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第八話 めんちゃんキーホルダープレミアム
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中間テストが終わる頃には、だいぶ暑い日が増えてきていた。気温の変化やクーラーによる温度差で体調を崩すクラスメイトも多いが、僕は元気だ。元気も元気、今年で一番元気なんじゃないかってくらい絶好調。
六月初めの火曜日、六時間目を終えて帰宅する僕の足取りは、今にも飛んでいきそうなくらい軽い。実は小さく小さくスキップまでしている。なにせ今日は、僕の大好きなMEN-DAKOの公式グッズ・「めんちゃんキーホルダープレミアム」を受け取る日なのだから。
「めんちゃんキーホルダープレミアム」は、MEN-DAKOの公式マスコットキャラクター「めんちゃん」をモチーフにしたキーホルダーだ。親指よりちょっと大きいかな? くらいのサイズのくせにあり得ないほど高いため、オタクからは「一人前のファンの証」と呼ばれている。
これを自分で稼いだお金で買うのが、MEN-DAKOファンとしての僕の長年の夢だった――五月十日に四月分のアルバイト代が支給され、僕はすぐさま公式通販サイトにアクセスした。指が震えて、住所や電話番号を三回打ち間違えるほどには興奮していた。
めんだこ寮の管理人室で受け取った荷物は、噂通りの小ささだった。心配になるくらい軽いそれを胸の前で抱きしめて、僕は自室を目指す。周囲に誰もいないのをいいことに、MEN-DAKOの楽曲の中でもかなり気に入っている青春ソングを口ずさむ。
「走り出したーっ、僕の鼓動は止まらーないーっ」
「いや、止まれよ」
低い声に遮られた直後、僕の顔面はなにか柔らかいものに衝突した。「おあ?」と顔を上げれば、だいぶ見慣れてきた犯罪者ヅラが、ドン引きした目で僕を見下ろしている。
「なんだ相良か」
「人にぶつかっといて『なんだ』じゃねーよ。ちゃんと前見て歩け」
「見てたよ。相良を認識できてなかっただけで」
「意味ねーじゃねーか」
――そういう相良こそ、僕に気づいてたなら、わざわざぶつからないで避けてくれればよかったのに。
喉まで出かかったが、相良がなんでもない風を装いつつ「なに持ってんの?」と尋ねてきたので、口には出さなかった。
相良はきっと、僕がご機嫌で持っている荷物の中身が超気になったに違いない。だけど相良はヤンキーだから、「お疲れ。なに持ってんの?」と普通に声をかけるのが恥ずかしくて、こんな当たり屋みたいな真似をしてきたのだ。
「そうかそうか、そんなに気になるか。そうだよな。これは当然、気になっちゃうよなー」
「いやそんなんでもなかったけど。そこまで言われればさすがに気になるわ」
見たい? ともったいぶりつつ相良の顔を覗き込む。
相良がうなずいたので、僕は彼の長い腕を掴んで、プレハブ校舎の中まで引っ張っていった。
「相良、ウェットティッシュとか持ってたりするか?」
自室に相良を引き込んだ僕は、ローテーブルの上に広げっぱなしだった参考書やノートを片づける。相良が首を傾げつつ自室からウェットティッシュを持ってきてくれたので、僕はそれを使って、天板の上を丁寧に丁寧に拭き上げる。
「なにやってんの」
「掃除に決まってるじゃん。めんちゃんキーホルダープレミアムをお迎えするにあたって、日々の汚れに塗れたテーブルを清めるのは、MEN-DAKOファンとしての当然の責務」
「めんちゃんキーホルダープレミアム……?」
不審そうにつぶやいた相良を尻目に、僕は開封前のめんちゃんキーホルダープレミアムの写真を気が済むまで撮影した。よく見るただの茶色い梱包用素材も、中にめんちゃんキーホルダープレミアムが入っていると思えば、ずいぶんと眩く神々しく見えてくる。
「いいか、開けるぞ?」
カッターを手に取り、封筒の上部に刃をあてる。緊張がにじむ僕の声につられたのか、相良もごくりと喉を鳴らして手元を覗き込んできた。
僕は慎重に刃を滑らせ、緩衝材の中から透明な袋に入ったキーホルダーを取り出す。
そうして指先に現れたのは、マスコット化されたピンクのメンダコのアクリルキーホルダーだ。ひらひらの白いスカート衣装にマイクというアイドルスタイルで、非常に愛らしくつぶらな瞳でこちらを見上げている。
「お、可愛い」
相良が意外そうに感想を述べる横で、僕はしばらく、ひと言も発することができなかった。感動に胸を震わせながら、ひとまずめんちゃん様を机の上に平置きし、こちらも様々な角度から写真を撮っておく。
僕の、念願の、悲願の!
