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第2話「崖っぷちの誘惑」
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朝日が窓ガラスを通して店内に差し込んでいる。冬馬は目を開け、隣で眠る春樹の寝顔を見つめた。
昨夜のことが夢ではなかったと、身体に残る倦怠感が教えてくれる。春樹の肌に残った痕跡、乾いた体液の跡——すべてが現実だった。
「ん……」
春樹が小さく呻き、目を擦りながら起き上がった。二人の視線が絡み合う。
「……おはよ、兄さん」
「ああ、おはよう」
気まずい沈黙が流れた。春樹は頬を赤らめながら、慌てて服を整え始める。
「あの……昨日のこと……」
「後悔してるか?」
冬馬の問いに、春樹は首を横に振った。
「してない。ただ……これから、どうしよう」
冬馬は立ち上がり、店内を見回した。状況は何も変わっていない。出入り口は施錠されたまま、外部との連絡手段もない。
「まず、脱出方法を探す。それが最優先だ」
冬馬は冷静に言ったが、内心では焦りが募っていた。このまま閉じ込められ続ければ、食料も水も尽きる。それに——
春樹の横顔を盗み見る。昨夜、一線を越えてしまった。弟との関係が変わってしまった。
でも、後悔はしていなかった。
午前中、二人は店内を隈なく調べた。厨房の食料庫には幸い、ある程度の食材が残っていた。水も冷蔵庫に大量のペットボトルがある。
「とりあえず、数日は持ちそうだな」
冬馬が冷蔵庫の中身を確認しながら言った。春樹は不安そうに唇を噛んでいる。
「でも、数日経ったら……」
「その前に出る方法を見つける」
冬馬は断言したが、実際のところ、打開策は見つかっていなかった。
昼過ぎ、二人は外テラスに出た。施錠されていたガラス扉が、なぜか今朝は開いた。罠かもしれないと警戒したが、新鮮な空気を求めて外に出ることにした。
テラスは崖の縁ギリギリまで張り出していて、足元を覗けば遥か下に谷底が見える。鉄製の柵が設置されているが、それがあっても足が竦むほどの高度だ。
「うわ……すごい高さ……」
春樹が柵にしがみつきながら下を覗き込んだ。風が強く、髪を激しく揺らしている。
「危ないぞ、あまり身を乗り出すな」
冬馬が春樹の腕を掴む。春樹は振り返り、悲しそうな笑みを浮かべた。
「……もしさ、本当にどっちかが飛び降りなきゃいけないなら」
「春樹——」
「兄さんが飛び降りるなら、俺も一緒に行く」
冬馬の胸が締め付けられた。春樹の目は真剣で、冗談ではない。
「バカなこと言うな」
「バカじゃない。俺、兄さんがいない世界なんて……意味ないもん」
春樹の目から涙が溢れた。風が涙を横に流していく。
「春樹……」
冬馬は春樹を抱き寄せた。強い風の中、二人は寄り添うように立っている。
「兄さん……俺……」
「わかってる」
冬馬は春樹の背中を撫でた。自分の中でも、何かが変わり始めていることを感じていた。
これは兄弟の愛情なのか、それとも——
「……寒くないか?」
「うん、ちょっと……」
春樹の身体が震えている。風が冷たく、肌を刺すようだ。
「中に戻るか?」
「ううん、もうちょっとここにいたい。外の空気、久しぶりだから」
冬馬は自分の上着を脱ぎ、春樹の肩にかけた。春樹は小さく「ありがと」と呟く。
しばらく二人は無言で景色を眺めていた。遠くの山々、青い空、そして眼下の深い谷。美しい風景も、今は牢獄の一部でしかない。
「なあ兄さん」
「ん?」
「昨日さ……俺たち、変なことしちゃったよな」
冬馬は答えなかった。変なこと——確かにそうだ。兄弟がすることではない。
「でも……俺、後悔してない」
春樹が柵から手を離し、冬馬を見上げた。
「兄さんは……後悔してる?」
「……いや」
冬馬は正直に答えた。
「俺も、後悔してない」
春樹の顔がパッと明るくなった。それから、恥ずかしそうに俯く。
「なら……その……また……してもいい?」
冬馬の心臓が跳ね上がった。春樹の頬が真っ赤に染まっている。
