」

「松野…」

反論しようとする松野に、低い声で祠堂がその名を呼ぶ。
瞬間、ビクリと動きを止めた松野が半田の側に再び腰を落ち着けた。

「他はともかく、わざわざ野球部のブルゾンを着てその姿を野々宮に見せるっていうのは、ちょっと変じゃないですかね」

それまで、黙って話を聞いていた影野の言葉に祠堂が答える。

「誰かに…止めて欲しいんじゃないかな だから、自分達の正体がわかるものをわざと身に付けた
アリバイの無い奴等全員が野球部の特待生で今は補欠の奴等だって聞いた
好きで協力してるわけじゃないだろう…」

一軍への切符を握っている男に操られながら、罪に怯えてながら協力する生徒…

「彼等も被害者のかも知れない…」

苦い顔で呟く一宮の言葉…
就寝の知らせを告げるチャイムを合図に自室に帰る彼等の顔はそれぞれの思いに沈んでいた。

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