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第5話「崩壊の前兆」
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七日目の朝。
冬馬は目覚めた瞬間、何かがおかしいことに気づいた。
頭が重い。思考が霞んでいる。視界がぼやけて、焦点が合わない。
「……兄さん?」
春樹の声が遠くから聞こえる。冬馬は目を擦り、春樹を見た。
「大丈夫? 顔色悪いよ」
「ああ……ちょっと寝不足かもしれない」
冬馬はそう答えたが、本当は違うことを分かっていた。
何かが、壊れ始めている。
自分の中で、何かが——
朝食を食べながら、冬馬は春樹を観察していた。春樹は普通に話し、笑っている。でも、冬馬の目には何か違って見えた。
春樹の笑顔が、やけに眩しい。
春樹の声が、やけに甲高く響く。
春樹の存在が、やけに——遠い。
「兄さん、聞いてる?」
「ああ、聞いてる」
冬馬は曖昧に答えた。春樹が何を話していたのか、実は覚えていない。
「本当に大丈夫? なんか変だよ」
「平気だ。心配するな」
冬馬は無理に笑った。春樹は不安そうな表情を浮かべたが、それ以上は追及しなかった。
昼過ぎ、店内に再び機械的なアナウンスが響いた。
『お二人にお知らせいたします』
冬馬と春樹は反射的に顔を見合わせた。
『本日で実験開始から七日が経過しました。時間切れです』
春樹の顔から血の気が引いた。
『本日中に、どちらか一方が外テラスから飛び降りない場合——両名とも、この施設ごと爆破されます』
冬馬の心臓が跳ね上がった。
「嘘……だろ……」
春樹の声が震えている。
『タイムリミットは本日午後十一時五十九分。それまでに決断してください』
アナウンスが途切れた。静寂が訪れる。
「兄さん……どうしよう……」
春樹が冬馬にすがりついてくる。冬馬は春樹を抱き締めたが、頭の中は混乱していた。
どちらかが死ぬか、二人とも死ぬか。
そんな選択——
「兄さん……」
「……大丈夫だ。必ず、何とかする」
冬馬はそう言ったが、自分でも何をどうすればいいのか分からなかった。
夕方になっても、冬馬の頭の混乱は収まらなかった。むしろ、酷くなっていた。
思考が纏まらない。計算ができない。いつもなら冷静に状況を分析できるのに、今は——
「兄さん、何か食べよう」
春樹が厨房から声をかけてくる。冬馬は立ち上がり、厨房へ向かった。
厨房に入ると、春樹が料理をしていた。簡単なパスタだ。
「兄さん、座ってて。今日は俺が作るから」
「……ああ」
冬馬は厨房の隅に置かれた椅子に座った。春樹の背中を見つめる。
その背中が、やけに小さく見えた。
守らなければならない。この弟を、何としても——
でも、どうやって?
冬馬の頭の中で、色々な考えが渦巻いていた。
もし、俺が飛び降りれば、春樹は助かる。
でも、春樹は一人で生きていけるだろうか。
もし、春樹が飛び降りれば——
いや、それは絶対にダメだ。春樹を死なせるわけにはいかない。
じゃあ、どうする?
二人とも死ぬのか?