「ここで、か?」
「う、うん……だって、中に戻っても……その……」
春樹の声が小さくなっていく。冬馬は春樹の顎に手を添え、顔を上げさせた。
「……いいのか? 外で、こんなところで」
「兄さんとなら……どこでも……」
その言葉が、冬馬の理性を吹き飛ばした。
冬馬は春樹の唇を奪った。強い風の中、二人の身体が密着する。
「んっ……兄さん……」
春樹の手が冬馬の背中に回される。唇を離すと、互いの息が白く見えるほど冷たい空気だった。
「寒い……?」
「ううん……兄さんの体温で、あったかい……」
冬馬は春樹を柵に押し付けた。春樹の背中が鉄パイプに当たり、小さく声を漏らす。
「ひゃっ……冷たい……」
「我慢しろ」
冬馬の手が春樹のシャツの裾から潜り込む。冷たい風に晒された肌が、冬馬の手のひらで温まっていく。
「んっ……あっ……」
春樹の身体が震えた。冬馬は胸元を撫で、乳首を指先で軽く摘む。
「やっ……そこ……敏感……」
「知ってる」
冬馬は悪戯っぽく笑い、さらに強く乳首を刺激した。春樹の腰が跳ね、喘ぎ声が風に掻き消されそうになる。
「あっ……だめ……外だよ……?」
「誰も見てない」
確かに周囲には誰もいない。ただ風と、崖と、青空があるだけだ。
冬馬は春樹のジーンズのボタンを外した。春樹は恥ずかしそうに顔を背ける。
「見ないで……」
「見せろ、って昨日も言っただろ」
冬馬はジーンズを腰まで下ろした。下着越しに、既に硬くなっている春樹のペニスの形が浮き出ている。
「もう、こんなになって……」
「だって……兄さんが……」
冬馬は下着も一緒に引き下ろした。勃起したペニスが跳ね、冷たい風に晒される。
「ひゃあっ……!」
春樹の声が裏返った。外気に触れた敏感な部分が、ビクビクと震えている。
「外の空気、気持ちいいだろ?」
「や……恥ずかしい……」
春樹は両手で顔を覆ったが、下半身を隠そうとはしなかった。
冬馬は春樹のペニスを手で包んだ。冷たい風と、熱いペニスの温度差が刺激的だ。
「あっ……兄さん……」
ゆっくりと手を動かす。春樹の腰がガクガクと揺れた。
「柵、掴んでろ。落ちるぞ」
「う、うん……」
春樹は後ろ手に柵を掴んだ。不安定な体勢で、冬馬の愛撫を受け止める。
冬馬は手の動きを速めた。春樹のペニスから先走りが溢れ、手のひらを濡らす。
「んっ……あっ……兄さん……もっと……」
「もっと、どうしてほしい?」
「わかんない……でも……もっと……」
春樹の声が切なく響く。冬馬は片手でペニスを扱きながら、もう片方の手で春樹の太腿を撫でた。
「ここも、敏感なんだな」
「あっ……そこ……くすぐったい……」
太腿の内側を指先で這わせる。春樹の身体がビクッと跳ねた。
冬馬の指が、さらに奥へと進む。春樹の股間の裏側、会陰部に触れた。
「ひゃあっ……! そこ……やっ……!」
「ここ、感じるのか」
冬馬は指先で優しく押した。春樹の腰が大きく跳ね上がる。
「だめ……変になっちゃう……!」
「変に、なれ」
冬馬は会陰部を刺激しながら、ペニスを扱く速度を上げた。春樹の身体が弓なりに反る。
「兄さん……兄さん……っ!」
春樹のペニスがビクビクと膨張する。射精が近い証拠だ。
「イくのか?」
「うん……イッちゃう……!」
「いいぞ、イけ。外で、全部出せ」
冬馬の言葉が引き金になった。春樹の口から高い悲鳴が漏れる。
「あっ……ああああっ……!」
ドピュ、ドピュッと勢いよく精液が噴き出した。風に煽られて、一部はテラスの床に、一部は柵の外へと飛んでいく。
「すごい……飛んでる……」
冬馬は春樹の射精を見つめながら、自分の下半身も限界に近いことを自覚していた。
「はぁ……はぁ……」
春樹が荒い息をつきながら、力なく柵にもたれかかる。放心したような表情だ。
「……兄さんも、脱いで」
「え?」
「兄さんのも……見たい……触りたい……」
春樹の目が潤んでいる。その懇願するような眼差しに、冬馬は抗えなかった。
冬馬は自分のベルトを外し、ズボンと下着を一気に下ろした。ギンギンに勃起したペニスが、春樹の目の前に現れる。
