18 / 20
第18話:婚約の祝宴
しおりを挟む
秘密の庭に、選ばれた者だけが集まった。
月が昇り、噴水が静かに歌う。
ラベンダーが、足元に敷き詰められていた。
踏むたび、甘い香りが立ち昇る。
リリアーナは深く息を吸った。
心臓が、静かに高鳴っている。
ダミアーノが、隣に立っていた。
領主としての正装。
でも、その目は優しかった。
「始めよう」
彼が囁いた。
リリアーナは頷く。
執事が前に進み出た。
手には、三色の絹の紐。
バーガンディ、象牙、金。
「右手を」
ダミアーノが手を差し出した。
リリアーナは躊躇なく取る。
温かい。
いつも、温かい。
父フランチェスコが前に出た。
目が潤んでいる。
「娘を……汝に託す」
震える声。
二人の手の上に、自分の手を重ねた。
リリアーナの目から、涙がこぼれた。
「父上……」
「立派になったな」
父は微笑んだ。
そして一歩下がる。
執事が、紐をゆっくりと巻き始めた。
二人の手を、八の字に。
無限の印。
「この結び目が、お二人の人生を結ぶ」
古い言葉が、静かな庭に響く。
「愛において結ばれ、怒りにおいて決して使われぬように」
ダミアーノがリリアーナを見た。
月明かりが、彼の目に映る。
「リリアーナ」
彼の声が、夜に溶ける。
「過去が君を縛っていた」
リリアーナの胸が、きゅっと締まる。
「でも、もう違う」
彼は続けた。
「俺が断ち切る。その鎖を」
リリアーナの目に、また涙が溢れた。
でも、悲しくない。
「では、私も誓う」
彼女の声は、震えながらも明瞭だった。
「運命ではありません。私が選んだ未来です」
少し間を置いて、
「あなたを、選びます」
周囲から、静かな拍手。
父が、また目を拭っていた。
執事が月桂樹の冠を持ってきた。
オレンジの花が編み込まれている。
甘い香りが、二人を包んだ。
冠を受け、二人が同時に頭に戴く。
「新しい家の、統治者となられよ」
執事が宣言した。
次に、杯が運ばれてきた。
ザクロのワイン。
ローズウォーターの香りが立ち昇る。
ダミアーノが先に一口。
リリアーナも飲む。
甘さと、微かな苦み。
人生の全てが、この一杯に。
三口ずつ。
手を繋いだまま。
そして、紐が解かれた。
でも、二人の手は離れない。
「この指輪と共に、君を娶る」
ダミアーノが、彼女の指に滑らせた。
銀の指輪。
握手の図柄が刻まれている。
「全てを賭けて」
リリアーナも、彼の指に指輪を。
「全てを受け止めて」
花びらが舞った。
誰かが投げたのだろう。
笑い声が、静かな庭に満ちる。
ダミアーノが、顔を近づけた。
リリアーナは目を閉じる。
唇が、優しく触れた。
オレンジの花の香りに包まれて。
祝宴は、領主館の大広間で開かれた。
銀の燭台が、無数の炎を灯していた。
水晶の杯が、燭光を受けて虹色に輝く。
タペストリーが、壁を覆っている。
東方の龍と、西方の獅子。
この街の象徴。
音楽が始まった。
トランペットが、空気を切り裂く。
太鼓が、祝祭を告げる。
人々が拍手した。
「領主と、次期領主妃に乾杯!」
誰かが叫ぶ。
杯が一斉に上がった。
リリアーナは微笑んだ。
この瞬間が、夢のよう。
前世では、決して味わえなかった幸せ。
ダミアーノの手が、彼女の肩に触れた。
「大丈夫か」
「はい」
リリアーナは頷く。
「幸せです」
料理が運ばれてくる。
焼かれた鶏、香草のスープ、果物の山。
そして、リリアーナの香りが会場を満たした。
各テーブルに置かれた香炉から、優しい煙。
ラベンダーと、ローズマリー。
食事の香りと溶け合う。
「素晴らしい香りだ」
東方の使節が言った。
「故郷を思い出す」
西方の貴族も頷いた。
「我が国の野原のようだ」
リリアーナは静かに微笑む。
この街のための香り。
東でも西でもない、アルカナの香り。
父が近づいてきた。
「リリアーナ」
彼の目は、また潤んでいる。
「お前を、誇りに思う」
「父上……」
「母も、きっと喜んでいる」
父は娘を抱きしめた。
リリアーナは、父の胸で泣いた。
長い、長い道のりだった。
でも、やっと辿り着いた。
幸せに。
宴は夜遅くまで続いた。
踊りが始まり、笑い声が絶えない。
でも――
リリアーナは気づいていた。
会場の隅に、固まっている人々。
保守派の貴族たち。
彼らの杯が、他の者より一拍遅く上がった。
乾杯の時。
そして、ある公爵は早々に退席した。
デザートの前に。
ダミアーノも気づいているようだった。
でも、何も言わなかった。
今は、祝福の時だから。
リリアーナは彼の手を握った。
「大丈夫」
彼女が囁く。
「一緒なら」
ダミアーノは微笑んだ。
「ああ」
祝宴が終わり、客人たちが帰った後。
リリアーナとダミアーノは、執務室にいた。
疲れたけれど、心地よい疲労。
お茶を飲みながら、今日を振り返る。
「綺麗だった」
