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ぽじしょんシンドローム
ぽじしょんシンドローム 04
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声をかけられた二人が椅子から立ち上がる。
「道路を歩所いている最中に工事中だったビルから鉄筋が春崎に向かって落ちてきたのを野々宮が庇って怪我をした
野々宮じたいは意識はしっかりあるし、左肩と頭を少し打った程度でそんなにたいした怪我じゃないと言っているが、頭を打ってるんで大事をとって今日はとりあえず入院するそうだ
で、一緒にいた春崎が酷くてひとりで帰したくない、出来れば風祭を迎えによこして欲しいと…あと、どうも…うちの生徒の制服を見た気がするから如月にも話をしておきたいって電話してきた
行ってもらえるか?」
問う祠堂に如月が承知した事を短く頷く事で伝える。
「タクシーをここに来る前に呼んだからそろそろ来てるだろう」
少し青ざめた祠堂の言葉に、如月がタクシーを呼んだ場所を聞く。
「寮の正面玄関」と答える祠堂に、如月は二人を引き連れて玄関に急ぎながら指示を出した。
「事情がわかりしだい祠堂に連絡する、携帯の電源は切らずにいてくれ
多分新聞部に今回の事故を新聞に垂れ込む奴が出てくるだろう、…すぐに部長に連絡を
既に連絡されたいたら垂れこんできた奴の特徴を聞いておく事
仮にまだ連絡がなかった場合、これから情報者がアクセスしてきたら音声や姿等を録音してくれるよう頼んでみてくれ
一宮は泊流に事情を伝えたのち、例の「裏トトカルチョ」に付いて調べてわかった事を俺の携帯にメールしてくれ」
頷く二人を確かめる如月が談話室から渡廊下を抜け田舎の暗い夜の闇にそこだけが明るい正面玄関に着いた。
「如月!こっちだ!」
先に来ていた風祭がタクシーが停まってい座席の後部から声を掛けてくる。
如月が滑りこむと直ぐ様軽いエンジン音がし明るい色の車が遠ざかった。
「何かあったのか?」
闇に響く声
タクシーを見送っていた祠堂は、玄関に近い位置の部屋で何事かと覗き込む2年生とその同室の半田を見付けた。
祠堂が軽く手を振ると直ぐ半田が窓から顔を引っ込める。
それを確かめ、祠堂が一宮に声をかけた。
「新聞部の部長は何回か練習してる時インタビューに答えた記憶があるしメルアドも交換した
聞かれた時はユニフォームで携帯は持ってなかったから部屋の名刺の裏に走り書きしたものをもらって机の引き出しに入れたままだ
オレは一旦部屋に戻って連絡をとる
校内の噂も調るなら多分もうちょっとしたら半田が吉田連れてくると思うから、彼奴に聞けば良い
それと、半田と影野に事故の起きた時刻の寮生の個別アリバイを確かめといてくれるように頼んでくれ
新聞部に話付けたら談話室に行くから」
「わかった、そこで落ち合おう」
自分の部屋に取って返す祠堂を見送る一宮は由梨奈への電話をするためポケットから携帯を取り出したのだった。
「電話をかけてきたのは野々宮の方か?」
滑るように走るタクシーの中、問う如月に風祭が頷く。
「春崎、救急車を呼んで病院に行くまではかなり確りしていたらしんだが…着いてから普通の状態じゃないらしい…
本当に…なんでこんな事に…」
彼等の出会いから、今までを知っている風祭が悲しみと怒りに顔を曇らせた。
友人で、親友で、恋人で…その全部である野々宮が自分の代りに傷ついた…それは春崎自身が傷めつけれるよりも重く彼を傷つけた事だろう…
表情を落としたまま、幼い子供のように泣く春崎を今の傷ついた腕を持つ自分では抱きしめる事さえ出来ないと嘆く野々宮の携帯越しに聞いた声が、今も風祭の胸を締め付ける。
いったい何故彼等を誰が傷つけたのか?
病院への道すがら、忙しく携帯でメールを打っていた如月が手を止めたのを確かめた風祭が低く落とした声で尋ねた。
「これが単なる事故で無いとしたら何なんだ?」
「多分…トトカルチョの勝率を操作する為になされた事だと思う」
これに答える苦々しげな如月の声に、風祭が訝しげに眉を潜めた。
「一口10円の洒落みたいな勝敗の為に犯罪をするのか?