「わ……すごい硬そう……」
春樹が恐る恐る手を伸ばす。冬馬のペニスに触れた瞬間、冬馬は思わず声を漏らした。
「んっ……」
「兄さん……気持ちいい……?」
「ああ……すごく……」
春樹の手がぎこちなく上下に動く。昨日よりは慣れた動きだが、まだ不慣れさが残っている。
「もっと強く握っていいぞ」
「こう……?」
春樹の手に力が入る。冬馬の腰が自然と前後に動いた。
「春樹……もっと……」
「うん……」
春樹は両手を使って、冬馬のペニスを扱き始めた。シュコシュコと音を立てながら、リズミカルに動く。
「ちょっと待て……」
冬馬は春樹の手を止め、テラスに置いてあったブランケットを取ってきた。床に敷き、春樹を座らせる。
「これなら、少しは楽だろ」
「ありがと、兄さん……」
春樹は座ったまま、冬馬のペニスに再び手を伸ばした。今度は顔の高さにペニスがある。
「こうすると……すごい近い……」
「嫌か?」
「ううん……もっと、近くで見たい……」
春樹が顔を近づける。冬馬のペニスの匂いを嗅いでいるようだ。
「春樹……」
「……舐めても、いい?」
冬馬の脳が真っ白になった。
「本気か?」
「うん……昨日から、ずっと思ってた……兄さんの、舐めてみたいって……」
春樹の顔が真っ赤だ。それでも、目は真剣だった。
「……好きにしろ」
冬馬がそう言うと、春樹は恐る恐る舌を伸ばした。
ペニスの先端に、春樹の舌先が触れる。
「んっ……」
冬馬の身体が震えた。春樹の舌が、亀頭をゆっくりと舐め回す。
「ちゅぱ……ちゅぱ……」
春樹の舌が、カリの部分を重点的に刺激する。冬馬は腰が砕けそうになった。
「春樹……そこ……」
「ここ、敏感なの……?」
春樹が悪戯っぽく笑い、さらに集中的に舐める。冬馬は春樹の髪を掴んだ。
「くっ……」
「兄さん……すごい顔してる……」
春樹は今度、ペニスの根元から先端まで、舌を這わせた。裏筋をなぞるように舐め上げる。
「ちゅる……ちゅる……」
「うっ……」
冬馬の腰が震えた。春樹の舌技が予想以上に気持ちいい。
「春樹……もう……」
「もうイっちゃうの……?」
「ああ……お前の舌が……気持ちよすぎる……」
春樹は嬉しそうに微笑み、今度はペニス全体を口に含んだ。
「んむっ……」
温かく湿った口内が、冬馬のペニスを包み込む。春樹の舌が、口の中で動き回る。
「くっ……春樹……」
冬馬の腰が勝手に動いた。春樹の口の中で、ペニスが前後に擦れる。
「んっ……んんっ……」
春樹は必死に冬馬のペニスを受け止めている。涙目になりながらも、口を離さない。
「春樹……出るぞ……」
「んっ……!」
春樹が頷いた。そのまま口の中に出していいという合図だ。
「くっ……うっ……」
冬馬の身体が硬直した。ペニスがドクンドクンと脈打ち、春樹の口の中に精液を吐き出す。
「んんっ……! んっ……!」
春樹の喉が動いている。飲み込もうとしているのだ。
ドピュ、ドピュと何度も射精が続く。春樹は必死に飲み込むが、量が多すぎて口の端から溢れていく。
「はぁ……はぁ……」
ようやく射精が収まり、冬馬は春樹の口からペニスを抜いた。春樹の口元は精液でべちゃべちゃになっている。
「ごほっ……けほっ……」
春樹が咳き込みながら、口元を拭う。
「大丈夫か?」
「うん……ちょっと苦しかったけど……」
春樹は恥ずかしそうに笑った。
「兄さんの……いっぱい出た……」
「ああ……お前のせいだ」
冬馬は春樹の頭を撫でた。春樹は嬉しそうに目を細める。
風が二人の汗ばんだ肌を冷やしていく。テラスの床には、二人の体液が混じり合った痕跡が残っている。
「……服、着ような。風邪ひくぞ」
「うん」
二人は慌てて服を整えた。互いに顔を見合わせて、小さく笑う。
「……なんか、変だよな」
「ああ、変だ」
でも、後悔はしていなかった。
この状況がいつまで続くのかわからない。でも、今はただ——
互いの存在だけが、唯一の救いだった。
崖の上のテラスで、風に吹かれながら、二人は寄り添っていた。
まだ見えない未来に、不安を抱きながら。
昨夜のことが夢ではなかったと、身体に残る倦怠感が教えてくれる。春樹の肌に残った痕跡、乾いた体液の跡——すべてが現実だった。
「ん……」
春樹が小さく呻き、目を擦りながら起き上がった。二人の視線が絡み合う。
「……おはよ、兄さん」
「ああ、おはよう」
気まずい沈黙が流れた。春樹は頬を赤らめながら、慌てて服を整え始める。
「あの……昨日のこと……」
「後悔してるか?」
冬馬の問いに、春樹は首を横に振った。
「してない。ただ……これから、どうしよう」
冬馬は立ち上がり、店内を見回した。状況は何も変わっていない。出入り口は施錠されたまま、外部との連絡手段もない。
「まず、脱出方法を探す。それが最優先だ」
冬馬は冷静に言ったが、内心では焦りが募っていた。このまま閉じ込められ続ければ、食料も水も尽きる。それに——
春樹の横顔を盗み見る。昨夜、一線を越えてしまった。弟との関係が変わってしまった。
でも、後悔はしていなかった。
午前中、二人は店内を隈なく調べた。厨房の食料庫には幸い、ある程度の食材が残っていた。水も冷蔵庫に大量のペットボトルがある。
「とりあえず、数日は持ちそうだな」
冬馬が冷蔵庫の中身を確認しながら言った。春樹は不安そうに唇を噛んでいる。
「でも、数日経ったら……」
「その前に出る方法を見つける」
冬馬は断言したが、実際のところ、打開策は見つかっていなかった。
昼過ぎ、二人は外テラスに出た。施錠されていたガラス扉が、なぜか今朝は開いた。罠かもしれないと警戒したが、新鮮な空気を求めて外に出ることにした。
テラスは崖の縁ギリギリまで張り出していて、足元を覗けば遥か下に谷底が見える。鉄製の柵が設置されているが、それがあっても足が竦むほどの高度だ。
「うわ……すごい高さ……」
春樹が柵にしがみつきながら下を覗き込んだ。風が強く、髪を激しく揺らしている。
「危ないぞ、あまり身を乗り出すな」
冬馬が春樹の腕を掴む。春樹は振り返り、悲しそうな笑みを浮かべた。
「……もしさ、本当にどっちかが飛び降りなきゃいけないなら」
「春樹——」
「兄さんが飛び降りるなら、俺も一緒に行く」
冬馬の胸が締め付けられた。春樹の目は真剣で、冗談ではない。
「バカなこと言うな」
「バカじゃない。俺、兄さんがいない世界なんて……意味ないもん」
春樹の目から涙が溢れた。風が涙を横に流していく。
「春樹……」
冬馬は春樹を抱き寄せた。強い風の中、二人は寄り添うように立っている。
「兄さん……俺……」
「わかってる」
冬馬は春樹の背中を撫でた。自分の中でも、何かが変わり始めていることを感じていた。
これは兄弟の愛情なのか、それとも——
「……寒くないか?」
「うん、ちょっと……」
春樹の身体が震えている。風が冷たく、肌を刺すようだ。
「中に戻るか?」
「ううん、もうちょっとここにいたい。外の空気、久しぶりだから」
冬馬は自分の上着を脱ぎ、春樹の肩にかけた。春樹は小さく「ありがと」と呟く。
しばらく二人は無言で景色を眺めていた。遠くの山々、青い空、そして眼下の深い谷。美しい風景も、今は牢獄の一部でしかない。
「なあ兄さん」
「ん?」
「昨日さ……俺たち、変なことしちゃったよな」
冬馬は答えなかった。変なこと——確かにそうだ。兄弟がすることではない。
「でも……俺、後悔してない」
春樹が柵から手を離し、冬馬を見上げた。
「兄さんは……後悔してる?」
「……いや」
冬馬は正直に答えた。
「俺も、後悔してない」
春樹の顔がパッと明るくなった。それから、恥ずかしそうに俯く。
「なら……その……また……してもいい?」
冬馬の心臓が跳ね上がった。春樹の頬が真っ赤に染まっている。
「ここで、か?」
「う、うん……だって、中に戻っても……その……」
春樹の声が小さくなっていく。冬馬は春樹の顎に手を添え、顔を上げさせた。
「……いいのか? 外で、こんなところで」
「兄さんとなら……どこでも……」
その言葉が、冬馬の理性を吹き飛ばした。
冬馬は春樹の唇を奪った。強い風の中、二人の身体が密着する。