ダミアーノが言った。
「君が一番」
リリアーナは頬を染めた。
「ダミアーノ様……」
その時。
扉が、ノックもなく開いた。
エットーレが立っていた。
側近の表情を見て、ダミアーノは立ち上がった。
「何があった」
「中央から使者が」
エットーレの声は低く、緊迫していた。
「明朝、到着します」
リリアーナの胸が、冷たくなった。
「使者……?」
「『審査』
を実施すると」
エットーレは続けた。
「領主様の統治方針、そして……」
彼はリリアーナを見た。
「婚約者の素性について」
静寂が落ちた。
ダミアーノの拳が、震えている。
「どれくらいの猶予が」
「ほとんどありません」
エットーレは答えた。
「使者は既に港に」
リリアーナは、意味を理解していなかった。
でも、ダミアーノの顔色が全てを物語っていた。
「中央は、東西融和を快く思っていない」
ダミアーノが、彼女に説明した。
「『純血主義』
を掲げている」
「では……」
リリアーナの声が震えた。
「私たちの婚約も……」
「狙われている」
ダミアーノは彼女の手を取った。
「でも、負けない」
リリアーナは、前世の記憶を思い出した。
あの時も、こうして試練が来た。
でも、あの時は一人だった。
今は――
「はい」
彼女は強く頷いた。
「一緒なら、負けません」
二人は手を握り合う。
窓の外、雲が月を覆い始めた。
祝宴の灯りは消え、街は静まり返っている。
新しい嵐が、近づいていた。
でも、リリアーナの心に恐怖はなかった。
今度は、一人じゃない。
この人が、隣にいる。
「明日から、準備をしましょう」
リリアーナは静かに言った。
「今度こそ、私たちの未来を守る」
ダミアーノは微笑んだ。
「ああ。二人で」
月が、再び雲間から顔を出した。
銀色の光が、二人の指輪に反射する。
結ばれた手。
選ばれた未来。
そして――
戦う覚悟。
月が昇り、噴水が静かに歌う。
ラベンダーが、足元に敷き詰められていた。
踏むたび、甘い香りが立ち昇る。
リリアーナは深く息を吸った。
心臓が、静かに高鳴っている。
ダミアーノが、隣に立っていた。
領主としての正装。
でも、その目は優しかった。
「始めよう」
彼が囁いた。
リリアーナは頷く。
執事が前に進み出た。
手には、三色の絹の紐。
バーガンディ、象牙、金。
「右手を」
ダミアーノが手を差し出した。
リリアーナは躊躇なく取る。
温かい。
いつも、温かい。
父フランチェスコが前に出た。
目が潤んでいる。
「娘を……汝に託す」
震える声。
二人の手の上に、自分の手を重ねた。
リリアーナの目から、涙がこぼれた。
「父上……」
「立派になったな」
父は微笑んだ。
そして一歩下がる。
執事が、紐をゆっくりと巻き始めた。
二人の手を、八の字に。
無限の印。
「この結び目が、お二人の人生を結ぶ」
古い言葉が、静かな庭に響く。
「愛において結ばれ、怒りにおいて決して使われぬように」
ダミアーノがリリアーナを見た。
月明かりが、彼の目に映る。
「リリアーナ」
彼の声が、夜に溶ける。
「過去が君を縛っていた」
リリアーナの胸が、きゅっと締まる。
「でも、もう違う」
彼は続けた。
「俺が断ち切る。その鎖を」
リリアーナの目に、また涙が溢れた。
でも、悲しくない。
「では、私も誓う」
彼女の声は、震えながらも明瞭だった。
「運命ではありません。私が選んだ未来です」
少し間を置いて、
「あなたを、選びます」
周囲から、静かな拍手。
父が、また目を拭っていた。
執事が月桂樹の冠を持ってきた。
オレンジの花が編み込まれている。
甘い香りが、二人を包んだ。
冠を受け、二人が同時に頭に戴く。
「新しい家の、統治者となられよ」
執事が宣言した。
次に、杯が運ばれてきた。
ザクロのワイン。
ローズウォーターの香りが立ち昇る。
ダミアーノが先に一口。
リリアーナも飲む。
甘さと、微かな苦み。
人生の全てが、この一杯に。
三口ずつ。
手を繋いだまま。
そして、紐が解かれた。
でも、二人の手は離れない。
「この指輪と共に、君を娶る」
ダミアーノが、彼女の指に滑らせた。
銀の指輪。
握手の図柄が刻まれている。
「全てを賭けて」
リリアーナも、彼の指に指輪を。
「全てを受け止めて」
花びらが舞った。
誰かが投げたのだろう。
笑い声が、静かな庭に満ちる。
ダミアーノが、顔を近づけた。
リリアーナは目を閉じる。
唇が、優しく触れた。
オレンジの花の香りに包まれて。
祝宴は、領主館の大広間で開かれた。
銀の燭台が、無数の炎を灯していた。
水晶の杯が、燭光を受けて虹色に輝く。
タペストリーが、壁を覆っている。
東方の龍と、西方の獅子。
この街の象徴。
音楽が始まった。
トランペットが、空気を切り裂く。
太鼓が、祝祭を告げる。
人々が拍手した。
「領主と、次期領主妃に乾杯!」
誰かが叫ぶ。