今の倍率だと、4組が勝って鉛筆1本 1組が勝ってもせいぜい学食の食券が2~3枚だろ」
「面の方はな…」
「おもて? 裏があるのか?」
驚く風祭に如月がタクシーの外の暗い風景に視線を流しながら答える。
「あぁ、こちらは生徒ではなく学校のPTA達で構成されているらしい
内々で行われているらしいが参加している人物に金持ちが多くてな、かなりデカイ金額が動いているとか聞いた事がある
噂を耳にした時は、暇を持て余した金持ちの道楽くらいにしか考え無かったが…」
呟く如月が、手にしたシルバーの携帯を強く握り締める。
「もし、生徒に手を出してくるのなら… 絶対に許さない」
その唇から吐出される言葉と共に、如月の緑の瞳が夜の闇にカチリと燃えるように輝いた…
「道路を歩所いている最中に工事中だったビルから鉄筋が春崎に向かって落ちてきたのを野々宮が庇って怪我をした
野々宮じたいは意識はしっかりあるし、左肩と頭を少し打った程度でそんなにたいした怪我じゃないと言っているが、頭を打ってるんで大事をとって今日はとりあえず入院するそうだ
で、一緒にいた春崎が酷くてひとりで帰したくない、出来れば風祭を迎えによこして欲しいと…あと、どうも…うちの生徒の制服を見た気がするから如月にも話をしておきたいって電話してきた
行ってもらえるか?」
問う祠堂に如月が承知した事を短く頷く事で伝える。
「タクシーをここに来る前に呼んだからそろそろ来てるだろう」
少し青ざめた祠堂の言葉に、如月がタクシーを呼んだ場所を聞く。
「寮の正面玄関」と答える祠堂に、如月は二人を引き連れて玄関に急ぎながら指示を出した。
「事情がわかりしだい祠堂に連絡する、携帯の電源は切らずにいてくれ
多分新聞部に今回の事故を新聞に垂れ込む奴が出てくるだろう、…すぐに部長に連絡を
既に連絡されたいたら垂れこんできた奴の特徴を聞いておく事
仮にまだ連絡がなかった場合、これから情報者がアクセスしてきたら音声や姿等を録音してくれるよう頼んでみてくれ
一宮は泊流に事情を伝えたのち、例の「裏トトカルチョ」に付いて調べてわかった事を俺の携帯にメールしてくれ」
頷く二人を確かめる如月が談話室から渡廊下を抜け田舎の暗い夜の闇にそこだけが明るい正面玄関に着いた。
「如月!こっちだ!」
先に来ていた風祭がタクシーが停まってい座席の後部から声を掛けてくる。
如月が滑りこむと直ぐ様軽いエンジン音がし明るい色の車が遠ざかった。
「何かあったのか?」
闇に響く声
タクシーを見送っていた祠堂は、玄関に近い位置の部屋で何事かと覗き込む2年生とその同室の半田を見付けた。
祠堂が軽く手を振ると直ぐ半田が窓から顔を引っ込める。
それを確かめ、祠堂が一宮に声をかけた。
「新聞部の部長は何回か練習してる時インタビューに答えた記憶があるしメルアドも交換した
聞かれた時はユニフォームで携帯は持ってなかったから部屋の名刺の裏に走り書きしたものをもらって机の引き出しに入れたままだ
オレは一旦部屋に戻って連絡をとる
校内の噂も調るなら多分もうちょっとしたら半田が吉田連れてくると思うから、彼奴に聞けば良い
それと、半田と影野に事故の起きた時刻の寮生の個別アリバイを確かめといてくれるように頼んでくれ
新聞部に話付けたら談話室に行くから」
「わかった、そこで落ち合おう」
自分の部屋に取って返す祠堂を見送る一宮は由梨奈への電話をするためポケットから携帯を取り出したのだった。
「電話をかけてきたのは野々宮の方か?」
滑るように走るタクシーの中、問う如月に風祭が頷く。
「春崎、救急車を呼んで病院に行くまではかなり確りしていたらしんだが…着いてから普通の状態じゃないらしい…
本当に…なんでこんな事に…」
彼等の出会いから、今までを知っている風祭が悲しみと怒りに顔を曇らせた。
友人で、親友で、恋人で…その全部である野々宮が自分の代りに傷ついた…それは春崎自身が傷めつけれるよりも重く彼を傷つけた事だろう…
表情を落としたまま、幼い子供のように泣く春崎を今の傷ついた腕を持つ自分では抱きしめる事さえ出来ないと嘆く野々宮の携帯越しに聞いた声が、今も風祭の胸を締め付ける。
いったい何故彼等を誰が傷つけたのか?
病院への道すがら、忙しく携帯でメールを打っていた如月が手を止めたのを確かめた風祭が低く落とした声で尋ねた。
「これが単なる事故で無いとしたら何なんだ?」
「多分…トトカルチョの勝率を操作する為になされた事だと思う」
これに答える苦々しげな如月の声に、風祭が訝しげに眉を潜めた。
「一口10円の洒落みたいな勝敗の為に犯罪をするのか?
今の倍率だと、4組が勝って鉛筆1本 1組が勝ってもせいぜい学食の食券が2~3枚だろ」
「面の方はな…」
「おもて? 裏があるのか?」
驚く風祭に如月がタクシーの外の暗い風景に視線を流しながら答える。
「あぁ、こちらは生徒ではなく学校のPTA達で構成されているらしい
内々で行われているらしいが参加している人物に金持ちが多くてな、かなりデカイ金額が動いているとか聞いた事がある
噂を耳にした時は、暇を持て余した金持ちの道楽くらいにしか考え無かったが…」
呟く如月が、手にしたシルバーの携帯を強く握り締める。
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