めんちゃんキーホルダープレミアムが、今ここに!
「――っ、――!! !!!!!」
舞い上がる気持ちを共有したくて、僕はスマートフォン片手に、相良の腕をばしばし叩きながら顔を上げた。相変わらず声は出ないが、僕の表情から察するものがあったのか、相良も「お、おう……」とうなずき返してくれる。
「そ、そんなにほしかったのか」
相良の言葉に、僕は全力でうなずく。
「思ったより可愛くて大満足、的な……?」
そう! それ!
ひときわ大きく、僕は首を縦に振る。
「飾っておくか、学校の指定カバンにつけるか、迷っている……?」
右の人差し指で机と脇にあるスクールバッグとを交互に指差すと、相良はその意図を完璧に汲み取ってくれた。嬉しくなって、僕の口元は自然と緩む。
「ってかなんで俺、お前の考えてることがこんなにわかるんだ? もしかして、日々こいつの雄叫びを散々聞かされてるから?」
相良が首を捻る横で、僕は迷いに迷った結果、スクールバッグの取手にめんちゃん様をセッティングした。好きなものはしまい込むより、できるだけ長く眺めていたい。
すっかり見慣れたスクールバッグの側面で、ゆらゆら揺れるめんちゃん様。その姿を見るだけで、今まで僕が心を奪われてきたMEN-DAKO及び荒川ナミの華麗なパフォーマンスが脳裏をよぎる。
「はあ……尊い。しんどい。いい」
ようやく口をついた言葉には、我ながらしみじみとした感慨深さがにじんでいた。「ふはっ」と隣の相良が吹き出す。
「まあ俺にはよくわかんねーけど、よかったな。岳」
大きな手がすごく自然な感じで頭に伸びてきて、なすがままに頭を撫でられてしまった。
さすがお兄ちゃん属性、とかなんとか考えていたら、相良から初めてまともに名前を呼ばれたことに、僕は全く気づけなかった。
六月初めの火曜日、六時間目を終えて帰宅する僕の足取りは、今にも飛んでいきそうなくらい軽い。実は小さく小さくスキップまでしている。なにせ今日は、僕の大好きなMEN-DAKOの公式グッズ・「めんちゃんキーホルダープレミアム」を受け取る日なのだから。
「めんちゃんキーホルダープレミアム」は、MEN-DAKOの公式マスコットキャラクター「めんちゃん」をモチーフにしたキーホルダーだ。親指よりちょっと大きいかな? くらいのサイズのくせにあり得ないほど高いため、オタクからは「一人前のファンの証」と呼ばれている。
これを自分で稼いだお金で買うのが、MEN-DAKOファンとしての僕の長年の夢だった――五月十日に四月分のアルバイト代が支給され、僕はすぐさま公式通販サイトにアクセスした。指が震えて、住所や電話番号を三回打ち間違えるほどには興奮していた。
めんだこ寮の管理人室で受け取った荷物は、噂通りの小ささだった。心配になるくらい軽いそれを胸の前で抱きしめて、僕は自室を目指す。周囲に誰もいないのをいいことに、MEN-DAKOの楽曲の中でもかなり気に入っている青春ソングを口ずさむ。
「走り出したーっ、僕の鼓動は止まらーないーっ」
「いや、止まれよ」
低い声に遮られた直後、僕の顔面はなにか柔らかいものに衝突した。「おあ?」と顔を上げれば、だいぶ見慣れてきた犯罪者ヅラが、ドン引きした目で僕を見下ろしている。
「なんだ相良か」
「人にぶつかっといて『なんだ』じゃねーよ。ちゃんと前見て歩け」
「見てたよ。相良を認識できてなかっただけで」
「意味ねーじゃねーか」
――そういう相良こそ、僕に気づいてたなら、わざわざぶつからないで避けてくれればよかったのに。
喉まで出かかったが、相良がなんでもない風を装いつつ「なに持ってんの?」と尋ねてきたので、口には出さなかった。
相良はきっと、僕がご機嫌で持っている荷物の中身が超気になったに違いない。だけど相良はヤンキーだから、「お疲れ。なに持ってんの?」と普通に声をかけるのが恥ずかしくて、こんな当たり屋みたいな真似をしてきたのだ。