杯が一斉に上がった。
リリアーナは微笑んだ。
この瞬間が、夢のよう。
前世では、決して味わえなかった幸せ。
ダミアーノの手が、彼女の肩に触れた。
「大丈夫か」
「はい」
リリアーナは頷く。
「幸せです」
料理が運ばれてくる。
焼かれた鶏、香草のスープ、果物の山。
そして、リリアーナの香りが会場を満たした。
各テーブルに置かれた香炉から、優しい煙。
ラベンダーと、ローズマリー。
食事の香りと溶け合う。
「素晴らしい香りだ」
東方の使節が言った。
「故郷を思い出す」
西方の貴族も頷いた。
「我が国の野原のようだ」
リリアーナは静かに微笑む。
この街のための香り。
東でも西でもない、アルカナの香り。
父が近づいてきた。
「リリアーナ」
彼の目は、また潤んでいる。
「お前を、誇りに思う」
「父上……」
「母も、きっと喜んでいる」
父は娘を抱きしめた。
リリアーナは、父の胸で泣いた。
長い、長い道のりだった。
でも、やっと辿り着いた。
幸せに。
宴は夜遅くまで続いた。
踊りが始まり、笑い声が絶えない。
でも――
リリアーナは気づいていた。
会場の隅に、固まっている人々。
保守派の貴族たち。
彼らの杯が、他の者より一拍遅く上がった。
乾杯の時。
そして、ある公爵は早々に退席した。
デザートの前に。
ダミアーノも気づいているようだった。
でも、何も言わなかった。
今は、祝福の時だから。
リリアーナは彼の手を握った。
「大丈夫」
彼女が囁く。
「一緒なら」
ダミアーノは微笑んだ。
「ああ」
祝宴が終わり、客人たちが帰った後。
リリアーナとダミアーノは、執務室にいた。
疲れたけれど、心地よい疲労。
お茶を飲みながら、今日を振り返る。
「綺麗だった」
ダミアーノが言った。
「君が一番」
リリアーナは頬を染めた。
「ダミアーノ様……」
その時。
扉が、ノックもなく開いた。
エットーレが立っていた。
側近の表情を見て、ダミアーノは立ち上がった。
「何があった」
「中央から使者が」
エットーレの声は低く、緊迫していた。
「明朝、到着します」
リリアーナの胸が、冷たくなった。
「使者……?」
「『審査』
を実施すると」
エットーレは続けた。
「領主様の統治方針、そして……」
彼はリリアーナを見た。
「婚約者の素性について」
静寂が落ちた。
ダミアーノの拳が、震えている。
「どれくらいの猶予が」
「ほとんどありません」
エットーレは答えた。
「使者は既に港に」
リリアーナは、意味を理解していなかった。
でも、ダミアーノの顔色が全てを物語っていた。
「中央は、東西融和を快く思っていない」
ダミアーノが、彼女に説明した。
「『純血主義』
を掲げている」
「では……」
リリアーナの声が震えた。
「私たちの婚約も……」
「狙われている」
ダミアーノは彼女の手を取った。
「でも、負けない」
リリアーナは、前世の記憶を思い出した。
あの時も、こうして試練が来た。
でも、あの時は一人だった。
今は――
「はい」
彼女は強く頷いた。
「一緒なら、負けません」
二人は手を握り合う。
窓の外、雲が月を覆い始めた。
祝宴の灯りは消え、街は静まり返っている。
新しい嵐が、近づいていた。
でも、リリアーナの心に恐怖はなかった。
今度は、一人じゃない。
この人が、隣にいる。
「明日から、準備をしましょう」
リリアーナは静かに言った。
「今度こそ、私たちの未来を守る」
ダミアーノは微笑んだ。
「ああ。二人で」
月が、再び雲間から顔を出した。
銀色の光が、二人の指輪に反射する。
結ばれた手。
選ばれた未来。
そして――
戦う覚悟。
20
あなたにおすすめの小説
婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
お飾り王妃の愛と献身
石河 翠
恋愛
エスターは、お飾りの王妃だ。初夜どころか結婚式もない、王国存続の生贄のような結婚は、父親である宰相によって調えられた。国王は身分の低い平民に溺れ、公務を放棄している。
けれどエスターは白い結婚を隠しもせずに、王の代わりに執務を続けている。彼女にとって大切なものは国であり、夫の愛情など必要としていなかったのだ。
ところがある日、暗愚だが無害だった国王の独断により、隣国への侵攻が始まる。それをきっかけに国内では革命が起き……。
国のために恋を捨て、人生を捧げてきたヒロインと、王妃を密かに愛し、彼女を手に入れるために国を変えることを決意した一途なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:24963620)をお借りしております。
僕は君を思うと吐き気がする
月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる