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夜のお迎え
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『渚屋』は夏場は海水浴場の海の家がわりにもなるから結構忙しいのだ。
昼は11時からオープンになる
ランチはお手頃価格で お昼のラストオーダー14時半15時半で一旦店をしめ
再び18時より店は酒と料理が中心の飲み屋とレストランの中間くらいの店として再開される
まぁ渚叔父さんの作る料理は何でも美味しいから 海鮮が苦手な人でも大丈夫なようにってメニューを工夫したおかげで 家族連れも結構来るし 夏場はけっこう混むんだよね
「いらっしゃいませ!」
と元気な声で客を迎えるのはもちろん七海ちゃんである。
今日は白いTシャツにデニムでギャルソンエプロン姿だけど、それがまた可愛いのだ。
そして……その横にいる美海ももちろん可愛い!
「ご注文お決まりになりましたら お呼びくださいね」
とニコニコしてる様は何時も俺の事をバカよばわりしてる彼女とは別者に本当に愛想が良い
常連のお客も多くテキパキをお仕事をこなす双子は 店内の人気ものだ
で夜のラストオーダーが20時 21時頃俺は双子を迎えに行き 叔父さんと爺ちゃんは明日の仕込みにかかるって事で二時間遅くそれぞれ別個に家路につくって寸法だ
「歩いて30分なんだから迎えなんかいらないよ」
って美海も七海ちゃんも言うけどさ 海沿いの道はそれなりの交通量があるけど人の気配薄いから心配だよ俺が
「叔父さんも爺ちゃんも忙しいんだから気を使わないの 二人が心配で他の事が手に付かなくなるから俺自身の為のやってる事だから お願いやらせてよ」
と拝み倒したら 二人は苦笑いながらも許してくれて バイトの日はふたりを護衛しながら潮のさざめく道をゆっくり歩くのが 最近の俺の癒しになってるのだ。
「今日の制服可愛かったな 美海のアレ新しいやつだろ 前のチェックのも似合ってたけど って何で制服変わったの?」
満点の星空の下そぞろ歩く3人で与太話に花が咲く
俺の問いに美海がちょっと肩をすくめた
「あんたそゆとこ本当に目ざといわねぇ 無骨そうなくせにモテる理由ってそこにもあると思うな」
「え?俺モテるの??? 男にはモテモテだけどさ」
主に弱小クラブの助っ人や人数合わせにとあちこちお呼ばれされてる
「なんで 美術?! 体格の無駄遣い」
と言われてしまうけど… 七海ちゃんの事だけじゃなくて 絵を描くのも本当に好きなんだよね
「ふふ 僕は好きだよ 空也が描く絵も、歌う声も……真っすぐで空也そのものって感じ」
七海ちゃんの優しい声にブワッと頬に血が上る
新月の夜は星しか瞬いてないから 頬の色はたぶん二人には悟られないと思うけど口の端をムズムズさせるニヤニヤを我慢するのに苦労する
「あたしも好きよ空也の絵 あぁ絵も良いけど 去年の花火の版画が凄い好き♥ でもね テニス部で私とダブルス組んでくれても良いのよ!」
うわぁ~~また始まった!!
と俺は心の中で呟く 隙あらばテニス部に誘ってくる美海!!
「空也困らせたら駄目だよ 美海」
と 窘めてくれる七海ちゃんに
「ん~~もう 二人だけでイチャイチャして狡い!!」
と美海が文句を言う…
いやぁ~ 七海ちゃんが大げさに言ってただけじゃなく 本当に美海そーいうもの言いを七海ちゃんにしてたんだ…
「美海… 新しいダブルスの相手と上手くいってないの?」
と七海ちゃんが心配そうに問うと 美海は肩をすくめて見せる
「ううん どうかな?…いい子なんだけど…凄く気を使ってくれてるのがこうねぇ 萎縮しちゃってるっていうかさ」
と顎に手をあて唸る美海の少し後ろで俺と七海ちゃんは目を合わせた
『それは 美海に怯えているのでは?』
たぶん俺達の感想は同じだ なにせ長い長いお付き合いだから…ねっ
昼は11時からオープンになる
ランチはお手頃価格で お昼のラストオーダー14時半15時半で一旦店をしめ
再び18時より店は酒と料理が中心の飲み屋とレストランの中間くらいの店として再開される
まぁ渚叔父さんの作る料理は何でも美味しいから 海鮮が苦手な人でも大丈夫なようにってメニューを工夫したおかげで 家族連れも結構来るし 夏場はけっこう混むんだよね
「いらっしゃいませ!」
と元気な声で客を迎えるのはもちろん七海ちゃんである。
今日は白いTシャツにデニムでギャルソンエプロン姿だけど、それがまた可愛いのだ。
そして……その横にいる美海ももちろん可愛い!