それも嫌だ。春樹と一緒に死ぬなんて——
冬馬の思考が空回りする。答えが見つからない。
「はい、できたよ」
春樹がパスタを皿に盛り、冬馬の前に置いた。
「食べよう、兄さん」
「……ああ」
冬馬はフォークを取ったが、食欲がなかった。それでも、春樹を心配させないように、口に運ぶ。
味がしない。何を食べているのか分からない。
「兄さん……本当に大丈夫?」
春樹が心配そうに冬馬を見つめている。
「平気だ」
「嘘……」
春樹の目から涙が溢れた。
「兄さん、無理してる……」
「してない」
「嘘だよ! 顔見ればわかる!」
春樹が叫んだ。冬馬は何も言えなかった。
「兄さん……俺が飛び降りるよ」
冬馬の身体が硬直した。
「何を——」
「だって、兄さんはずっと俺のために犠牲になってきたんでしょ? だったら今度は、俺の番だよ」
「ふざけるな!」
冬馬は立ち上がり、春樹の肩を掴んだ。
「そんなこと、絶対に許さない!」
「でも——」
「いいか、春樹。お前は死なせない。絶対に」
冬馬の声が震えていた。春樹は涙を流しながら、冬馬を見上げた。
「じゃあ、兄さんも死なないで……」
「……ああ」
冬馬は春樹を抱き締めた。でも、心の中では——
もう、限界が近いことを感じていた。
何かが、壊れかけている。
自分の中で、何かが——
夜が訪れた。
時計は午後九時を指している。タイムリミットまで、あと三時間弱。
冬馬と春樹は、厨房で向かい合っていた。
「……春樹」
「うん」
「最後に、お前としたい」
春樹の目が見開かれた。
「兄さん……」
「もしかしたら、これが最後かもしれない」
「やめてよ、そんなこと言わないで……」
春樹の声が震えている。冬馬は春樹の頬に手を添えた。
「だから、最後に……お前を感じていたい」
春樹は涙を流しながら、頷いた。
「……うん」
冬馬は春樹の唇にキスをした。いつもより激しく、荒々しく。
「んっ……兄さん……」
春樹は冬馬のキスを受け入れた。舌が絡み合い、唾液が混じり合う。
冬馬は春樹を調理台に押し付けた。春樹の背中が冷たいステンレスに触れ、小さく声を漏らす。
「ひゃっ……」
冬馬は春樹のシャツを乱暴に脱がせた。ボタンが弾け飛び、床に転がる。
「兄さん……痛い……」
「我慢しろ」
冬馬の声が低く、いつもと違う。春樹は不安そうな表情を浮かべたが、抵抗しなかった。
冬馬は春樹の胸に顔を埋めた。乳首を舌で舐め、歯で軽く噛む。
「あっ……兄さん……」
春樹の身体が震えた。冬馬は容赦なく乳首を責め続ける。
「痛い……でも……気持ちいい……」
春樹の声が甘く蕩けている。冬馬は片手で春樹のジーンズのボタンを外した。
ファスナーを下ろし、ジーンズと下着を一気に引き下ろす。春樹の勃起したペニスが跳ね上がった。
「もう、こんなになって……」
「だって……兄さんが……」
冬馬は春樹のペニスを乱暴に握った。春樹が小さく悲鳴を上げる。
「ひゃっ……」
「気持ちいいか?」
「う、うん……でも……もっと優しく……」
「今日は、優しくしない」
冬馬の声が冷たい。春樹は不安そうに冬馬を見上げた。
「兄さん……何か……おかしい……」
「おかしくない」
冬馬は春樹のペニスを激しく扱き始めた。春樹の腰がガクガクと揺れる。
「あっ……あっ……兄さん……」
冬馬の手の動きが速い。春樹はすぐに限界を迎えそうになった。
「兄さん……もう……イッちゃう……」
「勝手にイけ」
冬馬は容赦なく手を動かし続けた。春樹の身体が弓なりに反る。
「あっ……ああああっ……!」
ドピュ、ドピュッと勢いよく精液が噴き出した。春樹の腹部に、調理台に、白濁した液体が飛び散る。
「はぁ……はぁ……」
春樹が荒い息をつきながら、力なく調理台に横たわる。
「兄さん……今日、なんか……いつもと違う……」
「気のせいだ」
冬馬は自分のベルトを外し、ズボンと下着を下ろした。既にギンギンに勃起したペニスが跳ね上がる。
「春樹、脚を開け」
「え……でも……準備……」
「いい。今すぐ入れる」
「ちょ、ちょっと待って……」
春樹が慌てるが、冬馬は聞かなかった。春樹の脚を持ち上げ、自分のペニスを春樹の入口に押し当てる。
「兄さん、待って……まだ……」
「我慢しろ」
冬馬は一気に腰を突き入れた。春樹の口から悲鳴が上がる。
「ひゃああっ……! 痛い……!」
「春樹……」
冬馬は春樹の中の熱さに包まれ、思わず声を漏らした。準備なしで入れたせいで、いつもより締まりがきつい。
「兄さん……痛い……抜いて……」
「嫌だ」
冬馬は腰を引き、また押し込んだ。春樹の身体がビクッと跳ねる。
「あっ……やっ……痛い……」
「すぐ慣れる」
冬馬は容赦なく腰を動かし続けた。春樹は涙を流しながら、冬馬の腕にしがみついている。
「兄さん……お願い……もっとゆっくり……」
「無理だ」