「んっ……兄さん……」
春樹の手が冬馬の背中に回される。唇を離すと、互いの息が白く見えるほど冷たい空気だった。
「寒い……?」
「ううん……兄さんの体温で、あったかい……」
冬馬は春樹を柵に押し付けた。春樹の背中が鉄パイプに当たり、小さく声を漏らす。
「ひゃっ……冷たい……」
「我慢しろ」
冬馬の手が春樹のシャツの裾から潜り込む。冷たい風に晒された肌が、冬馬の手のひらで温まっていく。
「んっ……あっ……」
春樹の身体が震えた。冬馬は胸元を撫で、乳首を指先で軽く摘む。
「やっ……そこ……敏感……」
「知ってる」
冬馬は悪戯っぽく笑い、さらに強く乳首を刺激した。春樹の腰が跳ね、喘ぎ声が風に掻き消されそうになる。
「あっ……だめ……外だよ……?」
「誰も見てない」
確かに周囲には誰もいない。ただ風と、崖と、青空があるだけだ。
冬馬は春樹のジーンズのボタンを外した。春樹は恥ずかしそうに顔を背ける。
「見ないで……」
「見せろ、って昨日も言っただろ」
冬馬はジーンズを腰まで下ろした。下着越しに、既に硬くなっている春樹のペニスの形が浮き出ている。
「もう、こんなになって……」
「だって……兄さんが……」
冬馬は下着も一緒に引き下ろした。勃起したペニスが跳ね、冷たい風に晒される。
「ひゃあっ……!」
春樹の声が裏返った。外気に触れた敏感な部分が、ビクビクと震えている。
「外の空気、気持ちいいだろ?」
「や……恥ずかしい……」
春樹は両手で顔を覆ったが、下半身を隠そうとはしなかった。
冬馬は春樹のペニスを手で包んだ。冷たい風と、熱いペニスの温度差が刺激的だ。
「あっ……兄さん……」
ゆっくりと手を動かす。春樹の腰がガクガクと揺れた。
「柵、掴んでろ。落ちるぞ」
「う、うん……」
春樹は後ろ手に柵を掴んだ。不安定な体勢で、冬馬の愛撫を受け止める。
冬馬は手の動きを速めた。春樹のペニスから先走りが溢れ、手のひらを濡らす。
「んっ……あっ……兄さん……もっと……」
「もっと、どうしてほしい?」
「わかんない……でも……もっと……」
春樹の声が切なく響く。冬馬は片手でペニスを扱きながら、もう片方の手で春樹の太腿を撫でた。
「ここも、敏感なんだな」
「あっ……そこ……くすぐったい……」
太腿の内側を指先で這わせる。春樹の身体がビクッと跳ねた。
冬馬の指が、さらに奥へと進む。春樹の股間の裏側、会陰部に触れた。
「ひゃあっ……! そこ……やっ……!」
「ここ、感じるのか」
冬馬は指先で優しく押した。春樹の腰が大きく跳ね上がる。
「だめ……変になっちゃう……!」
「変に、なれ」
冬馬は会陰部を刺激しながら、ペニスを扱く速度を上げた。春樹の身体が弓なりに反る。
「兄さん……兄さん……っ!」
春樹のペニスがビクビクと膨張する。射精が近い証拠だ。
「イくのか?」
「うん……イッちゃう……!」
「いいぞ、イけ。外で、全部出せ」
冬馬の言葉が引き金になった。春樹の口から高い悲鳴が漏れる。
「あっ……ああああっ……!」
ドピュ、ドピュッと勢いよく精液が噴き出した。風に煽られて、一部はテラスの床に、一部は柵の外へと飛んでいく。
「すごい……飛んでる……」
冬馬は春樹の射精を見つめながら、自分の下半身も限界に近いことを自覚していた。
「はぁ……はぁ……」
春樹が荒い息をつきながら、力なく柵にもたれかかる。放心したような表情だ。
「……兄さんも、脱いで」
「え?」
「兄さんのも……見たい……触りたい……」
春樹の目が潤んでいる。その懇願するような眼差しに、冬馬は抗えなかった。
冬馬は自分のベルトを外し、ズボンと下着を一気に下ろした。ギンギンに勃起したペニスが、春樹の目の前に現れる。
「わ……すごい硬そう……」
春樹が恐る恐る手を伸ばす。冬馬のペニスに触れた瞬間、冬馬は思わず声を漏らした。
「んっ……」
「兄さん……気持ちいい……?」
「ああ……すごく……」
春樹の手がぎこちなく上下に動く。昨日よりは慣れた動きだが、まだ不慣れさが残っている。
「もっと強く握っていいぞ」
「こう……?」
