【完結】恥ずかしさレベル100で世界最強!? 赤面するほど無敵になる俺の学園ライフ

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第32章:そして新たな日常へ(エピローグ)

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 戦いから、二週間が過ぎた。

 12月中旬。

 冬の朝日が、学園を照らす。

 蓮は教室で、窓の外を見ていた。

 復興作業が、進んでいる。

 破壊された校舎。

 崩れた壁。

 砕けた地面。

 全てが、少しずつ修復されている。

 生徒たちが、協力して。

 教師たちが、指導して。

 みんなで、学園を元に戻す。

 その光景が、温かい。

 隣の席で、雪菜がノートを取っている。

 真剣な横顔。

 いつもの日常。

 平和な時間。

 蓮は、微笑む。

 この日常を、守れた。

 授業が終わる。

 昼休み。

 蓮は中庭のベンチに座った。

 空を見上げる。

 青い空。

 白い雲。

 美しい。

 その時、声が聞こえた。

「柊君」

 振り返ると、四人が立っていた。

 雪菜。

 明日香。

 美鈴。

 莉音。

 全員、笑顔だ。

「お昼、一緒に食べましょう」

 雪菜が言う。

「うん」

 蓮が頷く。

 五人で、ベンチに座る。

 お弁当を広げる。

 雪菜のお弁当は、綺麗に詰められている。

 明日香のは、量が多い。

 美鈴のは、可愛らしい。

 莉音のは、カラフル。

 それぞれの個性が、出ている。

「柊君、あーん」

 雪菜が、卵焼きを差し出す。

 蓮の顔が、熱くなる。

「え、あーんって……」

 周囲の視線が、集まる。

 クラスメイトたちが、見ている。

「いいから」

 雪菜が微笑む。

 蓮は、口を開ける。

 雪菜が、卵焼きを入れる。

 美味しい。

「次は私」

 明日香が、唐揚げを差し出す。

 蓮は、また口を開ける。

 明日香が、唐揚げを入れる。

 これも、美味しい。

「私も」

 美鈴が、ウインナーを差し出す。

 蓮は、恥ずかしさで顔が真っ赤。

 でも、口を開ける。

 美鈴が、優しく入れる。

「私も忘れないで」

 莉音が、プチトマトを差し出す。

 蓮は、もう限界。

 顔が、爆発しそう。

 でも、口を開ける。

 莉音が、笑いながら入れる。

 周囲から、笑い声。

「すげぇ、ハーレムじゃん」

「羨ましい」

「柊、最高だな」

 クラスメイトたちの声。

 蓮の額の数字が、光る。

 45。

 恥ずかしい。

 でも、幸せだ。

 この仲間たちと。

 こうして、笑い合える。

 それが、何より嬉しい。

 昼休みが終わる。

 午後の授業。

 蓮は、真面目に聞いている。

 だが、時々。

 四人の方を見てしまう。

 雪菜の真剣な顔。

 明日香の笑顔。

 美鈴の優しい目。

 莉音の元気な表情。

 全てが、愛おしい。

 授業が終わる。

 放課後。

 蓮は訓練場に向かった。

 四人が、待っている。

 颯も、いる。

「今日も、特訓するのか」

 颯が言う。

「ああ」

 蓮が答える。

「もっと、強くなりたい」

 颯が、頷く。

「いい心がけだ」

 六人で、特訓を始める。

 雪菜の氷。

 明日香の炎。

 美鈴の予知。

 莉音の重力。

 颯の虚無。

 蓮の羞恥心転換。

 全員の能力が、交差する。

 連携が、完璧だ。

 一時間が過ぎる。

 全員、汗だくだ。

 だが、充実している。

「今日は、ここまでにしよう」

 雪菜が言う。

 全員、頷く。

 訓練場を出る。

 夕日が、沈んでいく。

 美しい空。

 蓮は、その空を見上げた。

 二週間前。

 死闘を繰り広げた。

 S+級魔獣。

 黒瀬。

 全てが、終わった。

 学園に、平和が戻った。

 だが、これで終わりじゃない。

 新たな日常が、始まった。

 この仲間たちと。

 共に歩む、未来が。

「柊君」

 雪菜の声。

 振り返る。

 四人が、並んで立っている。

「これからも」

 雪菜が言う。

「柊君を、支えます」

 その目が、真剣だ。

「私が、蓮の一番」

 明日香が、拳を握る。

 その笑顔が、眩しい。

「未来は、明るいです」

 美鈴が、微笑む。

 その目が、優しい。

「楽しみ」

 莉音が、跳ねる。

 その元気が、伝わる。

 蓮は、四人を見た。

 全員、自分を想ってくれている。

 その愛が、胸に満ちる。

「俺も」

 蓮が言う。

「みんなと、一緒にいたい」

 その言葉が、心からの。

 だが、まだ。

 誰かを選ぶことは、できない。

 全員が、大切だから。

 この関係。

 曖昧なハーレム状態。

 それが、今の答え。

 四人も、わかっている。

 だから、笑顔でいられる。

「じゃあ、帰ろう」

 明日香が言う。

 五人で、寮に向かう。

 途中で、颯と別れる。

「また明日」

 颯が手を振る。

 友人として、定着した。