「ご注文お決まりになりましたら お呼びくださいね」
とニコニコしてる様は何時も俺の事をバカよばわりしてる彼女とは別者に本当に愛想が良い
常連のお客も多くテキパキをお仕事をこなす双子は 店内の人気ものだ
で夜のラストオーダーが20時 21時頃俺は双子を迎えに行き 叔父さんと爺ちゃんは明日の仕込みにかかるって事で二時間遅くそれぞれ別個に家路につくって寸法だ
「歩いて30分なんだから迎えなんかいらないよ」
って美海も七海ちゃんも言うけどさ 海沿いの道はそれなりの交通量があるけど人の気配薄いから心配だよ俺が
「叔父さんも爺ちゃんも忙しいんだから気を使わないの 二人が心配で他の事が手に付かなくなるから俺自身の為のやってる事だから お願いやらせてよ」
と拝み倒したら 二人は苦笑いながらも許してくれて バイトの日はふたりを護衛しながら潮のさざめく道をゆっくり歩くのが 最近の俺の癒しになってるのだ。
「今日の制服可愛かったな 美海のアレ新しいやつだろ 前のチェックのも似合ってたけど って何で制服変わったの?」
満点の星空の下そぞろ歩く3人で与太話に花が咲く
俺の問いに美海がちょっと肩をすくめた
「あんたそゆとこ本当に目ざといわねぇ 無骨そうなくせにモテる理由ってそこにもあると思うな」
「え?俺モテるの??? 男にはモテモテだけどさ」
主に弱小クラブの助っ人や人数合わせにとあちこちお呼ばれされてる
「なんで 美術?! 体格の無駄遣い」
と言われてしまうけど… 七海ちゃんの事だけじゃなくて 絵を描くのも本当に好きなんだよね
「ふふ 僕は好きだよ 空也が描く絵も、歌う声も……真っすぐで空也そのものって感じ」
七海ちゃんの優しい声にブワッと頬に血が上る
新月の夜は星しか瞬いてないから 頬の色はたぶん二人には悟られないと思うけど口の端をムズムズさせるニヤニヤを我慢するのに苦労する
「あたしも好きよ空也の絵 あぁ絵も良いけど 去年の花火の版画が凄い好き♥ でもね テニス部で私とダブルス組んでくれても良いのよ!」
うわぁ~~また始まった!!
と俺は心の中で呟く 隙あらばテニス部に誘ってくる美海!!
「空也困らせたら駄目だよ 美海」
と 窘めてくれる七海ちゃんに
「ん~~もう 二人だけでイチャイチャして狡い!!」
と美海が文句を言う…
いやぁ~ 七海ちゃんが大げさに言ってただけじゃなく 本当に美海そーいうもの言いを七海ちゃんにしてたんだ…
「美海… 新しいダブルスの相手と上手くいってないの?」
と七海ちゃんが心配そうに問うと 美海は肩をすくめて見せる
「ううん どうかな?…いい子なんだけど…凄く気を使ってくれてるのがこうねぇ 萎縮しちゃってるっていうかさ」
と顎に手をあて唸る美海の少し後ろで俺と七海ちゃんは目を合わせた
『それは 美海に怯えているのでは?』
たぶん俺達の感想は同じだ なにせ長い長いお付き合いだから…ねっ
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