「そうかそうか、そんなに気になるか。そうだよな。これは当然、気になっちゃうよなー」
「いやそんなんでもなかったけど。そこまで言われればさすがに気になるわ」
見たい? ともったいぶりつつ相良の顔を覗き込む。
相良がうなずいたので、僕は彼の長い腕を掴んで、プレハブ校舎の中まで引っ張っていった。
「相良、ウェットティッシュとか持ってたりするか?」
自室に相良を引き込んだ僕は、ローテーブルの上に広げっぱなしだった参考書やノートを片づける。相良が首を傾げつつ自室からウェットティッシュを持ってきてくれたので、僕はそれを使って、天板の上を丁寧に丁寧に拭き上げる。
「なにやってんの」
「掃除に決まってるじゃん。めんちゃんキーホルダープレミアムをお迎えするにあたって、日々の汚れに塗れたテーブルを清めるのは、MEN-DAKOファンとしての当然の責務」
「めんちゃんキーホルダープレミアム……?」
不審そうにつぶやいた相良を尻目に、僕は開封前のめんちゃんキーホルダープレミアムの写真を気が済むまで撮影した。よく見るただの茶色い梱包用素材も、中にめんちゃんキーホルダープレミアムが入っていると思えば、ずいぶんと眩く神々しく見えてくる。
「いいか、開けるぞ?」
カッターを手に取り、封筒の上部に刃をあてる。緊張がにじむ僕の声につられたのか、相良もごくりと喉を鳴らして手元を覗き込んできた。
僕は慎重に刃を滑らせ、緩衝材の中から透明な袋に入ったキーホルダーを取り出す。
そうして指先に現れたのは、マスコット化されたピンクのメンダコのアクリルキーホルダーだ。ひらひらの白いスカート衣装にマイクというアイドルスタイルで、非常に愛らしくつぶらな瞳でこちらを見上げている。
「お、可愛い」
相良が意外そうに感想を述べる横で、僕はしばらく、ひと言も発することができなかった。感動に胸を震わせながら、ひとまずめんちゃん様を机の上に平置きし、こちらも様々な角度から写真を撮っておく。
僕の、念願の、悲願の!
めんちゃんキーホルダープレミアムが、今ここに!
「――っ、――!! !!!!!」
舞い上がる気持ちを共有したくて、僕はスマートフォン片手に、相良の腕をばしばし叩きながら顔を上げた。相変わらず声は出ないが、僕の表情から察するものがあったのか、相良も「お、おう……」とうなずき返してくれる。
「そ、そんなにほしかったのか」
相良の言葉に、僕は全力でうなずく。
「思ったより可愛くて大満足、的な……?」
そう! それ!
ひときわ大きく、僕は首を縦に振る。
「飾っておくか、学校の指定カバンにつけるか、迷っている……?」
右の人差し指で机と脇にあるスクールバッグとを交互に指差すと、相良はその意図を完璧に汲み取ってくれた。嬉しくなって、僕の口元は自然と緩む。
「ってかなんで俺、お前の考えてることがこんなにわかるんだ? もしかして、日々こいつの雄叫びを散々聞かされてるから?」
相良が首を捻る横で、僕は迷いに迷った結果、スクールバッグの取手にめんちゃん様をセッティングした。好きなものはしまい込むより、できるだけ長く眺めていたい。
すっかり見慣れたスクールバッグの側面で、ゆらゆら揺れるめんちゃん様。その姿を見るだけで、今まで僕が心を奪われてきたMEN-DAKO及び荒川ナミの華麗なパフォーマンスが脳裏をよぎる。
「はあ……尊い。しんどい。いい」
ようやく口をついた言葉には、我ながらしみじみとした感慨深さがにじんでいた。「ふはっ」と隣の相良が吹き出す。
「まあ俺にはよくわかんねーけど、よかったな。岳」
大きな手がすごく自然な感じで頭に伸びてきて、なすがままに頭を撫でられてしまった。
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