 蓮は、嬉しい。

 颯という仲間が、増えた。

 寮に到着する。

 四人と別れる。

「おやすみなさい」

 雪菜が言う。

「おやすみ」

 蓮が答える。

 自分の部屋に戻る。

 ベッドに座る。

 今日も、充実した一日だった。

 窓の外、星が輝き始める。

 美しい星空。

 蓮は、ふと思い出す。

 柳瀬先生のこと。

 会いに行こう。

 蓮は、部屋を出た。

 保健室に向かう。

 ドアをノックする。

「どうぞ」

 先生の声。

 中に入る。

 柳瀬先生が、微笑んでいる。

「柊君、どうしたの」

「先生」

 蓮が言う。

「少し、話したくて」

 先生が、椅子を勧める。

 蓮は、座る。

「先生」

 蓮が尋ねる。

「実は、前から聞きたかったんですが」

 先生が、頷く。

「先生も、昔」

 蓮が続ける。

「能力者だったんですよね」

 先生の表情が、わずかに曇る。

 だが、すぐに微笑む。

「ええ」

 先生が答える。

「私の能力は『生命回帰』

 と呼ばれていました」

 その声が、優しい。

「怪我や病気を、治す能力」

 先生が、窓の外を見る。

「でも、今は」

 その声が、少し寂しい。

「能力を、失ってしまったの」

 蓮は、黙って聞く。

「無理な治癒を、繰り返した」

 先生が続ける。

「代償で、能力が消えた」

 その言葉が、重い。

「でも」

 先生が、蓮を見る。

「後悔してないわ」

 その目が、輝いている。

「この学園で」

 先生が微笑む。

「君たちのような生徒を、見守れること」

 その声が、温かい。

「それが、私の新しい使命だから」

 蓮は、深く頷いた。

 先生の優しさの、理由。

 少し、わかった気がする。

「先生」

 蓮が言う。

「ありがとうございます」

 その言葉が、心からの。

「いつも、支えてくれて」

 先生が、微笑む。

「どういたしまして」

 その笑顔が、母のように優しい。

 蓮は、保健室を出た。

 廊下を歩く。

 心が、温かい。

 先生のような人が、いる。

 四人のような仲間が、いる。

 颯のような友が、いる。

 この学園が、好きだ。

 部屋に戻る。

 ベッドに横になる。

 今日も、幸せだった。

 恥ずかしいこともあった。

 でも、それが力になる。

 この能力。

 羞恥心転換。

 最初は、嫌だった。

 恥をかかないと、強くなれない。

 そんな能力。

 でも、今は違う。

 この能力があったから。

 仲間に出会えた。

 四人と。

 颯と。

 みんなと。

 そして、学園を守れた。

 だから、感謝している。

 この能力に。

 蓮は、目を閉じた。

 明日も、来る。

 新しい一日が。

 恥ずかしいことも、あるだろう。

 でも、それでいい。

 この仲間たちと一緒なら。

 どんな未来も、作れる。

 蓮の決意は、揺るがない。

 そして、遠くで。

 学園を見つめる、謎の人物がいた。

 黒いコートを着た、女性。

 その目が、鋭い。

「羞恥心転換の力」

 その声が、冷たい。

「まだ、可能性がある」

 女性が、微笑む。

 不気味な笑み。

「次の段階を、見せてもらおう」

 その言葉が、風に消える。

 女性の姿が、闇に溶ける。

 新たな脅威の、予兆。

 だが、蓮は知らない。

 平和な眠りの中。

 明日への、希望を抱いて。

 学園の夜は、静かに更けていく。

 星が輝く。

 月が昇る。

 美しい夜。

 平和な夜。

 だが、やがて。

 新たな戦いが、来るだろう。

 新たな試練が。

 それでも、蓮は諦めない。

 この仲間たちと。

 共に戦い続ける。

 恥をかく勇気を持って。

 大切な人たちを守るために。

 前を向いて。

 歩き続ける。

 恥ずかしいけど。

 幸せだ。

 この仲間たちと一緒なら。

 どんな未来も。

 作れる。

 蓮の物語は。

 まだ、終わらない。

 新たな章が。

 始まろうとしている。

 ─── 完 ───

 だが、物語は続く。

 蓮と四人の冒険は。

 これからも。

 続いていく。

 新たな敵。

 新たな試練。

 新たな仲間。

 全てが、待っている。

 だが、今は。

 この平和を。

 噛み締めよう。

 戦いの後の。

 穏やかな日々を。

 それが、何より大切だから。

 蓮の笑顔。

 四人の笑顔。

 颯の笑顔。

 みんなの笑顔。

 それが、学園を照らす。

 希望の光。

 未来への、光。

 その光が、消えることはない。

 どんな闇が来ても。

 この絆が、ある限り。

 光は、輝き続ける。

 永遠に。


────────────────────────
【あとがき】

この作品をお読みいただき、ありがとうございました。

感想やご意見などございましたら、お気軽にお寄せください。
今後ともよろしくお願いいたします。

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