冬馬の腰の動きが激しくなる。パンパンと肌がぶつかり合う音が、厨房に響いた。
「あっ……あっ……痛い……でも……」
やがて、春樹の痛みが快感に変わり始めた。身体が冬馬のペニスに慣れてきたのだ。
「気持ちよく……なってきた……」
「そうか」
冬馬は角度を変え、前立腺を擦るように腰を動かした。春樹の口から高い声が漏れる。
「ひゃあっ……! そこ……!」
「ここか?」
冬馬は執拗に前立腺を突き続けた。春樹の身体が激しく震える。
「あっ……だめ……そんなに強く……壊れちゃう……!」
「壊れればいい」
冬馬の声が低く響く。春樹は恐怖と快感が入り混じった表情で、冬馬を見上げた。
「兄さん……本当に……おかしい……」
「おかしくない。これが、俺だ」
冬馬は春樹の両脚を肩に担ぎ、さらに深く突き入れた。春樹の身体が折り畳まれるような体勢になる。
「ひゃああっ……! 深い……奥まで……!」
「春樹……お前……中、すごく締まる……」
冬馬の腰の動きが乱れてきた。限界が近い。
「兄さん……俺も……もう……」
春樹のペニスから先走りがダラダラと溢れている。再び勃起し始めていた。
「一緒に、イこう……」
「ああ……」
冬馬は最奥まで突き入れ、腰を押し付けた。ペニスがドクドクと脈打ち、春樹の中に精液を吐き出す。
「あっ……熱い……兄さんのが……っ!」
春樹も同時に絶頂を迎えた。ペニスから精液が噴き出し、自分の顔や胸を汚していく。
「ああああっ……!」
二人は厨房で、激しく絶頂を迎えた。
ドピュ、ドピュと何度も射精が続く。冬馬の精液が春樹の中を満たし、溢れ出てくる。
「はぁ……はぁ……」
ようやく射精が収まり、冬馬は春樹の上に倒れ込んだ。
「兄さん……」
「……春樹」
冬馬は春樹を抱き締めた。でも、その腕には——
もう、力が入らなかった。
「兄さん……俺……怖いよ……」
「……大丈夫だ」
冬馬はそう言ったが、自分でも何が大丈夫なのか分からなかった。
時計を見る。午後十一時。
タイムリミットまで、あと一時間を切っていた。
「……春樹、愛してる」
「俺も、愛してる」
二人は体液まみれのまま、抱き合っていた。
厨房の冷たい空気が、二人の汗ばんだ肌を冷やしていく。
この先、何が起こるのか——
二人には、もう分からなかった。
ただ、互いの温もりだけが、確かだった。
残された時間は、わずかだった。
冬馬は目覚めた瞬間、何かがおかしいことに気づいた。
頭が重い。思考が霞んでいる。視界がぼやけて、焦点が合わない。
「……兄さん?」
春樹の声が遠くから聞こえる。冬馬は目を擦り、春樹を見た。
「大丈夫? 顔色悪いよ」
「ああ……ちょっと寝不足かもしれない」
冬馬はそう答えたが、本当は違うことを分かっていた。
何かが、壊れ始めている。
自分の中で、何かが——
朝食を食べながら、冬馬は春樹を観察していた。春樹は普通に話し、笑っている。でも、冬馬の目には何か違って見えた。
春樹の笑顔が、やけに眩しい。
春樹の声が、やけに甲高く響く。
春樹の存在が、やけに——遠い。
「兄さん、聞いてる?」
「ああ、聞いてる」
冬馬は曖昧に答えた。春樹が何を話していたのか、実は覚えていない。
「本当に大丈夫? なんか変だよ」
「平気だ。心配するな」
冬馬は無理に笑った。春樹は不安そうな表情を浮かべたが、それ以上は追及しなかった。
昼過ぎ、店内に再び機械的なアナウンスが響いた。
『お二人にお知らせいたします』
冬馬と春樹は反射的に顔を見合わせた。
『本日で実験開始から七日が経過しました。時間切れです』
春樹の顔から血の気が引いた。
『本日中に、どちらか一方が外テラスから飛び降りない場合——両名とも、この施設ごと爆破されます』
冬馬の心臓が跳ね上がった。
「嘘……だろ……」
春樹の声が震えている。
『タイムリミットは本日午後十一時五十九分。それまでに決断してください』
アナウンスが途切れた。静寂が訪れる。
「兄さん……どうしよう……」
春樹が冬馬にすがりついてくる。冬馬は春樹を抱き締めたが、頭の中は混乱していた。
どちらかが死ぬか、二人とも死ぬか。
そんな選択——
「兄さん……」
「……大丈夫だ。必ず、何とかする」
冬馬はそう言ったが、自分でも何をどうすればいいのか分からなかった。
夕方になっても、冬馬の頭の混乱は収まらなかった。むしろ、酷くなっていた。
思考が纏まらない。計算ができない。いつもなら冷静に状況を分析できるのに、今は——
「兄さん、何か食べよう」
春樹が厨房から声をかけてくる。冬馬は立ち上がり、厨房へ向かった。
厨房に入ると、春樹が料理をしていた。簡単なパスタだ。
「兄さん、座ってて。今日は俺が作るから」
「……ああ」
冬馬は厨房の隅に置かれた椅子に座った。春樹の背中を見つめる。
その背中が、やけに小さく見えた。
守らなければならない。この弟を、何としても——
でも、どうやって?
