海は今日も大荒れ(完結)

三森まり

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文化祭について考える

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「夏休みが終わるとすぐ文化祭だね 去年は部を設立したばかりで何も出来なかったけど 今年はパネル展示をしようと思うんだ」


と美術の部長である七海ちゃんが告げる

夏休みの美術室では部員全員が其々自分の作品作りに励んでいた
高台にある学校からは海が見渡せ 3階にある美術室には全開にした窓からは海風が入ってくる

「そうだね部設立して初めてだもんね」

と副部長の俺が答えた

「うん、でね……
空也お願いできる?」

七海ちゃんは小首を傾げるように俺に聞いてくる その仕草がまた可愛いんだよなぁ……

「ん?何を??」

そう聞きかえすと

「展示室の貸出部屋の選考と 決まったらパネル設置」

ふむふむ 部員が5人 全員が2~3点描いた絵や彫刻を飾る部屋ってそう大きくなくて良いよね
何なら部屋じゃなくて 広めの廊下かなんかでも良い

パネルは生徒会に申請して 運ぶのには助っ人で恩を売っておいた運動部の男子生徒にも頼もう

頭の中で学校の見取り図を思い浮かべて さっそく選考をはじめる俺の横で
部活の後輩達が手を上げた

「はいはい! 来てくださった方の感想とか意見とか聞きたいです!」

元気良く発言する宮地くんは1級下の1年生だ
っても2年の部長・副部長の俺達と 1年生3人しか居ない部なんだけどね 

「アンケート作る?」

「感想帳とかも良くない?和紙で表紙作ったりねぇ ほら~ 良く美術展に行ったらあるやつ」

と女子部員二人も意見を出す

「うん、じゃあ皆で手分けして作ろうか」

と部長の七海ちゃんがまとめると

「「は~~い」」

と皆が声を揃えるのだった。




「ちょっと照明がイイ感じの場所探そうか?構内をぐるっと回って来るよ」

と俺がイーゼルの前から腰を上げると

「じゃ 僕も行くよ ねぇ序に 皆に飲み物奢っちゃうよ リクエスト教えて」

と七海ちゃんはメモ帳を手にする

「え~~そんな お金払いますよぉ」

申し訳なさそうにそう言う宮地くんは本当に良い子だなぁ

「大丈夫 頑張って毎日バイト頑張ってるから その代わりといっては何だけど作品作り頑張って
 それと クラスの出し物のせいでちょっくちょく席外す事になるかもしれないから その時はよろしくね」

「はい!」

と七海ちゃんに良い返事を返す宮地くん
下級生3人のリクエストをメモると

「じゃ行こうか空也」

と七海ちゃんが俺を促す

ふふふ ちょっとデートっぽくて良いなぁとちょびっとニヤけながら 俺と七海ちゃんは揃って美術室をでたのだった
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