春樹の手に力が入る。冬馬の腰が自然と前後に動いた。
「春樹……もっと……」
「うん……」
春樹は両手を使って、冬馬のペニスを扱き始めた。シュコシュコと音を立てながら、リズミカルに動く。
「ちょっと待て……」
冬馬は春樹の手を止め、テラスに置いてあったブランケットを取ってきた。床に敷き、春樹を座らせる。
「これなら、少しは楽だろ」
「ありがと、兄さん……」
春樹は座ったまま、冬馬のペニスに再び手を伸ばした。今度は顔の高さにペニスがある。
「こうすると……すごい近い……」
「嫌か?」
「ううん……もっと、近くで見たい……」
春樹が顔を近づける。冬馬のペニスの匂いを嗅いでいるようだ。
「春樹……」
「……舐めても、いい?」
冬馬の脳が真っ白になった。
「本気か?」
「うん……昨日から、ずっと思ってた……兄さんの、舐めてみたいって……」
春樹の顔が真っ赤だ。それでも、目は真剣だった。
「……好きにしろ」
冬馬がそう言うと、春樹は恐る恐る舌を伸ばした。
ペニスの先端に、春樹の舌先が触れる。
「んっ……」
冬馬の身体が震えた。春樹の舌が、亀頭をゆっくりと舐め回す。
「ちゅぱ……ちゅぱ……」
春樹の舌が、カリの部分を重点的に刺激する。冬馬は腰が砕けそうになった。
「春樹……そこ……」
「ここ、敏感なの……?」
春樹が悪戯っぽく笑い、さらに集中的に舐める。冬馬は春樹の髪を掴んだ。
「くっ……」
「兄さん……すごい顔してる……」
春樹は今度、ペニスの根元から先端まで、舌を這わせた。裏筋をなぞるように舐め上げる。
「ちゅる……ちゅる……」
「うっ……」
冬馬の腰が震えた。春樹の舌技が予想以上に気持ちいい。
「春樹……もう……」
「もうイっちゃうの……?」
「ああ……お前の舌が……気持ちよすぎる……」
春樹は嬉しそうに微笑み、今度はペニス全体を口に含んだ。
「んむっ……」
温かく湿った口内が、冬馬のペニスを包み込む。春樹の舌が、口の中で動き回る。
「くっ……春樹……」
冬馬の腰が勝手に動いた。春樹の口の中で、ペニスが前後に擦れる。
「んっ……んんっ……」
春樹は必死に冬馬のペニスを受け止めている。涙目になりながらも、口を離さない。
「春樹……出るぞ……」
「んっ……!」
春樹が頷いた。そのまま口の中に出していいという合図だ。
「くっ……うっ……」
冬馬の身体が硬直した。ペニスがドクンドクンと脈打ち、春樹の口の中に精液を吐き出す。
「んんっ……! んっ……!」
春樹の喉が動いている。飲み込もうとしているのだ。
ドピュ、ドピュと何度も射精が続く。春樹は必死に飲み込むが、量が多すぎて口の端から溢れていく。
「はぁ……はぁ……」
ようやく射精が収まり、冬馬は春樹の口からペニスを抜いた。春樹の口元は精液でべちゃべちゃになっている。
「ごほっ……けほっ……」
春樹が咳き込みながら、口元を拭う。
「大丈夫か?」
「うん……ちょっと苦しかったけど……」
春樹は恥ずかしそうに笑った。
「兄さんの……いっぱい出た……」
「ああ……お前のせいだ」
冬馬は春樹の頭を撫でた。春樹は嬉しそうに目を細める。
風が二人の汗ばんだ肌を冷やしていく。テラスの床には、二人の体液が混じり合った痕跡が残っている。
「……服、着ような。風邪ひくぞ」
「うん」
二人は慌てて服を整えた。互いに顔を見合わせて、小さく笑う。
「……なんか、変だよな」
「ああ、変だ」
でも、後悔はしていなかった。
この状況がいつまで続くのかわからない。でも、今はただ——
互いの存在だけが、唯一の救いだった。
崖の上のテラスで、風に吹かれながら、二人は寄り添っていた。
まだ見えない未来に、不安を抱きながら。
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上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
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