冬馬の頭の中で、色々な考えが渦巻いていた。
もし、俺が飛び降りれば、春樹は助かる。
でも、春樹は一人で生きていけるだろうか。
もし、春樹が飛び降りれば——
いや、それは絶対にダメだ。春樹を死なせるわけにはいかない。
じゃあ、どうする?
二人とも死ぬのか?
それも嫌だ。春樹と一緒に死ぬなんて——
冬馬の思考が空回りする。答えが見つからない。
「はい、できたよ」
春樹がパスタを皿に盛り、冬馬の前に置いた。
「食べよう、兄さん」
「……ああ」
冬馬はフォークを取ったが、食欲がなかった。それでも、春樹を心配させないように、口に運ぶ。
味がしない。何を食べているのか分からない。
「兄さん……本当に大丈夫?」
春樹が心配そうに冬馬を見つめている。
「平気だ」
「嘘……」
春樹の目から涙が溢れた。
「兄さん、無理してる……」
「してない」
「嘘だよ! 顔見ればわかる!」
春樹が叫んだ。冬馬は何も言えなかった。
「兄さん……俺が飛び降りるよ」
冬馬の身体が硬直した。
「何を——」
「だって、兄さんはずっと俺のために犠牲になってきたんでしょ? だったら今度は、俺の番だよ」
「ふざけるな!」
冬馬は立ち上がり、春樹の肩を掴んだ。
「そんなこと、絶対に許さない!」
「でも——」
「いいか、春樹。お前は死なせない。絶対に」
冬馬の声が震えていた。春樹は涙を流しながら、冬馬を見上げた。
「じゃあ、兄さんも死なないで……」
「……ああ」
冬馬は春樹を抱き締めた。でも、心の中では——
もう、限界が近いことを感じていた。
何かが、壊れかけている。
自分の中で、何かが——
夜が訪れた。
時計は午後九時を指している。タイムリミットまで、あと三時間弱。
冬馬と春樹は、厨房で向かい合っていた。
「……春樹」
「うん」
「最後に、お前としたい」
春樹の目が見開かれた。
「兄さん……」
「もしかしたら、これが最後かもしれない」
「やめてよ、そんなこと言わないで……」
春樹の声が震えている。冬馬は春樹の頬に手を添えた。
「だから、最後に……お前を感じていたい」
春樹は涙を流しながら、頷いた。
「……うん」
冬馬は春樹の唇にキスをした。いつもより激しく、荒々しく。
「んっ……兄さん……」
春樹は冬馬のキスを受け入れた。舌が絡み合い、唾液が混じり合う。
冬馬は春樹を調理台に押し付けた。春樹の背中が冷たいステンレスに触れ、小さく声を漏らす。
「ひゃっ……」
冬馬は春樹のシャツを乱暴に脱がせた。ボタンが弾け飛び、床に転がる。
「兄さん……痛い……」
「我慢しろ」
冬馬の声が低く、いつもと違う。春樹は不安そうな表情を浮かべたが、抵抗しなかった。
冬馬は春樹の胸に顔を埋めた。乳首を舌で舐め、歯で軽く噛む。
「あっ……兄さん……」
春樹の身体が震えた。冬馬は容赦なく乳首を責め続ける。
「痛い……でも……気持ちいい……」
春樹の声が甘く蕩けている。冬馬は片手で春樹のジーンズのボタンを外した。
ファスナーを下ろし、ジーンズと下着を一気に引き下ろす。春樹の勃起したペニスが跳ね上がった。
「もう、こんなになって……」
「だって……兄さんが……」
冬馬は春樹のペニスを乱暴に握った。春樹が小さく悲鳴を上げる。
「ひゃっ……」
「気持ちいいか?」
「う、うん……でも……もっと優しく……」
「今日は、優しくしない」
冬馬の声が冷たい。春樹は不安そうに冬馬を見上げた。
「兄さん……何か……おかしい……」
「おかしくない」
冬馬は春樹のペニスを激しく扱き始めた。春樹の腰がガクガクと揺れる。
「あっ……あっ……兄さん……」
冬馬の手の動きが速い。春樹はすぐに限界を迎えそうになった。
「兄さん……もう……イッちゃう……」
「勝手にイけ」
冬馬は容赦なく手を動かし続けた。春樹の身体が弓なりに反る。
「あっ……ああああっ……!」
ドピュ、ドピュッと勢いよく精液が噴き出した。春樹の腹部に、調理台に、白濁した液体が飛び散る。
「はぁ……はぁ……」
春樹が荒い息をつきながら、力なく調理台に横たわる。
「兄さん……今日、なんか……いつもと違う……」
「気のせいだ」
冬馬は自分のベルトを外し、ズボンと下着を下ろした。既にギンギンに勃起したペニスが跳ね上がる。
「春樹、脚を開け」
「え……でも……準備……」
「いい。今すぐ入れる」
「ちょ、ちょっと待って……」
春樹が慌てるが、冬馬は聞かなかった。春樹の脚を持ち上げ、自分のペニスを春樹の入口に押し当てる。
「兄さん、待って……まだ……」
「我慢しろ」
冬馬は一気に腰を突き入れた。春樹の口から悲鳴が上がる。
「ひゃああっ……! 痛い……!」
「春樹……」
冬馬は春樹の中の熱さに包まれ、思わず声を漏らした。準備なしで入れたせいで、いつもより締まりがきつい。
「兄さん……痛い……抜いて……」
「嫌だ」
冬馬は腰を引き、また押し込んだ。春樹の身体がビクッと跳ねる。
「あっ……やっ……痛い……」
「すぐ慣れる」
冬馬は容赦なく腰を動かし続けた。春樹は涙を流しながら、冬馬の腕にしがみついている。
「兄さん……お願い……もっとゆっくり……」
「無理だ」
冬馬の腰の動きが激しくなる。パンパンと肌がぶつかり合う音が、厨房に響いた。
「あっ……あっ……痛い……でも……」
やがて、春樹の痛みが快感に変わり始めた。身体が冬馬のペニスに慣れてきたのだ。
「気持ちよく……なってきた……」
「そうか」
冬馬は角度を変え、前立腺を擦るように腰を動かした。春樹の口から高い声が漏れる。
「ひゃあっ……! そこ……!」
「ここか?」
冬馬は執拗に前立腺を突き続けた。春樹の身体が激しく震える。
「あっ……だめ……そんなに強く……壊れちゃう……!」
「壊れればいい」
冬馬の声が低く響く。春樹は恐怖と快感が入り混じった表情で、冬馬を見上げた。
「兄さん……本当に……おかしい……」
「おかしくない。これが、俺だ」
冬馬は春樹の両脚を肩に担ぎ、さらに深く突き入れた。春樹の身体が折り畳まれるような体勢になる。
「ひゃああっ……! 深い……奥まで……!」
「春樹……お前……中、すごく締まる……」
冬馬の腰の動きが乱れてきた。限界が近い。
「兄さん……俺も……もう……」
春樹のペニスから先走りがダラダラと溢れている。再び勃起し始めていた。
「一緒に、イこう……」
「ああ……」
冬馬は最奥まで突き入れ、腰を押し付けた。ペニスがドクドクと脈打ち、春樹の中に精液を吐き出す。
「あっ……熱い……兄さんのが……っ!」
春樹も同時に絶頂を迎えた。ペニスから精液が噴き出し、自分の顔や胸を汚していく。
「ああああっ……!」
二人は厨房で、激しく絶頂を迎えた。
ドピュ、ドピュと何度も射精が続く。冬馬の精液が春樹の中を満たし、溢れ出てくる。
「はぁ……はぁ……」
ようやく射精が収まり、冬馬は春樹の上に倒れ込んだ。
「兄さん……」
「……春樹」
冬馬は春樹を抱き締めた。でも、その腕には——
もう、力が入らなかった。
「兄さん……俺……怖いよ……」
「……大丈夫だ」
冬馬はそう言ったが、自分でも何が大丈夫なのか分からなかった。
時計を見る。午後十一時。
タイムリミットまで、あと一時間を切っていた。
「……春樹、愛してる」
「俺も、愛してる」
二人は体液まみれのまま、抱き合っていた。
厨房の冷たい空気が、二人の汗ばんだ肌を冷やしていく。
この先、何が起こるのか——
二人には、もう分からなかった。
ただ、互いの温もりだけが、確かだった。
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